ほんとに透き通ってますか???   作:レトルトところてん

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1日でこんな文字書いたの人生で初めてですよ。

ザー○ンさん、ドド○アさん。

はい。ここから捏造設定が多発していきますのでご注意ください。

続きです。


マジでよぉ! 大人は何してんだよこんなんなるまでよぉ!

 

 

 

 ホシノと友好の証の握手をした数秒後、廊下側から誰かが走る音がしたかと思うとガラガラと勢いよく俺たちの居る教室の扉が開かれる。

 

 

 バッと俺たちは手を離す。

 

 

 開かれた扉から覗くのは水色の長い髪、豊満なボディ、アビドスの制服、そして緑色の天使の輪っか。

 

 余程急いでいたようでその人は僅かに汗ばんでいるように見えた。

 

 

 今日はどうやらワイシャツではないらしい。

 

 

「ごめんねぇ〜! ちょーっと()()手続きが立て込んじゃってて〜! あっ、私は現生徒会…長の……? ……なんだか……お邪魔しちゃった?」

 

「ユメさんじゃないですか! 全然お邪魔じゃないです!」

 

()()うるさそうな人が来ましたね……。いえ、そちらの彼が言う通りお邪魔ではないです」

 

 

 ゆ、ユメさんだぁぁぁぁあ! 何で居るん!? 普通2年生って新入生の入学式に居ないよな!

 

 ユメさん現生徒会長だったのォ!? いやでも生徒会長だからと言って入学式に来るのか!? そういうのって全校集会とかで一気にやるもんじゃないんだアビドス!

 

 今のやり取りだけでわかる。絶対生徒会長なりたくねぇな……新入生の入学式に来ないといけないとかブラックだろ。下駄箱やここに来る途中にも他の2年生や3年生方は居る気配が全くしないし、ユメさん大変だな〜。

 

 アビドス教師陣はもう少しユメさんを労った方がいいと思います。

 

 

 それとホシノ! 小声でユメさんにうるさそうって言ってるの聞こえてるからな!

 

 あと()()ってなんだ()()って。まるで俺がうるさいやつみたいじゃないか!

 

 まぁ間違いじゃないけど……。

 

 

 ユメさんは俺と隣のホシノを見遣ると少し硬直し、俺、ホシノ、俺、ホシノと視線を移す。

 

 

「……もしかして兄妹だったり?」

 

「いy違います。偶然似てるだけです……そのとーりでーす……」

 

 

 実際そうだからそうしか言えない……。

 

 めっちゃ嫌そうにするじゃんホシノ……。俺のガラスのハートに傷が……。

 

 

「えーっと……まぁいっか! コホン  ()()()()()()()()()() ようこそアビドスへ! 私は現生徒会長の望月ユメと言います! そっちのカナタくんはもう知ってるよね! 窓側の子は……小鳥遊ホシノ、ちゃんだよね?」

 

 

 少し困ったかのような顔をするがすぐさま取り直し、雰囲気の切り替えを計るユメさん。

 

 流石ユメさんだぜ!

 

 

 しかし……()()()()()()()()()……?

 

 早々に不穏なワードが出てきやがったぞ?

 

 

 ホシノへにっこりと微笑むユメさん。可愛い……!

 

 

「はい。これからよろしくお願いします。ユメ先輩」

 

今年の新入生は硬いの……かな? うんっ! よろしくね! ホシノちゃん!」

 

 

 聞こえてますよユメさん。ホシノ……ユメ先輩の語感めっちゃいいな。俺もそう呼ぼうかな。

 

 

「ではでは! これから入学式を執り行いたいと思いますっ! ごめんね〜……! 本当はきちっとした場で、ちゃんとした言葉で、君たちを迎えてあげられたら良かったんだけど……そういった資料とかぜーんぶ旧校舎に取り残されてるみたいで……」

 

 

 何やら心底申し訳なさそうな……いや、後悔している顔をしている。

 

 

 これから入学式を執り行う……ねぇ。まさかアビドス高校って先生居ないのか? だから現生徒会長のユメさん……いやユメ先輩が入学式を執り行う……と?

 

 いやいやそんな馬鹿な。学校って校長や教頭とか居ないとそもそも学校として成り立たないものなんじゃないのか。

 

 でもそれが普通みたいにユメ先輩言ってるしな……。ブルアカの世界は生徒の自主性が極限まで高い世界観なのかな。

 

 旧校舎というワードも気になる。気になるが……

 

 

「私は気にしません。アビドスの現状を知って、それでも私はここに決めましたから。だから、その……なんと言えばいいんでしょうか。心配しなくても()()()です」

 

 

 凛とした声が響く。心做しかどこかユメ先輩を気遣うような声音だ。

 

 

 今は大人しく話を聞くとしよう。

 

 

 

「ホシノちゃんっ……! 私、もうホシノちゃんのこと好きになっちゃったかもしれない……! っといけない、話を戻します! まずは小鳥遊ホシノちゃん! 私の前に来てください!」

 

 

 教壇の前まで移動したユメ先輩がホシノを呼ぶ。

 

 

「はい」

 

「あなたにこのアビドス学生証を授与しますっ! これから、一緒に頑張ろうね!」

 

 

 そう言うとユメ先輩は制服のポケットから先日見た三角形に太陽のマークが記されたファラオっぽいプラカードをホシノに手渡した。

 

 

 あれが学生証だったのか……! 顔写真とか載ってんのかな。

 

 俺のやつもあるのかな?

 

 

 深々と礼をするとホシノは元の席、というか俺の隣の席に戻って行った。

 

 

「続いて鳥空カナタくん! 私の前に来てください!」

「はい!」

 

 

 できるだけハキハキと行動する。実は俺、こういう場ではちゃんとしたいタイプなんです。

 

 厳粛な場でふざけてる陽キャもどきを憎しみの目で見てたり。

 

 

「あなたにこのアビドス学生証を授与しますっ! 出来れば、カナタくんにも一緒に頑張って欲しいな!」

 

「任せてください!」

 

 

 俺もアビドス学生証を受け取ると礼をして元の席に戻る。

 

 

「では以上2名を持ちまして、アビドス入学式を終わります!」

 

 

 入学式終わるの早くない??? 2人????

 

 新入生ふたり???

 

 思わず変な顔をしてしまいそうになるがぐっと堪える。そんな俺だったが他にも疑問に思ったやつは居たようで……

 

 

「……2名、ですか? 例年と比べても明らかに少ないですよね。在校中に転校はあれど、入学時点ではある程度居たはずですが」

 

 

 純粋な疑問の言葉が投げかけられる。

 

 

「……そうだったら良かったんだけどね〜……ほら、さっき私が色々手続きがあってって言ったでしょ? その手続きが入学辞退の手続きでね〜……あと7人くらいは居たはずなんだけど、全員……ね……。確かに小さくて砂も多いし、交通も不便だけど……アビドスは良いところだと、思うんだけどな〜……

 

 

 暗い顔をしているユメ先輩。

 

 なにやらホシノも難しい顔をしている。

 

 

 ったくよぉ! せっかくの入学式なのに暗いじゃねーか!

 

 スマイル大事よスマイル! なんか大変なんだろうけどさぁ! 明るく行こうぜ!

 

 

「……何か、大変だってことはわかります」

 

「……そうなんだよね〜……やっぱり、私が生徒会長だから、かな……?」

 

 

 意気消沈し、明るく元気なイメージのユメ先輩は少しだけ俯いている。

 

 

 ……なんか腹立ってきたな。

 

 

 両手を握りしめる。

 

 

 なんだよ。なんで暗そうなんだよユメ先輩。あんた、多分めちゃくちゃ頑張ってきただろ。下駄箱の張り紙、精一杯新入生を迎えられるよう作ったんだろ。新入生だと思って、知らない男に話しかけるくらい嬉しかったんだろ! 

 

 ……あぁ、今になってようやくわかった。廃線になったアビドス駅の張り紙もおそらくユメ先輩が書いたものだ。筆跡が似てるんだよ。いつに書いたものかはわからないが、それでも誰か、困った人のためにユメ先輩が書いたものだ。

 

 

 そんな良い人がよォ……! 誰かのために、全力で努力できる人間がよォ…ッ!

 

 

 せっかくの入学式に暗い顔してるとか見てらんねーよマジでよォッ!

 

 

「でもッ! 俺はめちゃくちゃ嬉しかったですよ! 下駄箱のでっかい張り紙! ユメ先輩が一生懸命作ってくれたんでしょ!? 俺は! こんなに人のために頑張れるユメ先輩がアビドスに居てくれて、すっげー良かったって思います!」

 

 

 席から立ち上がり、ユメ先輩を見て思ったことをぶちまける。

 

 思ったより大きい声出ちゃった……!(赤面)

 

 

 俺の言葉は届いていないかもしれない。何も伝わってなどいないかもしれない。でも言わずにはいられなかった。

 

 

 こんなの放っておいたら飯が不味くなるわ!

 

 

 隣のホシノは驚いたようにこちらを見ている。

 

 

……ふっ、全く、本当に馬鹿な人ですね……

 

 

 あっ、こいつ鼻で笑いやがったな!?

 

 うるさいなぁもう! こっちだって恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ! 今なら銃持ち女にだってケンカを売れるぜ全くよぉ!

 

 ごめん嘘ですそうだった銃持ってるんでしたねすいません。

 

 

っ"……う"ん"っ"

 

「ちょっ、なんで泣いてるんすか!」

 

わ"た"し"っ"う"れ"し"く"て"ぇ"ぇ"!"

 

「一先ず泣きやみましょう!? 俺悪いやつみたくなるんでェ!」

 

 

 笑いながらも涙を流し、暗い顔だったユメ先輩はどうにか前向きに出来たようだ。

 

 

 ……出来てるのか? これ。

 

 

 まだ高二なんだろユメ先輩。誰か、支えてあげられる人が必要な子供だろ。なんでこんな追い詰められてんだよ。周りの大人は何してやがんだマジで。

 

 ちょっと考えるだけでイライラするぜ全くよぉ!

 

 

 

ズズズ……

 

 

 まぁ、でも、今は。

 

 

「ユメ先輩って、やっぱり笑ってる方が綺麗っすよ」

 

 

 俺はこの顔が見られただけで満足だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ちなみに作者も空気を読まず公式の場でふざけるやつDQNがあまり好きではないです。

でもYouTubeで見ちゃう……っ!
対岸の火事はまこと、面白きことよのぅ…!
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