エルメロイ二世の「まるで意味が分からんぞ!」   作:マメットナイツ

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Q、2年近く何をしていた。
A.ち、違う!?クリボーが勝手に!?
いや…はい、あの。そのですね。マスターデュエルって神ゲーですよね!2話投稿でエタる寸前とか愚の骨頂とか言わないでぇ!


地縛の神託

 

 

人生には幾つもの試練がある。

 

どれほどの苦難が、どんなモノで、どんなカタチで、何度降りかかるか。

 

それを知る者は神のみだと、人は言葉にする。

 

私とて、試練と呼べるモノには出会って来たし、その都度乗り越えて来た。

 

だが、もしも……。

 

 

そう、もしも。

 

 

これも試練だと言うのなら。

 

 

 

 

 

「……紹介しよう。本日よりこの教室で[デュエルの教鞭]をとることになったハラルド・ヴィリジスール嬢だ…。」

 

 

 

 

 

そんなもの、クソくらえだ。

 

 

 

 

 

[数日前…………]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハラルドの差し伸べられた手をエルメロイ二世は取ることはなかった。

むしろ困惑と疑惑の目を向け、この仮定妄想日記作家を今すぐ部屋から叩き出してやりたいとも思っていた。

その理由はひとえにらハラルドが地縛神と赤き竜、シグナーとダークシグナーについて二世へと話したことに起因していた。

 

それを聞いた二世はまるで宇宙猫のように呆然とし、「コイツは何を言っているんだ?」と言うかのような眼差しをハラルドへと向けていた。

だが、目の前の気狂い女はお構い無しにと、手を出し続けている。

諦めを知らないのか、ただのバカなのか。

二世は、こんな奴がついこの間まで従軍していたことすら信じられなくなっていた。

溜め息すら漏らせない二世を見たハラルドは手を下げ、顎に指を当てて考えを巡らす。

 

 

「ふむ、教授。貴方は私の話を信じていないようだね。」

「……当然だ。そもそも君の話は荒唐無稽の妄想が過ぎる。」

「何故、そのように?」

「ハァ……。」

 

 

ハラルドの態度から、ハラルドは自らの話……地縛神やダークシグナーを本当の事実だと本気で思っており、それを真剣な心情で話したことを二世は理解する。

もはやここまで来るとこう言ったタイプの人間は曲がらないし、止められない。

と、自身の教え子達のような人格のハラルドに対して、二世は教え子達へと同じように理詰めによる攻略を実行することにした。

 

 

「そもそも、だ。君の言う地縛神とやらについて存在が疑わしい。と言うか、存在しないだろうそんなもの。」

 

ズレ落ちていた眼鏡を整え、いつもの教鞭を振るように二世は論を唱え始めた。

 

「君の話では地縛神がナスカの地上絵に封じられていて、冥府の神とやらがダークシグナーという先兵と共に5000年周期で復活させると……。」

「そうだ、ダークシグナーを倒さなければ、地上は冥界に飲み込まれてしまう。」

「……そもそもの話をしたい。……ナスカの地上絵にそんな伝承はカケラもない…!」

 

そう二世は叫ぶ。

しかし事実、ナスカの地上絵にはこれと言った神話や伝承は存在しない。それは魔術世界においても同じことであり、二世がハラルドの話を妄想と思う所以であった。

 

「ナスカの地上絵はあくまで巨大な絵にすぎない。学術的にも、魔術的にもあの地上絵には絵以上の意味がない。確かに現代の研究で地上絵が何故作られたのかが分からない以上、君の言う話とは矛盾しないのだろう。しかしそれは矛盾しないだけで、証拠が存在しない。大体何故南アメリカのペルーに北アメリカのアステカ神話が関わってくるんだ…!そこに繋がりはないだろうに……。冥界の王とやらも、どの神話の冥界の王なんだ…。アステカ神話上で考えるならミクトランのことなんだろうが……。少なくともアステカ神話に君の言うシグナーやダークシグナーなどという概念は存在しない。」

 

二世は再び頭を掻いてしまう。言葉にすればするほどハラルドの話の荒唐無稽差が際立ち、一瞬でも彼女の話にマジになりかけた自身に酷い羞恥心をすら憶えた。

横目でハラルドを見れば、「なるほど……、神の言うようにやはり隠されていたか……。」と、理詰めを屁ともしないように納得していた。

二世は思う「無敵か?こいつ?」と。

 

 

「しかしながら、教授。貴方の疑いは最もだ。私も神に選ばれるまでは地縛神などのことは知らなかったのだから。だからこそ、これを使い君を納得させて見せよう。」

 

「は?一体何を「輝け『ルーンの瞳』よ!天より我が元へ現れよ!極星宝フリドスキャルヴ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……はぁ?」

 

ハラルドの瞳に再びルーン文字が浮かび上がる。

そして彼女が天へと“一枚のカード“を翳すと、虹の光と共に彼女の背後には黄金の玉座が現れていた。

 

二世は唖然とする。

 

当然だ。彼はルーン魔術について造詣は深いほうである。

幾ら現代では廃れた魔術体系だと言え、近年では再研究及び再評価がされ始めており、封印指定執行者にも使い手がいるほどだ。

 

だからこそ目の前の光景が信じられなかった。

だってそれはルーン魔術とは全く異なる技術に見え、更には魔術の域を超えた魔法のような所業だと理解したからだ。

目の前で輝く黄金の玉座が「宝具」であり、ハラルドがそれを呼び出したことも理解してしまった。

 

 

「このフリドスキャルヴを使いお見せしましょう。地縛神が存在するという事実を。」

 

 

 

 

 

 

 

「ま、まるで意味がわからない……。」




次回、デュエル回です!
なお、エタッていた理由の半分がデュエル回だった事実。
Q.なんで遊戯王の二次創作を書くのにデュエル回を想定してなかったの?
A.紅蓮の悪魔の仕業にございます……。
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