ひまだなー、なんかおもしれーゲームないかなー
_人人人人人人_
>ブルアカ発見<
 ̄YYYYYY ̄
プレイ。
おじさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!???
というわけで2作品目です。
さらさらと、硬いものに何かがぶつかっている音が聞こえる。
燦々と照りつける日光が伏せられている瞼を貫通する。
……ぅーん……まぶしー……。
もぞもぞ、と太陽の光に耐え兼ねて身じろぎし布団を頭から再び被る。
動かされた布団からはっきりと香る
……? なんか変な匂いするんだけどなに……?
「んー……ん? あー? え?」
!? 俺の喉から変な声出てる!?
なんだぁ!? とんでもねぇ風邪でも引いたか?
「ん、あー、あー……」
若干高めの中低音、と言ったところか。割といい声してるが、ヘリウム吸ってもこうはならんぞ……?
気怠いし、全く動く気にならないが。この珍現象を解明するべく俺はようやく布団の温もりの呪縛から抜け出し、喉に手をやった。
手触りはすべすべで、あまり出ていない喉仏。
なんで??? 何が起こった? めっちゃ喉仏なくなっとるやんけ。
「っんー……」
両手を伸ばし、大きく伸びをするとぱきぱきと音が身体中から響いてくる。
目を開けるとそこは身に覚えのない部屋だった。
「……嫌な予感がしやがる。最高に嫌な予感がするぜマジで」
この部屋には窓に、机に、布団に、と多くの家具があった。
この全てに身に覚えは無い。知り合いにもこんな雰囲気の部屋はないし、仮にあったとしてもこんな、
……。マジでずっと砂嵐続いてんなぁ。黄砂じゃねーんだぞ。本場の黄砂知らないけどさ。
布団から窓の方に視線を遣り、ぼーっと景色を眺めてみる。
あ、鳥飛んでる。こんな天気でも元気だなー。鷲かなー……。
もうちょっと馴染みのない景色に身を委ねていたい所だったが……うん、現実逃避は辞めだ。
俺のなろうとカクヨムとハーメルンを遍歴してきた脳が演算してしまった推測通りなら、この馴染みのない景色は日常のものになってしまうはずだしな……。
扉の近くに等身大ほどの鏡がある。
布団から立ち上がり、鏡の前に歩みを進めようとすると、目にピンク……いや、桃色の何かが眼前を横切る。
何か、じゃないか。自分でもわかっている。これは髪の毛だ。もちろん俺の。
誘拐したついでに染髪するとか、誘拐犯もファンキーだなー……あはは。
「はぁ……」
「行くしかねぇぜええええ!!!!!」
「とぅつ!」
覚悟を決めろぉ! 俺! いつの時代も“真実”とは耐え難いものよぉッ!
鏡の前に躍り出る。
一見。
……短い桃色の髪。きめ細やかな白い肌。長いまつ毛。高めの鼻。長めの身長……
そして何より鮮烈に目を引くのは頭上に舞う天使の輪っかもどき。
「……へ、変なのついてるぅぅぅぅ!? 天使なの? 天使様に転生しちゃったの? 俺お隣でもなんでもないんだがぁぁぁ!? それとも何か!? 髪の毛のキューティクルが良すぎて天使の輪(物理)になっちゃったってか!?」
「ふぅー……」
一旦落ち着こう。素数を数えろ。カブト虫、カブト虫、螺旋階段、カブト虫……。
「よし」
「君……何者?」
試しにポーズをとって見ると、鏡の中の美少年も同じようにポーズをとってきた。
いやぁ…そうですよねー……今の俺がこれなんですもんねー…。
眼前に映る我が姿。身に覚えのない部屋。日本にあるのかすらも不明な砂塵が舞う環境。
これら統合して推察するに……あーマジでやだ。
「どこぞの異世界に転生……もしくは憑依と言ったところか」
「きちぃって……」
まじかぁ……。どないしよ。
元の世界の懐古は後だ。これから生きるにあたって暇な時間があれば幾らでも出来る。
だから俺がこれからとるべき行動は、この身体の持ち主がどのような存在であったかを調べることだ。
身長や机などを鑑みるに恐らく中高生だろう。
大学生の可能性もあるが、机の上にある本は俺でも一応理解出来る高校レベルの内容みたいだし……とりあえずは無しの方向だな。
こういうのでよくあるパターンとして、今まで生きてきた誰かに憑依したパターンと、突然俺の自意識を伴った肉体が現れたパターンの2種類がある。多分。
前者なら肉体の持ち主の予定やら人間関係やらが存在し、バチくそめんどくさいことになり得るので、長々と考えてないで行動しないとやばい。
後者の場合は神様転生系のご都合主義によってなんとかなる場合が多いからとりあえずは考えなくていい。
となるとまず探すべきは学生証あたりか。日記も並行して捜索しよう。
クローゼットの中を覗いてみる。
制服。それも何着も同じやつだ。
こんなにたくさん制服要らんだろ。何着あるんだ? 大富豪かよ。
とりあえず1番前の服の胸ポケットを漁ってみる。
手応えなし。順々に同じ制服を漁っていくが何もなさげだな。
制服はあるのに学生証はないのか……? まるで意味がわからんぞ!
学生服からの個人情報の取得は難しい。ならば机の上だ。
先程チラッと見たが学校……おそらく高校の教材しかない。
これだけでも高校生だと推測するのに十分な気がするが、その割に学生証がないのが気になる。
学生に憧れて勉強して服も買っちゃったけど別に通ってはない……とか? 流石にないか。
「うぅむ……手詰まりになってきた……」
日記なども見当たらず、勉強ノートすらも見当たらず。
これは神様転生ルートによくあるやつか?
こうして小一時間ほど俺は仮称マイホームの探索を行った。
▽
結果。
俺が生きた現代の生活水準とほぼ変わらない設備が揃っていることが確認できた。
お金も自室を出てロビングを捜索すると机の上に財布が置いてあった。中身は万札が数枚。
やはり金……! 金は全てを解決する……! これが真の安心というやつか。
使っている貨幣は円。少なくとも日本かそれに類似する社会が存在しているようだ。
そいや教材見た段階で日本語が通じる環境ってことも考えておくべきだったな……反省。
カレンダーも壁に貼ってあり今日は日曜のようだ。謎にハイテクで今日の日付がホログラムで僅かに浮かび上がっていた。これには思わず俺もニッコリ。
近未来日本って感じかな? 未だにこの身体の身分がわからないのは不安要素でしかないがとりあえず生きてはいけそうだ。
「ふぃ〜……マジであせったー……ワンチャン幽閉餓死コースもあると思ってたから肩の荷が降りたよほんとにぃ! もし、神様転生系統だったらマジで神様ぶん殴ってやりてぇ…!」
ふぅ。ほんとに神経張ってたから疲労がえぐい。
とりあえず休憩しよ……冷蔵庫の中身は何も無かったが、水道が通っているのは確認した。
コップに水を汲みロビングのソファに深く腰かける。
するとなんということでしょう。
コップを持ちソファに座った瞬間に壁にテレビの画面?が投影され流れ始めたのだ。
近未来だあ……うちにも欲しいな……。あ、もう意味ないのか……。
てか家具の機能の説明書きが欲しい……!
そんなことを考えてぐでーっとしていると、テレビには天気予報が入っていた。
『さて、朝のお天気コーナーがやって参りました。本日の午前中のキヴォトスの天気はトリニティ自治区が雨、ゲヘナ自治区が曇り、ミレニアム自治区も雨となっております!』
『いやー、最近物騒ですからねぇ〜、そのうち弾丸の雨も降るかもしれないですよね〜』
『そうですねぇ今朝もキヴォトス放送部に向かう最中に違法指定された弾丸が幾つか飛んできたので……連邦生徒会の皆様に期待ですね!』
『そうですね〜!』
……いや、物騒すぎね?
ゑ? どんな世界観?
なんか知らんけど天使の輪っか付いてるしファンタジーものじゃないの?
バチバチ弾丸がどうだの違法指定だのって言ってたよな……。
家から出たくなくなってきたカモ……!!!
『以上、キヴォトスお天気コーナーでした!』
テレビには上空から撮影したであろうキヴォトスとやらの全体図が明らかになっている。
……なんか見た事あるぞ? 青春×学園……だったっけ。
『では続いて本日未明に行われた温泉開発部による市街地への爆破行為ついてです』
何やら喋っているが何も頭に入ってこない。
そうだ見たことあるぞ! この天使の輪っかもどき!
ブルーアーカイブだ! 透き通るような世界観ってyoutubeの広告で一生流れてるヤツ!
俺はブルアカの世界に転生したのか!
なるほどねぇブルーアーカイブねぇ……。
俺、なんも知らないんですけど?
……ア○レンやド○フロやア○クナイツと似たような匂いがプンプンしてたんだよな……。
ほんとに透き通ってますか??? キヴォトス。
さぁやってきて参りました1作品目を放置し現れた我がリビドーの発露!
とりあえずホシノが可愛い。それだけは確かだということを俺は伝えたい……!
今作ももちろんプロットも書きだめもないぞ☆