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第42話「襲来」
「……………おい……てるか……おい…。」
町田「……………………。」
「おい!!!き…………か!!!!!!」
町田「がぁぁぁぁぁ。」(イビキ)
「聞こえてるかって!!!!!おい!!!!!!!」
町田「ハッッッ!!!!!!!!あんやあんや!??!!」
町田「……………???」
目が覚めると周りは真っ白な空間であり、目の前には人間の髑髏を彷彿とさせる全身真っ黒な存在が立っていた。
「やっと繋がった…。おい、聞こえてるよな?」
町田「え?あぁ……聞こえとるけども…。あんちゃん……どちらさん?」
状況が読み取れないが相手方の質問に答える町田。
深海提督「深海提督ってやつだ。」
町田「深海………提督…?聞いた事ないぞ…?深海棲艦とちゃうんか?」
深海提督「ふん………、こんな状況なら普通は慌てるものだが随分と落ち着いてるな。元より肝が据わってるのか、血が馴染んできた証拠なのか…。」
町田「血?全く理解出来ん…。」
う〜ん、と腕を組み胡座をかき頭を捻る町田。
深海提督「時間が無いが丁寧に説明するぞ。俺は深海提督。深海棲艦を統べる………、簡単に言うと艦娘と提督のようなものだな。」
町田「聞いたことないぞ…。というか今まで見た事もないし…。」
深海提督「ほとんどは一昔に各政府と俺が皆殺しにしたからな。」
町田「え…?あんちゃんが?何でまた…。仲間とちゃうんか?」
深海提督「俺が生まれた流れは全く覚えていないが、アイツらからしたら俺はバグ以外の何者でもなかったんだろう。」
深海提督「俺は静かな海、美しい自然が好きなんだ。それで数十名の深海棲艦と共に謀反を起こした…。まぁ、数の暴力で結局は全滅したがな…。」
町田「なるほど…。そういう奴もおるわな。ん!!?まさかその数十名の深海棲艦の生まれ変わりが俺のとこの鎮守府の艦娘とかか?!!」
深海提督「え?違うけど…。」
町田「そう……。」
町田「ていうかあんちゃん名前は?深海提督深海提督ばっかりやったらなんかあれやん?」
深海提督「名前なんぞ無い。それぞれ呼称は電気信号なんかで交信してたからな。」
町田「ほな呼びにくいから黒乳首とかどうやろか?」
黒乳首「もうちょっと…こう…なんか他にあっただろ。」
町田「でや黒ちゃん。なんで俺の中におるんや?」
黒乳首「もういいよ黒乳首で。お前、この鎮守府に来た時黒い鉄っぽいなんか刺さっただろ?」
黒乳首「あれが俺の皮膚の一部だったんだ。」
よく見ると黒乳首の腕は尖った棘のようになっていた。
確かにあの時鎮守府の床に落ちていたものに酷似している。
町田「そうやったんか…。それで血がはいったんやの。でもなんで急に出てきてくれたんや?言いたいことあるんちゃうか?」
黒乳首「それが本題だ。このままではお前らは全滅する。全員死ぬぞ。」
町田「…………要は強くなれっちゅう事か…。」
黒乳首「早い話で助かる。このままではザザザ……が復活する…。」
町田「あ?あんだって?」
黒乳首「チッ……そろそろ限界か…。接続が難しいもんでな……。このままザザザ………がザザザ………。」
町田「黒ちゃん!!!聞こえへんて!!なんてな!!?」
黒乳首「クソ………、もう無理か。これだけは覚えてくれ!お前は共に過ごす艦娘とともにある!!!そいつらにも強い影響を及ぼす!!!お前の固有能力は俺と同じ【波動】だ!!!!」
視界がぼやけてくる。
目の前全体がノイズのようになり、町田も意識が朦朧としてきた。
町田「クソ…………うんこ……!!!!聞きたいこといっぱいやけど………!!!どうやったらええんな!!!ザザザ…ザザザ…どう…ザザザ…黒ちゃんと接続出来るんな!!」
黒乳首「俺と接続する場合は……!!!こうアクセスしろ!!0120……。」
町田「フリーダイヤル!!?!」
視界が完全に閉ざされ、眩い光に覆われる。
町田「ハッッッ!!!!!」
全身汗だくで目が覚める町田。
頭を抑え、体を起こす。
町田「あいつ…………最後の最後でボケやがった………。ワイの関西人の血流れてるやろあれ…。」
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町田は寝室を出て、執務室に向かう……のではなく食堂に向かう。
食堂と言っても大きめのリビングのようなものだ。
比叡が食事を作ってくれており、朝食は野菜カレーである。
傍では空母たちが比叡の手伝いをしつつ皿に分ける。
加賀「赤城さん!!!おかわりは1回だけです!!!辞めてください!!!」
赤城「あぁ……畜生…バレた…。」
電「睦月漬物取ってくれなのです。」
睦月「はい。」
電「福神漬けなのです!!!すぐきは味が死ぬのです!!」
睦月「白ご飯にかけて食べたら美味しいでしょ!!!!お腹も良くなるにゃしい!!!食ってみろにゃしい!!!」
利根「野菜かぁ……。嫌いではないが…肉が食いたいのぅ…。」
北上「文句言えないでしょ。お肉g600円もするんだし。贅沢言うな〜ってね。」
初雪「カッコつけたってのもあるけど井森さんから貰ったお金全部使っちゃったしね。」
川内「ヒーローは本来汚れ仕事だからねぇ。損する役回りだから。」
霧島「でも皆さん喜んでくださったし、いいじゃない。それに私達も飲み食いしたしね。」
天龍「おい!!!!!!てめぇかコノヤロウ!!!!俺の小岩井のぶどうジュース飲んだのはよォ!!」
神通「あぁ?あれお前のか。美味かったぞ。さんきゅう。」
天龍「お前酒ありゃいいんじゃねぇのか!!!あぁぁ!?!」
金剛「提督ぅー!!!おはようございマース!!!!」
榛名「お姉様服着てください!上下下着はいけません!」
最上「ヘブシッッッ!!!」くしゃみ
加古「うわぁ!!!私のカレーに飛んだじゃねぇか!!!」
龍田「手で覆ってね最上ちゃん〜。」呆れ顔
雪風「ブッッッ!!!」方尻を上げる。
大淀「臭っ!!!!!」
吹雪「飯食ってるときゃ辞めろって雪風…。」
ワーワー!!!!ギャーギャー!!!!
町田「……………………。俺の波動でみんなアホになってもうたんかな………。」
元々である。
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町田「果てさて。みんな準備出来たか?」
利根「出来たぞぉ〜!!!この間バイト先の崎山のばあちゃんに貰ったバナナがおやつじゃ!!!」
霧島「利根。バナナはおやつには入らないわよ。」
利根「なっ!なんじゃとぉ〜!!!?」
吹雪「似たような会話前もせんかったっけ。」
本日はまた井森のラボに向かうのだ。
目的は例のブツの説明である。
前回はお金を貰いすぐに木曾の島に向かったので説明を聞く時間がなかった。
それにどうやら他にも言いたいことが井森はあるらしい。
それぞれが準備を終え、鎮守府を後にした。
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井森「いらっしゃい!!!ゆっくり出来たかい?」
町田「どうもどうも!この間は世話になりました!!!」
井森「いや、今回で君たちの信頼がより深まったよ。人のためにお金を使うとはね。流石だ。」
井森「急いで説明しても仕方ない。ゆっくり進めよう。ご飯は食べたかい?まぁ寛いでくれたまえ!!」
吹雪「じゃあお言葉に甘えさせてもらいますよ。」
子日「ゆっくりしてってねー!」
町田一行はゆっくりしつつ寸暇を楽しんだ。
井森「さて…そろそろ本題に入ろうか。君たちが持ってきてくれたこのブツなんだが…。」
川内「……………?誰かこっちに来てる…?それもひとりじゃない。」
井森「ん?客かな?しかし今日は誰も来る予定は無いはず………。まぁいつもの事ながら留守番なら子日がしてくれてるから、誰が来たか教えてくれるはずだよ。」
井森と町田一行がいる場所はラボの最深部であった。
外部に漏らす訳にはいかないと細心の注意を払いここで説明をすると言うのだ。
井森は施錠されているナンバーロックを解除し、徐に箱を開ける。
その中には柔らかいクッションを下に敷いた指輪が刺さっていた。
町田「指輪…………っすよね?」
井森「その通り。しかしケッコンユビワでは無いんだ。」
町田「2人の愛を誓う象徴……な訳無いっすよね…。」
吹雪「そういう意味じゃ無いと思いますよ。ケッコンユビワって兵器っすから。」
町田「ん?」
電「ここまで来るとカッペ野郎も可哀想に思えてくるのです。超化兵器なのですよ。」
町田「指輪が?マジか…。」
吹雪「でもそのユビワじゃ無いんすよね?なんなんすかこれ?」
井森「うむ。その通りだ。これはね……。」
ドゴォォォォォォォォォォォォォッッッッッッッ!!!!
町田「なんや!!!!」
激しい爆発音が外から聞こえた。
実験の失敗などでは無い。
明らかに戦闘音であった。
外にはいつものように子日が警備している。
つまり何者かと戦っていることがすぐにわかる。
町田「すんません井森さん!!!また後で説明聞きますわ!!!外の子日ちゃんの様子が気になります!!!」
電「ま〜た子日が暴れてんのです?」
吹雪「そうだろうけども……なんか嫌な予感がする…。」
井森「あぁ!!!僕も行くよ!!!それどころじゃ無さそうだ!!!」
初雪「あいつが居んのにこんな音がするってこたぁ…。相当な奴と戦ってんじゃねえのか!!!」
一行はその場を後にし、外に向かうのであった。
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全員が外に出る。
井森「なっっっっ!!!!!!」
初雪「子日いいいぃぃッッッ!!!!」
バチチ………バチ…
子日は両腕と両足がちぎれ電子回路がショートし火花と電流が流れ出していた。
その上何者かに髪の毛をわし掴みにされ気絶している。
町田「なんなアイツら!!!!!」
睦月「あいつら確か…………揚陸艦の……。」
町田「揚陸艦!?陸自か!!?!」
電「ま〜た気持ちわりぃ奴らのお出ましか…。」
龍驤「あきつ丸、神州丸、熊野丸…。」
吹雪「なんでアイツらがここに…………。」
吹雪「コマンド・アーミーズ………。」