第66話「檻巌鎮守府壊滅状態!!!」
「どんな所でしょ〜!!!楽しみ〜!!!」
スタスタと歩く。
ワクワクと子供のようにはしゃぐピンク色の髪の少女。
背丈は165cm、鼻が通っておりとても綺麗な顔である。
そう、明石だ。
電「あんま期待しねぇほうがいいのですよ。ロクな鎮守府じゃねぇから。」
北上「来てくれんのは嬉しいけどさ、お店良かったの?」
町田一行はポコンチ号を直してくれたお礼では無いが、明石の店に立ち寄った。
様々なジャンク品がおかれてあり、機械好きやレトロ好きには持ってこいの店だ。
機械いじりが得意なので鎮守府に来て欲しいなぁと町田がボソッと呟くと目を輝かせ、良いんですか!?と喜び、着いてきたという訳だ。
つまり明石は檻巌鎮守府に所属したのだ。
そうと決まればというわけで、他の機械好きの知り合いに店を明け渡し、10分程度で準備を整えポコンチ号に乗り込んだ。
その間龍驤は式神で飛んできたので今頃顔が真っ青でかなり疲れている。
それを支えつつ歩く利根。
因みに明石は元々鎮守府に所属していたのであるが、大きな他所の鎮守府に合併吸収されてしまった。
最初の鎮守府は仲良く楽しめていたのであるが、提督がクビにされ新たな鎮守府になった時にそこの提督とおりが合わず自ら鎮守府を後にした。というわけだ。
どうでもいいがポコンチ号の車庫から鎮守府まで遠すぎる。
町田「いやぁ、まさかホンマに来てくれるたァ…。にしてもなんでやろか。」
吹雪「何がっすか?」
町田「艦娘ちゃんてなんで鎮守府に所属したがるんやろうか…。人間で言うところのベンチャー企業みたいな感じ?」
吹雪「そもそも本来で言えば艦娘と鎮守府はセットみたいなもんなんです。帰省本能?っすかね。」
電「そうでもねぇだろ。那珂とか野分とか嫌ってんじゃねぇか。」
吹雪「そりゃ全員が全員じゃねぇけどよ。」
北上「生まれ持っての憧れかなぁ。私らも働いてたのをかなぐり捨てて来たわけだし。そら貧乏で苦しいけどさ…楽しいよ。」ニッコリ
町田「クゥゥゥ〜!!!嬉しいこと言うてくれるやないかみんなぁ!!!!ごめんなぁ!甲斐性なしでよぉ!!!!」
電「甲斐性なしどころか鎮守府の存在すら無いようにされてるのです。」
町田「なんでやろな…。馬渕さんにも会われへんかったし、どないなっとんねん…。おっ、そろそろやで明石ちゃん。この山降ったら…………」
山の上から見た檻巌鎮守府は……………なんと崩壊していた。
口を大きく開く明石。
電はいつもの事なのです、と目を瞑りヤレヤレとポーズを取るものの、吹雪と町田はかなり怖い顔をしていた。
町田「いや………ちゃうぞ電ちゃん……。鎮守府の周りに変な奴らがおる………!!!!!」
吹雪「少なくても味方…………じゃぁねぇ!!!!!」
利根「走るぞ!!!!!」
利根は龍驤を背負い、町田は明石を背負い全員で全力疾走。
その間、鎮守府はメラメラと燃え上がり黒煙が大きく登っていた。
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「フゥン…………聞いていたよりも遥かに弱いですねぇ……。」
頬骨が浮き、丸メガネをかけたオカッパを更に髪を短くした男。
よく分からない黒と白が入り交じった服を着ている。
服の真ん中には3角の中に目が描かれている。
天龍「な……………何もんだて………テメェら…………。」
初雪「か………………か…あ……。」
雪風「し……司令…の……居ない…間に……。」
「私たちですか?まぁ、良いでしょう。地獄行きの手土産とでも思ってください。」
アスタロッサ「私の名前はアスタロッサ。深海の血が流れている人間の1人ですよ。まぁ、ニンゲンなどという下らない劣等種の名前を出すのも嫌ですが………。」
榛名「提督も確かそんな事言っていたような気が……。」
アスタロッサ「ん?町田慎太郎の事ですか。まぁ、その町田を仲間に入れるために来たのもあるのですがねぇ。居ないのであれば丁度いい。貴女方を殺して待ってますよ。」
アスタロッサ「しかし深海の血に耐えれる者は少なからずデスが居ることは居ます。でもそんじゅそこらの愚鈍どもと一緒にしないで頂きたい。」
人差し指を立て、気味の悪い笑みを浮べる。
アスタロッサ「今は亡き深海提督の血が流れておりましてね…。選ばれし人間なのですよ…私は。」
アッハッハッハッハッ!!!!!!
高笑いをし、自信満々な男。
神通「な………なんで私らの攻撃が効かねぇんだ…。」
アスタロッサ「おっと、それ以上はサービス外ですよ。殺しなさい、港湾棲姫。」
港湾棲姫「………………………。」
アスタロッサ「ハァ……………。貴女何しに来たんです?先程から鎮守府を壊しただけじゃないですか。他のflagshipと私しか仕事してませんよぉ?」
アスタロッサ「所詮は乳と図体がデカいだけの唐変木ですか。こんな奴に16の数字を当てはめるのもどうなんですかねぇ。」
腰に手を当て、グニャリと体を曲げ港湾棲姫の顔をのぞき込む。
しかし、港湾棲姫は一切顔を変えず無表情を貫く。
天龍や他の残っているメンバーは30体の深海棲艦とアスタロッサに急に襲われたのだ。
深海棲艦はみな尽くflagshipに超化でき、それだけでも手こずっていたのであるが1番マズイのがアスタロッサであった。
何故か斬りかかっても殴ってもこちら側の攻撃が一切通用せず、重い攻撃でハンゲキされ鎮守府は壊滅状態に。
硬いや丈夫などという範疇では無い。
もっと別の何か…何かがある。
それを確信した天龍であったが、その正体を掴めないまま腹に大穴を開けられダウン。
他のメンバーたちは大淀と筑摩を守りながら闘った。
しかし、数の暴力もあり全員敗北。
榛名はブチ切れながらも深海棲艦を薙ぎ倒していったがアスタロッサに両足を切り落とされてしまった。
夕立に関しては数時間前に行くところがあると言い残し、鎮守府を出ていった。
アスタロッサ「さて…flagshipの手下を18体倒したのは評価しますが……所詮はこの程度…。では…」
アスタロッサ「死になさい。」
腕を振り下ろし天龍のクビをはねようとしたその時であった。
町田「死ぬのはお前じゃボケ。」
アスタロッサ「へ?」
ドガァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!!!!!!
渾身の右ストレートがアスタロッサの顔面にメリ込み数百メートル吹き飛んで行った。
町田「大丈夫か!!!みんな!!!」
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天龍「て…………提督……!!!悪い…、俺が居ながらこんな…………。」
天龍を抱きしめる町田。
町田「ありがとう!ありがとう天龍ちゃん!!!よぉやってくれた!!!!!後は任せてくれ!!!!!!!」
天龍は普段見せない涙をポロポロと零し、眠った。
優しくその場に寝かせる町田。
当たりを見渡す。
鎮守府の皆が血を流し倒れている。
体を欠損している者たちも居る。
無論ドックも壊れている。
優しく妖精に取り敢えずドックを優先的に直してくれと頼み、振り返る。
体からドス黒い、しかしながら深海棲艦と違うオーラが滲み出し、拳は血管が浮き出ている。今にもはち切れそうに。
町田「……………………。」
イ級ヘッド「かぁ〜!!!!こんな馬鹿面に殴られたのかあの男は!!!俺が殺してやらァ!!!!!」
ヒャッハーーーーーー!!!!!!
デカイ鎮守府の瓦礫を持ち上げそのまま町田に叩きつけようとするも、イ級ヘッドに顔を向けることなく裏拳を縦に瓦礫ごと顔面に叩きつける。
イ級ヘッドの顔面にはこれでもかというくらいメリ込み、顔が破裂。
この状況には吹雪たちも無論キレている。
龍驤も疲れている場合では無いと戦闘モードになる。
明石は何も言われていないのにも関わらず自分の仕事を判断。急いでドックに向かい妖精と何か話していた。
アスタロッサ「やりますねぇ〜………。鼻折れましたよ……。確かにこの力ならば…こちら側に引き入れたいのも事実。」
電「大将ぉ、カス共は電たちが片づけるのです…。だからそのクソメガネ…頼むのですよ。」
町田「おう。」
吹雪たちは改に超化。
相手は11体のflagship。
吹雪「勝手にひとんちヅカヅカ上がり込んで…デケェ顔しやがってよ…。」
北上「ま、生きて帰れないのは自覚してよね〜。めちゃくちゃ切れてるから私。」
利根「どう殺されたいんじゃ?言うてみぃ。」
龍驤「体に穴開けまくったるわ。」
町田「ほな………………殺るか。」
バッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
全員が駆け抜ける。
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マグナムのような町田の飛び蹴り。
アスタロッサは対応しきれず両腕でガード。
反撃に膝蹴りを仕掛けるも、逆にそれを利用しシャイニングウィザードを側頭部にお見舞い。
続けざまに後頭部を掴み地面に叩きつける。
そのまま肘鉄を背骨に入れようとするも、バネのように飛び上がったアスタロッサの背中が顔面にぶつかり仰け反る町田。
今度は町田が後頭部を地面に叩きつけられる。
アスタロッサ「調子に…乗るなよ〜???」
グググッ………
ボギャァァァ!!!
アスタロッサ「ん?」
押さえつけていた腕を潰され、余所見をした瞬間にパチキをお見舞い。
そのままマウントポジションに持っていき連続で殴りまくる。
町田「ウオオオオオオォォォォォォォォォァァァァァォァァッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ドガガガガガガガガガガガガッッッッッッッッッッ!!!!
砂煙が舞い、2人の姿が見えない。
しかし急に何かが吹き飛ぶ。
町田である。
上手く着地しつつもブレーキ痕が強く残る。
顔を上げるとアスタロッサの周りに黒い玉が何個も浮遊していた。
アスタロッサ「ガザ。」
町田「あ?」
アスタロッサ「深海棲艦の共通の技ですよ。黒い衝撃波や衝撃弾の事です。当たれば爆発は免れない。このように。ほら!!!」
とてつもないスピードで町田の肩にぶつかり爆発。
右肩が抉れ大量に血が吹き出す。
肩を抑えようとするもガザが連続で飛んでくる。
それを猛スピードで避けようとするもアスタロッサの周りの玉は無限に湧き出るのかすぐにストックされる。
(し………ろう)
町田(近づかれへん!!!!なんじゃアイツ!!!!見た目は人間………!!俺みたいな深海の血が流れとんか!!!)
町田「ドゥラッッッッッ!!!!!」
飛んできた玉に瓦礫を投げつけ爆発させる。
その黒煙に紛れ込み、瓦礫をアスタロッサ付近の玉にぶつける。
町田「当たったら爆発するんやろぉ!!!!!!」
しかし
グニャッッッ
町田「!!!!!!!」
(お…………!!!!郎ってよぉ!!!!)
アスタロッサ「バカ、ですねぇ。その程度想定内ですよ。これは私が爆発させたい対象に飛ばしてから作動するんですよ。そうじゃなかったらこんな周りに浮遊させるわけ無いでしょう。」
アスタロッサ「それに、こんな使い方も出来ますよぉ?」
玉を一掴みすると思うやそれを喰らうアスタロッサ。
何をしているのかと見ていると町田の目と鼻の先まで近づかれ、顔面に拳を叩き込まれた。
町田「ガッッッ……………」
アスタロッサ「先程のお返しですよぉぉぉぉ!!!!!!」
アスタロッサ「ソ〜ラソラソラソラソラソラソラソラソラ!!!!!!!!!!」
連続で殴られる町田。
反撃の余地が無い。
町田(し……………死ぬ……………!!!なんやコイツ………!!!!!!クッソ………。)
(聞い………………ろう!!!!!!!)
町田(そういやこんな事前にもあったなぁ………。あぁ、思い出した…。初めてへヴィボーイと闘った時や…。似てんな…。)
(……………んのかってよぉ!!!!!!!)
町田(このまま殴り殺されんかな……。死ぬ訳にはいかん…。みんなあんな事されて………………死ぬわけにゃいかん!!!!)
町田(てかなんやさっきから…………。なんか聞こえてんねんけど………………………。)
軽く後ろを振り向く町田。
しかし連続で殴られているので実際に振り返っている訳では無い。
心の中で振り向いたのだ。
そして【それ】は居た。
そして町田は歯を見せ、笑顔になるのであった。
久しぶり…と。
アスタロッサ「そろそろいい頃合いでしょぉぉぉぉぉ!!!!!!もう貴方を仲間にするのは辞めです!!!!ここで死になさ〜〜〜いいいい!!!!!!」
アスタロッサ「トドメッッッッ!!!!」
貫手を町田の喉元に指すつもりであったのだろう。
次の瞬間、その貫手の指はバラバラにへし折れまたもや顔面に町田のデカく黒い拳がめり込んだ。
吹き飛びつつ町田を見るアスタロッサ。
アスタロッサ「お…………オマエ!!!!其の姿はっっっっっっ!!!!!!!!!!」
町田「悪ぃ悪ぃ……………衝撃音で聞こえへんかったわ…。」
「ったくよぉ………なんべんも呼んでんのに、こん〜の色男がぁ。」
黒乳首「さっさと気づけや相棒!!!!!!!!」
2人とも悪い良い笑顔である。
反撃の時間だ。