ほんとに透き通ってますか???   作:レトルトところてん

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なんか主人公より先に黒服とかが主人公のインチキに気付きそうになっちゃった……!

ノリと勢いで書いてるとこれだから困る。


黒ずくめの男に尾行され、気付けば俺は……次回!迷探偵コ○ン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかしどうすべきかね〜……9億……いくらだっけ。大体10億円だろ〜……? 借金というだけあって利子もあるらしいしな〜……」

 

 

 夜空に浮かび月を眺めながら、ゆっくりと帰路につく。

 

 ちょっと……というか結構寒い。

 

 

 寂れた街。人っ子一人居やしない。そんな静寂をひしひしと噛み締めながら俺は考えにふけって……いや、ふけろうとしていた。

 

 

 ()()()が現れるまでは。

 

 

 

 

 

「これはこれは。どうも初めまして。鳥空カナタくん」

 

 

 

 

 

 体は影の様に黒くメタリック。

 

 目にあたる部分から謎の光を放っており、そこから顔全体に亀裂が走っている、黒いスーツを着た男。

 

 

 その明らかに強キャラが挨拶をしてきた。

 

 

 UNDE○TALEのガ○ター博士かよぉ……!

 

 

 

 脳に力を入れるイメージ……ッ!

 

 

 

 瞬間、俺の目に映る世界は止まった。

 

 っふぅ……とんでもねぇのが来やがった……!

 

 明らかに敵役やん! わかりやすくやべーやつじゃねぇか! くそったれがァ! 転生2日目だぞ俺はァ!

 

 イベントてんこ盛りやめろォ!

 

 

 なんだ? 何しにきやがった。何を嗅ぎ付けて俺に接触したんだこいつ。

 

 

 ブルアカ世界に本来存在しない俺という異物を排除しに来たのか? そういうのってよくあるよな。世界の抑止力だの、運命の修正力だの、Fat○でよく知ってるぜ……!

 

 なんかかっこいいよね。

 

 

 だがそれを俺がやられるとなると話は別なんだがなぁ!

 

 

 ……転生2日目の俺が残した痕跡なんて微々たるもののはずだ。結局俺がやった事と言えば周辺を歩き回って駅で飯買ってアビドスに入学しただけ。

 

 それにこの明らかにやべーやつが食いついてくるほどの特別な何かがあるようには思えない。

 

 ……まさかパパ黒みたいにすら成れる自身の能力を強化する力って特別だったりしちゃう……?

 

 ……有り得る……! 天使の輪っか持ってるやつなら誰でも強化出来るとちょっとだけ思い込んでたかもぉ!

 

 めちゃくちゃ迂闊な行動してるじゃねーか! テンション上がって走り回るんじゃなかった!

 

 

 改めてそいつを観察する。

 

 

 くそ、ちょっとかっこいいなこいつ。

 

 

 ……返事をしたら洗脳されるみたいなことはないよな? ○操くんみたいな能力持ってたら一発アウトだ。

 

 脳の強化……それで耐えられるか? ファンタジーな能力だ。性能的に強化されたところで概念的に洗脳されたら防御もクソもねぇ。

 

 

 目には目を。歯には歯を。ファンタジーには、ファンタジーだろ!

 

 

 俺が持っているわかりやすいファンタジーは天使の輪っか! これを丸ごと強化してやる!

 

 昨日天使の輪っかを面白半分に風呂で引っ張ったら謎に痛かった。あれは身体が痛かったんじゃない。精神か魂か、そんな感じのやつが痛んでたんだ。多分。

 

 

 精神に直接関係するこいつを強化すれば洗脳系統はどうにかなるだろ!

 

 

 これでダメならもう知らねぇぜぇ!

 

 

 ……しかし、俺の切り札を見せていいのか? いや、日和ってる場合じゃねぇ。さっきも考えた通り会話がトリガーの洗脳だったら一発アウト。

 

 敵役さんには無防備に隙は見せられねぇ。

 

 

 くそが。俺がこの能力に慣れてからくればいいものを……! まだ力の配分が下手くそなんだよ!

 

 

 ……力の流入をストップする。

 

 

 途端世界は風を吹かせ、雲は巡るようになった。

 

 

 そして、天使の輪っかの強化ッ!

 

 

 俺の頭上からピンク色の光が放たれ、謎の力が身体を満たす。

 

 

 お、なんだ……。なんだこれ。

 

 

 溢れ出る全能感。

 

 

 砂の匂い、空気の匂い、水分の匂い、風の匂い。その全てが子細に嗅ぎとることができ、遠くで鳥が鳴き、アビドスの方向から硬いものが木製のものに置かれる音が聞こえる。

 

 

 ユメ先輩……さては紅茶でも飲んだか?

 

 

 くっそ身体の調子が良い。今ならなんでも出来そうだ。

 

 

 頬がゆっくりと吊り上がる。

 

 

 初対面の人には笑顔で接さなきゃな。

 

 

「……僕、でしょうか。初めまして。せっかく会いに来て頂いて恐縮なのですが……どちら様でしょうか」

 

「おや、おやおや。おやおやおやおや。とんだプレゼントを頂いたものです」

 

 

 明らかな俺の変容に、抑揚が少なく落ち着いた声音だったそいつの声は少しの興奮を含んだものになった。

 

 

「是非、私のことは()()とお呼びください」

 

 

 深々と礼をし、片手を胸の前に持ってくる。

 

 

「……ええ、ではそうさせて貰いますが……一体、どんなご要件で?」

 

 

 さーて、何しにきやがった……? 今の俺なら例えあと1ミリで届く距離の飛来する弾丸すら避けられる自信がある。

 

 ほぼキ○アみたいなもんだ。

 

 

「いやはや、私としては新たにこの世界に生まれた小鳥遊ホシノと同じ“キヴォトス最高の神秘”であるあなたにあるお誘いをしにきただけだったのですが……どうやらそれだけでは済みそうにありませんね」

 

 

 ……“キヴォトス最高の神秘”小鳥遊ホシノ、ねぇ……。

 

 え? あいつネームドキャラどころかメインキャラもいいところじゃねぇか!

 

 

「不躾で申し訳ないのですが、相対するだけで伝わるこのオーラ。今、あなたは何を行ったのですか?」

 

「……言ってる意味がわかりませんね……」

 

「明らかなヘイローの変調。本来変化するならある一定の方向しか有り得ない“神秘”が、私にはその様態を保ったまま明らかな変遷を起こしているように見えます。“引き出した”ようにも見えませんし」

 

「ヘイローそのものに対するアプローチ。それはゲマトリアでも特に秘され、研究段階のものです。実に、実に興味深い」

 

「繰り返しましょう。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ……っべぇな。

 

 良かれと思ってやった天使の輪っかの強化。思いっきり相手の興味をひいちゃった……!

 

 

「……ちょーっと踏ん張ってみただけですよ」

 

「踏ん張ってみただけ! その程度の意思で、ノータイムに“神秘”の“解放”ではなく“強化”を行って見せると。素晴らしい。……確信しました。あなたはいずれ来る“色彩”に現状最も対抗しうる存在だ」

 

「そして、最も“崇高”に近い存在でもある」

 

「是非欲しい」

 

 

 色彩? 神秘?

 

 

 ……何言ってやがんだこいつ。ブルアカの裏設定ですか? なんかやばそうですね。(小並感)

 

 俺が使ってたインチキパワーってそのまんまブルアカにとってのインチキだったのか……!

 

 めちゃくちゃ普通に使ってたわ!

 

 

「他にも()()()()()()()()()()()にも関わらず存在する……いえ、()()()()()()()()()()過去の痕跡。本当に興味深い」

 

 

 転生した際のご都合主義のことでも言ってんのか?

 

 

「……おっと、申し訳ございません。少し興が乗りすぎてしまいました」

 

「今は、本題に戻りましょう。」

 

 

 マジでさっさと帰りてぇ……!

 

 

「……なんですか? そろそろ寒くなってきたんで家に帰らせて欲しいんですが……」

 

「ええ。決して時間は取らせません。私と契約を結ぶつもりはありませんか?」

 

 

 怪しすぎるだろ。むしろよくこの雰囲気でそんな申し出が出来たな。絶対無理ってわかってるだろ。

 

 

「ないです」

 

「悲しいですね……ですがわかりました。また後日ご連絡すると致しましょう」

 

「では」

 

 

 深々と礼をして、背を向け去っていく黒服とやら。

 

 これは顔見せで、本命はこれからです。みたいなこと考えてそうだな……。

 

 いやマジで最悪なんだが。

 

 

 嫌に素直に帰っていきやがるな……。

 

 

 

「……解除」

 

 

 

 っふぅ……、世界が緩慢になり、普通の人間が取得できる情報しか脳に運ばれなくなる。

 

 

 頭上の天使の輪っか……ヘイローって言ったか? もピンク色に発光するのをやめた。

 

 

 

「……」

 

 

 いや、いいんだ。めちゃくちゃ下手を打って明らかにやばそうな黒服とやらの興味を引いてはしまったけど、ヘイローの強化を行わずに洗脳されてた可能性を考えるとベストではないがベターではあった。

 

 

 ただなぁ……!

 

 

 

 なんでピンク色やねん!

 

 

 

 ラブホの照明じゃねーんだぞォッ!!!

 

 なんかホシノの裏設定みたいなのも明かされるし……もうおじさんの脳は限界ですことよ!

 

 

 

 

 

 

 

 疲労で足取りがおぼつかなくも、ゆっくりと家路を辿っていく。

 

 

 

 

 

 数分歩いているとようやく家に辿り着くことが出来た。

 

 

「……うーん……?」

 

 

 あれ……。()()()()()()()()()()()()()()()()……?

 

 

 入ってたかなぁ。外観なんてちゃんと見ないからわかんないんだよなぁ……。

 

 まぁ砂とかよく飛んでくるしすぐ傷つくってことだろ。

 

 

 今はもう風呂入って何も考えず眠りたいナリ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今後は、ホシノ周りにも注意を向けとくべきかなぁ……。

 

 

 

 

 




なんか黒服が喋ってるの書いてると主人公くんのインチキがどれだけインチキであるかがわかってきたぞ?

盛りすぎたかしら……いやいい! どうせこのまま主人公くんが何もしなかったらゲマトリアの実験コースだしな!
関心を引きすぎたね……主人公クゥン!
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