アロナは思った、キヴォトスには管理するものが必要だと。

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不意に浮かんだ一発ネタです。
何も期待しないでください。

6があと少しで発売されるとか信じられないので初投稿です


嘘ブルーアーカイブVol.VI 「鉄火場にてルビコン川を渡る」

 包帯でグルグル巻きにされた生徒が映る……

 

「これが今度の実験体かね」

「はい、資料では元ヘルメット団だとか」

「なるほど、例のルートか」

「負債は相当な額だったそうですよ」

「夢破れたり、か──だがこの実験で生まれ変わるさ」

「生きていれば、ですが」

「ふっ、まぁそういうことだ。では始めよう」

 

 そうして彼女らは不気味な瓶を握る……

 

 

 

「また来たのか」

 

「よくもまあ、飽きないものだな」

 

「LYNX26たちはその後どうだ? HOUND1」

 

「まぁいい。在庫処分の手間が省ける」

 

「戦闘能力以外は死んでいるものかと……」

「御託はいい。さっさと起動しろ」

 

「RAVEN9……お前に意味を与えてやる」

 

「仕事の時間だ」

 

 ベッドに寝たきりの少女の指が動く。

 静かにヘイローが浮かび上がり、それは瞼を開けた──

 

 

 

 "HOUND小隊……カヤが探していた、SRT解体で独立した小隊の一つ。現在は消息不明"

「……不思議だと思いませんか? 彼女の情報網の広さを考えれば、取り逃し続けるなんて不自然です。カイザーと手を組んでいたのにも関わらず。意図的に握らせないようにしていたとしても」

 "うん。やっぱりこの件、何か裏がありそうだね、ミヤコ"

 

 後始末の傍ら、カヤとFOX小隊ですら行方を掴めなかったHOUND小隊を追いかける先生とRABBIT小隊。

 

「最近私たち便利屋68の後追いが増えた! お金を積まれたら何でもやる私たちを見習って、アウトローにならんとする存在が出たならそれはもう立派に真のアウトローよね!」

「でもアルちゃん、これはちょーっとアウトローとは言えなくない? ほら見て、この記事。雇った傭兵がストライキを起こした市民を徹底的に攻撃して、ヴァルキューレと撃ち合いになったんだって〜」

「……へ? じゃ、じゃあこれって……暴力だけを売る最悪のビジネスじゃないのぉ────!!」

 

 キヴォトスで広がる、ネットワークを介した異質な傭兵ビジネス。

 暴力の翼と金の燃料で、この世界を自由に駆け巡る存在──傭兵。

 組織だろうが個人だろうが、一定の報酬さえ用意できるならばどのような合法・非合法的な依頼をも請負い、傭兵を斡旋する集団。

 依頼主や依頼内容にも一切干渉せず、そこで何が起きようとも、たとえ傭兵同士が戦闘する予想外のトラブルが起きようが感知しない。依頼主は報酬を支払うだけで、傭兵個人の治療費・弾薬費等損害は報酬から天引き。

 

 それは誰にとっても、都合の良い暴力装置。

 

「ネットワークを利用した匿名の傭兵ビジネス。彼女であれば、そうすると思っていましたよ。──お久しぶりですね、先生」

 "久しぶりだね、黒服"

 

 ハッキングしても見つからない、傭兵斡旋組織の指導者。

 その正体を知る黒服が再び表舞台に立つ。

 

「金だけによって契約を結び、金を払うならば昨日守ったところさえも襲撃。非戦闘員さえターゲットだからと手を抜かずに攻撃する……ここまで徹底させるなど、まるで私たちのように……いや、これは……」

 

 闇夜に生きるサオリは狂気の猟犬と矛を交えて、その意志が未だ健在であることを知る。

 

「HOUND……やはり貴様か」

「貴様は、アリウスの……好都合だ、決着を付けようか」

 

 まるで運命のように全てが交差し、役者は揃って表舞台に上がる。

 

「LYNX37がゲヘナの便利屋と戦闘中だ。どうも嗅ぎつけられたらしい」

『あの窓口は使えなくなったか』

「証拠は残さないに限る。まったく、面倒な奴だ。で、分担はどうする」

『便利屋はLYNX19とLYNX20で始末する』

「よく来てくれた。残念だが目標など初めから存在しない」

「へぇ……じゃあ、何のために此処に呼んだのよ」

「騙して悪いが仕事なんでな、消えてもらおう」

 

 誇り高き便利屋と破壊を生業とする傭兵。

 

「ヴァルキューレか、警告はしたはずだが。侮られたものだな」

「この動き、やはりSRTの……!」

 

 秩序を守る者と秩序を破壊する者。

 

 そして傭兵斡旋組織『ブラッドハウンド』と、首領『ハンドラー・ハウンド』の名で、ごく短い声明がキヴォトスに発表される。

 

『子供たちへ。鋼の監獄にようこそ』

 

 それは、全てのキヴォトスに住む人々への、明確な宣戦布告だった。

 

 "FOX小隊をこっちに回してくれるかい"

「色々誤魔化すにしたって限度があるんですよ?」

 "敵はSRTのHOUND小隊だ。SRTを倒せるのはSRTしかいない……身に染みてるだろ? カンナ"

「超法規的機関は無理難題を仰る……ですが、事は単純ではありませんからね」

 

 人々は狂気の反動勢力に対処することを余儀なくされ、透き通る日常を放り投げていく。

 

「お前たちがFOX小隊か。あの不知火カヤの子飼いだったらしいな」

「これも巡り合わせだ。共に、壁越えと行こうじゃないか」

 

 ブラッドハウンド本部前線基地、通称『壁』。

 カイザーコーポレーションとの数奇な共闘。

 

『ここまで来るとは。流石FOX』

「HOUND1、何故貴官がこのようなことを……」

『しかしイレギュラー要素は抹消する。ハンドラーはそう判断した。──ヘイロー補助デバイス起動……殲滅しろ、RAVEN9』

 

 キヴォトスの空を駆け抜ける巨大飛行戦闘ユニット『グレイクラウド』。

 

 それを越えた先にあるブラッドハウンド本部。

 都市中心部に建てられたその巨大な塔。

 内部へと突入し、SFチックな移動する足場を乗り継いで登頂した果てにFOX小隊を待ち受ける2人のRAVEN。

 

 "そんな……RAVEN9がもう1人!? "

 

 ブラッドハウンド残党を追い詰める中で、次々と繰り出される過去の遺産。

 

「HOUND4、あんた相変わらずみたいね!」

「これは私のモノだ……私だけのモノだ!」

「HOUND3を取り込んだ? パワードスーツの類にしてはおかしい……」

「最初からこうすればよかったのだ。この力で、お前も、あの女も全て跪かせてやる」

「SRTの正義を語るつもりはないけれど──あのHOUNDがここまで落ちぶれるなんてね!」

「落ちぶれる? 羽ばたいたと言って欲しいな」

 

 そしてHOUND小隊を倒し、最後に辿り着いた果てに、先生たちが見た物とは──! 

 

「久しぶりだな──七度ユキノ」

「私の知っている鴉間レイではない。お前は誰だ……ハンドラー・ハウンド」

 

「我々はいつも過ちを犯す。そう思わないか、先生」

 

「我々には管理する物が必要だ。我々は我々だけで生きるべきではないのだ」

 

「子供だけの国……私はそれほど愚かではない」

 

「すべては理想の為、復活の為」

 

「消えろ、嚮導者!」

 

 "ハンドラー・ハウンド、教えてくれ"

 

 "君の知る先生とアロナは──一体誰なんだ? "

 

「先生。私は疑問に思うのですよ」

 

「彼女は……私が認識するHOUND1とは、一体どの鴉間レイなのかと」

 

 

 …………

 

「──という話を考えて、荒稼ぎをしたいんですけどどうですか! 一緒にやってくれませんか、プラナちゃん!」

「却下です」

 

 というのは全てアロナの妄想であり、こんなアニメかゲーム作りたいという欲望に過ぎなかった。

 なのでプラナは即答した、却下と。

 笑顔からぷくーっとした膨れっ面になるアロナに対して、プラナはぷにぷにと頬を突く。

 

「えーっ! なんでですかぁ〜!」

「第一に先輩、どうするんですか。そのLYNXとやらは40人いるんですよね。全員出るんですか」

「出ません!」

「じゃあ意味深なRAVEN9の正体は明かされるんですか」

「明かされません!」

「HOUND1の理想は?」

「それっぽいことしか出しません!」

「ゲーム開発部でもそんなことしませんよ」

 

 投げやりどころか虫食い状態ではいかんでしょ、と冷静に突っ込む。

 というか基本的に無理があり過ぎる。フィクションだと割り切ってしまえばそれはそれで楽しいかもしれないが、現実を舞台にしている時点で結構無理あるというか、そんなのどーしろってんだって感じである。

 

「……メール?」

 

 そんな中、メールが一件届いた。

 

「件名はありませんね。それにこの差出人は知らない──アロナ先輩、どうしますか」

 

 件名無し、差出人不明。

 シッテムの箱にそんな物が届くなど基本的にはありえない。

 ではこれは──

 

「ウィルスの類だったら対処できますが……でも、これはただのメールですね。安全の為に確認してから先生に伝えます」

「了解」

 

 素早くスキャンし、本当にただのメールであることを確認。

 そして2人は目を通して──

 

『HOUND1よりハンドラーへ。作戦領域に到達、これより任務を開始する』

 

「「……え?」」

 

 妄想が、現実となる。

 

 ブルーアーカイブVol.VI

「カオス来訪者」

 

 20xx年 公開されない確定。




一体誰がACネタだけを詰め込むと言った?

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