電「テメェェェェェッッッッ!!!!なんでそっち側に居やがんのです!!!!艦娘は深海棲艦を倒す立場じゃねぇのかよ!!!!!!!!」
指を指し叫ぶ電。
暁は静かに目を閉じ微笑みつつ、ヤレヤレといったポーズをとる。
暁「ハァ………レディとしての欠片も無いわね…。それに姉に対して口の利き方もなってない…。」
暁「馬鹿な妹にも分かりやすく教えてあげるわ。深海棲艦こそ救世主。艦娘は偽物よ。人間は滅ぶべき存在なの。」
電「訳わかんねぇこと言ってんじゃねぇぞッッッッ!!!!!今目覚ましてやるのです!!!!!」
暁「末っ子が偉そうに…。まぁ、いいわ。教育してあげなきゃ。」
手をクイクイッと電を挑発。
電は高く飛び上がり蹴りを放つ。
体を回転させながらドリルのように相手を狙う。
電「雷来脚(らいらいきゃく)!!!!!!!!」
鹿島神宮で師匠の元鍛え上げられた雷来脚。
今までの威力とは非ではない。
暁「…………………。」
パシンッッッ!!!!!
衝撃音が響くも、鍛え上げられた電の蹴りをなんと片手で掴み受け止める暁。
電「なっ!!!!!!」
吹雪「あの蹴りを片手で!!!!!!」
睦月「角度もスピードも確実だったのに!!!!!」
ドバガァァァァァッッッッ!!!!!!!
傍から見れば、暁は微動だにしていないように見えたが電は何発も殴られたかのように吹き飛ぶ。
雪風「電ぁぁぁ!!!!!!」
途中復帰し、なんとか着地は出来た電。
鼻血が流れるものの、意識はある。
電「ぐっ…………………!!!!!!」
電(なんちゅうスピードと威力のパンチ…………。5発も入れられた………………!!!!!)
吹雪「大丈夫か電!!!!!!」
電「大丈夫………………なのです……。それよりもお前らも油断すんななのです!!!!!」
吹雪たちは全員改に超化。
叢雲「私たちも改になるわよ。」
叢雲たちも全身から気が流れ出す。
今度は叢雲たちから仕掛ける気だ。
全員がそれぞれの姉妹を仕留めるため狙いをつける。
吹雪「!!!!艦イタチ!!!!!」
腕をクロスさせ勢いのまま振るう。
叢雲率いる5人に向けて放つも掠ることなく艦イタチは岩肌に直撃。
吹雪「だぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッ!!!!!」
連続でパンチと蹴りを放つ。
叢雲は腕を組み、その場から1歩も動かずに全て躱している。
初雪「ハッッッッッッッ!!!!!!!」
鍛え上げられた寸勁。
威力も前と比べ何もかも上達している。
しかしその伸ばした腕を瞬時に利用し、東雲の膝蹴りが顔面に入る。
初雪「ガッッッッ!!!!!!」
手を結びそのままアームハンマー。
なんとか両腕で受け止めるものの、既に右横腹には深く蹴りがめり込んでいた。
東雲「遅いよ。お姉ちゃん。」
初雪「ゴブッッッッッ!!!!!!!」
そのまま岩肌に直撃。
なんとか起き上がろうとするも目の前には既に東雲が。
初雪「なっ……………!!!!!?一瞬で!!!!!」
殴られそうになるも後ろから睦月が東雲の側頭部に飛び蹴り。
しかし紙一重で躱され裏拳が顔に命中。
直後夕月の飛び膝蹴りが睦月の腹にめり込みその勢いのまま岩肌を抉るように押しつぶされる。
睦月「ブッッッッッ!!!!!!!」
雪風「睦月!!!!!!!!」
夏潮「余所見ッッッッ!!!!!!!」
顎を蹴り上げられ宙に浮かぶ雪風。
顎が砕けた鈍い音が響く。
そのままボディブローを決められその場に沈む。
夏潮「戦闘中にどこ見とんねんお前。アホなんか?それとも…………ウチ相手は自分じゃ役不足やっ〜てかぁ?」
頭を踏みにじられる雪風。
力を入れて起き上がろうとするも全く動かない。
強すぎる。
あまりにも叢雲たちが強すぎる。
いずれ来る時のために鍛えていたのにも関わらずそれが一切通用しない。
吹雪たちはどうにかこの状況を打破するために試行錯誤するのであった。
[newpage]
ズザザザザザザッッッッッッッッ!!!!!!
転がりながらも大木に直撃し、なんとか止まることが出来た北上。
無論大木は後ろにへし折れた。
北上「冗談じゃ…………ないよ…………。強すぎでしょ…………。」
グググッと力を入れ、膝を抑え徐に立ち上がる。
北上「あんたも…………魚雷拳使いとはね…………。しかも何もかも私の上行ってるし………………。嫌になるよ………。」
キッッッッ!!!!!と阿武隈を睨み高く跳ぶ北上。
蹴り上げる遮蔽物は無いが体を回転させることによりつむじ風を身に纏う。
北上「疾風迅来(しっぷうじんらい)ッッッッ!!!!!!」
凄まじいスピードで阿武隈を巻き込む。
しかし阿武隈は涼しい顔をしている。
両腕を大きく広げ、パンッッッッッ!!!!!!と手のひらを打つ。
するとつむじ風は消滅。
だが北上は動揺すること無く阿武隈に左廻し蹴りを放つ。
これも紙一重に躱されるものの、阿武隈の前髪を掠った。
北上「チッ!!!!!」
前髪を手で確認する。
少し眉間に皺が寄っている。
怒ったのであろう。
魚雷拳の要領で地面を蹴り上げ北上に突撃。
両腕をクロスさせなんとか防ぐものの、骨が砕ける感覚が北上を襲う。
北上「ガッッッッ…………グッッッ!!!!!」
ズザザッッッッと靴が地面を摩擦で刔っていく。
阿武隈は北上の足を払い、顔面に肘鉄。
そのままエルボードロップで北上の背骨を軋ませた。
北上「ガァァァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!!」
苦しむ北上の耳元で囁く。
阿武隈「今ここで土下座したら許してあげるよ……………。」
阿武隈「妹殺しさん。」
北上「………………!!!!!!!!!!!」
次の瞬間どこかで発砲音が響く。
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夕張「これを躱しますか……………。腐っても干支艦ですね。」
神通「お前さぁ…………………目見えねぇのか………?私はたった今見えなくなったわ………………。当たってんだろうが…。」
左顔面を抑える。
指の間からは血がドクドクと流れ出す。
左目を拳銃で撃たれたのだ。
夕張「脳天を狙ったんですけどね。残念。次こそ楽にしてあげますから。」カチャ
神通(デュアルハンドガン…………!!!!)
ドドドドドドドッッッッッッッッ!!!!!!!
銃弾を避けまくる神通。
夕張は冷たい顔で両腕打ち。
このままでは埒が開かないと判断した神通は大木の裏に隠れた。
神通「ハァ……………ハァ………。」
神通(クソッッッ!!!!痛え………!!!!!!)
口で服を破き包帯代わりに左目を覆う。
神通(銃使いかよ……………!!!!それにただの銃じゃねぇ…………!!!艦娘にゃ普通の銃は効かねぇ………!!)
神通「ここで機会を伺……………」
パァァァァァッッッッッン!!!!!!!
顔のすぐ横に大きな穴が空いた。
大木で隠れていて良かった。
少しでもズレていたら吹き飛んでいたのは神通の顔である。
スナイパーライフルであろう。
隠れても無駄と判断した神通はまたもや猛スピードで移動。
スナイパーからハンドガンに持ち替えるには時間が掛かるはずである。
それを狙ったものの、予想は残念なことに外れてしまった。
神通「嘘だろ!!!!!!??」
1秒足らずで夕張は武器を持ち替えたのだ。
厳密に言うと武器を持ち替えるのにかかった時間は僅か0.2秒。
それに次はショットガンを構えている。
神通「しまった…………………!!!!!!!!!!」
夕張「終わり。」
ニヤァ……………………
神通「なんてなぁッッッッ!!!!!!」
神通は丁度口径サイズの小石をショットガンの穴に投げ込み、発砲を防ぐ。
夕張が目を移した瞬間を逃さずに神通は刀を振るう。
神通「でぃやぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
ガキィィィィィィィッッッッッン!!!!!!!
フルフルフルフルフルフル…………………カラン……カラン…
刀が叩き折れた。
夕張は腕で防いだのである。
長袖の部分が斬れ、ハラリと布が落ちる。
神通「ト……………トンファー……………。」
夕張「……………………。」ブンッッッッ
隠していたトンファーが神通の右目に直撃。
両目を抉られた神通。
両足をショットガンで撃たれその場に沈む。
そして次は頭に狙いを付けられた。
カチャ
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両手足があらぬ方向折れ曲がり頭を踏まれている加古。
青葉「無様ですねぇ〜。ここは記念に撮っておきましょう!」
パシャッ!!!
自撮りでピースサインをする青葉。
その下は血溜まりである。
加古(シュートボクシング………!!!それに加えてプロレス技……………、いやそれだけじゃねぇ………全部の格闘技を網羅してやがる…………!!!!!)
青葉「私はですねぇ〜、格闘技が大好きでして!写真撮ってたら自然と身に付いたんですよ!」
加古(私の考えてることを………!!!!!!)
青葉「それに良く忘れられてますけども私重巡ですし!力も十分です!そう考えたら………………加古さん。あなたなんの才能も無いんですね〜。カワイソ。」
踏みつける足に段々力が入る。
このままでは頭が砕けてしまう。
なんとかしようも動けない。
青葉「死んでください。」
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龍驤「ハァ………………ハァ…………!!!!!」
全身が真っ赤に染まる龍驤と加賀。
対する大鳳は怪我ひとつなく、綺麗な顔をしている。
龍驤「なんちゅう数や……………。スピードもパワーも十分すぎる……………!!!!1人艦隊かお前は…………!!!」
大鳳「けっこう手抜いてる方ですけどね。良くそれで生きてこれましたね。」
龍驤(あかん……………。こんなん言いたないけど………勝ち筋があらへん………!!!!加賀はもう死にかけや………!!!ウチがなんとかせなあかんけど…………。)
こんなに苦しんでいるというのに赤城は何をしているかというと…………………
手4つで力比べに持っていった赤城。
信濃は丸メガネをかけたおっとりとした女の子であるが、パワーは拾熄鎮守府でナンバーワン。
身長180cmの赤城に対して信濃188cm。
可愛らしい顔で赤城を見下ろす。
赤城の手は砕ける寸前であった。
信濃「気を使わなくてもいいんですよ〜?もっと力入れてください〜。」
赤城(ふざっ……………けんなよコイツ…………!!!!!全力出してるっての…………!!!!!!!!私の力が全く通用しねぇ…………!!!!!)
加賀(赤城さんのパワーが通用しないなんて…………。)
赤城は純粋なパワーだけで言うと檻巌鎮守府ナンバーワンである。しかし、全くと言っていいほど信濃には通用していない。
赤城は無理やり手を解き、信濃から少し距離をとる。
次に何をするかと思ったらドシンッ!!!と四股を踏み始めた。
赤城「キャラ被ってるんですよ!!!おっとりしててふくよかで!!!それに艦載機もひとつしか出せないなんて!!!!めちゃくちゃ目障りです!!!!!」
龍驤「被っては無いやろ…………。」
赤城「次は相撲で勝負ですよ!!!!」
信濃「相撲ですか〜?私1番得意なんですよ〜。」
ニコニコと笑う信濃。
赤城みたくドシンッ!!!と四股を踏むも、その威力に地面が揺れる。
赤城「はっけよい………………!!!!!」
信濃「…………………。」
赤城「のこったぁ!!!!!!!!!」
地面を蹴り上げ信濃に突進。
バスンッッッ!!!!!!
赤城「!!!!!!!!!」
本気でぶちかましをしたにも関わらず信濃は少し揺れただけ。
その後全力で押すものの微動だにしない。
信濃「もしかして〜、その太ったからだは見かけだけですか?」
可愛く首を傾げる。
しかし直後赤城は上手投げで顔面を地面に叩きつけられた。
意識が朦朧とする赤城。
信濃「公式の試合ではないですから〜、何回も技掛けていいですよね〜?」
ドガァァァァァッッッッン!!!!!
バゴオオオォォォォォン!!!!!!
加賀「赤城さん……………!!!!!」
ビュンッ!!!!
艦載機がスレスレで飛び交う。
大鳳「余裕ですね。加賀さん。」
高速で艦載機がビュンビュンと唸り空を斬る。
龍驤「クソッッッ…………。」
大鳳「………………。」
[newpage]
山城に全力で殴られ続ける比叡。
前蹴りを腹に受け数十メートルを後ずさる。
山城「…………?」
比叡「恵比寿活坤泰………………。」
比叡(やった………!!!出来た!!!!お姉様に近づけた!!!!!!!)
技が成功し喜ぶ比叡。
そもそも何故檻巌鎮守府の皆が戦っていないのか。
吹雪たちはたまたま鹿島神宮に居たのでその場から5人叢雲たちと対峙出来た。
しかし、比叡たちや他の神社仏閣の艦娘たちはお使いなどを頼まれている最中に襲われたのだ。
無論、拾熄鎮守府と戦っていないメンバーとその師匠たちはflagshipの群れと戦っている。
山城「凄いですね…………。私の攻撃が効かないとは……………………。フフッ……不幸だわ…。」
チラッと横を見る山城。
そこには長門に苦戦している扶桑が居た。
扶桑「山城…………そろそろ…………終わりにしましょうか…………。長引かせても…………相手方が可哀想ね………………。」
山城「そうですねお姉様…。」
比叡「……………………?」
山城と扶桑がそれぞれ長門と比叡2人に向かう。
長門は卓逸された動き、比叡はまた体を固めるものの………
ドズッッッッッッッッ!!!!!!!
比叡「ゴブッッッッッ!!!!!!!!!」
比叡(なんで……………!!?!!恵比寿活坤泰が………!!!)
山城「血中の鉄分を固める技…………攻撃にも使えるんですよ?」
扶桑姉妹は瑞雲流拳法をマスターしている。
その中に恵比寿活坤泰のような血中の鉄分を利用する技ももちろんあるのだ。
ボコボコに殴られ続ける2人。
殴り飛ばされ岩や大木事吹き飛ぶ。
[newpage]
叢雲「…………………やる気あんの…………?」
吹雪たち5人は血溜まりに倒れていた。
意識を保つので精一杯。
戦うことなど既にできない状態である。
夏潮「ほんまにアホな連中やで。何食ってたらそうなるん?教えてぇや。」
暁「レディの素質が一つもないわ。」
夕月「ネームシップの面汚しね…。」
東雲「馬鹿らしい。」
叢雲「これで終わりにしてあげるわ。いくら敵としても姉妹を痛めつけるのは後味悪いもの。」
左手に黒いモヤが集まり、次第に形作られていく。
そしてとても鋭利な槍が出来上がる。
叢雲「……………ん。」
少しづつではあるが、なんとか体を起こす吹雪たち。
とっくに檻巌鎮守府のみんなは改に超化している。
それに合わせる訳では無いが、拾熄鎮守府の艦娘たちも戦闘中に改に超化。
質が違いすぎるのか、吹雪たちは全く歯が立たない。
それでも諦めずに立ち上がる。
家族のため、人世のため人のため、そして何より姉妹を助けるため。
フラフラで立ち上がれる力が残っていることすら驚きである。普通の医者に見せれば信じられないであろう。
すると吹雪たちの足元に上からポタッ…ポタッと雫が流れていることに気づく叢雲。
叢雲「……………………!!!!なんで涙を……!!!」
吹雪「んで………………………なんで姉妹で殺し会わなきゃならねぇんだよぉ…………。姉妹じゃなくても………鎮守府は姉妹じゃねぇかよぉ………………。」
電や睦月、初雪と雪風も泣いている。
恐らく他のメンバーも泣いているであろう。
吹雪「なんで……………深海棲艦の味方なんかすんだよぉ……………!!!!!!妹と殺し合うなんかよぉ…………悲しくて悲しくて仕方ねぇよ!!!!!!!」
電「お前らに何があったのです!!!!!なんで裏切ったのです!!!!!」
雪風「仲良くしたいんですよ雪風は!!!!!」
叢雲「…………………………。」
夏潮「……………ほな冥土の土産に教えたるわ…。裏切ったんはウチらやない。人間の方ってことを。」
初雪「人間が……………」
睦月「裏切った………………?」
叢雲「…………………………。」
徐に口を開き、叢雲は過去のことを話し出した。