何かおすすめあったら教えて欲しいです
『緊急事態警報、緊急事態警報、B1発令、B1発令、非戦闘員は直ちに避難ブロックへ退避せよ』
「な、なななんですか!?」
「警報?それもB1って…」
スレッタと2人、ここ最近の微妙な空気を改善するために、直球ストレートに胸の内を話した
これまでのことは誤解で、言葉が足りなかったとして、お互い水に流し、また元の関係に戻ろうと話をしていた最中、突然警報が鳴った
「B1…って…、確か…」
「敵性戦力による攻撃を受けているってことよ…」
「え…えぇ!?」
どこの誰が、何のために、どこから襲ってきているのか
今はとにかく情報が欲しい、急いで端末を取り出すが
「繋がらない…?」
ジャミングを受けているのか、どれだけやっても、通信が繋がらない
「スレッタ、とにかく今は避難を…」
言いかけたときだった
「「!?!?」」
突然の爆発音とともに、激しい揺れに襲われる
平衡感覚を滅茶苦茶にされ、上下左右の感覚が一瞬にして失われる
大きく飛ばされたのだろう、何かに強く体を打ち付けられ、意識が朦朧とする
「ぐ…、う……」
ようやく開けられた目を動かし、現状把握に努めようとして
「スレッ…タ…?」
さっきまで自分が立っていた場所までの間に、隔壁が聳えていた
◇◇◇◇◇
「ミオリネさん!?ミオリネさん!?大丈夫ですか!?」
必死で隔壁を叩いて声を出すが、返事は返ってこない
「ど、どうしよう…!どうしよう!?」
脇にあった制御端末に触れてみても、緊急事態とだけ表示されて、一切の操作を受け付けてくれない
「助け、なきゃ…」
助けなきゃいけない
「何とかして、ミオリネさんを」
でも、どうやって?
「Bブロック、78番ハンガー!!」
真っ先に頭に浮かんだのは、己の家族、エアリアル
頭の中に地図を描き、78番ハンガーへの経路を辿っていくが
「うそ、閉まってる…!?」
現在地から78番ハンガーに通ずる方向の大通路、その隔壁が降りていた
「……とにかく、モビルスーツに!」
この際選り好みはできない、操作できて、エアリアルのところに連れて行ってくれるなら、なんでもいい
そうして、エアリアルとは逆方向、何番でもいい、ハンガーに通ずる、隔壁の降りていない道を探しているときのことだった
「え?なんで…?」
突然、自分が通過しようとした通路に面した隔壁、その1つが、ひとりでに開き始めた
「66番…?って、確か!?」
その番号には聞き覚えがあった、自分の記憶が正しければ、そこには…
胸の焦燥に駆られ、一筋の希望に縋るために、急いで奥へと進む
やっぱり、ここには…
「やっぱり、ここにいたんだね…」
あの人が駆っていた、純白の機体が、静かに佇んでいた
◇◇◇◇◇
「父さ…ジェタークCEO、ご無事で!一体何が…」
「今は細かい説明をしている暇はない」
鳴り響く爆発音、揺れる船内
どこかで、誰かが戦闘をしている
それがわかっても、俺はどうしていいかわからず、その場で右往左往しているだけだった
そんなところに父さんが戻り、現状の確認と指示を仰ごうとしたとき
「ディランザを回せ、俺が出る」
「……!?、父さん何を!?」
「口答えするな!出撃準備だ、急げ!」
「そんな…」
唐突に、ヴィム・ジェターク自らが出撃すると言い始めた
父さんのことだ、一度こうなったら、今更止めようとしても一蹴される…
それなら…
「…俺も、出撃する」
「……何を言っている?お前はここで待機だ」
「CEOが出るのに、補佐はここで見てろってのか!?」
「そうだ、そしてこれはCEOとしての…、命令だ」
俺だって、ガキの頃からモビルスーツに乗ってきた
ずっと前から、ずっと長く、厳しいトレーニングもこなしてきた
決闘も連戦連勝、自分の腕には自信がある
何より、俺のプライドが…!
「ダリルバルデ、こんなときのために積んでるんだろ!?俺だって…」
役に立てる
そう言おうとしたとき
「決闘とは違うんだ!!聞き分けろバカ息子!!」
何度も怒られてきた
父さんは、優しいけど、その分、厳しい人だ
そんな父親だが、こんな剣幕で俺に怒鳴ってきたのは、初めてだった
そして俺は
「グエル、お前はここで待機だ、いいな」
「………」
ブリッジを出ていく父さんの背中を、見送ることしかできなかった
◇◇◇◇◇
『ジャミングポット展開前に、対象のシグナルをCブロックで確認した…、実行だ』
『了解』
「りょうか~い」
プラント・クエタ
そこにいるデリング・レンブランって爺さんを殺すのが、今回の仕事
その爺さんがBブロックにいるらしいから、まずは区画ごと外部と寸断する
どうやって??
そんなの
「ぶった切っちゃうよ~~~!!」
区画とプラント繋げてる部分を、ぶっ壊しちゃえばいいじゃん
『ソフィ、タイミング合わせて』
「アンタがこっちに…、合わせてよっ!!」
トリガーを引くと同時、肩部武装から閃光が走る
数秒間だけ高出力レーザーを照射し続けられる代わりに、1度放てば砲身が
使い物にならなくなる欠陥兵器だが、こういう時には役に立つ
「どうよ!!」
『ブリッジ、Cブロックの分断完了』
2対で1本の光条が区画の接合部を悉く破壊し尽くし
相対位置の固定先を失った区画が、ゆっくりとプラントから離れていく
『確認した、ノレアはオルコットたちと合流だ、港を全て無力化する』
『コピー』
あ~気持ちよかった!
ショルダーマウントから武装をパージし、たった今齎した破壊の余韻に浸っていると
『ソフィは作戦通り、陽動に回れ』
次の指示が飛んでくる
でも、陽動?
陽動…、陽動って
すっごくつまらなそうじゃない?
「嫌だ~~」
『ソフィ』
ノレアから諫めるような声音で名前を呼ばれるが、つまらないことは一番嫌いだ
ならもっと面白そうなことをしたい
そう、例えば
「デリングっての殺せばいいんでしょ?だったら私にやらせてよ!!」
思いつくと同時、フットペダルを踏み込み、一気に加速する
分断したばかりのBブロックの壁面近くを飛び、中の様子を丁寧に伺っていると
「あれ?」
窓の内側に、人影が見えた
「あれあれあれ~~???」
光学ズームで、顔をしっかり確認すると
「うっそ!?もう会えちゃった!?これって凄くない!?」
その人物には、見覚えがあった
初めて見た時から会いたいと思っていた2人の魔女
「初めましてだねぇ?スレアティア・バルミオ?」
その内の1人が、そこにいた
◇◇◇◇◇
ミオリネにスレッタのことを助言して、やっぱミオミオは頭がいいから即合点がいったみたいで、早速スレッタと話をしに行くと言って去っていった
“あ、これトイレ扉の攻防からの追いかけっこの奴や!!!!”
ってなってすこーしだけ時間を置いてミオリネを追いかけようと思ってたんだけど
「…ここ、どこ」
迷った
すんごい迷った
やば、私の方向感覚、ゴミ過ぎ…?
嫌だあぁぁぁ!?スレミオ拝みたいぃ!?スレッタの腰にタックルホールドして頭突きかましてから渾身のデレをぶちかますミオミオ見たいぃ!?
“任せてくださいって、私に言ってよ”
“言って!!”
“ずっとそばにいて”
“決闘も負けないで”
“部屋、週に2回掃除しといて”
“メールは1日3回送って”
“私の言うこと、信じられないの!?”
ってあの激重面倒くさムーブを!!!!
この目で!!
拝まなければぁ!!
何のためにぃ!?
俺はァァァァァァ!!!
……おん?
必死になってスレミオの行方を捜し回っていたら、なんか人影が見えたんだが
今、奥の角曲がっていったからよく見えなかったけど
あれ、ヴィム・ジェタークじゃなかったか?
おかしいな?
ここでスレミオが邂逅しているタイミングであいつがこんなところほっつき歩いてるってことは
「!!!」
何だぁ!?地震か!?ここ宇宙ぞ!?
え、え、え…えぇぇぇ
ちょっと待ってステイステイ
このタイミングでこの爆音と警報ってことは…
もう始まってる!?
まっずいまっずい、スレミオを拝むどころの…いや拝みたかったけど!滅茶苦茶拝み倒したかったけど!!
とにかくそれどころの話じゃない!?
早くユニコーンのところに行って皆を助けないと!!
ってあれ、このドア閉まってる
ちょちょちょ、ここ通らないとユニコーンのところ行けないんだって
どうしよう…
…ん?
何か窓の外にこっちに近づいてきてるものが見えるんだけど…
ってモビルスーツやんけ!?
お、おおう、なんで俺をそんなに見つめているんだ?
お、俺はおいしくないぞ、片足無機物だぞ、止めといた方がいいぞーっておわあぁぁぁ!?!?
きゅ、急に窓の周りにぶっ放してきたんだけど!?
怖すぎ!ちょ、ちょっと早くユニコーンのところ行かな!?
・
・
・
・
・
「動くな!!」
「っ!」
び…っくりしたぁ
あのモビルスーツから逃げるように走って、遠回りでもとにかくユニコーンのところに行こうとしてたら
「貴様は…、スレアティア・バルミオ、だったか」
「デリング・レンブラン…?」
ダブスタクソ親父とエンカウントした
いや何故???
「ここで何をしている」
「何を…って」
「避難時はノーマルスーツが鉄則だろう」
「………」
ここ、ミオリネがいないと駄目じゃね???
◇◇◇◇◇
「来た来た来た来た!!」
スレアティア・バルミオをユニコーンのところに向かわせるため、脅しで発砲してから少し
レーダーには、4機の敵モビルスーツが写っている
「全部ぶっ壊しちゃうよぉ!!」
ブロックの隙間に身を潜め、奇襲と攪乱のために発砲
回避機動で陣形が崩れたところを
「パーメットスコア…2!!」
一気に加速し、部隊から浮いたモビルスーツに肉薄、コクピットにガトリングの銃口を擦り付けるようにして…発砲
まずは一枚目!
他の3機は崩れた陣形を即座に立て直し、こちらを包囲するように立ち回っている
相手はドミニコス
こちらがガンダムであることはバレている
ならば、次に来るのは
『魔女め!』
1機がこちらに体当たりを仕掛け、そのままBブロックの壁にこちらを叩きつけてくる
そして
『喰らえ!』
アンチ・ドート
パーメットリンクが切られ、機体操作が不可能になるが
「パーメットスコア、4!!!」
それはレベル3までにしか効かないんだよねぇ!
押さえつけてきたモビルスーツと立ち位置を入れ替えるように動き、逆にそいつを蹴り飛ばして壁に叩きつけてやる
「はぁっはぁっはぁ!!!」
呼吸が乱れる
「心臓…痛い、息できない、さっき食べたお菓子…吐きそう」
全身に巡る、痛みと違和感
涙がとめどなく溢れ、視界も霞む
「でも、私……生きてる!!」
これは、生の実感だ
生きているからこそ、感じられる苦痛
そうとも思わなければ、こんなこと…
「アハッハハハハハハ!!!」
噴き出るような高揚感の中
壁に叩きつけたモビルスーツにガトリングを執拗に発砲し、大爆発を起こすその光景を、目に焼き付けた
◇◇◇◇◇
う…ん…
な、何だ?何が起こった…?
急にどこからか爆発したみたいで、痛ててて…
と、とにかく、何が起きたのか……って
「総裁?」
何か目の前に
「総裁、しっかり!?」
ダブスタクソ親父が血塗れで倒れてるんだが…
◇◇◇◇◇
「よかった、システムロックはかかってないみたい」
メンテナンスのためだろうか、コクピットハッチは既に開いていて、機体に認証端末を通す必要はないみたいだ
「エアリアルとは違うけど、あなたも私とエアリアルと同じ、スレアさんの家族なんだよね?」
あの人の、家族
だったら、私が恐れる理由なんてない
「起動は…これかな?」
エアリアルもそうだが、完全に独自設計なのだろう
汎用品とは全く違う配置に、少し戸惑いながら起動を開始する
「La+システム…?聞いたことないな…」
起動手順は間違ってなかったようだ
ブートメニューが表示され、承認を押すと、コクピットハッチが閉まっていく
「よし、これで!」
起動シークエンス終了が通知され、各種ユニットのチェックも終わる
そして最後に、表示されたのは
「SCORE LIMIT?」
初めて見るものだ
スコア?なんのスコアの制限なのだろう?
少し迷うが、今はとにかく急がなければいけない
よくわからないが、デフォルトでは3が選択されていたので、そのまま通す
「うん、行けるよね、ユニコーン!」
操作を受け付けるようになったようだ、フットペダルやスロットルレバーに手応えが生じ、いつものモビルスーツを操縦するときの感覚が四肢を通じていく
それと同時
「…?」
何だか、今まで感じたことのない、【何か】が上ってきたような
「え?」
【何か】は、気づけば
「あっぐっ!?」
私の頭を、ザラリと撫でていた
エアリアル「(´・ω・`)」
曇らせすぎ?
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今すぐやめろ、人の心とかないんか?
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やりすぎだ!加減しろバカ!
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もうちょっとこう、手心というか…
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ままええわ、いい塩梅や
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ここに追加でひとつまみ…wwww
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頂戴頂戴!そういうの頂戴もっと!!
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構わん、行け