ワーワー!!!ワーワー!!!
電「なんじゃい、小さい大会とか聞いてたのに結構な人数なのです。」
吹雪「えーと、女の部と男の部があるみたいっすね。司令官は男のほう頼んます。」
町田「あぇ、俺も出んの?艦娘言うから2人に出てもらった方が都合いいと思うんやが…。」
そういう町田に対し吹雪が指を指す。
そこには賞品と賞金が載っている看板があった。手書きでとても綺麗とは言えないが中々に魅力的な内容であった。
町田「えー、賞金は10万!!!それに資材もあるやんけ!!!普通のもん資材なんかいらんやろ!!!!なんやこれ!」
電「んれだからカッペは。大量の資材持ち込んだらクビにされた鎮守府に戻れるシステムが裏通りであるのですよ。それ狙いで艦娘も集めようとしてやがるのです。」
電「艦娘集めて自分の城でも作ろうとしてんのかねぇ、その艦娘は。」
???「その通りにゃしい。」
電「あ?」
そこには小柄な女の子がいた。
これまたお決まりのセーラー服である。
しかし頬に出来た古傷であろう線が痛々しい。
町田「駆逐艦…睦月か…!」
睦月「睦月の事知ってるにゃしい!?嬉しい嬉しい!!!」ぴょんぴょん!!
吹雪「元気なやっちゃのー。何?野良艦?」
睦月「うん…。この間クビにされて捨てられたにゃしい。艤装持てない艦娘はいらないって…。」
電「お前もかよ…。」
睦月「でもでも!!!睦月には芯楼空裂拳(しんろうくうれつけん)があるにゃしい!!」
電「なんじゃそら。」
町田「芯楼空裂拳やと!?使えるもんおったんか!!この時代に!!!」
吹雪「知ってるんすか!?司令官!!」
芯楼空裂拳━━━━━━━━━
体の節々の芯に力を込め、連動させることによりまるで蜃気楼が目の前で起きているかのような錯覚を相手にさせる。そしてその威力は空をも裂ける威力として古来平安時代から伝えられている。
出店「民明書房-古来の日本拳法-」
電「んなあほな。」
町田「まさかそんな凄い拳法家がおるとは。てか何でまたこんな大会に?」
睦月「また…。戻りたいにゃしい!鎮守府に帰りたいにゃしい!!!だから資材持って帰るの!!」
吹雪「そうかい。でもこっちも生活かかってるからね。トーナメントで会っても恨みっこ無しだからね。」
睦月「もちろんにゃしい!!!」
ゴロツキd「おーい!おめェら!!参加すんだったらエントリーしやがれ!!!飛び入りでも良いけど今なら時間まだあるからよぉ!」
3人と睦月はそれぞれエントリー用紙に名前を書き、試合が始まるまで少し周りを見回すことにした。
町田「にしてもさっきのラーメンのゴロツキどもといいこいつらといい…トゲトゲの肩パットにスカジャンに革ジャン。いかにもな格好やのに…」
吹雪「なんでペンライトとかタオルとか売ってんすかね。アイドルのコンサート会場かよ。」
電「よく分かんねぇけど兎に角勝ちゃ良いのです。勝ちゃ。」
町田はタオルを見て
町田「ソングマスターか…。歌歌うんやの。」
電「何考えてんだか。」
町田「まだ余裕あるけども、そろそろ別れるか。お前らの健闘祈ってるぜ。死ぬなよ!」
電「こっちのセリフなのです。墓石買う余裕はウチにはないのですよー。」
吹雪「司令官も気をつけて。じゃ。」
町田は2人と別れ男の部の会場に足を運んだ。
町田サイド
町田「ここか…。いかにもな奴らがゴロゴロおるな。」
???「あんた見ない顔だな。新入りか?」
良く焼けた肌の筋骨隆々の男が話しかけてきた。
身長は180はあるであろう。
無精髭の生えたその顔はとても凛々しかった。
町田「ん?えぇ、最近赴任してきた町田言いますわ。あなたは?」
海崎「俺は海崎ってんだ。宜しくな。まぁトーナメントで会ったらガチるけどよ。なんで参加すんだ?やっぱし資材か?提督さんだしな。」
町田「えぇ、それもありますね。海崎さんは?」
海崎「俺は女房の店をあいつらから解放する。そんために優勝しなきゃならねぇ。」
町田「てことは…五十鈴さんの旦那さん?」
海崎「知ってんのか?」
町田「えぇ、ラーメン美味かったっすよ!ごっつぁんです!」
海崎「…!良く絡まれなかったな…。でもありがとよ。」
町田「絡まれましたけどねwじゃお互いに負けられへん理由があるんですな。お互い頑張りましょうや。」
海崎「おうよ…
ドガァァァァァァッッッンンンン!!!
ガシャぁぁぁぁー〜!!!!!
町田「なんやなんや!?」
海崎「始まったな…。女の部だ。」
町田「こんなに激しいんかよ…。あいつら大丈夫かなぁ…。」
海崎「連れが居んのか。でも心配してる暇はねぇぜ。俺らも入場だ。」
ゴロツキ「試合始まんぞーー!!!準備しやがれぇぇー!!」
町田「よしっ!!!やるか!!!!!!!」
吹雪・電サイド
ワーワー!!!ワーワー!!!
観衆「なんだあのチビ!!!すげぇ強ぇぞ!!!」
電「へっ、人間の割には良くやったのです。」
電はかすり傷ひとつも無く、倒れている相手に手を差し伸べた。
女戦士「はっ、あんた優しいんだね…。でもその優しさはここでは命取りだから気つけるんだよ…。」
電と吹雪は次々と勝ち進んでいった。
後数試合すれば優勝間近である。
吹雪「お疲れさん。いい運動になるっしょ。」
電「何処が。せいぜいお遊戯会なのです。」ケッ
吹雪「あの子もすごいよ。ほれ。」
電が吹雪の見てる方に目を向けると睦月が見事なまでに圧勝していた。
睦月「にゃしにゃしーーーー!!!!」
電「へー、アホ面にしたら結構やるな…。そろそろアイツにあたるんじゃないのです?」
吹雪「そだね。それまでゆっくりするか。あ、あんたと当たっても容赦しないからねー。」
電「お前とガチでやれるから態々参加したのですよ。」
電は頭を両腕で遊ばせながらゆっくりと休憩室に戻って行った。
ワーワー!!!ワーワー!!!
観衆「あの提督もつえーけど、あのタンクトップもすげぇな!!!!」
観衆「やべぇ…あいつらにマークしてなかった…。アイツらに賭けりゃ良かった…。」
町田「すごいっすね海崎さん。なんかやってたんすか?」
海崎「ん?空手だな。ていうかお前も軍人とは言えバケモンみたいな動きすんな。なにもんだ?」
町田「なんかこっち来てから動きが自分でもすごいなーて思うんすよね。吹っ切れたからかな?」
海崎「お前とは武道家として手合わせ願いたいしな。」
町田「へへへっ、楽しみにしてますよ。」
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大会本部。
上から女と男の試合を見物している人物がそこにはいた。
ゴロツキ「ボス。今回はいい獲物が出てきてますぜ。」
??「う〜ん、いいね!凄くいいよ!!!私も出よっかなー。その前にライブもしなきゃだけどー☆とくにあの吹雪って子とかいいね!」
ゴロツキ「あの女もたしか艦娘でしたね。同じ艦娘として血が騒ぐとか?」
??「どうだろうねー☆キャハッ 」ボキッゴキっ
可愛らしい言動とは別に拳を唸らせる。
??「私に相応しいかどうか、あいつぶつけるか…。頼んだぞ。」
???「ハッ!」
??「さて、と…。楽しませてくれよな。」
吹雪・電サイド
吹雪「次の試合…。Xて書いてんぞ。エックス?」
電「飛び入り参加かなんかです?まぁどんな相手だろうが叩きのめすだけなのです。」
オオオオオオオォォォ!!!!!!!!!
観衆が興奮しているのか歓声が湧き上がる。
吹雪「なんだ?見てみようぜ電!」
電「なのです!!!」
会場に行くと睦月が戦っていた。
制服はボロボロで体のあちこちから血を流していた。しかし、目には光があり構えを取っていた。
睦月「はぁ…はぁ…中々に強いにゃしい…駆逐艦・野分!!!!!」
野分「……………………。」