艦これevolution   作:銀ノ森 睾

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第49話「ぶちあがれ赤城!!!」

大量の買い物袋をぶら下げ歩く赤城。

自分が食べるためでは無い。

いつも迷惑をかけている鎮守府のみんなに渡すためである。

 

赤城「こんな私でも…………置いてくれてるんだから……。」

 

しかし、日頃の運動不足がたたってか、しんどくなり木のベンチに腰掛ける。

 

赤城「何回も飛び出してるのに………いっつもみんな迎えに来てくれて………。」

 

ニャーン

 

赤城「ん?あら猫ちゃん。」

 

一匹の子猫が赤城の足に擦り寄ってきた。

先程買い物したサラミを少しちぎってあげると喜んで食べる子猫。

 

赤城「可愛いわね〜…………。親は居ないのかしら…。」

 

子猫「ニャーン」

 

赤城「残りのサラミ上げるわね。これ食べたら帰るのよ〜。……………私も帰るからね…。」

 

子猫「ニャーン!!」

 

残りのサラミをあげ、手を振り鎮守府に帰る赤城。

すると後ろの方で猫の叫び声が聞こえた。

他の猫と奪い合いでもしたのかと後ろを振り返るとそうではなかった事が鮮明に理解出来た。

 

赤城「なっ……………………。」

 

「ゲェェ〜ップ…。おめぇ檻巌鎮守府の艦娘だべ?」

 

赤城(見たことない…………!!まさか幹部クラス…!!!)

 

肥満補給棲姫「おでは肥満補給棲姫。お前の鎮守府どこだぁ〜???」

 

赤城「………お前子猫はどうした……。」

 

肥満補給棲姫「あぁ?今食った。ゲェェ〜ップ。」ブボボボ

 

赤城「下品極まりないわね。こうはないたくないものよ。」

 

肥満補給棲姫「褒められたべ〜。おめぇひとりか?檻巌鎮守府ってどこだよ?」

 

赤城「知ってても教えませんよ…。お前みたいなクソッタレには。」

 

赤城(マズイ…、確実に幹部クラスだ…。しかも聞いた事のない深海棲艦…!!!)

 

赤城「お前………………幹部クラスだな…。」

 

肥満補給棲姫「そうだべ〜。」べロッ

 

舌を大きく見せる肥満補給棲姫。

そこには12と書かれており上から‪✕‬と書かれている。

 

肥満補給棲姫「おでなぁ〜、本来いっぱい食べて蓄えたエネルギーをあのお方と他の深海棲艦に渡さなきゃならねぇ役割なんだどもよ〜。」

 

肥満補給棲姫「無視して好き勝手食ってたら型落ちにされちまっただ〜。でも檻巌鎮守府の艦娘1人でも殺したら〜。」

 

肥満補給棲姫「また腹いっぱい食ってもいいんだってよ〜。」ニチャァァァァ

 

赤城「!!!!!!!!」

 

肥満補給棲姫に目掛け艦載機を飛ばす赤城。

しかし、俊敏な動きでそれを躱す。

 

肥満補給棲姫「遅せぇ〜なぁ〜。この図体なら避けられねぇと思ったんだべ〜?」

 

肥満補給棲姫「こっちの番な。」

 

気がつくと鳩尾に太い腕が入る。

ゴボッッッッッと血と吐瀉物を吐き、赤城は買い物を撒き散らしながら吹っ飛ぶ。

 

赤城(は……………はやっ…………。)

 

膝を着きながら構えを取る赤城。

 

赤城「来いや…………クソデブ…。」

 

肥満補給棲姫「ニィィィ。」

 

[newpage]

 

前身痣だらけになりズタズタの赤城。

頭を踏みつけられ、今にもかち割れそうである。

 

肥満補給棲姫「知ってっか〜?生き物ってな〜、中には虐めたら美味しくなるの成分が出るのが居るんだべ〜。」

 

肥満補給棲姫「もちろん、艦娘もそうだ…………べっっっ!!!!」

 

ドガッッッッ

 

赤城は蹴飛ばされ木を薙ぎ倒しながら吹っ飛ぶ。

 

肥満補給棲姫「だから今すぐにはお前を食べないんべ〜。」ニヤニヤ

 

赤城(つ………………強い……。何も出来ない……。)

 

赤城(………………こんな私を今でもみんな探してくれてるんだろうなぁ…。)

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

町田(赤城ちゃん!!!!)

 

赤城(あ………………なんでここが…。それにみんな…。)

 

金剛(勝手に飛び出しちゃ駄目デース!!!)

 

榛名(みんな心配してたんですよ!)

 

電(さっさと帰るのですボケ。)

 

赤城(…………どうせ私なんて役に立てませんし、寧ろ足引っ張るだけなんです…。もう切り捨ててください…。)

 

町田(そんなんする訳ないやろ…。ほら…帰ってごはん食べよう。)

 

吹雪(比叡先輩がシチュー作ってくれましたよ。食べましょう。)

 

睦月(絶対に美味しいにゃしい!!!)

 

雪風(みんなで食べるともっと美味しいですよ!)

 

赤城(なんで…そこまでして私なんかを…。)

 

町田(なんかやない!!家族やろうが。ほら!行くべ行くべ!)

 

赤城(…………………。)

 

━━━━━━━━━━━━━━━

赤城「…………………ホントに心配かけてばっかり…。お礼もマトモに言えてないし…。」

 

肥満補給棲姫「何ブツブツ言ってるだ〜?経なんざ唱えてんのか〜?」

 

でかい太い足を確実に踏みしめ近づく。

体重が重いせいかかなりの地響きが鳴る。

 

赤城「私も…………腹……くくらないと…。」

 

懐からおにぎりを出す赤城。

それを一心不乱に食べる。

 

肥満補給棲姫「なんだ〜、最後の晩餐かぁ〜。おでも腹減ってきたしそろそろ〜〜!!!!!」

 

肥満補給棲姫「いっただきま〜す!!!!」

 

ガバッと大きな口を開き赤城を頭からかじろうとする。

しかしその口は閉じられた。

赤城の強烈なアッパーカットで!!!!!!!

 

肥満補給棲姫「ンブウウウウウッッッッ!!!!!」

 

赤城「こっちの番だべ。」ギロリ

 

[newpage]

赤城は全身が黄色のオーラに包まれる。

先程食べたおにぎりはいざと言う時に食べてくれと井森から貰った特別なおにぎりであった。

いつもならすぐにバクバク食べる赤城であったがその場では食べる気になれなかった。

いつか食べる場面が来る、そう何故か思ってしまったからである。

 

肥満補給棲姫「がぁぁぁぁッッッッッッッ!!!!てんめぇ…………ドーピングかァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!」

 

口を開きながら突っ込んでくる補給棲姫。

それに合わせカウンターで鳩尾に一発入れる赤城。

 

肥満補給棲姫「グボォォアッッッッッ!!!!!」

 

肥満補給棲姫「でめぇぇぇぇぇぇ!!!!なめでんじゃねぇぇぇぞぉぉぉぉッッッッッッッーー!!!!!」

 

やられまいと補給棲姫も攻撃をしかけるも全て流される。

連続で殴りまくり補給棲姫を張り倒す。

 

赤城「ウォォォォォォォォッッッッッッッーーーーーーーーー!!!!!」

 

特別なおにぎりは井森が艦娘が一時的に能力を向上させるように開発したアイテムである。ただし、連続で食べることは出来ない。体に大きな負担がかかるからである。

 

赤城「これで!!!!!終わりだぁぁぁぁッッッッッッッ………………!!!!!!」

 

最後の一撃を顔に叩き込もうとしたその時、ものすごく嫌な気を感じ後ろに飛んで距離を摂る。

 

赤城「…………!?」

 

肥満補給棲姫「ー深解ー」

 

[newpage]

 

赤城「な…………なに……?」

 

肥満補給棲姫「ー深解ーデビュート・トューボーエッッッッッッッ!!!!!!!!(深淵の食狂腹)」

 

元々大きな体は更に大きくなり、太かった腕もさらに太く、その上背中から2本腕が生え顔は化け物そのものであった。

 

赤城「ハッ……………デブの遠吠え?馬鹿らしい…。」

 

赤城「図体でかくなった所で……どうだってんだ!!!!!!」

 

また連続ででかい腹を殴る蹴る。

手応えはしっかりとある。

このままいけば倒せる。

そう思っていたのだが…

 

バゴオオオォォォォッッッッッッッ!!!!!!!

 

腹からとてつもない衝撃波が赤城を襲う。

殴り蹴った赤城の攻撃が倍返しとなって帰ってきたのだ!!!

 

赤城「ガッッッ…………!!!!!」

 

その上で4本の腕で連続で殴り倒される。

そのまま吹っ飛ばされる赤城。

近くにあった岩をぶち壊しながら転がる。

 

赤城「が………………あ…………。」

 

赤城「(な……なんなの……。今の……。私の攻撃が………倍以上になって…………。)

 

グググッと砂ごと拳を握りしめなんとか体を起こす。

向こうから大木や小動物を喰らいながらこっちに向かい走ってくる補給棲姫。

 

肥満補給棲姫「ウバァァァァァァッッッッッッッ!!!!」

 

赤城「ぐっ…………!!!!」

 

バグンッッッ!!!!!

 

なんとか衝突は免れるもふと違和感に気づく。

左腕を見ると赤城の手が無かった。

食われたのだ。

 

赤城「ガァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!」

 

ボタボタと血が流れ出す。

ちぎれた部分を抑えながらどうにか走り逃げる。

すると目の前の大木が消し飛んだ。

後ろを振り返ると補給棲姫が口から黒い弾を吐き出している。

次の狙いは赤城だ。

なんとかギリギリで躱そうとするも左腕を掠る。

 

赤城「なっ!!!!!!!!」

 

少し掠っただけで腕が焼き焦げ消し飛ぶ。

激痛を我慢しながらなんとか逃げる赤城。

 

肥満補給棲姫「鬼ごっこだべ〜?運動の後にご馳走してくれるべ〜?」へっへっへっへ

 

肥満補給棲姫「おめぇ乳もデカけりゃ尻もデカイからなぁ〜〜、脂のってて美味そうだぎゃ〜〜。」

 

赤城「ハァ…………ハァ…………。」

 

目を細め大量の脂汗が流れる。

激痛が全身を襲う。

もう後がない。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

井森(これは特別なおにぎりだ。)

 

町田(特別なスープ的な?)

 

比叡(クマムシですか?)

 

井森(かも知れないねwただこれはひとつ食べたら必ず6時間は空けらなければならない。連続で食べた暁には…。)

 

最上(暁には…?)

 

井森(体が耐えきれず口から大量に吐血をし、最悪死に至る。)

 

電(んなもん渡すな!!!!!)

 

井森(確かに渡すべきではないかも知れない。だが、いざと言う時のために…………。)

 

睦月(赤城さんしか食べなさそうにゃ〜。)

 

赤城(確かに美味しそう。)ジュルリ

 

町田(マジかよ…。)

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

赤城「………………。何もせずに死ぬくらいなら………!!!」

 

赤城は懐にあったおにぎりを全部目の前に出した。

合計で7個。

それを思いっきり口に入れて食べ始めた。

 

赤城「うっ……………!!!!!!!!」

 

赤城「………………。」

 

ズゥン………ズゥン………

 

肥満補給棲姫「もう終わりかぁ〜?んじゃあ、これで〜!!!!!!!」

 

肥満補給棲姫「終わりだべ〜〜ッッッッッッッ!!!!」

 

アームハンマーが赤城の頭頂部を狙う。

 

ドオオオオオォォォォォォォォッッッッッッッンンンンン!!!!!!!!!!!

 

[newpage]

 

肥満補給棲姫「ん〜〜???」

 

補給棲姫の振り下ろされた腕は赤城の右手で受け止められていた。

そしてそのまま力を入れ、拳を握りつぶす。

 

肥満補給棲姫「ギャァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!!」

 

肥満補給棲姫「て………でめぇ………ッッッッッッッ!!」

 

口から黒い弾を至近距離で吐き出すも先程とは打って変わって右腕で弾かれる。

怒りのまま三本の腕で殴り掛かる補給棲姫。

赤城は全て躱すでも流すでもなく全身で受けきっていた。

ただ右拳がこれでもかと言わんばかりに握り締められていた。

 

肥満補給棲姫「食わせろ!!!食わせろぉぉぉ!!!食わせろッッッッッッッーーーーー!!!!!!」

 

ドドドドドドドドドドッッッッッッッ!!!!!!!

 

肥満補給棲姫「食わせろおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

 

赤城「ウォォォォォォォォッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

クロスカウンター。

赤城の顔面に補給棲姫の拳がぶち当たるも顔を逸らしパンチを流れされる。

その後、渾身の一撃を補給棲姫の顔面に叩きつける!!!

 

赤城「ラァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーー!!!!!!!!!」

 

拳が完全にめり込み、その勢いのまま地面に叩きつけられる補給棲姫。

地面は大きく抉れ巨大なクラックが入る。

大きな地響きは下の街にも響いたという。

その拳の威力に圧倒され、補給棲姫の頭部は破裂。

その場を制すのは右拳から煙が炊かれた赤城であった。

 

赤城vs肥満補給棲姫

 

赤城の勝利。

 

[newpage]

静寂が流れる。

息を整えその場から少し離れた場所でしゃがみこむ赤城。

 

赤城(……………………なんとか勝てた…………。これで少しはみんなの役に…………。)

 

ドクンッッッッッッッ!!!!

 

赤城(うっっっっっ!!!!!!!!)

 

口を抑える。

胃から込み上げてくるものがある。

 

井森(大量に吐血をし………………)

 

赤城はそのまま……………

 

 

 

赤城「ウゲェェェェェェッッッッッッップ………。」

 

ゲップした。

 

赤城「はぁ、楽になった。」スッキリ

 

赤城「井森先生は、あぁ言ってたけども、なんて事ないわね。脅しだったのかしら?」

 

「赤城ちゃーーーーーん!!!!」

 

遠くの方から声がする。

正体は町田たちであった。

 

赤城「みんな……。」

 

町田「赤城ちゃんどこ行って………って!!!なんでそんなにボロボロなんや!!!!!!」

 

加賀「それにこの深海棲艦は………!!?」

 

赤城「それは……………。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

町田「そうやったんか………よぉやった!!!!立派やないか!!!!!」

 

初雪「おにぎり食べてパワーアップかぁ。」

 

雪風「ほうれん草食べて強くなるポパイみたいです!」

 

赤城「ね!!!これで私も役に立ってるでしょう!?」

 

町田一行「………………………。」

 

赤城「えっ………………。」

 

加古「あのさぁ…。」

 

町田「みんな最初から役立たずなんか思ってへんで。」

 

赤城「えっ………そんな……。」

 

龍驤「家事もちょっとやけどやってくれるし、なんか食べ物とかの情報教えてくれるしそれに…。」

 

吹雪「赤城先輩はムードメーカーなんすよ。居てくれたらみんな笑顔になれるんす。」

 

利根「そうじゃそうじゃ!」

 

電「頭おかしいからな。」

 

睦月「それ電が言う?」

 

ギャーギャー!!!ワーワー!!!

 

町田「せやから…………はよ帰ろうや。」

 

ゆっくりの手を差し伸べる加賀。

みんな誰一人として嫌そうな顔をしている者は居なかった。

そうである。ここがみんなの帰る場所。みんなの家、みんな家族なのだ。

赤城は泣きながら加賀と町田に肩を貸され、家路につくのであった。

 

赤城「お腹空いたよ〜!!!」うぇ〜ん

 

町田「それでしめるんかい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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