全てはスレミオのために…   作:アブファート

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2023/8/24 追記
主人公の身体的性別は女の子ということにしました


転生した

この世界には、巨大なロボットがいる

21世紀の日本に生きた人間としては、「巨大ロボット」と聞いたらもう“ガンダム”しか浮かばないわけだが…

どうにもこの世界はその“ガンダム”を作ってはいけないらしい

 

「あれ、これ水星の魔女の世界じゃね????」

 

と考えるのは、自分が転生する前の記憶を取り戻してからそう時間はかからなかった

マジか、転生しちゃったよ

あれあれ?もしかしてもしかして、この世界で十数年前にヴァナディース機関の事件が起きてるってことは…

数年後にアスティカシア学園行けば、本編に立ち会えるのではなかろうか…

うっそマジかよ、俺ってば天才????

確かに水星の魔女は学園ものの皮を被ったガンダム的展開てんこ盛りなアニメではあったが

それでも…スレミオ

そう、スレミオという尊さの極致を描いた素晴らしいアニメだった…

もしかして、見れるのだろうか?

この目で、スレミオを

直接、この目で

……

………

ふぉぉぉぉおおおお!!

滾ってきたぁぁぁぁぁ!

しゃぁ!やったるでぇ!この目でスレミオを拝んで見せる!

そうと決まれば現状把握だ!

まずはこの身体の持ち主がどんな境遇に置かれているのかを…っと

え?

あれ?

日記を見つけたはいいけど、結構惨いことが書かれているような…?

死にたいとか辛いとか、精神を患ってしまった人間が書いてる文章っていうか

ん?でもなんか腕が注射痕だらけだし、なーんか身体も怠いっていうか…

あ、誰か来た

え?今日の訓練の時間?

え?何を打たれてるんです私?

え?これ乗ればいいんですか?

え?これってもしかしてガンダムじゃ…

 

「パーメットスコア…3」

 

『ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

「バイタル、激しく乱れています」

「構わん、先日は問題なかった、改良した今回は猶更だ、続けろ」

「はっ」

 

あんぎゃあぁぁぁぁ!?

何これなにこれナニコレ!?

身体中を内側から搔きむしられてるようなしゅっごい嫌な感覚ぅ!!

もうやめようよぉ、ガンダムは人類には早すぎたんだって…

な ん で ス コ ア を あ げ よ う と し て る ん で す か ?

 

「パーメットスコア…4!!」

 

『あぐっ、うぅぅぅぅ!あ…、あぁぁぁ!!』

 

「これは…、バイタルが先ほどより安定し始めています」

「ほう?」

 

うううううううん

なんか逆に気持ちよくなってきたかもしれない

いややっぱ無理だわ、違和感がやばい

なんか腹痛が痛いし頭痛も痛いし

むしろ痛くない場所ないのでは?

あ、でも少しマシになってきたかも

人間って慣れるんすねぇ~

まま、こんだけ頑張ったんだし、そろそろ休憩いただきまひょか

この調子で続けていけば、いつかガンダム乗ってもモーマンタイな身体が手に入るかもしれないし

ささ、ハッチを開けて降ろしてもろて…

ど う し て ま だ ス コ ア を 上 げ る 必 要 が あ る ん で す か ??

 

「パーメットスコア…5!!!!!!!」

 

んほおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!

 

 

 

 

死ぬかと思ったぜ

あれから何年もガンダム乗ってお薬打って訓練して、ガンダム乗ってお薬打って訓練して、たまに手術して

そんな日々を過ごしていたらすっかり高校1年生(年齢不詳)!!

そう、なんとなんと、無事にアスティカシア学園に入学できましたぁ!!

これほど嬉しいことはないぜ、あのクソみたいな会社(以下クソ)のモルモットやってきた甲斐があったってものだ

そんなモルモットをやりながらも、たまーに優しそうな職員の前で

「学校に…行きたいです…」(画風:井上雄彦)

って涙を流しながらポツリと零して

「っ!!うん…きっと行けるわ…!!」

とか言われたり、地道な努力もしてたんだぜ?

みんなやさしいなぁ!!

まぁクソからは「他社のモビルスーツに対する我が社の技術的優位性が~」とかなんとか小難しい話をされたが、要するに「ごさんけとけっとうしてね」ってことだろ?

その辺はてけとーにシャディクかグエルあたりにパパっと吹っ掛けてササっと負ければおk!!

俺はスレミオを拝むための努力に忙しいんだ

何はともあれアスティカシア学園ですよ!夢のスクールライフだ!

お、グエルじゃん!!ファザコンも大概にして、素直になった方がいいぞ!

あれはエラン!君何番目?

シャディクだ、貴様はミオリネ厄介オタク過ぎる、スレミオの邪魔をするというのなら容赦はしない

さてさて、ここまで来たらいるんだろう…?

えぇと、アニメでは確か…

いた

 

ミオリネ・レンブラン

光をキラキラと反射する、綺麗な銀髪

透き通るような、シルバーの瞳

凛々しく、逞しく、キリッとこちらを睥睨する、その人物に

素直に、美しい、と思った

 

いやー、ついに出会っちまったよ

やっぱりここでトマト作ってたかぁ

ミオリネだよ、あのミオリネだ

美しいなぁ、可愛いなぁ、綺麗だなぁ

いかんいかん、見つめすぎて少々警戒されてしまったようだ

やば、こっちに話しかけてくる?

女の子との会話の仕方とかわからない!?

ええい、ままよ!脊髄!何とかしてくれぇー!!

……

あんらぁもうツンツンしちゃって可愛い!!

今すぐ抱きしめたい衝動をこらえて、彼女との会話に臨む

当たり障りなーく当たり障りなーく

んー、でもやっぱこの時期は相当荒れてるなぁミオリネ

まだ君は、母からの愛以外を知らないだけだよ!

それは、確かに悲しいことかもしれないけど

君は、君を誰よりも愛してくれる人に出会うんだ

そして、一応ダブスタクソ親父も、君のことを愛している

君は、自分がどれだけ愛されているか、まだ知らないだけなんだ

悲しいなぁ、今ここで教えてあげたい…

いやだめだだめだ!!それでは原作ストーリーラインが崩れて、スレミオに支障を来すかもしれない…

俺の目的はスレミオの成就、俺の目的はスレミオの成就

それまではアスティカシア学生モブAでいるんだ

 

…なんかいつの間にか会話終わってた?

 

ま、まぁまぁ、ファーストインプレッションは問題なかったのではないですかね?

いやー、話しちゃったぁ、ミオリネと話しちゃったぁ、えへへへ

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

あいつの…、“スレアティア・バルミオ”と、私“ミオリネ・レンブラン”の出会いは、最悪だった

 

「ちょっとあんた!」

「……?」

 

ボケッとした顔で、私のハウスの扉の前に突っ立ってたあいつを追い出そうと、怒鳴りつけたあの日を、私は忘れない

 

「ここに勝手に入らないでもらえる?」

「…?入っては、いない?」

「屁理屈に付き合う気はないわ、さっさと出て行って」

「…すまない、気を悪くするとは、思わなかった」

 

とぼけた返答にイラッと来たが、そのあとは素直に謝るものだから少し驚いた

 

「謝罪もいらない、いいからさっさと…」

「とても、美しかったから…」

「…は?」

 

そう言った彼女の眼は、ただ一点を見つめていた

私………、が大切に育てていたトマトを

 

「…何よ、あげないわよ」

「…?欲しいとは、言ってない」

「あんた私のこと煽ってるの!?」

 

ついトマトを褒められて嬉しかったなんて言えない

だから、あいつのその言い方につい過剰に反応してしまった

 

「煽って、いない」

「…はぁ~~」

 

疲れる手合いだ、そう感じた

さっきから表情1つ変わらないし、言葉もあまり多くは語らないタイプだ

 

「…ただ、少し、貴方が、悲しいなとは、思った」

「私が、悲しい?あんた何を…」

「その、赤いもの…、誰かの、大切が、貴方への…」

「はぁ?何?何が言いたいの?」

 

何か支離滅裂な単語を並べられる

コイツ、やっぱり私をからかって楽しんでる?

 

「あなたは、もっと、自分への、大切を、見るべき」

「はぁ…、もういいわ、あんたも所詮同じだったわけね、さようなら、二度と来ないで」

 

やっぱりコイツも、他の奴と同じだ

私はミオリネではなくて、レンブランの娘

1人の人間じゃなくて、ホルダーにとってのトロフィー

そんな哀れな私を嘲笑う、そんな奴らの同類と話す趣味はない

ハウスの扉が閉まりきる、その刹那

 

「――からの、手紙が、赤いのに…」

 

あいつは、まだ訳のわからないことを言っていた

 

 

 

 

 

 

「それならそうとハッキリ言いなさいよ!?」

「ごめん、何て言えばいいのか、わからなくて…」

 

あのときから、本当に変わらない

口下手で、仏頂面で、何を考えているのかわかりづらいことこの上ない

 

「はぁ~、でも、よくあのときから気づいていたわね?トマトも知らなかったんでしょ?」

「ん…、なんとなく、あの赤い…トマトから、ミオミオへの、……なんだろう、わからないけど、感じた」

「そのあだ名で呼ぶのをやめなさい…、でも、そう…、それも、あんたの特別な力なのかも知れないわね」

 

何を考えているのかわかりづらいのは確かだが、決して何も考えていないわけではない

悩んで、傷ついて、悲しんで、様々な感情が渦巻いて、彼女は必死にどうしようか考えている

そんな当たり前のことに気づくのに、沢山時間をかけてしまったけど

スレアティアは、こんなにも私を想ってくれている

もちろん、少しくらいなら、私も…

 

「でも、とにかく、ミオリネが無事で、よかった」

「…っ」

 

あぁ、本当に、あんたは

そういう、私だからギリギリわかるような…笑顔

~~~~~~~~っ

 

「…?ミオリネ…?」

「黙って」

 

卑怯だ

これじゃぁ、私がスレアティアに甘えて抱き着いているみたいだ

いや、これはスレアティアが私に甘えているんだ

私はスレアティアに詳しいから、誰も反証はできないだろう

断じて、私がスレアティアのことが好きで甘えたくて、さっきの笑顔が堪らなく愛おしくなったから抱き着いているわけではない

ほら、早く抱き返しなさいよ

 

「あーーーっ!!」

「っ!?」

 

せっかくスレアティアが抱き返してくれたばかりなのに、出たわね…

 

「ミオミオばっかりずるいです!私もスレアさんとくっつきたいのに!!」

「スレッタ、そのあだ名で呼ぶなって言ったわよね!?」

 

水星女ぁ!

 

「だってだって!スレアさんだってそう呼んで…」

「スレアティアにも許してないわよ!!」

「…ダメ、なの?」

「…………、まぁ、たまになら」

「やったぁ!ありがとうミオミオ!」

「だからあんたには許してないわよ!!いいからスレアティアから離れなさい!!」

「酷いです!?私だって、私だって!」

 

あーもう!

側室なんて許すんじゃなかった!!

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

どこで、間違えた…?

なにを、間違えた…?

わからない、ワカラナイ

理解できぬ、理解できぬぅ

ただ1つ、わかることは

 

「んっ、スレアティア…」

「えへ、スレアさぁん…」

 

両手に一糸纏わぬ目一杯の祝福を抱えてしまったまま朝を迎えていることだ

 

 

 

 

 

 

 

よし、死のう

 

 

 

 

 

 




お盆テンションで書いたから続くかわからん

曇らせすぎ?

  • 今すぐやめろ、人の心とかないんか?
  • やりすぎだ!加減しろバカ!
  • もうちょっとこう、手心というか…
  • ままええわ、いい塩梅や
  • ここに追加でひとつまみ…wwww
  • 頂戴頂戴!そういうの頂戴もっと!!
  • 構わん、行け
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