小説書くってたのちぃなぁ! へけっへけっ!
なお作者は8月3日の時点で主人公くんと変わらない知識だったので設定の矛盾などがありましたら是非感想でご指摘くだちぃ。
もちろん当作品への感想もいただけると作者は狂喜乱舞し「はねる」で成層圏まで飛びます。
では続きです。
「ようやく辿り着いた……!」
周囲を見渡せば、そこにはまばらながらも存在する人間たちの影が……!
やけに女の人の比率が高い気もするがそんなことは今の俺にとって些事なことよ!
最悪の場合砂漠でたった1人孤独に飢え死にしていくのを想像してた俺には人が居る空間が身に染みるのだ!
ふぅ……一旦落ち着こう。
現在俺が居る場所は廃線してない方のアビドス駅。
俺はあの後廃線した方のアビドス駅から一直線に家に戻り、時間もそろそろ暗くなり始めるくらいだったので急いでこのアビドス中央線に向かった。
ちなみに行くのはくっそ大変だった。暗くなり始めると急激に寒いのよ……。
するとなんということだろうか。
人っ子一人見当たらなかった歩道や道路には少ないながらも人気が入り交じるようになり、ちゃんと街灯やらなんやらが機能しているのだ。
この時点で俺は自らの生存を確信した。
そして今、アビドス中央線に到達し、命綱が保たれたことに感激しているというわけである。
駅の休憩スポットのベンチに座り込み、ぼーっと電光掲示板を眺める。
「ねぇ……そこの君」
すっげぇホッとしたなー……そいや周りのやつは皆天使の輪っかみたいのあるんだな。正式な名称とかあるんだろうか。
メビウスとか、リングとか、そんな感じだろうか。
大穴でクラウンとかもありそうだなー。
「あ、あれ〜? こんにちわ〜……それってアビドス高校の制服……だよね?」
近くでおっとり気味な女性の声が聞こえる。
これがいわゆるハニーボイスというやつだろうか。
おい! 誰だか知らんがアビドス高校の生徒! あんまり人様に迷惑かけるもんじゃねーぞ! ちょっと女の人の声がちょっと不安そうになってるじゃねーか!
ベンチに腰掛け、べろんべろんになるまで脱力した俺は誰かもわからぬアビドス高校の生徒に心の中で文句を言ってみた。
まぁ傍から見たらただ死んだ目をしてベンチに体重を預けているだけだろうな。
それもそのはず、俺は今日とんでもない距離を移動したのである。
廃線アビドス駅からこの駅まで軽く数十キロはあったが、俺は謎のインチキフィジカルで走り抜けてきたのだ。そのせいかちょっとお疲れ気味。
視線を宙に向けると蛍光灯に虫たちが集っているのが見えた。
あのポストアポカリプス砂漠じゃ虫すら見かけないくらいだったからなぁー……。
そうぼんやりしていると突如眼前に女の顔が現れた。
「もしも〜し……君に言ってるんだけどな〜?」
「ッ!?」
エッ、エェェ!? なにぃ!?
完全に我が視界を遮ったその女はベンチの後ろから覗き込んできたらしい。
思わずビクッとし、反射的にベンチに身体を預けた状態から勢いよく立ち上がろうとすると
ゴッチーン☆ッ!
と大きな音を立て俺の額とその女の額が激突する。
「いたっ!」
「イッテェ!?」
クソイッテェェェェ! ナニモンなんじゃ! なんじゃもって言ってる場合じゃねぇアビドス高校の生徒って俺ェ!? 嘘だろマジかよォ! こんな砂漠にも高校あったんだなってだからそんなしょうもないことを考えてる暇じゃねぇんだって!
お、落ち着けぇ! 脳内パ○ガスに身を委ねろ…… !
「あいたたた……あ、あはは〜……その、ごめんね? 急に覗き込んだりしちゃって……」
あっこの人いい人だ(確信)。
「あっいや、全然大丈夫ですよ。ちょっとびっくりしちゃって……こちらこそすいません、頭大丈夫ですか?」
ナチュラルに流れ出る気遣いの言葉ァ! 俺は天才か!? 土壇場に強すぎる男ォって、待て。頭大丈夫ですか? は煽ってないか? 訂正しよう。
「あ、すいませんえーっと頭大丈夫ですか? って意味はそういう意味じゃなくてですね……?」
そういうとその女は
「? そういう意味? 私は大丈夫ですっ! 頑丈なのが取り柄なんですよ〜!」
と返してきた。
天然キャラかぁ……! 流れ出る失言に背筋に氷柱を入れられた心地だったがお相手さんはピュアなこころの持ち主だったようで何とかなりそうである。
マジで何も考えずに喋るのやめたい。ほんとに。
「えっと……その制服、アビドス高等学校のもの……ですよね……? もしかしたら、今度入学する新入生さんかな〜! っと思いまして〜、是非ご挨拶にと」
エッ、そうなの? じゃなかった思考を止めるな推測し状況にあった言葉を創り出せ!
自然な返答するには情報を整理する時間が足りなすぎる。
脳に力を込めるイメージだ……!
瞬間、俺の目に映る世界はまるで一時停止ボタンが押されたかのようにその運動を静止した。
っふぅ……この駅に来る途中にやっといてよかった脳機能の強化! 体感時間の延長はマジでありがてぇ!
ここに来る最中、俺は自分の脚が余りにも速すぎて転びそうになったので、H○NTER × H○NTERの凝のようなイメージで目に力を込めてみたのである。
そしたらビンゴもビンゴ! 上手いこと動体視力やらなんやらが強化され転ぶこともなくなったわけだが、ここで脳を強化すればもっといんじゃね? という発想が降りてきたのである。
んで試してみたらこれまたビンゴ! 体感時間の延長に時間分解能力の強化がされたわけだ。
強化された俺はハエにも劣らぬ時間分解能力を持っている……!
さて、そろそろ無駄な思考は打ち止めと行こう。
まずは話しかけてきた女性は何者なのか。確認するべくその女性の姿を直視する。
水色の長い髪、麗しくも優しそうな顔立ち、高めの身長、緑色の天使の輪っか……めっちゃでかい胸。
そして白いワイシャツから盛り上がる胸元からぶら下がったプラカードには三角形に太陽のマークが記されている。
なんかファラオな感じね(小並感)。
で、俺の着ている服がアビドス高等学校の制服らしい。……そうなの? じゃあ俺はアビドスの生徒だったということ……? いや待て、今度入学する新入生って言ってたな。
まだ入学はしていないのか。
そう考えると仮称マイホームにある手のつけられていない高校の教材や新品同様の制服にも納得がいく。ノート1個もないとかとんだ問題児じゃねーかとか思っててごめんな肉体。
となるとこの女性は一体何者だ……?
年齢は若く見えるがここは学園モノの世界ブルーアーカイブ。
若いから学生だなーなんて軽い認識だと痛い目を見る可能性がある。
昨今の世の中は合法ロリだのなんだのがさも突然のように受け入れられているのだ。
スーパー若作り教師という可能性を排除してはいけない。
胸元にぶら下がったプラカードにあるファラオっぽい紋章?はおそらく校章か何かだろう。制服のワイシャツに合わせてるしな。
趣味で付けてたら俺はもう知らねぇ! そんなん推測不可能やんか!
……改めて見るとめっちゃ可愛いなこの人。
いかん邪念が。こういう時は変態クソ土方でも想像して心を鎮めよう……よし。
となると俺が取るべき態度はアビドス高校新入生で期待で胸が踊っている状態!
読めた! 隙の糸ォ!(盲目)
力のイメージをストップすると途端に世界は早く流れ始める。
「あっ、自己紹介も無しにごめんね? 私は望月ユメと言いますっ! 一応アビドスの2年生で、そして……いや、これは入学してからにしておくね? ……うちの高校のこと調べてたら私のことも知ってるかな……? 知ってたらどうしよ〜! もったいぶらなきゃよかった……! はずかし〜!」
にっこりと輝かしい笑顔を見せながら自己紹介をしてくれるユメさん。
なんか後半赤面し小声でめっちゃ喋ってるが……。早口過ぎてなんも聞こえねぇぜ!
とても表情が豊かな人だな……。
にしても……ふむ。望月ユメと。名前に合った素晴らしい容姿をしているようですねぇ!
おっと俺のキモイ部分が顔を出してしまった……失敬失敬。
ここは話を合わせよう。
「はい! 今年入学することになりました鳥空カナタと言います! ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!」
ベンチから立ち上がりしっかりと視線を合わせ45度に腰を曲げ挨拶する。
ちなみに下の名前は今適当に考えた。苗字はマイホームの表札に書いてあったのである。
カナタだってよ……! 我ながら悪くねぇイケメンネームにしちまったぜ。
……後から名簿とか送られてて下の名前違うってなったらどうしよ……。まぁ、後の祭りよォ! 気にするだけ損ッ!
「わっ、全然、もうほんとに全然肩筋張らなくていいからね〜? ゆる〜く、ゆる〜く!」
なんだかバタバタしてユメさんは俺に態度を柔らかくしていいと伝えてくる。
動き可愛いなこの人。萌えポイントの塊だぞ。
流石ブルアカと言ったところか。絶対ユメさん最高レアリティで水着バージョンとか出てるだろ。
「そうですか? なら失礼して気軽に接しますね」
「……まだまだ硬いよ〜? でも良かった〜! あんまりカナタくん反応してくれないから私、間違えちゃったのかな〜って思って」
「アビドスに男子生徒の制服なんてあったかな〜……なんて思ったりしてさ〜! もうカナタくん見つけた時はほんとびっくりだったよ〜!」
アビドスに男子生徒の制服は無いのか……?
冷や汗が再び背筋を伝う。
不味い。下手を打ったかもしれん。
普通の高校ならある程度男女比は傾きはするものの異性の制服を見たことがないなんてことはならないだろう。
なのに何故ユメさんは男の制服を疑問に思ったのか。
共学の学校なら当然見覚えがあって然るべきだが、アビドスでは男なんて基本見ないこと普通であるなら話は別だ。
つまり、俺が言いたいのはただひとつ……アビドスって女子校なんじゃね?
この説がまかり通ってしまえば俺は女子校に堂々と入ると宣言をしてしまったただのHENTAIになってしまう。
「アビドスは色々……ほんとに
見るものを魅了する綺麗な笑顔が俺を焼くぅ!
頼む誰かアビドス女子校説を否定する材料を俺にくれぇ!
「……はいっ! 俺もユメさんと出会えて嬉しいです!」
とりあえずこの場を乗り切るしかねぇ! 少しくらい俺に都合がいい事があったっていいだろう! 何とかなるはずだァ!
イケメンスマイルを喰らえ! この中性的なオッドアイイケメンの微笑みは前世なら夢女子を量産出来るほどのパワーがあるはずだ……!
「えっ!? そう言って貰えるとすっごい嬉しい! これも何かの縁だし、ユメ先輩とモモトーク交換しよ〜?」
……モモトークって、なんぞ? 待てよ、これは類推可能だ。後半部分のトーク。チャットアプリのようなものだろう。
LINE交換しよーとか、インスタ交換しよーと同じだ。
だがしかし問題なのが、なんとこの俺。
モモトークは愚か、スマホを持っていないのである。
近未来日本でスマホ持ってないとか終わってるだろ。
「えっと……すいません、俺モモトークやってないっていうか……スマホを持ってないと言いますか……」
「えぇ!? スマホ持ってない!?」
おおうすっごい大きな声出したな。駅の人もこっち見てるよユメさん。
「うちって貧乏でして……」
どんどん俺に不憫設定が追加されていく……!
まぁ全資金数万円だし間違いではないよね。
「今度一緒にスマホ選びに行こうねっ!? もちろん私が出すから!」
本気で言ってます??? 初対面でそこまで仲良くもないはずの男にスマホ買ってあげるとか大富豪かよォ!?
パパ活ママ活詐欺の温床だぜこいつぁ……誰かがこの人を守らねば……!
「いやでも申し訳ないd「私結構お金あるから! いつか返してくれたらいいから! 大丈夫! 私とモモトークしてくれたらそれでいいよ!」……」
……我が全資金は数万円……。食料や水道費、光熱費だのに色々合わせてひと月持つかどうか……。
「……お願い、します……ッ!」
こ"め"ん"ね"ぇ"ぇ"ぇ"!
絶対返すから! 5倍……いや10倍にして返すからぁ!
こんないい人に借金してすっぽかすなんてできねぇよォ……!
「うん! お願いされました! 可愛い後輩がスマホのひとつも持ってないなんて私の心が荒んじゃうよ〜!」
いい人すぎる……! やばい泣きそうになってきた。
俺は熱くなった目頭を抑えていると微笑んでいたユメさんは時計を確認し、
「ハッ! そろそろ帰らなきゃ! 話の途中にごめんね! 明日の入学式にまた会おうね〜!」
とんでもない爆弾発言を残して電車に乗りこんでしまった。
ゑ? 明日ですか???
ぬわぁぁぁぁん!
疲れたぬもぉぉぉん!
ちなみに何故この主人公がホシノと同年代なのかと言うと
1年生から3年生になるまでの
ホシノを取り巻くストレスによって
すぐ見切りをつけ他人を信用しないがそれを外には気付かせないというメンタル
が
完成してしまったホシノ
に
うちの主人公くんは強い感情を抱かせることができないと思ったからです。
多分アビドス編のホシノの行動もリスクリターンがホシノ的には釣り合ってたからなんじゃないかなぁ。自暴自棄になったからとかそういうのではないと作者は考えます。
あの先生ですらホシノを完全に堕とすことは出来てないんだぜ?
うちのぽっと出主人公にゃ無理が勝ちすぎる……!