作者もゆるーく書いているので、ゆるーく楽しんでいってください。
(淫夢要素は)ないです。
都内某所のマンションの一室。
そこには二人の男女がいた。
「ねぇねぇ、リョウ。」
「なんだ、あめ?」
「マリカしない?最近DLCが配信されたらしいじゃん。新しいコースで勝負しない?」
あめと呼ばれた少女がおねがい!と上目遣いでリョウと呼ばれた少年に迫る。
しかし、彼はスマホから目をそらさず、一言。
「嫌っす。めんどいから。」
あめは激怒した。
スマホと私、どっちが大事なの!と言いたくなるが、コイツは「スマホ」と即答するような奴だ。
しかし、この愚鈍な彼氏をその気にさせる方法はいくらでもある。
「あれっ?もしかしてリョウ、あめちゃんに負けるのが恐いの?ふふっ、戦わなければ負けないもんねー?」
「あ゛あ゛ッ!?違うが?断固として違うが?」
「はいはい、ワロスワロスー。」
「………一回だけ勝負してやるよ。格の違いってやつを見せつけてやる。」
簡単に釣れた。
☆☆☆
「落ちよ、ギガデイン!」
あめがサンダーを降らす。
その時、不運にもグライダーを広げて滑空していたリョウは無様に谷底に落ちていく。
「はぁ~~~(クソでか溜息)。……………!ちょっ…おい、この亀どこまで戻すつもりなんじゃ!?コイン奪って一仕事終わった感出すなワレ!しばくぞゴルァ!!」
しかし彼の不運は終わらない。
なんと彼を谷底から弾き釣り出したジュゲムが何を血迷ったのか、ありえないほど前まで戻してきたのだ。
ジュゲムがのんきに彼の車体を運ぶ横を、悠々とあめの車体が駆けていく。
そして、そのままゴール。
「はーい。あめちゃんが一位でーす。あれっ?リョウはまだゴールしてない………?」
「ジュゲムしね。ついでにひでもしね。」
「人のせいにするのは良くないよねぇ?†悔い改めて† 」
あめが両手で十字架を作る。
「だってなぁ、おかしいだろ、あの挙動。あいつのシステムはどうなってんだ、システムは!」
「この期に及んでまだ負け惜しみ?醜いなぁ。」
「はぁ?負け惜しみじゃなくてこれは事実を言ってるだけですぅ。そんなのも分かんないんですかぁ?」
「めっちゃ効いてて草。」
「……潰す。」
☆☆☆☆☆
あの後、何回か戦ったが全てあめの勝利で終わった。
別にリョウが特段下手というわけではない。むしろ、リョウはあめよりも上手い。しかし、それを上回るほど運が悪いのだ。
あれよあれよと負けていくうちに、リョウは一週間分の家事をあめから押し付けられた。
「やっぱり、リョウのドライカレーは美味しいなー!」
「おい、まだSNSに写真上げてるだけでまだ食ってねーだろ、お前。」
あめがパシャパシャと写真を撮る。
そして、満足のいく写真が取れたのか、小さくガッツポーズをして食べ始める。
「うん、いつも通り上手いし美味い!」
「よかったね、おめでとう。」
リョウは興味なさそうにむしゃむしゃと喰う。
「いやー、家で待ってたらこんなにおいしい料理が出てくる生活なんて、やっぱりリョウくんの…料理を…最高やな!」
「お前もちゃんと料理して、どうぞ。別に女が云々いうつもりはないけど、やっぱちょっとは出来た方がよくね?ほら、俺も手伝ってやるしさ。」
「前向きに検討します。」
「検討するって言葉で実行する奴はいないんだよね、それ一番言われてるから。」
「……でもこんな料理も何も作らないような私でもさ、リョウは受け入れてくれるんでしょ?」
「当たり前だよなぁ?」
リョウは何とも思ってなさそうに即答する。
そのことが、何よりあめにとって嬉しかった。
「ふふっ、じゃあご飯食べ終わったらもう一回マリカしよっか。」
「やぁりましょう!」
このあと滅茶苦茶マリカした。