電「の、割には……………。」
睦月「酒にタバコにエロ本に…………あれって麻雀?」
スカートを履いてるにも関わらず、膝を立てながら座っているのでパンツが丸見えの2人。
酒臭さがあたりに充満している。
鹿島「どいつもこいつも芋臭ぇツラばっかりだな。」
香取「まぁそう言うなや妹。ところでお前さんらに質問だ。」
吹雪たち「?」
香取「避けろ。」
バッッッッッッッ!!!!!!
それぞれの顔めがけエロ本を飛ばす香取。
吹雪たち5人は本を簡単に弾き落とすもその後が問題であった。
吹雪「!!!!!!」
バギィィィ!!!!
吹雪、電、睦月は上手くガードしたもののその威力は凄まじく空中に少しだけ浮く。
殴られたのだ。
それもほぼ同時にである。
吹雪と電は着地したが、睦月は尻もちをつく。
睦月「いったぁ〜……………。なんにゃしぃ…。」
「ギャッッッ!!!!」
「ガアッッッッ!!!!」
吹雪「なっ!!!!初雪!!!」
電「雪風!!!」
初雪と雪風は香取と鹿島に頭を踏みつけられていた。
起き上がろうと力を入れているのであるが、微動だにしない。
2人は軽く踏んでいるだけに見える。
香取「おい、話聞いてたのかボケコラ。避けろっつったろ。」
鹿島「それで力入れてんのか?ハァ……………思いやられんな…。」
それを見た電は剣靴を手に嵌め2人に向かう。
その行動は香取姉妹には容易に想像出来ていたようで、踏みつけていた2人の喉元に手刀を当てた。
電「!!!!!!」
キキッーーー!!!と急ブレーキをかける電。
香取「どうした?来ねぇのか?」
鹿島「そらそうだわな。そのまま突っ込みゃ仲間のクビ撥ねられるもんなぁ?」
電「ぐっ……………てめぇら……!!!!!」
香取「わざわざ避けろっつってんのに避けれず、その上人質にされて足でまとい…………お前らよく今まで生きてこれたな。」
鹿島「口には気つけろや……。お前らの師匠になるんだぞ…。にしても…………お前ら大分バラツキがあんなぁ…。」
吹雪「バラツキ…?」
鹿島「力の差だ。お前とお前は本を弾いた上で姉貴のパンチを防いだ。それで着地。でもそこのガキは尻もち着いて着地出来ず…。で、この足でまといのクズ2人。」
香取「駆逐艦だけじゃねぇ、他の艦娘も力のバランスに偏りがあるはずだ。今頃ヒーヒー言ってんだろうよ。」
2人は初雪、雪風から足をどける。
ゲホゲホと咳をしつつ吹雪たちの元へ戻る。
雪風はショックを受けたのか茂みの中に入っていってしまった。
吹雪「おい…雪風…。」
鹿島「ビビったんか、泣いてんのか。そんなんだったら最初から来るんじゃねぇよ。何してんだ。」
ガサッ
雪風「今………うんこ………してま……す…!!!」
ドサァァァッッッッ!!!!
吹雪たちと香取姉妹はズッコケた。
ショックを受けたのではなく、茂みで野グソをしていただけであった。
力みながら雪風はその場でしゃがみ込んでいただけなのであった。
雪風「フゥ…出ました!お尻は葉っぱで拭きます!100均で買ったスコップで埋めます!」
トントンッと自分のクソと葉っぱを埋める雪風。
こうすれば自然に還元される事を町田に教わったのである。
鹿島「なんだぁコイツら……………。」
香取「やっぱし普通の鎮守府じゃねぇわ…。」
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ハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!
笑っているのでは無い。
思いっきり走っているのだ。
重さ300kgの重りを付け山を降り、その後登る。
それを100往復。
それを連続で香取姉妹にやらされているのだ。
しかもそれだけでは無い。
吹雪「危ねぇ!!!!!避けろお前らッッッッーー!!!」
丸のこや振り斧、カッターや弓矢の嵐。
それを避けなければならない。
普段軽快な動きができる吹雪でさえ、止まって手や足で弾かなければ間に合わない。
初雪「ダラッッッ!!!!」
雪風「痛い!!!!!」
睦月「雪風ちゃん!!!!!!」
雪風の肩に矢が刺さった。
それで膝を着いた雪風を手助けしようと睦月が近づくとトラバサミに足を抉られ、目の前には振り斧が迫る。
睦月「しまっ!!!!!!!!」
電「雷来脚!!!!!!」
バァァァァァァッッッンンン!!!!
電が振り斧を蹴飛ばし、吹雪がトラバサミを無理やりこじ開け破壊。
初雪が周りの弓矢を弾き落としていく。
吹雪「大丈夫か!!!!!!立てるか!!!??!行くぞぉぉっっっ!!!!!」
全員「おおおぉぉぉううう!!!!!!」
ドガーーーン!!!
バァァァンンン!!!
ガシャァァァッッンンン!!!
鹿島「暴れてんなぁアイツら。」
エロ本を読みながら発泡酒を飲む鹿島。
隣には香取が枝豆をつんくじっていた。
香取「まぁ強くもなれんかったら死ぬだけだしな。そりゃ必死になんだろ。おっ、その男エロいな。」
鹿島「アイツら山降りて逃げていきやがったしな…。いい男だったのに…。ところで、次どうすんだ?アイツらなんやかんやでクリア出来そうだぜ?」
香取「思ったよりやるなアイツら…。まぁ出来ねぇと私らが困るんだけどな。でだ。」
香取「次はこれを使う。」
香取の手のひらにはルービックキューブのような立方体があり、中心部分が光っている。
鹿島「いきなりそれ使うんか?死ぬぞ流石に。」
香取「死んだら死んだでそれまでだろ。さぁ〜て……男漁りに行くか………。」
夜20時ー
吹雪「ハァ……………ハァ……………ハァ………」
電「い……………生き…てるの……です……お前ら…?」
初雪「なんとか………………な……………。」
睦月「し……………………死にそうにゃしぃ…………。」
雪風「う……………………うぅ…………………」プスー…プピピ
屁が漏れた雪風。
吹雪「ハッ………wwwフヒヒヒハッww」
ハッハッハッハッハッ……………
今度こそ笑いである。
全身傷だらけで、服は汗と泥でところどころ血が滲んでいる。
吹雪「ハハハハ……………取り敢えず……………ちょっとゆっくりしてから………山降りる……か…。」
電「そう………するのです………。」
…………………………………
円を描くように倒れている5人。
これも青春と言うのであろうか。
木々が弧を描くように空に見える。
夜だから星がとても綺麗である。
初雪「みんなも………………今頃頑張ってんのかな……。」
電「……………………ぼろ雑巾みたいになってんだろうな…。」
睦月「今の睦月たちみたいに………?」
雪風「違いないですね…………ハハハハ…。」
吹雪「私らも……………頑張らねぇとな………。よしっ、そろそろ降りるか…。足元気つけろよお前ら。」
山を降り、麓で山に向かって一礼する吹雪たち。
そのまま鹿島神宮に向かう。
すると神主たちが心配そうにこちらに走ってきた。
どうやら神社で寝泊まりして良いらしい。
食事もできている上、風呂も既に沸かしてある。
先にお風呂を頂くことにした5人は服を洗濯カゴに放り込み、風呂場に入っていった。
カポーン………………
電「いぢぢぢ!!!!生傷だらけなのに風呂はキツイのです!」
睦月「まさか修復剤も無しとは………。」
初雪「これぐらいなら使うな、だとね。自己修復機能を高めろだとさ。」ザパーン
雪風「きゃ〜!石鹸が染みます!」
吹雪「んふふふ。」
浴槽の縁で両腕を組み顎を乗せながら笑みを浮かべる吹雪。
何笑ってんだと電が聞くと、やはり楽しいだとか。
吹雪「普通に生きて…普通に学校行って……普通に修学旅行とか行ってたら…お前らと一緒にこうしてたのかなぁ〜って思ったらよ…。つい…な。」
電「普通にね〜。まぁ言うてることはわかるのです。実際お前らと一緒に居たら気使わんでいいし。」シャカシャカシャカ
初雪「嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか電ぁ!!!」
泡だらけの手で電の体をまさぐる初雪。
生傷に染み込み叫び倒す電。
怒って反撃を試みるも滑って股ぐらをおっぴろげる。
それを見て笑う吹雪たち。
この声は外にまで響いていた。
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吹雪「ふぅ〜………いい湯だった。次は飯かぁ!!!!」
電「やっとなのです!!!」
睦月「楽しみにゃ!!!!」
スッーと襖を開けると部屋には香取と鹿島が鎮座していた。
片足を立て、パンツが見えているのにも関わらずなんの気にもしない。
電「げっ。」
鹿島「あ?今お前、げっ、つったよな?言ったよな?」
電「言ってないのですよ先輩方〜。」
口を尖らしあさっての方向を見る電。
鹿島「まぁいいわ。まさかお前らご馳走様食えるなんざ思ってねぇよな?」
香取「お前らの飯はこれで十分。寧ろ贅沢品だ。」
目の前に置かれてある食事は漬物に白ご飯、お味噌汁に豆であった。
ニヤニヤしつつ吹雪たちを眺める2人。
どんなショックを受けるかと思っていたのだが…。
初雪「お味噌汁じゃんか!!!」
雪風「お豆さん!お豆さんです!!!」
吹雪「美味そうな沢庵!!!」
電「腹減ったのです!!!いただくのです!!!」
睦月「いい匂い〜!!!」
全員喜んでおり、唖然とする2人。
吹雪はいつも鎮守府は貧乏で基本こんな食事であり、懐かしいとはしゃぐ。
胡座をかき、全員が手を合わせいただきます。
修行後の晩御飯にありつけるのであった。
鹿島「んだコイツら…………。」
香取「いい根性してるぜ。」
鹿島「お前らこれ食ったら寝ろよ。朝早いんだからよ。」
吹雪「は〜い。」モグモグ
鹿島「………………。」
ゆっくりと襖を閉め、香取姉妹は部屋を出ていった。
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………………
吹雪「ぐがぁぁぁ〜。」
いびきをかきながら寝ている5人。
昨日の疲れがあるのですぐに寝てしまっていた。
時刻は午前3時。
丑三つ時が終わる頃である。
吹雪「ん〜む……ムニャムニャ………ブエッッッッッ!!!!!!」
何者かに蹴飛ばされ転がる吹雪。
壁に顔が叩きつけられてしまうも後ろからは、むにゃっ!!!だとか、ほべっっっ!!!!と言った声が響く。
吹雪「あんだぁ……?」
鹿島「朝早いつったろ。いつまで寝てんだタラズども。」
電「何時って……………まだ3時なのです……。」
香取「だから起こしてやったんだろうが。さっさと起きて乾布摩擦と体操しろ。んでその後に朝のお供え物の用意だ。」
雪風「お供え物…………?」
香取「寝ぼけてんじゃねぇぞバカネズミ。ここ神社だぞ。神様の御膳にお供えすんのは当然だろうがボケ。」
初雪「神主さんか巫女さんがするんじゃ………。」
まだ全員完全に起きておらず、目がバッテンになっている。
寝ぼけまなこで少しづつ状況を判断していく。
鹿島「おっとぉ、言うの忘れてたな。お前らは私ら含む艦娘…もとい人間と深海棲艦の完全な違いってわかるか?」
吹雪たち「?」
鹿島「人間は古来より神さんの力を借りることが出来るんだ。神主から僧侶に始まり、修験道や陰陽師みたいにな。艦娘も出来るんだよ。」
香取「にも関わらず現代の人間と艦娘はロクに神社仏閣に足運ばねぇからよぉ…。野山からも離れて弱くなっちまってる。年に1回正月に挨拶したらそれで良いと思ってる連中ばっかりだ。」
吹雪「……………で、深海棲艦は神さんの力を借りることが出来ないと…?」
鹿島「その通り。アイツらは邪悪そのもの。だから神社やら神さんやらを心底嫌ってるぜ。で、その力を借りる1歩が朝のお供え物だ。そっから神さんに挨拶して対話しろ。仲良くなれ。」
電「なんか宗教みたいなのです…。」
香取「アホかてめぇは。宗教はこれが元となって出来たもんだ。それに本来宗教てのは人が幸せになるための手段の一つだ。最近こそ邪教が増えてるけどよ。」
睦月「神様にお使いになってる割には2人かなり下品ブッッッッッ!!!!!」
おちょこが睦月の額に直撃。
次言ったら殺すぞと人睨みし2人は出ていった。
お供え物の仕方は神主の宮里誠治(みやざとせいじ)に聞けと。
宮里はすでに起きている。
布団を畳み部屋を少し掃除。
その後に言われた通り軽いストレッチと乾布摩擦。
やり終えた5人は部屋を後にし宮里の元に行く。
お供え物の仕方は1番前にお米。2番目にお酒(日本酒)の入ったおちょこを2つ。
その後ろに水の入ったおちょこと塩を用意する、と言ったものだ。
手を合わせ朝の挨拶をする。
初雪「鹿島神宮…………確か御祭神は建御雷神さんだよね。」
吹雪「古代相撲と雷の神様…らしいな。」
睦月「電お力貰えるといいね〜。」
電「雷………………か…。」
雪風「また後で摂社にも挨拶しましょう!!!」
5人は宮里に礼を言い、神社を後にする。
今日も修行である。
宮里(あんな幼気な少女たちが………。しかし、前を向いて生きた目をしている…。我々ももっとしっかりしなければ。)
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電「ふわぁ〜……………今日はなんの修行なのです?」
初雪「また重り背負って往復?」
鹿島「いや、今日はこれだ。」
手のひらを広げると中からルービックキューブのような立方体が現れる。
それは眩い閃光を放ったあとガシャンギシャン!!!と変形しどんどんと大きくなっていく。
吹雪「な…………なんだこりゃぁぁ!!!」
たちまちそれはマリオのゲームに出てくるかのようなギミックだらけのステージであった。
大砲に槍、ファイアバーナーにイ級の形をしたトラップ。
ステージの大きさはざっと300m程である。
鹿島「今は亡き戦友…夕張が残した装置。これを1週間以内にクリアしろ。」
香取「無理だったら………深海どもに勝てねぇぞ。」
吹雪たち「……………………!!!!!!!!!!」