電「いぢぢぢ!」
鹿島「ただの筋肉痛だ。ギャーギャー喚くな。」
なんとか岩場から鹿島神宮内に帰ってくることが出来た一行。
勿論そばには叢雲たちも居る。
ここに帰ってくる道中、大量の深海棲艦の死体が転がっていたが陸自が回収していた。
吹雪「にっしても、サンキューな。まさか港湾以外に深海側にこっちの味方が居るとは。」
駆逐棲姫「ううん、当然。」
首を横に振り応える駆逐棲姫。
表情は少し眉が上がり眠そうな顔をしている。
傍らには重巡ミ級と軽巡ラ級が正座していたが、
まぁ足崩せやと 香取の一言で胡座をかく。
ここまで来るのにこの3人が吹雪たちを支えてくれたのだ。
この行為も恐らく深海側にバレているであろうことから、反逆者として狙われる身である。
しかしそれでも駆逐棲姫が吹雪たちを助けたかったのには理由がある。
駆逐棲姫「羨ましかったから…。」
夏潮「それさっきも言うてたな?何がなん?」
駆逐棲姫「艦娘が…人間が…。」
吹雪「………………。」
駆逐棲姫「深海棲艦は家族とか、友情とか、そんな感情は一切持たない。あるのはただ殺戮と支配だけ。」
雪風「口臭ぇきは幹部なんですか?他の深海棲艦と姿が違います!」
駆逐棲姫「字が違う!!!別に口臭くないから!」
そう言うものの、口の前に手のひらを当て息をハァハァと確かめている。
駆逐棲姫「あ…臭いわ。」
ドサァァッ!!!
ズッコケる一行。
鹿島「臭いんかい…。」
初雪「流れ壊すんじゃねぇよ雪風ぇ…。話し続けてくれ。」
駆逐棲姫「うん…。私は幹部補佐。深海日棲姫に仕えてた。もう辞めたけど…。」
駆逐棲姫曰く、幹部たちには補佐がいる者が居るらしく駆逐棲姫は深海日棲姫の側近だったのだ。
しかし常日頃から暴力や罵りばかりでろくな扱いではなかったらしい。
その時に艦娘や人間の事を詳しく自分で調べたらしい。
吹雪「ってことはあん時の双子棲姫は…補佐か。」
電「あの糞ル級もか…。」
駆逐棲姫「多分そいつら…軽巡棲鬼の補佐だと思う…。数が多いし、幹部のこと全部知ってるわけじゃないから…。みんな仲良くないし。」
鹿島「で、今深海日棲姫は何処で何してんだ。」
駆逐棲姫「今…みんなの鎮守府の提督と戦ってると思う…。」
吹雪たちがその一言で一斉に駆逐棲姫に近寄る。
少し焦るも駆逐棲姫は話を続けた。
日畑藤提督は深海日棲姫のマインドコントロールに加え、洗脳薬物を摂取を受けていた。
その薬の投与を任されたのが駆逐棲姫だったのであるが、まさか側近が裏切るとは思っていなかった深海日棲姫は薬を投与するくらいお前のような無能でも出来るであろうと命令を受けていたのだ。
しかし、駆逐棲姫は投与はせず日畑藤に常々話しかけていた。鎮守府の事、艦娘の事、そして人間の事。
そして話をしている流れで完全にマインドコントロールに掛けられているという事にし、町田を深海教本部に連れて来た上で殺し合いをさせようと計画した。
日畑藤と町田が戦ったリングや舞台の用意は駆逐棲姫が深海日棲姫に促した。
そして目論見が全く知らない深海日棲姫はバカのようにノリノリで舞台を設置。
そして2人が戦っている最中に吹雪たちの手当てに向かったという訳なのだ。
動けない吹雪たちにとどめを刺すという口実で。
駆逐棲姫「…………ってこと。」
東雲「まずいじゃない!相手は幹部なんでしょ!私達も行かな………イダダダ!!!!」
鹿島「だから大人しくしろっつってんだろうがボケどもが。」
駆逐棲姫「うん……。その方が良い…。吹雪たちは輝羅希来状態の影響で全身が筋肉痛のはず……。叢雲たちは日棲姫の毒が完全に抜け切ってない…。」
駆逐棲姫「大丈夫…。あの二人なら倒せる…!!!信じよう……!!!」
吹雪たちはすぐにでも助けに行きたかったのだが、悔しいが駆逐棲姫の言う通りだ。
祈るしかないが、自分たちの提督を信じ体を休めるのであった。
[newpage]
深海日棲姫「死ねやァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーー!!!!!」
町田「でっっっっっか!!!!!!」
手のひらから打ち出されたガザ。
それを2人が避けようとするもあまりにも大きいので深海教本部の窓をぶち破った。
ガシャァァァァァン!!!!!
町田「場所を変えて…………って…………へぇ??!!!?!」
町田はなんと空中に居た。
問題は高さと風景であった。
町田「ここまさか!!!!!!!」
日畑藤「そうや!!!!あべのハルカスや!!!!」
2人は地上300mに投げ出されていたのだ。
町田「うわぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!高い高い!!!!!どないしたらええんな黒ちゃん!!!!!」
黒乳首「大丈夫だ!!!こんぐれぇの高さから落ちても死なねぇ!!!!それよりも上見ろ!!!!!!」
バッ!!!と上を向く町田。
直線の壁を走るように深海日棲姫が追いかけてきていた。
町田「なんやねんアイツ!!!!!」
日畑藤「慎太郎!!!!お前麻田さんとこで修行したやろ!!!足の裏に気を集中させろ!!!!」
日畑藤はビルに張り付いている。
足に深海提督と艦娘が持つ特別な気、[艦気力 かんきりょく]を集中させているのだ。
壁や天井に張り付くだけでなく、水の上も歩けるすぐれものだ。
町田「集中………集中………!!!!!」
ガシッ!!!!
町田「出来た!!!来いや日棲姫!!!!!」
深海日棲姫「キエエエエエエェェェェェェェェェェェェッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
勢いのある拳。
寸前で回避し、カウンターを顔面に叩きつける。
怯んだのを逃さず日畑藤が飛び蹴りを放つ。
深海日棲姫「ガッッッ!!!ギャッッッ!!!バッッッ!!!」
あべのハルカスの壁に体を何度も打ち付けながら転がる。
勢いが止まり、しゃがみこちらに狙いを定めている。
町田「来るぞ大輝!!!」
日畑藤「おう!!!!!」
深海日棲姫「……………………………。」
町田「ぁん?何言うてんなアイツ…………なんかブツブツ言うとるけど…。」
日畑藤「アイツまさか!!!!!」
白乳首「深解する気じゃ!!!!!!備えるんじゃおまんら!!!!!」
町田「あっ、そんな感じの喋り方なんや白ちゃん。」
黒乳首「戦闘中に余所見すんなアホンダラァァァァ!!!!!!」
深海日棲姫「深解……………………。」
深海日棲姫「パビロブラロア・アミュールドォォォォォォォォォォォォッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!(狂者の宴世界)」
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暗黒の光に思わず目を瞑る町田。
何が起きたのかとゆっくりと瞼を動かす。
町田「………何が起きたん…………アッッッッッッッツ!!!!!!!!なんなこれぇ!!!!!」
なんと周りはマグマだらけの空間であった!
いくら深海提督の血が流れているとは言え熱いものは熱い。
足の裏が溶けないように地団駄を踏む2人。
深海日棲姫「ジャアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
近くの岩を吹き飛ばし町田と日畑藤を襲う。
パンチで砕いたり避けたりでそれ自体はさほど問題では無い。
それに合わせ日棲姫も襲いかかってくるのだ。
みぞおちに蹴りを受ける日畑藤。
町田は後ろを向いている日棲姫に殴りかかる。
しかし!!!
バガッッッッ!!!!!
町田「!!!!!!お前後頭部も顔なんかよ!!!!」
口からレーザータイプのガザを放出。
なんとか回避するも少しマグマに触れてしまう。
町田「ウガァァッッッ!!!!クッソ!!なんやねんこれ!!!幻術か!!?!!」
向こうからは日畑藤のアッツアッツ!!!という声が響いている。
深海日棲姫「苦しめ………もがけ……絶望しろ………。」
日畑藤「違う!!!これは幻術でも幻覚でもない!!!!コイツの能力は瞬間移動や!!!!!今俺らはマラ厶火山におるんや!!!!」
町田「マラム………!??!!バヌアツか!!!!とりあえずこっから抜け出さんと!!!!」
町田が日畑藤と手を繋ぎ火口から飛び出す。
しかしその瞬間またもや景色が変わった!!!
……………………………………
町田(今度はなんや…………。真っ暗や…………って!息が出来ん!!!それになんか体が潰される様な感覚が………!!!)
目を開ける。
すると目の前には目玉の大きいものや、とんでもない形をした魑魅魍魎が右往左往していた。
思わず白目を向き口を開けボガァァと泡と水を吐き出す。
そう、ここは深海である。
いきなり地上から深海に連れこられたもので水圧がいっぺんにかかり、潰れかけているのだ。
ちなみに日畑藤も深海生物にビックリして白目を向いている。
黒乳首&白乳首「しっかりせぇや!!!!仲良しかボケども!!!」
黒乳首(とは言ったが…慎太郎…コイツだんだん分かってきてんな…。水圧に慣れるように全身に力入れてやがる。皮膚に血管が浮いてんのがその証拠だ…。)
黒乳首(それに俺たちの血が流てんだ。寧ろ深海が本領発揮の場よ!!!!!)
ブボボッッ
町田「ふぁー、やっと出た…。」
黒乳首「屁こきたかっただけかいっ!!!!!」
町田「安心してくれや黒ちゃん!!!最初こそ死にそうやったがもう慣れた!!!日畑藤なんか泳いどるわ!」
上で手に力を入れガザを放出する日棲姫。
無数の漆黒の槍が町田と日畑藤を襲う。
しかし町田はすかさず両手を出し、熊手を上下に合わせる。
黒乳首「何する気だ慎太郎!!!」
すると槍が町田の両手に吸い込まれていく。
黒乳首「なるほど!!それでいっぺんに跳ね返すのか!考えたな!!!!」
両手でガッツポーズを取る黒乳首であるが、どうやら違うようだ。
町田の両腕から血が出でいる。
許容量を超えているのか。
早く跳ね返せと促す黒乳首であるが、頑なに吸収し続ける。
黒乳首「何やってんだ!!!!!もういい!!さっさと跳ね返せ!!!!!」
町田「深海生物を……………!!!巻き込んでまう………!!!!」
黒乳首「なっ……………何言ってやがんだ!!!言ってる場合か!!!仕方ねぇだろうがこんな状況!!!」
深海日棲姫「深海酋長様を………あんな目に合わせ……殺そうとしたやつが……こんなくだらない命のガラクタどもの心配だと……………!!!!!!!!!どこまで………!!!どこまで愚弄する気だぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
ガザを辞め、一気に突進をしかける日棲姫。
町田は残りの槍を吸収するのにまだ時間がかかる。
しかし!!!
ギュルギュルギュルギュル!!!!!!!!
深海日棲姫「!!!!!!!!」
日畑藤「アイアン・ロック………!!!!!」
日畑藤の腕からチェーンが飛び出し日棲姫をぐるぐる巻きにしたのだ。
次第に締め付けがキツくなる。
日畑藤「どないやぁ………、このまま絞め殺されるか…それとも慎太郎の一撃の実験台になるか………!!!」
日棲姫が下を見ると吸収し終わり、放出寸前の慎太郎が構えていた。
日畑藤「ま、両方でもええんやけどな。」
ギュッッッッッッッッ!!!!!!!
ズドォォォッッッッ!!!!!!
[newpage]
町田「ま〜た瞬間移動か………って!!!ウベェェッッ!!!」
地べたに這いつく町田。
隣では日畑藤がへんばりついている。
ググググググググ
町田「なんな…………この重力…………!!!!!こんなん……………地球にあるか………???!」
日畑藤「アイツ……………や…やりやがった………!!!!!!ここは地球じゃねぇ……………!!!とんでもねぇ重力の岩石惑星や………!!!!!」
ここは獅子座L77星雲の惑星、ガリュー。
重力はなんと1200Gである。
先程の深海は2人に取って苦ではなかった。
寧ろ深海提督の血が流れている分、進化を促したに過ぎなかった。
だから水圧など屁でも無かったのだが、ここは地上でこの重力。
潰されるのは時間の問題である。
町田「ウッッ…………グ…………ん…………?」
日棲姫の方を見て何か違和感を覚える町田。
町田(まさかアイツ…………………。いや、多分そうや…!!!)
[newpage]
町田(聞こえるか!!大輝!!!)
日畑藤(テレパシーか……!!!なんや慎太郎…!!!!!)
町田(お前のチェーン、引っ込める事も出来るか………??!)
日畑藤(出したんやからな……!!出来る………!!!)
町田(思いっきり引っ込めて、アイツこっちに引っ張ってくれ!!!!)
日畑藤(!!??!………………わかった!!!)
グンッッッッ!!!!
力を込め思いっきりチェーンを引っ込める日畑藤。
まだ絡まっている日棲姫はすごいスピードで2人の前まで引っ張られた。
町田(俺の読みが正しけりゃ…………!!!!)
深海日棲姫「!!!!!!!!!」
グチャァァァァァッッッ!!!!
なんとその場に突っ伏してしまったのだ!
深海日棲姫「グ………………グガガガ…………!!!!!!」
町田「やっ…………ぱりな………お前………その場から動いてもうたら……………環境に……適応できへんのやろ…………!!!!」
町田「このまま……………押しつぶされろや………!!!!ド畜生……!!!!!!!」