体から激しく滲み出る水蒸気。
町田の顔は深海棲艦に近く、しかしながら人間として、町田という一人の男として真っ直ぐにアスタロッサを見つめ笑っていた。
傍らにはボンヤリと黒乳首が見える。
最上「あ………あれって………。」
睦月「あれが………司令官が言ってた…………。」
霧島「深海…………提督………。」
町田「悪ぃな黒ちゃん……!!!ぼんやりとは聞こえてたんやけども、中々気づかれへんくてよ…。」
黒乳首「全くだぜ…。忘れられたのかと想っちまったよ。」
町田「ハハッ、まさかぁ。にしても……なんでいきなりアクセス出来たんや?フリーダイヤルかけてへんで?」
黒乳首「辞めろバカ。ありゃ冗談だっての。アイツのお陰だ…、皮肉だが…。」
顎でクイッとアスタロッサをさす。
唐突に深海提督の血が流れているアスタロッサと激闘を繰り広げたエネルギーで町田と黒乳首のアクセス波動が皮肉にも強まったのだ。
アスタロッサ「何故だ………。」
町田「あ?」
アスタロッサ「何故だぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッ!!!!!!!何故貴様のような奴が生きているんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッ!!!!
」
町田「どないしたんなアイツ。いきなり叫びよって……。頭おかしなったんか?」
黒乳首「元々だろ。」
町田「違ぇねぇや。」
八ハッハッハッハッハッ…………
悪魔のような笑みを浮かべる2人。
ハイになっているのだろう。
アスタロッサ「お前は前の大戦で細胞ひとつ残らずに消し飛んだはずだ!!!!!!アモンッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
町田「アモン?黒ちゃんの事か?」
黒乳首「そんな名前だったのか俺…?」
黒乳首「だがな………俺はアモンなんてお前らが付けた名前じゃねぇ………。今は相棒がつけてくれた名前があるんだ……………。俺は……俺は…。」
黒乳首「黒乳首だ!!!!!」
…………………………………
アスタロッサ「………………。」
艦娘たち「……………………。」
町田「…………………………。変な名前やね。」
黒乳首「お前が付けたんだろうがッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
握りこぶしをつくり口が避けるほど大きく開き町田に怒鳴る。
町田は笑いながらごめんごめんと謝った。
吹雪「あれが深海提督…………。なんでか暖かい気を感じる…………。あのクソ野郎(アスタロッサ)とは全然違ぇ……。」
町田「さぁて…、夫婦漫才はここまでにして。」
黒乳首「いつから夫婦になったんだ。ま…………やるか…。」
町田・黒乳首「「反撃の時間やぜ。」」
バァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッンンンンンンンンン!!!!!!!!
アスタロッサの顔面は町田の拳がメリ込み、そのまま数百メートル吹っ飛んだ!!!!!!
[newpage]
アスタロッサ「ンブウウウウゥウゥゥゥッッッッッッッッッ!!!!!!!」
アスタロッサ(ガザを取り入れた私に一撃を………!!!!!
しかも速く重たい…………!!!!!!)
町田「深海翔刈蘭(しんかいしょうがらん)!!!!!!」
バク転した脚でアスタロッサは袈裟斬りにされる。
甲高い叫び声を上げつつも反撃を試みる。
しかし面白いほどに当たらず、すぐさま町田のカウンターを受け続ける。
動きが違う。
威力も違う。
しかし町田は余裕ぶってはおらず、確実な殺意をぶつけて来る。
鳩尾にボディブロー。
背中までメリ込みアスタロッサは血反吐を撒き散らし吹き飛ぶ。
その間際にガザを数発ぶつけるも、先程はうってかわり町田の薄皮ひとつ爆発出来ない。
町田「ほぉ…………。強度も増してんな………。」
黒乳首「これで11%ぐれぇか………。」
町田「今まで何パーくらいやったんや?」
黒乳首「せいぜい2~6%ぐらいだな。でも今なら30ぐれぇ引き出せるぜ。」
町田「それでも30ぐらいか………。ホンマに強いんやの〜黒ちゃん。」
黒乳首「冗談抜かせや相棒ぉ。お前のキャパの方がやべぇよ。俺の力に耐えれる奴ァそうそう居ねぇぞ。」
全身ズタズタで今にも死にそうなアスタロッサ。
町田「まだ生きとんのか!!!!!!しつこいやっちゃのぉ!!!!!!!!!」
アスタロッサ「さない……………許さなぁぁぁぁぁぁぁぁいいいいいいいッッッッッッッッッンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!」
アスタロッサ「よおおおおくもおおおぉぉぉ!!!!私をコケにしてくれたなぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
叫び倒すと思うと、次の瞬間大量のガザを周りに発生させる。
町田は身構えるもアスタロッサは一心不乱にそれを食べ始めた。
黒乳首「やっこさん…………………最後の勝負に出るみたいだぜ………………。」
町田「おうよ。」
アスタロッサ「ガッッ!!!グチャグチャッッッッッッッッッ!!!!!!!!!はぁぁあぁ〜………………うっっっっっっ!!!!!!!!」
アスタロッサの体には全身太い血管が浮かび、筋肉と骨が蠢く。
肥大化する体は次第に暗黒に染まり、アスタロッサの顔はイ級と人間の髑髏の間の子のような形相に。
町田「ウッッッッッッッ…………………………!!!!!!!!」
気がつくとアスタロッサのボディブローが町田に命中。
全く見えなかった。
そのまま町田は数百メートル吹き飛び回転しながら廃墟と瓦礫を巻き込む。
ドガァァァァァァッッッッッッッッッンンンンンンンンン!!!!!!!!!
アスタロッサ「ギィャバババカャミタナラサハマネサラタケヤフハニワラフサユハシナ!!!!!!!」
最早人間の言葉では無い。
何を言っているのか全く分からない。
ただそこにあるのは町田と艦娘たちを殺すという確実な意志と本能のみ。
次の狙いは倒れている艦娘。
川内目掛けアスタロッサが拳を振るう。
あまりにも大きい拳。
他の艦娘が助けようとするも既に満身創痍。
吹雪たちは残りのflagshipの相手に手こずっている。
川内「なっ…………………………。」
北上「川内いいいいぃぃぃッッッッッッッッッ!!!!」
吹雪「川内先輩!!!!!!!!」
神通「あ…………姉貴いいいぃぃぃぃぃぃッッッッッッッッッ!!!!!!!」
終わりだ。
誰もがそう思った時であった。
ウボァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
轟く叫び声と共に町田がアスタロッサの拳に拳をぶつける。
[newpage]
町田「俺の家族にぃぃぃぃ……………!!!!!!手出てんとちゃうぞ足らずがぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッ!!!!!!!」
左フックに左フックをぶつける。
右フックに右フックをぶつける。
ドンッッッッッッ!!!!!!
ドンッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
そして次第にそれは強くなり……………
町田「ダラァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーー!!!!!」
アスタロッサ「キイェェェエエエエエエエエエエエエエエッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーー!!!!!!!」
真正面からの殴り合いいぃぃぃぃ!!!!!!!!
川内「提督ッッッッッッッッッ!!!!!!」
電「やったるのですッッッッッッッッッ!!!!!いけや大将おおぉおおおぉぉぉぉッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーー!!!!!!!」
町田「テメェに艦娘の攻撃が効かん理由はよぉぉぉぉぉぉッッッッッッッッッ!!!!!!そもそもが艦娘の気が深海提督に効かんのやろォォォォォォォ!!!!でもよぉぉぉぉぉ!!!!!!」
町田「同じ深海提督やったら…………!!!!!!人間の拳やったら効くんやろおおおぉぉぉぉぉぉッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
手数もスピードも益々強まり、ボディに叩きつけられるアスタロッサ。
マズいと思ったのか両腕で町田の拳を上に弾き、横腹に一撃を入れる。
町田「ゴボッッッッッッッッッ!!!!!!!………!!!!!!ヌゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
一瞬仰け反るも目は死んでいない。
逆に今度は町田の強烈な左ストレートが顔面にヒット。
吹き飛ぶアスタロッサを追いかけ追撃の嵐。
町田「何が深海提督じゃ!!!!!!!!何が深海教じゃ!!!!!!!!!どいつもこいつも舐め腐っとんとちゃうぞボケがぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
町田「艦娘はしっかりと生きとる!!!!!人間として!!!!!!艦として!!!!!!!!人間と手を取り合って明日を目指して生きとるんじゃ!!!!!!!!!」
町田「その絆も!!!!友情も!!!!!!!!愛も!!!!!!!!!!!わからん理解もできん脳足りんどもがどないして俺らの絆を壊せると思っとるんじゃ!!!!!!!!!!!」
町田「それでも邪魔すんやったらぁぁぁぁッッッッッッッッッー!!!!!!壊そうとするんやったらぁぁぁぁッッッッッッッッッ!!!!!!!!俺からやってみろおぉぉおおおぉッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!俺を殺してみろやぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!」
最早目に見えない程のラッシュ。
もうアスタロッサは反撃の余地無く、サンドバッグ状態である。
町田「死にさらせや腐れ外道がぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーー!!!!!!!!」
アスタロッサの顔面に最高の一撃を。
堪らず遙か上空に弾き飛ばされ、体の内側から大爆発。
アスタロッサ「ベエエエエェェェエヤァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
なんの文句もない。
町田と黒乳首の勝利である!!!!!!!!!!!!
[newpage]
町田「ハァ………………ハァ……………………。」
黒乳首「最っ高だぜ相棒…………。一瞬だが…50%は出てたぜ………。」
町田「へへへ……………。」グッ
黒乳首「ハッ…。」グッ
お互いにサムズアップ。
清々しい顔である。
しかし町田は無理をしてしまったせいでもう一歩も動けない。
が、そこに忍び寄る黒い影。
ヲ級「あんの役立たずがぁぁぁ!!!!でもよぉぉぉ!!!!!ここまで消耗させたのは褒めてやらぁぁぁぁぁ!!!!!!」
町田・黒乳首「「!!!!!!!!!」」
町田のクビ目掛け手刀を繰り出そうとする。
喉元に触れた瞬間であった。
町田(ま………………まじぃ…………!!!)
ザンッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
町田「……………………!?」
切断されたのはヲ級の腕。
天龍がたたっ斬ったのだ。
フルフルと震える天龍。
あのダメージから何故立てるほどに回復したのか。
そう。明石である。
明石が妖精と共に修復剤の初歩的な物をつくり、天龍から全員に至るまでに飲ませたのだ。
天龍「こ………今度は俺らが相手だぜ………………!!!!」
加賀「戦い終わった提督を狙うだなんて…………卑怯ね……。」
加古「かかってこいよおら……………!!!」
電「お前らの相手は…………………電らだろうがボケ………!!!!」
吹雪たちはボロボロであった。
いくらflagshipが11体になったとは言えやはりflagship。
改にしかなれない吹雪たちには相手が悪すぎたのだ。
リ級「グッッ……………!!!!!おい港湾!!!!アイツら殺せぇぇぇぇ!!!!!!テメェNo.16だろうが!!!!
今なら全員殺せる!!!!!やれやぁぁぁぁぁ!!!!」
港湾棲姫「…………………殺せばいいの?」
リ級「そうだ!!!!テメェの馬鹿でけぇその拳で叩き潰せええぇぇぇ!!!!!!」
港湾棲姫「………………わかった。」
グチャ!!!!!!!!!
リ級「………………………………。」
ドサッ…
リ級は港湾棲姫のアームハンマーを頭部に喰らい消滅。
港湾棲姫「………………殺したけど。」
龍驤「………………………仲間を………。」
港湾棲姫「こんなヤツら、仲間じゃない。」
すると綺麗に頭を下げる港湾棲姫。
港湾棲姫「ごめんなさい。酷いことしてしまって………。」
次は片膝をつき、町田率いる全員に対し頭を垂れる。
港湾棲姫「アイツは本当のメシアじゃない………。あなた方こそ…………………。本当の救世主。」