SAO〜その武器無し、ENJOY勢〜   作:ポンノ

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やっと……やっと書けたっ!!!
それでは!!!

曇り空から見えてた光を消します

あ、コラボから来た人います?
ギャグとシリアスの温暖差で風邪ひかせますからね?

そう言えばいつの間にか総合評価が100を超えましたね〜
ありがてぇったらありゃしねぇですわ……


10話 『オーグメント』

 

「ほらエースちゃん掴まれ抱きつけ!」

「言い方ァ!」

「ほら飛ばすぞ!エースちゃんはその胸押し当ててくれ!」

「だから言い方ァ!!!」

 

 ライダータイプのサイクロン号で草原を駆け抜ける俺とエースちゃん。

 現在、エースちゃんからの頼みでとあるクエストを解消しに来たのだ。

 内容?そんなん忘れたに決まってんだろ!

 

「……つーか、まだ到着しねぇの?だいぶ走らせたはずだぜ?」

「急に冷静になんな!……とは言え、もう着いても可笑しくないんだけどね……」

 

 サイクロン号を走らせてはや数時間。

 未だにそのクエストで指定された場所にたどり着けていない。

 どんだけ距離あんだよ。

 

 ……まぁ、後ろに乗ってんのがエースちゃんだから悪い気はしないけどな。

 背中預けてるって感じがしてさ。

 心地良いんだよな。

 

「生きててくれてありがとなエースちゃん」

「うえっ!?きゅ、急に何さ!」

「いやホラ、感謝を伝えるのって必要じゃん?」

「タイミングってもんがあるでしょバカ!」

「あでっ!?」

 

 俺の頭に拳が降り注がれる。

 

 あぁ、こんなんでも俺にとっちゃ平穏な日々だ。

 続いてくれればいいんだがな〜……。

 

「……って、おやぁ?」

「急に何よそんな遠く見つめて……って、あれ」

 

 殴られ少し怯んだものの、直ぐ様運転の姿勢に戻る。

 すると、俺とエースちゃんの視線の先に見慣れた人影2つが見えた。

 片方はボサボサヘアーの少年、片方は超絶スレンダーな残念な美人。

 とても見慣れたやべーやつ等だ。

 ……仕方無い、声掛けてやるか。

 

 俺はサイクロン号を急激に超加速させて、二人のもとに向かう。

 何のために……だって?

 ニハハハ!

 そんなの……

 

「おはこんばんにちわぁ!スパチャください!」

「危なっ」

「ぐえぇ!?」

 

 轢き逃げです!

 全速力で駆け抜けるサイクロン号は、見事にボサボサヘアーの方……もといエックスに命令した。

 残念ながら残念美人……もといエイチの方は躱されてしまった。

 どうせならダブルダウンしてやりたかった。

 

「おまっ……ゼット……やってくれたな」

「ニハハハ」

 

 サイクロン号から降りた俺の足を、プルプルと震えた腕で掴むエックス。

 ゾンビみたい。

 そんなエックスの小言を、感情の起伏のない笑いで返す。

 自分でやっといて何だが、この笑い方相当恐いと思う。

 

 ……あ、因みにだがエースちゃんは状況理解できてなくて固まってる。

 フリーズしててもかわいいね。

 

「ほれ起きろエックス。こんなとこで寝てたら風邪ひくぞ」

「誰のせいでこうなってると思ってんだよホント……ここから出たらリアルで轢いてやるから覚悟しとけよホント」

「信頼されてるなぁ」

 

 ※会話が繋がってないように見えますが、これが日常です。

 

 小言を言われつつも、倒れていたエックスを無理矢理引っ張り起こし、未だフリーズしてるであろうエースちゃんの方に視線をやる。

 そこには、サイクロン号のタックルを回避したエイチがエースちゃんに迫っていた。

 やべぇエースちゃんが犯される。

 

「させるかクレイジーサイコレズがぁ!」

「おっと危ない」

「ぐえぇ!?」

 

 すぐさま飛び蹴りを喰らわせようとする俺の攻撃を、華麗に躱すエイチ。

 そんな飛び蹴りは見事にエースちゃんに命中した。

 可愛そうだね。

 

「貴様エイチっ!ウチのエースちゃんには手ぇ出させねぇぞコラ!」

「ふっふっふ……そんな口を効いていいのか?ゼット」

「な、何を…………ッ!」

 

 ぶっ倒れたエースちゃんを横目に、エイチに向かいファイティングポーズを構える。

 そんな中、エイチはとあるモノを俺に見せつけつつ俺を脅す。

 

「そ、それは……!」

「そうだ。かつてお前に着させたあの服だ。……またお前を女にしてやれるんだぞ」

「くっ……!」

 

 エイチが見せてきやがったのはメイド服。

 俺はこれを着たことが……着させられたことがある。

 これのせいでエックスに女装癖持ちであると誤解されているのだ。

 ほんっと最悪。

 

「何て卑劣な事を……」

「あら、褒め言葉ね」

 

 そんなエイチに付けたあだ名は「卑劣様」

 コイツのやることはホントにまともな人間は思いつかないようなことだ。

 倫理がない。

 

「……まぁそれはそれとしてだ、何でお前らここにいんだよ」

「そんなの……ねぇ?エックス」

「自分で言ってくださいよ……まぁアレ、会いに来たんですよ」

「会いに来た……?」

 

 倒した……じゃなくて倒れたエースちゃんを右の方に担ぎつつ、エックス達にここに居る理由を尋ねる。

 それにしても、「会いに来た」ねぇ……。

 ……大方、『シン・仮面ライダー』の名が広まったんだろうな。

 ありがたいようなめんどくさいような……。

 

「……まぁいっか。そんならお前らも着いてくるか?」

「着いてくって……何処に?」

「せめて行き先だけでも教えてくれません?」

「残念ながら俺も詳しいことは知らん」

 

 行き先を知ってのはエースちゃんだけだからな。

 俺がここに来れたのだってエースちゃんの指示あってこそだもんな。

 ……仕方無い!

 

「……ほれ、起きんしゃい!」

 

 右肩に担いだエースちゃんの尻をスナップを十二分にきかせた左手で叩く。

 まるで鼓をポンッと叩くように。

 

「ひゃあ!?何すんだこの野郎!」

「あでっ!?」

 

 俺の背中目掛けて一直線の拳が飛んでくる。

 はい、お約束です。

 

「……エイチさん。アレで付き合ってないとかなんの冗談なんですか」

「私に聞かないでくれる?……それにしても、青春してるわねぇ」

「そこ二人!アンタらもゼットと同じ末路を辿らせてやろうか!」

「やばい逃げろ」

「てった〜い」

 

 遠くからいじる二人に目をつけたエースちゃんが、大剣片手に走る。

 そんな中俺は深々と床に突き刺されております。

 呼吸困難で死ぬぞ?

 

―――――――――――――――

 

 俺から始めた一悶着があったものの、四人でそのクエストの目的地に向かう。

 流石に四人乗りは出来ないんで、しょーがなく歩いて進んでる。

 んだが……。

 

「サイクロン号って自立稼働出来たんだな……」

「……犬みたい」

「言うな。そうにしか見えなくなる」

 

 ……やべぇ、ほんとにソレにしか見えねぇ。

 畜生、犬より猫派だったのに揺るぐ。

 

「どうするゼット、リードでも付けてみるか?」

「遠慮しとく。……ってか、何でリード持ってんの?」

「…………」

「おい目ぇ逸らすなコラ」

 

 ったくこの淫乱女は……。

 ……待てよ。

 コイツ今までずーっとリード持ってたわけだろ?

 もし、もしもだぜ?

 あん時俺がエイチを止めてなければ……。

 

 ……駄目だ想像するだけで脳が散る。

 

 こんな雑談を交えながらも、エースちゃんに教えられた地点に着実と近づいてる。

 

 すると、俺の身体に僅かに残っているプラーナが何かを感じ取る。

 何だ?

 この違和感は?

 尋常じゃない程に不愉快なこの感覚は?

 ……何か、果てしなく嫌な予感がする。

 

「すまんエックス、エイチ。一回戻ってくんねぇか?」

「随分唐突に言うね」

「……一応、理由を聞いても?」

「……なんか、こっから先は嫌な予感がすんだよ」

「予感……か」

 

 俺の適当な理由とも取れる発言に、エックスは少し考えてから答える。

 

「……わかった。ゼットの言う「予感」は異様に当たるからね」

「まぁ、二人に任せるわよ」

「さんきゅ。……んじゃ、行くぞエースちゃん」

「はいはーい」

 

 そんな訳で、エイチとエックスの二人をここから帰らせて、俺とエースちゃんの二人だけで奥へと進む。

 

―――――――――――――――

 

「……随分とまぁ、寂れたとこだな」

「何ていうか、ダム?みたいなところなのかな?蜘蛛の巣だらけ……手入れされてないのかな?」

 

 俺たちが辿り着いた場所はダムらしき場所の上。

 ただのダムというわけでも無さそうで、至る所に蜘蛛の巣や

 

「うーん……何か恐いかも」

「お?エースちゃんビビってる?ヘイヘイヘーイ?」

「は、はぁ!?そ、そんな訳ないd」

「わぁっ!!!」

「きゃっ!!何しやがるこの野郎!!」

「あでっ!?」

 

 本日3度目の打撃が俺の頭に入る。

 そろそろ頭がパーになる。

 この子ホント華奢な腕してるくせにパワーがヤバい。

 やっぱゴリラだよ、ゴリランダーだよ。

 

「……今なんかすっごく失礼な事考えなかった?」

「まさか」

 

 エースちゃんからとても邪悪な視線を感じ取れる。

 この目、間違いなく人を殺せる。

 その圧に気圧されて、普段よりも声が低くなる俺。

 疑いの視線はますます強くなる一方だ。

 

「それはそれとしてだエースちゃん。なんかここさ、怪しくないか?」

「また急に冷静に……怪しいって、何が?」

 

 俺の突然の質問に、戸惑いながらも返答するエースちゃん。

 どうやらエースちゃんはこの違和感には気付いてないみたいだ。

 ま、プラーナがあったからこそ俺も気付けたわけだからな。

 

「例えばそこの蜘蛛の巣。よ〜く見てみな?」

「んー……?」

 

 後ろを振り向き、木と木の間に作られていた蜘蛛の巣を指差す。

 そこには、蜘蛛が……正確にはクモ型の発信機があったのだ。

 

「な!アレってカメラ!?」

「御名答。どーやら監視されてるみたいだぜ?」

 

 そこら辺の石を拾い、発信機目掛けて勢い良く投げ飛ばす。

 見事命中した発信機は、大きな損害を得たことにより稲妻が走る。

 

「……早く出てこいよ。どーせここに居んだろ?」

 

 ここに来るまでに吸引していたプラーナを圧縮させ、ヘルメットが仮面に変形し、クラッシャーが閉じる。

 俺が言葉を発してからしばらく立ち、木陰から何者かが現れる。

 

「流石ですね、バッタオーグ。まさか私を見つけられるとは」

「……誰だテメェは」

 

 現れたのは、俺と同じ仮面を付けた男。

 赤いガスマスクのような仮面に輝く緑色の瞳。

 間違いない、コイツは俺と同じ改造人間。

 

 そんな確信を持って、現れたソイツが何者かを尋ねる。

 最も、話の通じるやつかどうかはわからんがな。

 

「……ええ、まだ私達は会ったこともなければ貴方は私の情報を何も持っていませんでしたね。私はクモオーグ。貴方と同じオーグメントですよ」

「オーグメント……」

 

 話は通じるが、知らん単語を乱用するタイプだ。

 好きじゃないしめんどくさいタイプだ。

 

「……まぁいいさ。んで、お前さんが俺達を監視してる理由ってのは何だ?もしかしてエースちゃんのストーカーか?」

「いえ、そちらの女には最初から興味はありませんでしたよ。私が求めているのは貴方。貴方の力ですよ、バッタオーグ」

 

 俺の力。

 多分だが、『シン・仮面ライダー』としてのこの力のことだろう。

 

「……さて、それでは本題に入りましょうか」

 

 エースちゃんを後ろに下げ、クモオーグと向かい合う。

 そして、クモオーグはこちらに手を伸ばしながら言う。

 

「貴方も『SHOCKER』の一員として、共に幸福のために戦いませんか?」

 

 クモオーグが持ちかけてきたのは勧誘。

 それも、聞き馴染みのある名前のだ。

 

 『SHOCKER』

 確かTV版では「世界征服を企む悪の秘密結社」、The First版だと「人類と経済を裏から支配しようとする秘密結社」で、その正式名称は「Sacred Hegemony Of Cycle Kindred Evolutional Realm」……だったっけかな。

 まぁいづれにせよ、碌でもない組織だ。

 

「ゼット……」

 

 あの日のごとく不安げに俺のコートの右側の袖を引くエースちゃん。

 小動物みたいな可愛さがあるよな、コレ。

 それはさておきだ。

 

「……大丈夫だっての。エースちゃんは後ろに下がってな」

「……うん」

 

 心配を多少でもほぐすため、掴まれてない腕でエースちゃんの頭を撫でる。

 それで安心してくれたのか、袖を解放してくれるエースちゃん。

 信じてもらえて何よりだ。

 離されたことにより動けるようになった俺は、クモオーグの元へと歩みつつ、質問をいくつかする。

 

「さてクモオーグ。確認だが、俺をショッカーとやらへと勧誘したいんだな?」

「ええ。そもそも貴方の力は、SHOCKERのものですから」

「そうかいそうかい……。んで?お前さん等の言う幸福ってのは、俗に言う「最大多数の最大幸福」ってやつか?」

「いえ。あくまで我々が目指しているのは「最も深い絶望を抱えた少数の人間の救済」……いわば「自分だけの幸福」ですので」

「……そうかい」

 

 それなら、答えは一つだな。

 歩めていた足を止め、拳を握りつつ答える。

 

「そのお誘い、丁重にお断りする」

 

 そんなの、全く持って面白くない。

 その上、楽しさってのが見出だせない。

 俺にとっちゃ、そんなのは生き地獄だ。

 

「……そうですか。残念です」

 

 誘いを断った俺に、クモオーグはため息を吐きながら答える。

 瞬時、俺のプラーナが危機を感じ取る。

 「一体何が」と考える間もなく、クモオーグはその拳で俺の仮面目掛けて殴りかかる。

 何とか反応は遅れず、ギリギリの所で後ろに跳んで回避する。

 

「そうとなれば、ここで始末しておきましょう。貴方の存在は限りなく厄介ですので」

「はっ……いいぜ。やってやんよ」

 

 仮面の瞳を赤く怪しく光らせ、握っていた拳で力任せに殴る。

 が、呆気なく回避される。

 

 そこからは、俺の体力だけが消費されるだけだった。

 どれだけ拳で殴ろうとも、どれだけ足で蹴ろうとも、その攻撃が当たることはない。

 相手の回避率がまさしく異常なのだ。

 

「はぁ……はぁ……」

「おや、体力切れですか?バッタオーグ」

 

 動きの鈍り、それに合わせたずれた呼吸を見られ、俺に疲労が溜まっているのを察するクモオーグ。

 実際体力の消費は激しい。

 多分だが、体内のプラーナがなくなりかけているのだろう。

 

「やはり、まだ貴方はその力を……『オーグメント』の力を使いこなせていないようですね」

「オーグメント……だと?」

「……本当に知らないようですね。その力も、我々のことも」

 

 クモオーグは戦闘態勢を解き、両手を後ろで組む。

 そして、淡々と話し始める。

 

「まず初めに、貴方の正式名称は『バッタオーグ』。私とは違う研究グループが開発した「昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクト」の最高傑作でした」

 

 クモオーグから発せられる聞き覚えのない言葉。

 何だよ昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトって。

 

「そして、『バッタオーグ』のシステム上、重要となってくるのがその仮面。その仮面には、生存本能と闘争本能を刺激し、容赦なく人を殺せる状態にする効果があるのは、貴方もご存知のはずです」

 

 クモオーグの言うその効果には、覚えがあった。

 あの時……あの第1層ボスとの戦闘の時のあの違和感。

 風の音と共に現れた謎の感情。

 

 単純な殺意。

 

 それにより、変身のたびに頭が支配されかける。

 

「……どうやら貴方もそれは認知しているようですね。はっきり言いましょう。貴方も私も同じ……快楽殺人者であることになんら変わりはないのですよ」

 

 俺が……殺人者だと?

 その言葉に、最大の動揺が顕になる。

 それと共に、ふとイメージしてしまった。

 

 ……俺が、なんの迷いもなく人を殺す姿を。

 

「はぁ……!はぁ……!」

 

 呼吸が更に乱れ、視界がゆがむ。

 あまりにも激しい不快感で、足が異様に震える。

 そんな事はありえない。

 ありえてはいけないはずなのに。

 妙にキレイにその姿が思いついてしまう。

 

「……ッ!ゼット!!」

 

 エースちゃんの俺の名を呼ぶ声でようやく頭がはっきりする。

 が、遅かった。

 気付けなかったのだ。

 俺に接近し、その腕で貫こうとするクモオーグに。

 

「……あ」

 

 ただただ、その場で声しか出せなくなる俺。

 次の瞬間、俺の身体は何かに飛ばされて横に飛ぶ。

 

「いって……何だ……」

 

 多少の痛みから少し怯んだものの、すぐさま飛ばした正体を見ようとする俺。

 そこには……。

 

「ガハッ……」

「…………は?」

 

 クモオーグの腕に貫かれた、エースちゃんが居た。

 




やべぇ(やべぇ)
メンタルが削れる
早くまともにギャグ書きたい

あ、クモ先輩はそんな喋り方しない!とか言うK.Kオーグさんは回れ右してください

ですが次回はギャグ要素0です
それも戦闘シーンマシマシのやつ
それも血まみれ
その上トンデモ展開
覚悟セヨ
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