幻想郷の中の幻想   作:鳳.

1 / 3
パラレルワールドっていいですよね。


幻想郷は今日は平和

夢を見ていたみたいだ。

どんな夢だったかは覚えていないが、さして語るほど大した内容でもなかった気がする。

寝転がっていた草原から身体を起こして、飛び立つ。

今は夏の初め。

行先きは、博麗神社。

 

数日前、異変が起きた。

新しく外からやって来たらしい吸血鬼が、異変という名のクーデターを起こしたのだ。

ここ最近で起きた異変と言えば、子供が妖精の悪戯で迷子になったり、畑が荒されたり。とてもではないが、『異変』と呼べるようなものではなかった。

しかし、そんなだからだったから、平和ボケしていた妖怪たちは多数吸血鬼の軍門に降って、幻想郷の危機レベルになった。抗争の末に数名の死者も出たらしい。

しかし、その異変は他の妖怪により鎮圧され、一応の終結を見せた。

しかし、この状況をこのままにしておけば、またいつ同じようなことが起きるか分からない。

残った妖怪たちは、この気力を失い、停滞してしまった幻想郷の人間、妖怪と、外から来たり、まだ気力を失っていない妖怪たちのパワーバランスを整える存在を求めた。

その役目を負ったのが博麗の巫女だった。

 

神社に付くと、既に二人は縁側に座り込んで喋っていた。

「ごめん、遅れた」

一応弁明の言葉を口にしておく。

「まだ2分も経ってないぜ」と目の前の少女の一人(魔理沙)はそう言い、私も縁側に座る。

彼女は「…にしってもなぁ… お前も中々面倒な仕事を引き受けたもんだなぁ?」と続ける。

「…しょうがないでしょ?あそこでああでも言わなきゃ、一生あそこから帰れなかったわ」と返すもう一人(霊夢)

「『妖怪同士と人間の間でも平等に白黒つけられる方法(ルール)を作る』でしょ?そんなこと出来るの?ただの人と妖怪の力の差は歴然でしょ」と私も言う。

しかし、霊夢は何故だか不敵に笑う。

「私だってなんも考えずに今日まで時間を過ごした訳じゃないのよ。いい考えは浮かんだし、妖怪にも、意外とオモシロい考えをする奴がいるってことが分かったわ」

といってこちらに一枚の紙きれを渡す。

命名決闘法案

と書かれた紙には、その内容を書いたものの美学なのか、様々な『決闘』に対する案が書かれていた。*1

「いつの間にか神社の境内に置いてあったわ。誰が置いたのかは不明だけど、あの話をしってるのはアンタ達以外皆妖怪だから、これを持ってきたのも妖怪ね。誰が書いたかそんなにバレたくないのか、ご丁寧にこれは判の印刷よ。」と霊夢は付け加える。

「『妖怪が簡単に異変を起こし、それを人間が簡単に解決する。んでもって人間と妖怪の直接の力比べをせず、美しさにも重点を置いた決闘をする。』ねぇ。もしもこんなのが本当に実現できたなら、私にだって異変解決ができそうだ」と魔理沙は言う。

しかし…だ。

「妖怪と人間が力差を問題にせずに、平等に白黒つける方法なんかあるの?」と私は聞く。

争いごとなら、あらゆる面で力が上の者が上となってしまう。しかし、それはこの法案を書いた者の意思に添えてないだろう。

霊夢はこう言った。

「人間皆、殴り合いで話を付けてたわけでも、話し合いだけで話を付けてきたわけじゃないでしょう。あるのよ、それ以外の方法が。二人は子供の時、他人(ひと)と白黒つけるときどうしてた?」

う~ん?人と白黒つけなきゃいけない場面に直面したことないからな…

「じゃんけん?」

「は?…と言いたいけど、実際は遠からず近からずって感じなのよね。

 それは、『ゲーム』をすることよ。」

*1
https://dic.pixiv.net/a/弾幕ごっこ 参照




亀ペースですがよろしくおねがいします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。