シン・仮面ライダーも改めて見たんだ
融合させたくなっちゃった♡
てな訳で拳で全てを解決するMMORPGはっじっまーるよー
1話 剣の世界の超絶異端児
2022年11月6日
12:55
世界初のVPMMORPGである【ソードアート・オンライン】
ソードアート・オンライン……略してSAOのβテストの日から数日が経った今日は正式にサービスが開始される日なのだ。
この日をどれ程待ち望んだか……。
もとよりゲーム好きというわけでは無かったんだが、友人2人に勧められてから初めて、そっからどっぷりゲーム沼に浸かっちまったんだよなぁ……。
ま、俺はガチ勢じゃなくてゲームを楽しむためだけにプレイするENJOY勢なんだけど!!!
……っと、自己紹介がまだだったね。
俺の名前は
14歳の現役中学2年生だ!
趣味は仮面ライダー鑑賞とバイク!
まだ中2だから乗れないんだけどな!
まぁ気軽にゼットとでも呼んでくれよ!
ゲーム名もそうしてるし!
「……さて、脳内の独り言はこれまでにしといてっと」
壁掛け時計を見てみると、時計の短針は1に近付き、長針は12を刺そうと接近している。
「そろそろ始めますかね……」
机に乱雑に置いておいたナーヴギアのコードを挿入。
頭に装着してから電源を入れ、SAOのカセットを差す。
……そういや、ナーヴギアで遊べる系のゲームってこれ以外ゴミだったよな……。
金返してくんねぇかな〜。
アイツ等も批判しか言ってなかったし。
……っと、また話がズレちまった。
俺の悪い癖だな〜。
ナーヴギアの起動準備が完全に完了したのを確認し、俺はベッドに横になり、目を閉じる。
そして、ゲームを開始するあの宣言をするため、深く息をし、家中に響き渡る声で言う。
「リンク・スタート!」
その宣言とともに、俺の意識はSAO内部に持ってかれる。
多少あった浮遊感のようなものが収まったのを確認し、俺はその目を開ける。
そこで見たのは、βテストの時に見たあの街――始まりの街に辿り着いた。
「さぁさ来ましたSAO!よーやっとここまで来れたぜ〜!」
βテストん時よりも動きやすい。
ある程度動作確認してから、俺は行きつけの防具店へと駆け込んだ。
……そう、“防具店”にだ。
それも、俺の行きつけの場所はほとんど客が来ないレア点って奴だ。
そこで一番高いヘルメットと赤いマフラーだけ買い、フィールドへと向かった。
何でこの“装備”だけを持っていったのか、何故武器を用意しないで向かったのかと考えた
甘い……甘いぜその考え!
まるで小樽の美味すぎるスイーツのようだぜ!
……まぁそれ食ったこと無いし北海道行ったこと無いんだけどな!
ニハハハ!!!
……っと、答え合わせしないとな。
まず初めに、俺はENJOY勢というものだ。
ENJOY勢ってのは、ゲームを“楽しむ”ためにプレイする奴らのこと。
俺はその1人ってわけ!
だからおしゃれにも気をつけたいって理由!
それでこのライダーの証、赤いマフラーをつけてんの!
んでもって、このバイク用ヘルメットを買ったのは、これが俺の武器になるからなんだ。
装備じゃない。
武器なんだ。
……まぁ、実際に見てもらったほうがいいよな。
「デヤァァ!!」
こちらに突撃してきた名前の知らないイノシシを、ヘルメットをグローブがわりにぶん殴る。
それでイノシシのHPの半分くらいが消し飛ぶ。
それに加えて、イノシシは後ろにぶっ飛ぶ。
どういう原理かこのヘルメット、ノックバック機能があるらしく、βテストの時からずーっとこうだった。
――まるで、これが正攻法であるかのように。
とまぁ、当たるはずのない考察をしたところで、気づけば16時くらいになっていた。
楽しみながら3時間ちょいイノシシ殴りまくってたって事か……。
自分が恐ろしいもんだな!!
ニハハハ!!!
そんな感じで進めて行ってる……ってか、最初の街に戻りながらイノシシを蹂躙しまくってると、黒髪の剣持ちと、赤髪の短剣持ちが見えた。
彼らの動き方を見る限り、黒い方はできま動かし方に慣れてる感じがあるため、俺と同じβテスターだろう。
んで、赤髪の方が新しく始めたプレイヤーだろうな。
大方、黒い方に教えてもらってんだろうな。
……さて、こんなところで人と出会ったら、やることは1つだよな。
「逃げろッ!!!」
知らねぇやつと話すときはエースちゃんが居ないと話せねぇんだよ!
てかエースはエースで早く来いよ!!!
お前が居ないと俺何にも出来ねぇんだよ!
うわぁぁぁん!!!
心の中で恨み妬みを解き放ちながら、俺はその2人から離れるべく全力で逃げ出す。
逃げ出しながらも、イノシシもどきを殴りまくる。
今夜は猪肉でパーティだ。
そんな感じで、狩りを楽観的に捉えてたせいか、俺は気づかなかった。
「……ん?」
「おん?どーした、キリト」
「……いや、何でもない。ほら、続き行くぞ」
黒髪のβテスターが、この俺に気づいてたって事を。
―――――――――――――――
「イヤァーーッハァ!!!」
イノシシ狩り楽しい!
イノシシ狩り楽しい!!
イノシシ狩り楽しい!!!
狂ったかのような心情で暴れながら行く宛のない冒険を続ける。
ここから進む気はサラサラ無いが、この安全な第1層でレベル上げをすることは、後々役に立つことだと考えてる。
こう見えて、俺は合理的主義なのだ。
……まぁ、エースちゃんと会いたいってのが本心なのだが。
そんなこたぁ今はどうでもいいんだ。
狩りを進めてく中、いつの間にか空は茜色に染まり、時間は17時を過ぎてそろそろ30分になりそうな時間。
今だ俺をゲーム沼に引きずり込んだエースちゃんは来ない。
何やってんだアイツ。
「……ま、いっか。どーせ今日はオールでやるつもりだったし〜」
一人暮らしを初めて良かったと、改めてそう思えた。
家族というしきたりから放たれた俺は、もはや無敵なのである。
……まぁ、母は離婚して行方不明、父はなんかの研究づくめで相手すらしてくれんしで、居ても居なくても変わらなかったんだけどな。
「よ〜し、あと一体ぶん殴っときますか!」
いつの間にかレベルも上がりここのイノシシもどきくらいならクリティカルだせば一撃で倒せるくらいに強くなった。
ま、自分、鍛えてますから。
誰も見てないことを確認してから、手首を回して敬礼のようなあの仕草を取る。
すると………
例の仕草をやり終えると、荘厳な鐘の音が辺り一面に鳴り響く。
始まりの街の鐘だ。
鐘の音を聞いていると、俺の体が青く光る。
この表記……確か……
「転送されちまう!」
せめて使命を果たさねぇとならない!
俺は高く跳び上がり、イノシシもどきにその拳を伸ばす。
頼む、届いてくれ!
「喰らえぇ!!!」
そしてその拳が到達する前に、俺の転送は完了し……。
「ぐえぇ!?」
転送先の誰かにその拳は当たった。
殴ったやつは置いておくとして、周りを見渡してみると、俺以外にもプレイヤーが沢山居た。
きっとだが、ここに全プレイヤーが集まったのだろう。
いや、集められたと言ったほうが良いか。
他の参加者を確認しつつ、例の黒髪のβテスターと話をするために進もうとすると、何故か横たわってるやつに足を掴めれる。
ゾンビかな?
「……ちょ、ちょっと待ちなさいよ……」
「お〜ん?」
そいつを見てみると、焦げ茶色のポニーテールをした、赤い瞳の女性アバターが居た。
βテストのときにも見た、見知ったアバターが居た。
俺をゲーム沼に引きずり込んだ、やべぇアバターが居た。
「お前……エースちゃんか?」
「その声……あなたゼットね?」
本人確認が完了した。
やれやれ……。
こんなとこで、こんな人が大量にいるところで寝るなんて、情ねぇ奴だな。
「ほれ、こんなとこで寝てんじゃねぇよ」
「ゼットが殴ったからでしょうが!!」
「あ〜……そういやそんなこともあったな」
「ついさっきの事でしょ!!……というか、武器それなの?」
いつも通りのボケとツッコミのやり取りをする中、エースちゃんは倒れたまま、俺の右手に装着したヘルメットを見て言う。
そういや、βの時から言い続けてたなコイツ。
「おうとも。これは俺の最高の相棒だぜ!」
ヘルメットを頭に着けて、エースちゃんに手を差し伸べる。
「ほれ、起き上がりな寝坊助ちゃん」
「……お助け感謝するよ、暴れん坊」
互いに嫌味を言いながら、エースちゃんは差し伸べた手を取り、起き上がる。
「そんで?何がどうしてこうなっちゃったワケ?」
「ENJOYの俺がわかるとでも?」
「……聞いた私が悪かったわ」
「とても失礼。君に慈悲はないのかい?」
「茲非ならあるわよ」
「心は何処へ?」
こんな感じで雑談しまくってると、プレイヤーの1人が空を見上げ、ある異変に気付き声を上げる。
「なぁ、上!」
「あん?上?」
その声を聞き、上を見上げてみると、真っ赤に染まる空に、《WARNING》の表記が点滅しながら表示されていた。
そしてその表記は、瞬く間に広がり、辺り一面の空を覆い尽くすことになった。
「何が起きてんだ……?」
「わかんない……けど」
「けど?」
「なんか……嫌な予感がする」
エースちゃんが不吉なことを言うが、どうやらそれはすぐに現実になりそうだ。
WARNINGの表記の合間から、赤黒い液体がどろりと垂れ下がり、形を成す。
そこに現れたのは、巨大なフード付きローブを着たどでかい人形アバターだった。
それを見て、周囲はざわめきだす。
当然っちゃ当然だけどな。
周りを見渡す中、俺のコートの袖を引く者が1人。
そう、エースちゃんだ。
「ね、ねぇゼット……大丈夫なんだよね……?セレモニーの途中って事でいいんだよね……?」
「……」
エースちゃんが言ったことを、確信に変える手口なんてものはないし、俺も何が起こってるのかわかってない。
ただ1つ、確信を持って言えることがある。
「怯えてるエースちゃん可愛すぎだろ」
(運営が何か企んてるのかもな)
「……はいっ!?」
……あ、ヤベ。
よくある展開になっちまった。
心の声と喋る予定の声が入れ替わるだなんて。
「か、可愛いって何!?いきなりなに言ってんの!?」
「いやまぁ、事実じゃあん?」
「それは……そうだけど……」
「自分で認めてるのもかわいいね」
「だからぁ!!!」
ほんとこの娘は雑に扱っていいから楽である。
まぁ、俺が言ったの全部本心なんだけどな。
とまぁ、こんな感じで雑談ばっかしてる内に、巨体な赤ローブは動き出し、喋りだす。
「プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ」
「私の世界……?」
「自意識過剰人間だったりするのか?」
まだ怯えてるエースちゃんと、楽観的な俺。
その二人の感情が、恐怖やふざけから疑問に変わるのは、とても簡単なことだった。
「私の名前は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」
その赤ローブの正体は、SAO開発者にて、ナーヴギア制作者。
茅場 晶彦であった。
ギャグ路線ですよ、ええ
今作が初めての第四の壁を貫く主人公ですよ
まぁ、不死身じゃないデットプールとでも思っておいてくださいな
え?ENJOYを英語にする理由?
そんなのねえよ
心躍るままに感じろよ
そんな訳で始まった新作、勇気づけるためにもコメントよろしくう!!!