だから、ここで誤字報告する必要があったんですね
いつもありがとうございます
ランブル・リングのこと、すっかり忘れてました…
スレアさんの件が気になっていてつい…
とにかく時間がないので、急いでパイロットスーツに着替えようとすると
「えぇ!?スレアさんも出るんですかぁ!?」
スレアさんまで付いてきて着替え始めていました
この前戻ってきたばかりなのに!?
「だ、大丈夫なんですか!?ユニコーンに乗るって、今のスレアさんには…」
「でも、出るようにって言われたから」
「言われた?それって」
誰に、と聞こうとして
『これより、オープンキャンパス特別イベント、“ランブル・リング”を開催しまーす!』
更衣室の中に響く、大音量の放送に遮られて
「もう始まる、先に行くね、スレッタ・マーキュリー」
「あ!?ちょ、ちょっと!?」
とんでもない速さで着替えを終えていたスレアさんは、足早に更衣室を出て行ってしまいました
急いで着替えて後を追いますが
「もう行っちゃった…」
廊下にスレアさんの姿はなくて
「あ…」
エアリアルの近くまで来たとき、隣のハンガーにいるユニコーンのコクピットハッチが、ゆっくり閉まっていくのが見えて
「ランブル・リングは、決闘じゃない…」
無意識に、頭に手を当ててしまう
「ソフィさんも、後で私と決闘してもらって、そうしたら話せばいい、それなら、スレアさんもニカさんも問題ない」
あの時、ユニコーンの中で感じた強烈な違和感
「負けても、失うものはない、勝ってまで、護らないといけないものもない」
ざらついた手で、頭の中を直接撫でつけられたような、不快感
事件の後、お母さんはユニコーンと私のパーメットリンクの相性が極端に悪かったから、と言っていたけど
「だから、大丈夫」
スレアさんの片足が無くなった日を、覚えている
シャディクさんとの決闘
あの時のスレアさんとユニコーンは、本当に凄かった
でも、あの時、私は聞いた
『右足、あげるから、だから、手伝って、ユニコーン』
ミオリネさんは、他の皆さんは、スレアさんの通信に強いノイズが生じていて、真面に聞き取れなかったと言っていました
その言葉も、私の何かの思い違いで、そのあとスレアさんの足が無くなったのも、偶然だと
そう自分に言い聞かせて、思い込んで
何も考えなかった自分から
何もできなかった自分から、逃げた
卑怯で、醜い自分が嫌だった
それなのに、すっごく辛いのは貴方のはずなのに
スレアさんは、こんな私にも優しかった
あの人は、誰かのために行動するのを躊躇わない人だった
だから、私は…
「スレアさんが、必死に戦う必要はない」
プラント・クエタで、ユニコーンに乗って、ようやく本当のことを知ろうとした
私が何をできなかったのか、何をしてしまったのか
その代償を誰が払ったのか
私が、どれだけ無力で、無知だったのか
「もう、違う」
あそこで何が起こったのか
あの病室で、お母さんが説明してくれたけど
「もう、あの時みたいにはならない」
お母さんは、きっと私に…
「何があっても、私とエアリアルで…」
今はまだ、本当のことを知れていない
まだまだ、私は無知なんだと思う
それでも、守りたいと思うこの気持ちは、本当だから
絶対に、迷わない
そう決めた
・
・
・
・
・
『ランブル・リングのルールはバトルロワイヤル方式、制限時間は30分、ブレードアンテナを折られた時点で戦闘不能とみなし、最後まで残ったパイロットの勝利とします』
MSコンテナの中、地球寮の皆さんからの激励を頂いて
『まぁエキシビジョンなんで、負けても恥かいたりしませんよ~』
チュチュ先輩やエランさんとも少し話したりして
『立会人は、グラスレー・ディフェンス・システムズCEO、サリウス・ゼネリ代表に努めて頂きます』
「無理、しないでくださいね、スレアさん」
『うん、わかった』
ほんの少しだけ、スレアさんとも話して
「LP-041、スレッタ・マーキュリー、エアリアル、出ます!」
これはオープンキャンパスの催し物で、お祭りみたいなもの
だから、大丈夫
スレアさんに、酷いことは起きない
そう自分に言い聞かせて
『始まるぞ、スレッタ』
「はい!」
ランブル・リングが、始まりました
◇◇◇◇◇
真っ暗なコクピットの中
何も見えないけど、微かな揺れを感じて
どこか、ずっと遠くで音が聞こえる
『配置についた、ソフィ、そっちは?』
銃声、爆発、スラスター、崩落音、金属がぶつかり合う音
重厚で、暴力的、素敵な音
でも…、相手の命を奪おうとしていない、お遊びの音
「とっくにできてるってば、さ!はっじめっるよーーー!!」
モビルスーツとは、ガンダムとは何なのか
「教えてあげるね!お姉ちゃん」
エネルギー供給を一気に戦闘出力に切り替え
肩部ビームバルカンを最大出力で放ち、目の前のダクトハッチを吹き飛ばす
真っ暗だったコクピットに光が差し込み、一気に視界が開いて
「まず一機ぃ!」
手近にいたモビルスーツを蹴り飛ばし、倒れ伏したところに、メインカメラへ手に持ったビームガトリングの銃口を押し付け、トリガーを引く
『ルブリス・ウル、ルブリス・ソーン、作戦を開始します』
破壊したモビルスーツが頭から爆炎を上げると同時、ノレアが状況開始を報告していた
◇◇◇◇◇
『アイツは!?』
『まさか…、プラント・クエタの!?』
突然目の前に現れたモビルスーツ
それには見覚えがあって
「あ、あの時の…!?」
あの時
ユニコーンに乗って、必死にエアリアルのところへ行こうとしていたとき
私の前に立ち塞がったモビルスーツ
「まさか…、ソフィさん、ですか?」
『ァハッ!!正解正解!!さっすがスレッタお姉ちゃんだねぇ!?』
違っていて欲しい
勘違いであって欲しいと思って発した私の言葉は
ここ数日で聞きなれた、彼女の声で肯定されました
「どうして…」
困ってしまうくらいに純粋で
危ういほど真っ直ぐで
恐ろしいほど元気な
「ソフィさんが…」
どうしてあなたが、そのモビルスーツに乗っているのか
「ガンダムに…」
状況を上手く呑み込めない
『さ?決闘を始めようよ』
それでも
『スレアティアお姉ちゃん』
その名前だけは、聞き逃すことはない
◇◇◇◇◇
「何?何が起きて…?」
ランブルリング中、突如現れた2機のモビルスーツ
その一機が、ラウダ・ニールのディランザを瞬く間に破壊したと思えば
いきなり手に持ったビームガトリングと肩部ビームバルカンを出鱈目に乱射しだして
「え?嘘?外壁が…?」
視界一杯に噴き出す警告ウィンドウが、事態の深刻さを訴えてくる
「ハロ!」
『ビーム出力上限違反、フロント内防御機構、対応できません』
ロウジがハロに損傷の確認を始め
「あの2機、学園のレギュレーションプログラムが組み込まれていませんね、実戦仕様だ」
「え?」
「フロント管理者もまだ来ない、どうして…」
実戦仕様
それはつまり、あのモビルスーツは、ただのモビルスーツじゃなくて
“人を殺す”モビルスーツであるということで
学園内の治安維持を担う機関も動いていない現状
このままだと、本当に…
「…!!緊急事態宣言!!ランブル・リングは直ちに中止!!戦術試験区域にいる者は全員退避!!」
最悪の事態が起きる
そう予感した時には、もう遅くて
「!?」
一際大きな爆炎が、観戦画面の中で噴き上がった
◇◇◇◇◇
少し遠くで、モビルスーツが爆発する
「コクピットを…」
今のは、コクピットユニットに攻撃が直撃していた
その上で、原型も留めぬほどに大きな爆発を起こしていて
あれでは、パイロットは…
『残り時間少ない、始めるよソフィ』
『2基は決闘に使うからね!』
つい今しがた人を殺したモビルスーツから、ノレアさんの声が聞こえる
学園のモビルスーツには、例外なくレギュレーションプログラムが組み込まれているはず
それがあるから、パイロットの生命に危険が及ぶ出力のビームや、コクピットユニットへの直撃コースに射撃をすることはできなくなっている
しかし目の前のガンダムは、それができた
『『パーメットスコア、3』』
2人が告げると同時、2機のガンダムの要所に赤いラインが走り、戦術試験区域のそこかしこから、モビルスーツが飛び上がる
全部で6機、統制が取れた軍隊のように集合した機体は、ソフィさんとノレアさんを中心に滞空しており
それはまるでガンビットのようで
『暴れろ!ガンヴォルヴァ!!』
「!?、スレアさん…!!」
ソフィさんの号令を聞き、一斉に銃口をこちらに向け、攻撃してきました
とにかく今は、スレアさんを一刻も早く安全な場所に
雨のように降り注ぐ銃撃をビットで防ぎながら、ユニコーンの近くへ移動しようとして
『させない』
「!!」
進行方向の弾幕が一層濃くなり、巻き上げられた砂塵が視界を塞ぐ
堪らず急停止して、砂塵が晴れると、目の前にノレアさんがいました
どうにも、私の足止めをしたいようです
ですが、今は兎に角…
「…どいて、ください」
『スレッタ・マーキュリー、あなたとその機体は脅威です』
思考にチラつく、微笑みを浮かべるスレアさん
目の前のガンダムは、人を殺せる
「どいてください」
『故に、優先的に排除します』
記憶に刻まれた、深紅に沈むスレアさん
そして、ソフィさんの狙いは、あの人だ
「そこを」
返ってきたスレアさんは、私の知ってるスレアさんではなかった
それでも
最早、ランブル・リングがどうこうではない
人を殺せるガンダムに乗って、ソフィさんがスレアさんのところへ行こうとしている
私が動く理由は
「どいて、ください」
『…会話になりませんね』
それで十分です
◇◇◇◇◇
「他は逃げてくし、スレッタお姉ちゃんもノレアと遊んでる、ファラクト含めて地球寮の皆もガンヴォルヴァの対応にかかりっきり…」
1つ1つ、現在の状況を説明していく
「つまり、二人っきりだね?スレアティアお姉ちゃん」
『……』
私たちの決闘を邪魔するものはないと、丁寧に説明してあげた
同時に、ビームガトリングの照準を合わせる
「あの時は本調子じゃなかったみたいだけど、今回は大丈夫そうかな?どう?」
『……』
ロックオンアラートが鳴り響いているはずだが、それに対する反応も、会話に対する返事もない
「…ねぇ~、何か言ってよスレアティアお姉ちゃん、つまんないじゃん」
『……目的』
「え?」
これから殺し合いをするというのに、興が削がれるような対応をしないで欲しいと言えば、ようやく返事が来た
『あなたの、目的は、なに?』
「あは、それってこのお祭り騒ぎのことぉ?それともぉ…」
『あなたが戦う…、ガンダムに乗る理由』
「……」
へぇ
どうして、とか
なんでこんな酷いこと、とか
そんなフッツーでつまんないことでも聞かれるのかと思ったけど
「欲しいものが、あるからだよ」
『…なるほど』
ちょっと意外だったな
スレッタお姉ちゃんと同じように、そっち側の人間だと勝手に思ってたけど
「スレアティアお姉ちゃんは?何でガンダムに乗るの?」
『私は…』
これは…
『欲しいものが、あるから』
「キャハッ!私と同じだ!」
少しテンションが上がる
同じようにガンダムに乗ってて、欲しいものがあって
共通点は結構あるはず、これは
もしかして、私とスレアティアお姉ちゃんって…
「私はね、お腹一杯のごはん、温かいシャワー、ふかふかの寝床、あとコミックにゲーム、それに…」
本当の
「私を好きでいてくれる家族!」
家族に
『そう、私と同じだね』
「!?、え、ひ、スレアティアお姉ちゃん?も、もしかして…」
なれるのかも…
『私も、家族が欲しい』
え
『だから、貴方をここで殺す、ソフィ・プロネ』
「……え?」
?????
『私の欲しいもののために、死んで』
「………」
あー…
あー…、そっか
うーん、あ、うん
だから???
だから、だから…
んーー?
…
……
………
まいっか
「はぁ~~~」
殺そ
◇◇◇◇◇
何度目かわからない、意識の外からの攻撃が向かってくる
「クソッ!!」
悪態を吐きながら、射線上にガンヴォルヴァを入れながら回避行動を取る
「なんだ…」
まるで手足の延長かのように流麗に、自由に、完璧
己には決して為し得ないインチキじみたビット制御に、フラストレーションが溜まる
「なんなんですか、それはぁ!?」
既にガンヴォルヴァは2基やられている、作戦遂行のために2基、ソフィに2基
私がこの戦闘に使えるのは、先程ので最後
「スレッタ・マーキュリー、どうして…」
どうして貴方だけ、そうもガンダムを乗りこなせる
乗りこなした上で、何故ガンダムの呪いを受けない
「何故…」
世界は、いつだって理不尽だ
痛くて、辛くて、気持ち悪くて
正に死ぬ思いで、自分もガンダムに乗っている
それなのに、アイツは
アイツだけは
学校に通って
お腹一杯にご飯を食べて
温かいシャワーを浴びて
ふかふかの寝床で寝て
当たり前に友達がいて
当然のように未来を思い描いて
ガンダムの呪いを、受けていない
「あぁ、全く本当に…」
反吐が出る
『邪魔をしないでください、私は、スレアさんのところに行きたいだけです』
「……えぇ、もういいです、役目は果たせたようなので」
『役目…?』
幸い、グラスレーの連中が上手く事を運び終えたとの報告が上がってきた
後は、ソフィと合流して撤退をするだけ
少し頭に血が上っていたが、作戦終了の文字を見て一気に冷静になった
あぁ、今日も生きて帰れると
そう思ったとき
「…ソフィ?」
合流をしようと、僚機の位置情報を見てみれば
フロントの外、宇宙空間にまで出ていて
そのパイロットのバイタルが目に入って
「ソフィ!?」
戦闘中であることも忘れ、僚機の座標を一心に目指す
後ろにエアリアルがついてきているようだが、今はそれどころじゃない
外壁に開いた穴を見つけ、そこから宇宙空間に出る
急いでソフィとレーザー通信でのコンタクトを試みるが
『ハァッ!ハッ!ハァッ!ハッ!ハァッ!ハァッ!ハッ!』
「繋がりすぎ!?作戦は終了、撤退を!」
聞こえてくるのは、今にも張り裂けてしまいそうなほどに早く、浅い
喘鳴のような呼吸音のみで
『ここで、ここでぇ!何もかもぶっ壊してぇ!!お姉ちゃんも、家族に…!』
「ソフィ!!もうやめて!!もう戦闘は!?」
パーメットの異常活性でハイになっているのか、滅茶苦茶に叩きつけるような叫びを上げて
「お願い、ソフィ…、もう」
私は、祈るように呟いて
『家族にぃ!してあげっ……――――――』
ソフィの声が
通信が途切れたように、音が消えて
「…ソフィ?」
激しく乱高下していたバイタルが、凹凸をなくし
『パーメットスコア……6』
そのガンダムは、まるで死神のようで
『スレア、さん?』
あぁ全くもって
「……」
この世界は、理不尽だ
久しぶりに書いて筆が遅い3割
年末で仕事が忙しい2割
急な助っ人依頼で2週間出張してた5割
でこの投稿期間です
許して♡
年始も忙しそうというか、もっかい出張になりそうで今から絶望してます
お慈悲~お慈悲~
曇らせすぎ?
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今すぐやめろ、人の心とかないんか?
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やりすぎだ!加減しろバカ!
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もうちょっとこう、手心というか…
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ままええわ、いい塩梅や
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ここに追加でひとつまみ…wwww
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頂戴頂戴!そういうの頂戴もっと!!
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構わん、行け