あきつ丸「第二部隊は右から回り込むのであります!!!第三部隊はそれに続けッッッ!!!」
ウオオオオオオオォォォォォォォッッッッッッッッッ!!!!!!
外で激しい戦いを行っている自衛隊たち。
あきつ丸や神州丸たちは戦いつつ指揮系統を取っている。
ドゴオオオオオオオオォォォォォォッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
熊野丸「なんだッッッ!!!?!!」
神州丸「建物からでありますッッッ!!!」
あきつ丸「吹雪どの…………………?」
田中「怯むな!!!今だ!!!」
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爆裂棲姫「………………っんだよビックリさせやがって………………ん?」
腕が無い。
野分も居ない。
6本のうち野分を貫いていた腕が途中何か熱いもので切断したかのような焦げた痕があった。
爆裂棲姫「ガァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
腕を抑え電を見る。
先程まで倒れていた場所に居ない。
よく見れば階段付近の場所に居るではないか。
一体いつの間に…。それに電は変化していた。
バチチチ………バリッ……ジジジジジ…………ジャリッ…バジ…
電「野分…。ちょっとの間辛抱して欲しいのです。それまでに…………………終わらせてくるから。」
振り返る電。
目は輝き、髪の色は少し白みがかっている。
服装も変わり全身には電気が迸っているではないか。
電は自分の両手を見つめたり、全身を確認する。
電「なんなのです……………これ……?」
すると電は独り言のように呟き始めた。
電「……………へぇ……………そうだったのです………、ありがたいのです………………忙しいのに電のためにわざわざ…………。」
爆裂棲姫「何ブツブツ呟いてんだ気持ちわりぃ………。深海化したのか…………。しかし何か違うような………………、なんだこの気持ちわりぃ受け付けないこの気は…。」
電「印……………この結び方で良いのです…?それで叫ぶのですか……………。」
シュシュシュシュシュシュッッッ!!!!!!
印を結ぶ電。
そして最後にパンッッッ!!!と両手を合わせ合唱。
息を吸い込み腹から大声を上げる。
電「-解放-」
電「四天純真建御雷 (してんじゅんしんたけみかづち)ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
更に電気は強く迸り、電からはとてつもない気力を感じる。
武甕槌命「電ちゃん…、さっきのダメージがある上にまだ本来出来ない解放を無理やりやってるんじゃ…制限時間は3分じゃ。」
電「ウルトラマンみたいでかっくいいのです…!!ありがとうなのです!武甕槌さん!!!」
シュンッ………………
バリリリリリリリリリリリリリッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
何が起こったのか理解出来ないままボディブローをまともに受ける爆裂棲姫。
あの硬い鎧が叩き壊されている。
爆裂棲姫「ゴバッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
爆裂棲姫(コイツ……………音を置き去りに…………!!!!!!見えねぇ!!!!!!)
電に斧や刀を振り回す。
しかしこちらを見つめながら瞬速で動く電。
とてつもないスピードで動いているせいか全く当たらない。
ビュンッ
ズババババババババババババッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
全ての腕が痛い切り落とされ………いや、焼き切断され顎を膝蹴りで砕かれる。
爆裂棲姫「ゲバァァァァッッッッ!!!!」
飛び後ろ回し蹴り。
その威力に壁を何層もぶち壊しながら回転しふっとぶ。
スタッ…と床に着地する電であるが、どうも様子がおかしい。
全身プルプルと震え、瞳孔が開いている。
電(っと…………とんでもねぇのです…………!!!!!そりゃすげぇんだろうなとは思ってたけど……………こんなにも神さんの力ってすげぇのか…………………!!!!!!心臓が………潰れそうなのですッッッッッッ!!!!)
本来まだ出来ない解放。
電は自身の、武甕槌命から借りた力に対応しきれないでいた。
鹿島神宮の主祭神。
どうやら修行していた中で特に電を気に入ったらしく、力を貸してもらえることとなった。
しかし、まだ改二になったばかりで身体が耐えきれない。
とは言えこのままでは殺されてしまう。
そうなれば深海棲艦は倒せない。
やつらの思うがままになってしまう。
遙か遠い宇宙から宇宙線を通じ電に力を飛ばし、なんとかギリギリで解放に成功。
電は自身の力に耐えきれず死んでしまうかもしれない可能性があるにも関わらず。
電「だッ………………大丈夫……なのですッッッッッッ………!!!!!!」
血塗れで起き上がりこちらにジリジリと近寄る爆裂棲姫。
完全にブチギレているのか、全身に力を入れ6本だった腕は8本に、そして4mから6mほどに巨大化。
爆裂棲姫「テメェも死にかけてんじゃねぇかよおおおぉぉぉぉ!!!!!!そのまま死にさらせや負け犬がぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
電「そのままそっくりお返しするのです!!!」
[newpage]
護衛棲姫は全身切り刻まれていた。
鞭もボロボロである。
護衛棲姫「何が起きた……………!」
吹雪「いや…………こっちが聞きてぇよ……………って!!いだっ………………!!!!!!!」
よく見ると左腕が紫色に変色。
へし折れていた。
それもバラバラに。
すると電同様、独り言を呟き始める吹雪。
吹雪「なるほど…………………有難いっす…………、いや…でも片腕いかれちまったんで印結べないっすよ………。」
重い体を少し動かす。
吹雪も無茶な解放が出来たのではあるが、本領発揮が出来ない。
左腕の骨がバラバラなので印が結べないのだ。
吹雪「今の一撃で…………………。」
護衛棲姫はたった一発で死にかけていた。
しかし、この間に再生能力を発揮し回復。
それに加え今度は両腕に鞭を装備。
護衛棲姫「驚かせやがって………、しかしまぁ…それが限界だったのか左腕は使い物にならないな…。」
鞭を唸らせる。
右腕しか残っていない吹雪は自身のダメージと護衛棲姫の傷のせいでその場から動けない。
自慢の動きが出来ずにいた。
護衛棲姫「それとも………右腕をまた犠牲にするか?」
ビュンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
消滅鞭が2本吹雪目掛けとんでくる。
叢雲を庇いながらなのでどうしようもない。
すると吹雪はへし折れている左腕を無理やり動かしデコピン。
ゴオオオオオオオォォォォォォォォォォォォッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
護衛棲姫「グッッッ………!!!!!!!!」
鞭ですら消せない突風。
逆に鞭がボロボロになっている。
しかし何度でも生み出せるのか、すぐに鞭を召喚。
護衛棲姫「なるほどな…。へし折れている腕で反撃か…。腐っても艦娘だな。」
次に出た行動は吹雪に急接近。
至近距離で鞭を振るう。
吹雪は折れた腕を前に、指を突き立てる。
その指にはつむじ風が回転している。
ゴオオオオオオオウウゥゥッッッッッ!!!!!!!
ベギィィゴギィィ!!!!!!!
吹雪「ガァァァァァッッッッ!!!!!」
骨が肉を突き出し、紫色色からどす黒い色に変色。
護衛棲姫もまともに風圧を受け全身抉れるもすぐに回復。
護衛棲姫「残り3本。」
シュンッ!!!!!!
吹雪「ッッッッッッッッッッッッー!!!!!!!」
パシンッ!!!!
ドッゴオオオオォォォアアアア!!!!!!
護衛棲姫「2本。」
吹雪の目は血走り、顔中に脂汗が大量に流れている。
痛いどころの話ではない。
しかしそうしなければ死んでしまう。
それか、今ここで自身の力で力尽きるか。
護衛棲姫「1本。」
シュンッ…………………
居ない。
静寂がこの場を支配している。
吹雪は激痛で集中出来ない。
どこからくるのか。
右か、左か?
それとも上?下?
真正面?
…………………………………………………………
吹雪「ハァ………………ハァ………………………。」
護衛棲姫「これで0。」
ドガァァァァァァァァッッッッッッッッッ!!!!!
天井が崩れ落ちてきた。
吹雪は上を見上げ、腕を上げようとするも間に合わない。
そしてそのまま瓦礫の下敷きになった。
護衛棲姫「これで死んだとは思えんな…。艦載機を飛ばして生死を確認しなければ。」
艦載機を3ついっぺんに飛ばす護衛棲姫。
そして瓦礫の山にぶつかる瞬間……………。
パァァァァァァァァァァァッッッッッッッッンンンンンンン!!!
瓦礫が吹き飛び艦載機は打ち返された。
護衛棲姫「やはりな!!!」
叢雲「ハァ……………ハァ……………片手でも…………バッターは出来るわよ………!!!!!!!」
左腕で槍を持つ叢雲。
瓦礫の落下からは叢雲が風のドームを形成し吹雪とともに包んだ。
そして艦載機が飛んでくるだろう事も予測。
野球の如く打ち返したのだ。
しかし威力は低い。
片腕では限界がある。
全て避けた護衛棲姫は鞭をなんと2本こちらにぶん投げてきた。
回転する鞭。
叢雲では防げない。
吹雪が最後の1本の指で片方は弾き飛ばす事に成功。
しかしもうひとつの鞭が叢雲の槍と右太ももに命中。
太ももから下が消し飛ぶ。
叢雲「ガァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!」
そして護衛棲姫は50mはあるであろう巨大な球状のガザを形成。
護衛棲姫「消滅エネルギーは私自身にある。何も鞭だけではない。」
このままでは完全に2人消し飛ぶ。
叢雲「グッッッ…………………!!!!!!」
吹雪「叢雲…………時間がねぇ………話聞いてくれ!!!」
叢雲「何よ!!!」
護衛棲姫「消し飛べ。」
両腕を振りかざし、消滅ガザをぶん投げる。
当たれば即死は免れない。
叢雲「同じく風使い………風遁の身………!!!」
吹雪「それに姉妹だからこそ出来る技だ………!!!!!」
2人は覚悟を決めた顔をする。
するとなんと吹雪の右腕、叢雲の左腕で印を結び始めたのだ。
そして最後に手を合わせ合唱。
腕をクロスし、息を合わせ叫ぶ。
吹雪・叢雲「「-解放-」」
吹雪・叢雲「「志那都比古風神録 (しなつひこふうじんろく)ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
バッッッッ………………………
護衛棲姫「…………………………だから神仏は嫌いなんだ。」
護衛棲姫「クソが……………。」
左半身が完全に消し飛んでいる。
そればかりか、体には無数の切れ目が入っていた。
少しずつ崩れる護衛棲姫。
後ろの抉れた建物の後ろからお天道様が顔を覗かせている。
暖かい日差しが入り込み、護衛棲姫を包む。
護衛棲姫「なんだ…………、こんな私でも…優しく包み込んでくれると言うのか…………………。」
護衛棲姫「………………暖かいな………、深海には…こんなもの無かった…。冷たく…寂しい闇しか無かった………………。」
サラ………サラ…
護衛棲姫「次生まれ変われると言うのであれば………………」
パラッ…………
護衛棲姫「人間か艦娘に生まれ変わりたいな…。」フフッ…
サァッ……………………………
完全に崩れ落ち、絶命。
[newpage]
……………………………
吹雪「大丈夫か…………叢雲…。」
叢雲「なんとかね……………でももう動けないわよ…。」
吹雪「奇遇だな…………私もだ…。」
ズタボロに抉れている右腕をお天道様にかざす。
なんとか形を保っている。
叢雲も同じだ。
2人はそのまま力尽きた…。
吹雪「…」
叢雲「…」
ドッゴオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォオッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
吹雪「うるさっっっ!!!!!!」
叢雲「何よいい感じに倒れてたのに!!!って……ウワァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!!」
上から落ちてきた何かに床を壊されそのまま下に落ちる2人。
動けないにも関わらずどんどんとスピードを上げ落下する。
吹雪「えっ…………これマジで死ぬんじゃね………?」
叢雲「何冷静に言ってんのよ!!!」
床が見える。
激突死かな?
しかし…………………
パシッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
下にいた暁と初雪に受け止められた。
2人とも重症で初雪は右腕、暁は右目が潰されていた。
どうにか深海双子棲姫に勝ったのだろう。
初雪「……………って!!!なんちゅう腕してんだ姉ちゃん!叢雲!」
暁「大丈夫!??!!!」
叢雲「いや片目無い人に言われても……………。」
吹雪「お前も片腕ふっとんでんじゃねぇか……………。勝ったのか…?」
初雪「勝ったっていうか…………上から落ちてきた落雷?に潰されたぜ?」
落雷の後を見る4人と自衛隊たち。
電「ウボオオォォォアアアアァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーー!!!!!!!!!」
電が爆裂多肢戦艦棲姫の首を手にコゲになった体と深海双子棲姫の上で叫んでいる。
そして気絶。
吹雪「…………………何あれ…………。」
初雪「分かんねぇけど電らしいな…………ヘヘッ……。」
隊員「急いで吹雪隊長たちを衛生班まで運べ!!!命に変えてでも!!!!!!!野分隊長は??!!」
叢雲「確か電たちと一緒だったはず………。」
暁「あっ!!!アレ!!!!!」
野分は階層途中の骨組みにパンツが引っかかり逆さまでぶら下がっていた。
今にも破けそうである。
全身と空いた腹から血を流し、白目を向いている。
暁「あのままだったら恥ずかしいわ!可哀想よ!!!」
隊員「いやそういう問題じゃ無いでしょ!!!ハシゴ持ってこいッッッ!!!!!!!」
外ではあきつ丸が座っていた。
敵1000体を殲滅成功。
しかし、自衛隊にも殉職者はやはり出てしまう。
これが戦争である。
その後、2時間遅れで海自が到着。
住民を乗せたイージス艦を何往復もさせ、なんとか事なきを得た。
電「もうちっと良い修復剤無いのです?」
熊野丸「すまない…これが1番グレードが良いんだ…。」
電「じゃ、しゃあねぇか…。」
暁「私たちは動かなくて良いの?」
神州丸「幹部と戦って疲れている方々を使う訳にはいかないであります。」
吹雪「アンタらも深海棲艦と戦っただろ…。」
響「ありがとう……………心の底から…。」
全員が全員顔を見合わせ笑う。
田中も前線で戦ったので傷だらけではあるものの、少しずつ傷は癒えている。
とにかく、北海道の釧路での戦闘は終わった。
残るは3本の死柱付近の幹部たち。
後の事は家族である鎮守府メンバーに託すのであった。
電「ところで…吹雪、お前神さんと会ったのです?」
吹雪「会ったぜ。志那都比古神さんよ。風の神さんだな。」
初雪「えぇ???マジでぇ?」
暁「良いなぁぁぁぁぁぁ!!!ってことは電も?!?」
電「なのです。武甕槌命さんなのですよ〜。」
修行していた神社の主祭神。
そこの神様にとくに気に入られた電。
暁はこどものように羨ましがり地団駄を踏んでいる。
遠くの鹿島神宮では鹿島と香取が笑っていた。