感想のご指摘ありがとうございます!
ヘイローは触れないとのことでしたが、これは描写に点々付けるべきでしたね……。修正しておきます。
設定を明かすと主人公君は自分に限らずヘイローそのものを触ることが出来ます。
なんかちんまくて凶暴で周囲を威嚇しまくってるけど性根は優しいからいまいち非情になりきれないうちの小動物系ホシノが可愛くて仕方がなくなってきた……。
もちろんこんなのホシノじゃない!
ホシノはね。先生以外にデレたりなんかしない。可愛くてゆるくて尊くて不可侵の存在じゃないといけないの。という解釈違いの言葉も受け付けますので是非あなたのホシノをお伝えください。
はい。では続きです。
……去ったか……? 去ったな。
なにあの人こわぁ……! さも当然のように銃持ちやがって。
この世界の銃刀法はどうなってるんだ……。そのうち殺されそうでおじさん泣いちゃいそうです……。
チラッと俺の2Pカラーが行った通路を覗き込む。
てくてく歩いてやがるな……。
いかんいかん、ビビってないで俺もそろそろ移動しなくては。多分新入生だし1年のどっかの教室だろ(適当)。
入学式に銃持ってくるアウトローと同じクラスになりませんように……!
来客用に用意されたであろうスリッパを履き、横目で下駄箱の中身を見る。
にしても下駄箱……なんか、靴少ないっていうか、俺と危険人物以外の靴なかったよなー……?
めちゃくちゃ遅刻魔が多いとかかね……? それとももしかして入学式の時刻間違えたか?
流石に入学するやつ俺とあのやべーやつ以外居ないってことはないだろうしな。
お、スリッパあんじゃん。履いてこ。
▽
スタスタとスリッパの音を廊下に響かせ進んでいく。
……なーんか物音ひとつしないんだよなぁ……? なんでだ?
もしや新入生たちはあの銃刀法違反女に恐れを成して靴ごと持って逃げたとかか。ありうる。気性荒そうだったもんなーあいつ。
時々歩きにくいスリッパに足をつっかえつつ、俺は暫定的目的地であろう1年A組の教室に辿り着いた。
……ファーストコンタクトはくっそ重要だよな!
陰キャと陽キャのポジション、クラスカーストは入学式の段階から形作られると言っても過言では無い。
俺は特にクラスで高い位置になりたいわけではないが、かといって虐められる危険性があるほどの陰キャで居るつもりもない。
自らの生存を確信した俺に恐れはないのだ……!
作戦はこうだ。今の肉体は自分で言ってなんだがめっちゃイケメン。金と蒼のオッドアイに清潔感溢れる髪型! 170はある身長! 第一印象は見た目が8割の時点でほぼファーストコンタクトは成功以外有り得ない。
故に俺がすべきは教室内に入る時にある程度注目を引き、聞こえるくらいの声量でおはようと言うだけでいい。
それだけで今後3年間の位置付けがプラスの方向に決まる……!
万が一失敗してもリカバーは余裕。
失敗してもいいゲームなんてぬるすぎるぜ。
勢いよく教室の扉に手をかけ、そのまま横にスライドさせる。
「……」
向けられる視線。その数はひとつ。視線の発生源はさっきのピンク頭の銃持ち危険人物。
ある程度人が居るはずの教室内にはその女以外誰も居らず、俺の目論見は見事に破綻した。
「……どうも。あなたも新入生だったんですね!」
咄嗟のカバー能力が日々進化を遂げている……!
爽やかボイスを喰らえ!
「……」
そう俺が放った言葉に反応したのかしてないのか、ピンク頭は数秒こちらに目を向けたあと視線を手元に戻した。
めっちゃ失礼じゃない???? いや別に高校の新入生なんぞほぼ中坊と変わんねぇし失礼なのは良いんだけどネ。
期待した反応は得られないようなので俺は教室内を見回す。
い、居ねぇ〜……! ピンク頭以外誰も居ねぇじゃん……。やっぱこのやべーやつに恐れを成して逃げたんじゃね? これ普通に正解説あると思うんだよなぁ。
一応教室の後ろにも目を向けて向けてみるが、ハンガーなどに衣服が掛かっている様子、もとい痕跡は見受けられなかった。
とりあえず教室の扉の前でずっと立っているわけにも行かないので席に座ろうと思うのだが……さて俺はどうするべきだろうか。
頭に浮かんだ選択肢は3つ。
ひとつめ、ピンク頭はどう考えても
この選択肢のメリットは明らかに危ないやつとの接触を控えることによって自身が危険にさらされることを回避出来るかもしれないという点。
対してデメリットは少なくとも今後1年は関わりがある中で銃持ちと仲良くなれないという点、俺の肉体との肉親関係がありそうな存在とコンタクトが取りづらくなる点、他にも見た目は美少女ロリキャラなので仲が悪くなると俺が悲しくなる点……その他にも考えていけば色々ある気がする。
ナシだな。
にしてもとあるの学園都市ですら表に銃なんか出さねぇぞ。代わりに裏では銃火器人体実験etc.……の嵐だが。
……ワンチャンとあるの裏組織みたいなのが運営する学校なんじゃね? いやでもユメさん居るし無いか。
ふたつめ、距離を取るわけではないが、かといって詰めるわけでもない位置に座る。
メリットは仲良くもなく仲悪くもなく、普通にコミュニケーションは取れるであろう点。
デメリットは今後微妙な距離感が続きそうな点……くらいかね。問題なく学校生活は送れるだろう。多分。
保留。
そしてみっつめ、ピンク頭の真隣に座り話しかけまくる。
メリットはやばいやつと仲良くなることで守ってくれそうという点、この肉体の過去を知ることが出来そうという点、美少女ロリと仲良くなることそのもの。
デメリットは……そもそも話しかけられたらキレるタイプだった場合最悪だということだ。初対面の人間に空気も読まずに話しかけられると嫌だよね。
割と居るんだよなぁ〜……ひとりが好きで話しかけたらキレ散らかしたり気分悪くなるやつ。
地味に俺もそういうタイプだったりそうじゃなかったり。
通常の俺なら迷いなく臆してふたつめを選んだところだが……、今の俺は違う。イケメン補正とインチキフィジカルがあれば地雷を踏んでも生き残れるはずだ!
俺は、みっつめを選ぶぞッ! ジ○ジョォー!
「隣、座ってもいいですか?」
初手は弱めのジャブ。突然隣に座られたら俺だって何こいつってなるしな。
「……勝手に座ればいいんじゃないですか」
ちらりとこちらを見遣り、冷たい声音で言い捨てる女。
態度悪くない??? なんでこんな態度悪いん? 今どきの高一怖すぎだろ。そんなキヴォトス荒んでんのか。
「ありがとう! えっと……俺の名前は鳥空カナタっていうから覚えてくれると嬉しいです」
座りながらできるだけ優しく挨拶する。
我ながら爽やかすぎるぜ……! これで悪い印象覚えるやつとか人間不信くらいだろ(自意識過剰)。
あ、でも同じ髪色に目の色だけ反対だしな……同族嫌悪はされる可能性がある……うぅむ。
「……私は、小鳥遊ホシノと言います。あなたみたいな人は
……俺みたいな人はすぐ居なくなると思うゥ? なんだぁテメェ……。
めっちゃ不穏なんですけど……。
やめてよそういうこと言うのぉ! オッドアイの桃髪美少女とか明らかに重要人物じゃぁん!? 俺どうなるんだろうな……。
「それは……どうして?」
「どうしてって……、まさかあなた、何も知らずにアビドスに入学してきたんですか?」
信じられないものを見たかのような顔をするホシノ。
言い方的にアビドスって何か曰くでもあるんか……?
「……えっと……うちってお金なくてさ、電車賃もバカにならないし……走って行ける距離が良くて、正直そこしか見てなかった感じかな」
「……ミレニアムやトリニティ、ゲヘナ、変わりどころで言えば山海経からも登校が困難な生徒には補助金が出たはずです。どうして嘘をつくんですか?」
こちらを見るホシノの目が厳しくなる。適当こいてたら大ピンチなんだがぁ!
んなこと言われたってスマホもパソコンもねぇんだよこっちにはよぉ! あったら調べて色々考えたけどさぁ! そもそも家にあったのアビドスの制服らしいしさぁ!!
俺だって自分で決められるなら決めたいよぉ! 転生2日目なんだぞこっちはよぉ!
……更にペラ回すしかねぇ!
「……俺の家ってこの高校より砂漠に近くてね。正直補助金だけじゃほぼゴーストタウンと化した街にあるうちは生きていけないんだよ」
「なら引越せばいいじゃないですか」
「簡単に、思い出は捨てたくないんだ。たとえ、もう俺一人しか居なくたって……」
あの家は男子生徒の一人暮らしと考えるには少し広すぎた。でかいソファ、でかいテレビ、完全配備されたキッチン。同居人が居たとしても不思議じゃない。
そこから考えた
実際本当かもしれないところがこの話のタチの悪いところである。
感動的な話だろ? だが無意味……というか嘘だ。肉体はどうか知らんがあの家の思い出は転生2日目の俺は無い。
ない……けど! ここで怪しまれて鉛玉ぶつけられたら適わねぇ!
さぁ! 掛かってこいよ! 屁理屈こくのは大得意だったんだぜこっちはよぉ! いくらでもペラまわしてやるぜぇ!
「……そう、ですか。ごめんなさい。疑ってしまって」
存外ホシノは気まずそうな顔をしている。微かに視線が泳いでいるようにも見える。
……ふむ? 更に追求されるかと思ったが意外にも何も追求されることは無かった。
もしかしてこいつ良い奴?(くそチョロ)
まぁ初対面の同級生の深いところに堂々と踏み入るほどこいつもDQNではなかったということだろう。
「別にいいよ。むしろ気遣ってくれてありがとう。小鳥遊さんは優しいんだね」
「……私は優しくなんか……いえ、なんでもないです。それと鳥空くん」
「は、はい」
「小鳥遊と呼ばれると気持ち悪いのでホシノと呼んでください」
よし来たァ! こいつぁ好感度悪くねぇだろ! ファーストコンタクト成功ってことでいいな!
思わず口角が上がり微笑んでしまう。おそらく俺の目は輝いていることだろう。
ツンデレキャラはあまり好きじゃなかったがツンとデレが生み出すギャップとは、つまりこういうことだったのか! めちゃくちゃ嬉しいぞ!
「わかった。何があるかはわかんないけど、これから宜しく。ホシノ」
右手を差し出してみる。
ホシノはいまいちよく分かってないようだったが、数秒するとこちらの顔を凝視してきた。
こういう時は握手するもんだろ? 現実じゃそんなことできなくてもここはブルアカ! 青春×学園ならいけるはずだ。
「……はぁ……ええ。先程の言葉は訂正します。これから宜しくお願いします。鳥空くん」
小さくため息を吐いてホシノは俺の色違いの眼を見つめながら握手してくれた。
パーフェクトコミュニケーションだぁ! まぁその成功を担う要素がほぼ嘘とペラ回しなのが悲しいところだが……それはこれから積み重ねていけばいい。
案外悪いやつじゃなさそうだしな。
今や砂漠に飲み込まれようとしている校舎で、互い違いの目を持つ少年少女が握手している。
……客観的に見るとめっちゃエモいな。俺が言っちゃなんだけどネ!
文字を脳から出力すると変な疲れが溜まってくるんですよね……。
誰かおいらの脳を反転術式して?
そいや推しの子の二次創作もどんどん増えてきて作者非常にご満悦です。
バカおもしれーのしかねぇのな! この調子でブルアカのデレホシノの作品も増えてくれ!