SAO〜その武器無し、ENJOY勢〜   作:ポンノ

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2022にシン・仮面ライダー公開されてないやんけ
……事前情報はあるしいいか

とりま今回でベルトを登場させます
まぁ、変身できなきゃ装着もできないんですけどね!


2話 どんなゲームでも

 

 茅場 晶彦

 この名前を知らないというゲーマーや学者は居ないと言っても過言ではないほどのビックネームである。

 なにせ、茅場はSAO開発者にて、ナーヴギア制作者……って、これは前回話したか。

 まぁ取り敢えず凄い人って事だな!

 わかりやすいだろ!

 ニハハハ!!!

 

 集められたプレイヤー達がその名を聞きざわめく中、茅場は話を続ける。

 その話は、何やら不安感を煽るような内容であった。

 

「プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが消滅している事に気付いていると思う。しかし、これはゲームの不具合ではない。繰り返す、不具合ではなく、『ソードアート・オンライン』本来の仕様である」

「仕様ねぇ……なかなかふざけたことするもんだな」

「何でそんな落ち着いてられるのよ……」

「それが俺だぜ、エースちゃん」

 

 不安感に煽られたエースちゃんが、ビクビクしながらもいつもの口調で俺に話しかける。

 こういうヒロイン、“あり”だと思います。

 

「諸君は自発的にログアウトすることは出来ない。また、外部の人間の手によるナーヴギアの停止、或いは解除もありえない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる」

 

 物騒なこと言ってんな、オイ。

 

 茅場のトンデモ発言を聞き終えるやいなや、プレイヤー達はざわめき出す。

 だが、その声を聞いた限り、あくまでただの演出としか考えてなさそうだ。

 お気楽な奴らだ。

 

「生命活動を停止なんて……そんな事できるの?」

「ま、ナーヴギアのシステムって電子レンジと似たようなもんだからな。可能ではあるな」

 

 それに加えて、ナーヴギアは内蔵バッテリーありの機種。

 電源を切るってことも、そう簡単じゃないだろうな。

 

「残念ながら現時点でプレイヤーの家族、友人などが警告を無視しナーヴギアを強制的に解除しようと試みた例が、少なからずあり、213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実でも永久退場している」

 

 213人。

 それだけの人間が、茅場の手によって殺されていると言っても過言ではない状況になった。

 つまるところ、既に死者が出ている。

 これを聞いて、恐れないものがいるものか。

 

「随分とまぁ……ド派手なことやってんな」

「……流石に落ち着きすぎじゃないの?」

「いや、俺だって焦ってるぜ?」

 

 俺もその恐れてる人間の1人な訳だしな。

 ただ、それを内心で留められてるのには、理由がある。

 

 

 

 

 

 隣にエースちゃんが居るから。

 俺はそれだけで何故か安心できる。

 安心させてくれる。

 

 

 

 

 

 そんな安心を与えてくれるエースちゃんの隣で、ビクビク怯えるのはもう嫌なんだ。

 ……もう、1人だったあの時とはワケが違うからな。

 

「……俺も強くなったって訳だ」

「なによそれ……」

「ま、そういうこった。んじゃ、後は任せる」

 

 そう言うやいなや、俺はその場に寝転がる。

 

「ちょ、ちょっと?どういうつもりよ、ゼット」

「あのな、エースちゃん。君なら俺のことがよーく分かるはずだぜ?……例えば、俺の苦手なこととか」

「ゼットの苦手なこと?…………まさか!」

 

 どうやら勘づいてくれたようだ。

 

 さて、何が起こってるのかわかってないし、そもそも俺のことがよくわかっていないであろう読者諸君!

 ここで改めてプロフィール説明でもしようか!

 

 もう名前は言ったしゼット呼びされたいから本名は置いといて……。

 俺には、得意なことや不得意なことが多々ある。

 まぁ、人間誰しもそうだろう。

 そうでなきゃ、人間じゃない。

 ……さて、まずは得意なことから。

 バイクゲームと空手くらいだ。

 そんで、不得意なことなんだが……。

 

 

 

 

 

 

 人の話を聞くことだ。

 

 

 

 

 

 さっきからウズウズしてたんだよ!

 偉そうな口ぶりでうだうだうだうだ話しやがってよ!

 セレモニーにしちゃ厄介すぎるし、それが本当のことだったとしたら話し方が下手くそ過ぎる!

 茅場 晶彦は絶対に人付き合いが悪い。

 

 そう確信だけし、俺は目を閉じた。

 別に寝たって訳じゃないんだ。

 これからの展開を考えてたんだ。

 

 簡単な話、これから始まるのはデスゲーム。

 全クリしないとここから出られないってだけの話だろう。

 そうなると厄介なんだ。

 βテストの時、俺とエースちゃんで行けたのは15階層くらいまで。

 他の奴らはレベリングのやり方も知らない初心者が多かった。

 ただ1人、他のやつよりも先を進んだバケモン剣士が居たんたが、そいつが今このゲームをやっているかどうかは確定できない。

 となれば、このゲームをクリアするまでに、数年は掛かっても可笑しくはない。

 

 ……とまぁ、適当に考えたが、そんなのはどうだって良い。

 俺はENJOY勢だ。

 例えデスゲームであろうと、俺は楽しんでプレイする。

 『全てのゲームをエンジョイしてクリアする』の信念に乗っ取って。

 

 俺がそう考えてると、エースちゃんが俺の体を揺らす。

 大方、話が進んだのだろう。

 だいぶ時間が掛かったものだな。

 重くなった瞼を無理やり開き、エースちゃんを見る。

 

 そこに居たのは、先程のゲームアバターよりも可愛い、俺の見慣れたエースちゃん……もとい、伏見屋(ふしみや) アルちゃんがそこに居た。

 

「ありゃ?ここは天国か?」

「場所は変わってないわよ……そんで?なんでここが天国だと?」

「眼の前に天使が居るから」

「……ほんとアンタはそういうセリフをポンポン出せるんだから」

「本心でーす」

 

 頬を赤くしたエースちゃんを見て、満足しながら立ち上がる。

 やっぱエースちゃんはこうなってるのが似合う。

 

「……んで、何用さ」

「アイテム欄に手鏡があるから、それ使って」

「はいよー………おん?」

 

 エースちゃんに言われた通り、アイテムストレージを開き、確認する。

 そこには、エースちゃんの言った《手鏡》と、それ以外にもう一つ何かがあった。

 それにカーソルを当てると、バカ長いアイテム名が出てきた。

 

「《プラーナ強制排出補助機構付初期型》……?」

「え……?なにそれ?」

「わかんね……とりま使ってみるか」

 

 《プラーナ強制排出補助機能付初期型》を選択し、使用を試みる。

 が、できなかった。

 なんでも、『使用に必要なアイテムが足りません』とのこと。

 こいつのことも気になるが、取り敢えずエースちゃんに言われたやつを試そう。

 《手鏡》を選択し、オブジェクト化させる。

 そこに写ったのは俺のアバターの顔……ではなくフルフェイス方のヘルメット。

 まぁ当たり前かと考えてたその刹那、俺の体を光が包み込む。

 

「うおっ、まぶし」

 

 小並感ってこんなんだろうな。

 

 今まで気づいていなかったのだが、周りの奴らもそうなっている。

 しばらくしたら光が収まり、改めて手鏡を見る。

 そこに写ったのは俺の顔……ではなくフルフェイス……って、もういいか。

 手鏡をエースちゃんに渡し、ヘルメットを外して俺の顔を手鏡で見る。

 そこに写ったのは俺の顔。

 アバターの顔でもない、現実の俺の顔だった。

 

「……わーお。SAO内で拝めないと思ったんだがな」

「……やっぱ嫌い?その顔」

「当たり前でしょうに」

 

 何が悲しくてこんな醜い顔を見なけりゃならんのか。

 脱ぎ捨てたヘルメットをすぐに装着し、その顔を隠す。

 

「私は好きだけどね」

「そりゃどうも……んで、お話の内容は?」

 

 エースちゃんの冗談を軽く飛ばし、茅場の話を聞いていたであろうエースちゃんに話の内容を聞かせてもらう。

 

「簡単な話、デスゲームが始まったわ」

「……予想通りだな。んで、デスペナは?」

「その名の通り、現実での死に繋がるらしいわよ」

「わお。それは予想外」

 

 って事は、さっきまでの俺って相当やばいことしてたんだな。

 ヘルメット片手にイノシシ狩り……命知らずにも程があるな。

 

 ……ま、そんなのどうでもいいんだけどな。

 楽しめりゃいいし、そこで死んだらそん時はそん時だ。

 それくらいで終わる程度の人生だったって訳だ。

 

「以上で、ソードアート・オンライン、正式サービスのチュートリアルを終了する。最後に忠告しておく。これはゲームであっても、遊びではない。プレイヤー諸君の健闘を祈る」

 

 考え事ばっかで聞いてなかったが、どうやら茅場の長ったらしい話が終わったようだ。

 健闘を祈るなんて言っていたが、なかなか投げやりなもんだよな。

 茅場はそう言い終えると、登場したときのように、赤黒い液体となり、WARNING表記の合間に戻っていく。

 完全に姿が消えると、空は元の色に戻る。

 しかし、プレイヤー達の心情は元には戻らない。

 戻るわけがない。

 

「いや……いやぁぁぁぁぁぁ!」

 

 手鏡が砕ける音とともに響いた少女の悲鳴。

 それを皮切りに飛び交う罵詈雑言。

 

 逆に落ち着ける。

 周りが焦り、慌ててると落ち着けるアレだ。

 今の俺にはその症状が出ている。

 

「……んじゃ、やれることやりますか」

「やれることって?」

「決まってんだろぉ?」

 

 俺はエースちゃんを引き寄せ、お姫様抱っこの体制を作り出す。

 

「攻略すんだよ。俺達『A to Ζ』がな!」

「だからってこの体制にする必要ないでしょー!降ろしなさいよー!!」

 

 嘆くエースちゃんを無視し、人の居ない方向、始まりの街を出る方向に突き進む。

 幸い、まだ誰も進んでいないためか、人気が無い。

 そして辿り着いた。

 始まりの街を抜け出すためのドアに。

 

「邪魔じゃぁーーい!!!」

 

 固く閉ざされていたドアを蹴り破り、始まりの街から飛び出す。

 

「行くぞーーー!!!」

「だからまず降ろしなさいよー!!!」

 

 こうして、俺達『A to Ζ』は完全に集結していないながらも、SAO攻略を進める事にしたのだ。

 

 ――これが、後にSAOをクリアする3人の英雄の1人、『仮面ライダー第1号』であることは、まだ誰にも知らないことである。

 




久しぶりにウルトラマンジード見てます
3話でレイトと会話するゼロが面白くて……
アンタあんな優しい喋り方できたのね……

あ、因みにですが今作はアニメ版で進ませます
ゲーム版も気になりますが、それはまた別作で〜……
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