SAO〜その武器無し、ENJOY勢〜   作:ポンノ

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評価バー赤くなってんだけど……?
いいんか?
こんな作品が赤くなってええんか?
作者は震えておりますよ?
今夜は眠れねぇぞ?

……あ、コレは要らないと思う情報なんですけど、ゼットくんはエースちゃんと出会うと倫理が消えます
理性は保てるんですよね


24話 半熟のゆで卵ってうまいよな〜……って

 

 第50層 アルゲード

 

 第50層まで降り立った俺達は、ウィンの言う「ハードボイルドな探偵」の元へと向かった。

 そして辿り着いた場所というのは……

 

「……ビリヤード場?」 

 

 探偵事務所ではなく、デカデカと『ビリヤード場』と書かれた看板が掲げられていた場所だったのだ。

 明らか探偵がいるような場所じゃないってのに、なんでこんなとこに……?

 

「……大丈夫。ここであってますので」

『えぇ……こんなとこにいるわけないでしょ……』

 

 ウィンの言葉に疑問を浮かべるエースちゃん。

 そんなエースちゃんの言葉を受け流し、ウィンはビリヤード場の扉を開け、そこに入る。

 そこには、室内だと言うのに中折れハットを被った一人の青年がコーヒー片手に待ち構えていた。

 入ってきた俺達に気づいたであろうハードボイルド風な青年はこちらに振り向き、一度喉の調節をしてから貫禄をもたせた声で言う。

 

「……ようこそ、『アインクラッド探偵事務所』へ」

『ほんとにいたぁ……この人が例のハーフボイルド探偵……』

「ハードボイルドだっ!!!ってあっつ!!!」

 

 先程までの貫禄は何処へやら。

 エースちゃんのつぶやきに反応した探偵が、持っていたコーヒーを振りかぶり、見事に自分にかかる。

 

 コイツはアレだ。

 イジりやすいタイプだ。

 

「……ってか、アンタは誰だ?初めて見る顔だが……なーんかどっかで見たことあるような気が……」

「あ、ゼットでーす。んで、こっちがエースちゃん」

『どうも、半熟卵さん♪』

「だから半熟じゃねぇし、俺はジョーカーだ……ってぇ!?仮面が喋ったぁ!?」

「今更かい」

 

 ……なんかコイツ反応おもしれぇな。

 エースちゃんがイジりまくるのも頷けるね。

 そんなイジられまくりの探偵……もといジョーカーは、気分を落ち着かせるためか、机上に置いてあるコーヒーメーカーらしきものからコーヒーを淹れ、飲みながらウィンに午後に来た目的を尋ねる。

 

「……それはそれとして、どうしたんだよウィング。ここに来るってことは、何かしら事件でも起きたのか?」

「圏内で殺人が起きた」

「ブッ!げほげほっ……今何つった?圏内で殺人つったか?」

 

 ウィンの普通ならありえない内容を聞いたジョーカーは、飲んでいたコーヒーを霧のように吹き出すと、少しの間咳き込み、ウィンにその言葉が本当かを確認する。

 てか、呼び方ウィングなの?

 せめて統一しようよ。

 視聴者さんの頭ごちゃごちゃになっちゃうじゃんか。

 

「そうだ。間違いなく死んだ……とは言い切れないが、圏内で砕け散ったのは確かだ」

「んで、その現場に残ってたのがこの2つだな。コイツを鑑定してもらいたいってわけだ」

「依頼料は俺が出す。頼んだぞ」

「ほーん……」

 

 俺はアイテム欄からあのロープと剣……じゃなくて短槍をオブジェクト化させ、それをジョーカーに渡す。

 受け取ったジョーカーは、まずロープの方を鑑定する。

 

「コイツは汎用品だな。そこら辺のNPCショップとかで売ってる、何ら変哲のないやつだな」

『ま、そうだよね。本命はそっちの剣……じゃなくて短槍だからさ』

「だな。……んで、どーよ?そっちの短槍は」

 

 ロープを机に置き、そのまま短槍を鑑定するジョーカー。

 仕事が早いのはありがたい。

 すると、ジョーカーは少し驚いたような口調で俺達に言う。

 

「……コイツはPCメイドだな」

「ほーん……んで、製作者は誰さ」

「《グリムロック》って奴だ」

『見事に知らない名前だね〜……』

 

 この武器の制作者がわかった所で、ジョーカーは俺に短槍を返す。

 その際、近くにあった台に仮面を置いておいた。

 それにしても、グリムロックねぇ……。 

 見事に知らない名前だわ。

 

「……ま、何とか名前がわかったんだ。これで一歩前進ってところだな」

『だね。そう言えば、その武器の名前は何なの?』

「《ギルティソーン》だ。意味的には罪のイバラ……ってとこだな」

「ふーん……罪のイバラねぇ……」

 

 何かしらの意味が籠もってそうな名前だが……何かあると見て間違いないか。

 そういや、カインズとやらの死因はホントに刺殺なのか?

 コイツに《圏内》でもダメージとか与える能力あんのか?

 

 ……いっちょ試してみるか。

 俺は持っていた《ギルティソーン》の持ち方を変え、己の腕めがけて振り下ろす。

 のだが、《特殊防護服》によって弾かれる。

 貫く力もねぇのか。

 

「こんなんで人が死ぬかぁ……?」

 

 そう疑うものの、実際にこれでカインズは砕け散っている。

 人間って弱いんだなぁ。

 すると、近くからとてつもない圧が放たれる。

 

『ねぇゼット……今の行動、説明してくれるかな?』

 

 忘れてた。

 今エースちゃん居るんだ。

 俺放たれる圧に気圧され、流れるように正座し、震えた声で説明する。

 

「えっ……とですね。コイツがどんくらい切れ味あるのかな〜……って」

『ふーん……それ、自分の腕で試す必要はあるの?』

「…………無いですね」

『そっかそっかぁ……今夜、覚悟しといてね♪』

「…………うっす」

 

 さよならアインクラッド。

 俺は明日の朝日を拝むことはできないだろう。

 

「……取り敢えず、コレは俺が持っておくぞ。ゼットさんが持ってると危なっかしい。いいですよね?エースの姉御」

『姉御て……まぁいっか。それじゃ、管理お願いね』

「任せておいて下さい。……それはそうと、ホレ」

 

 短槍を渡されたウィンは、それをストレージに戻し、ジョーカーの元へ行き、コルを渡す。

 ……のだが。

 

「……やっぱ過剰だろ、この量は」

「いいんだ。依頼料の釣りとでも思って受け取っとけ。どうせ今の所赤字続きなんだろ?」

「ぐっ……それはそうだが……」

「だったら受け取っとけ、半熟探偵」

「だから半熟じゃねぇっての!」

 

 何度目かの訂正による絶叫が探偵事務所に木霊した。

 

―――――――――――――――

 

 時は進んで夜。

 俺とエースちゃんは

 

「……お!見てみろよエースちゃん!めっちゃ月綺麗!」

『そうだね〜。アンタと見てるからかな?』

「ニハハハ!違いねぇな!」

 

 そんな感じで、いつも通りに話し合う俺達。

 ちなみに、コレはほんっとにどうでもいいくらいの注釈なんだが、俺もエースちゃんも得意分野は国語だ。

 夏目漱石さんマジリスペクト。

 

『……ねぇゼット』

「おん?どしたの、そんなシリアスな声で」

 

 なんか不穏な空気が出てるぞ……?

 

『私ってさ、ちゃんと生きてるのかな』

 

 おっも。

 質問内容おっっっも。

 やめてくれって。

 俺のメンタルが弾け飛ぶぞ。

 

 ……しゃーない。

 メンタルケアをするってのも、この娘の(一応)彼氏様としての役目だよな。

 

「……おっしゃエースちゃん。そこで待ってろ。んで、首洗って覚悟しとけ」

『え?待ってろって……何処で?』

 

 戸惑うエースちゃんの質問を無視しつつ、仮面を装着する。

 そして、全神経を研ぎ澄まし、意識を仮面に移すイメージをする。

 俺の《プラーナ》を仮面に送るんだ。

 

 そして俺は、目を閉じた。

 

―――――――――

――――――

―――

 

 多少の時間が経ったのを確認して目を開けると、そこは先程までとは全く違う場所。

 光で溢れている所だった。

 そこに居たのは、焦げ茶色のポニーテール、俺と同じ真っ赤な瞳のあの娘。

 エースちゃんだ。

 

「……ぃよぉし!成功だな!」

「え?は?な、何でここにゼットが?」

「細けぇ事はいいんだよぉ!!!」

「ぬわあ!急に抱きつくなぁ!」

 

 またまた戸惑ったエースちゃんの隙を付き、勢いよくエースちゃんの背後に瞬時に移動し、飛びついて抱きつく。

 あぁ……この背中……懐かしいわぁ……。

 めっちゃ安心する。

 

「いいねいいねぇ〜〜〜!ちゃんとエースちゃんに触れるし、体温も感じれる!そ・れ・にぃ……」

 

 俺は目を輝かせ、その両手でエースちゃんの胸を揉む。

 

「うひゃあ!?」

「超久しぶりにエースちゃんの胸が揉めるってわけだ!!!ニハハハ!!!」

 

 いつものように笑いつつ、勢いよく揉みしだく。

 この感触……ほぼ1年ぶりだなぁ……素晴らしい。

 永遠に堪能していたい。

 ずっと此処にいようかな。

 

「こ、こんの野郎!」

「あでっ!?」

「流石に揉みすぎじゃい!こんのバカゼット!」

「いって!?追い打ちはだめだろ!」

「おだまり!」

「ぐえぇ!?」

 

 まず頭に一発、そして倒れた所にチョップを頭に、そしてトドメに頭に蹴りを入れる。

 こんなボッコボコにされます?

 それも頭を重点的に。

 ダメージ判定あったら死んでたぞ……。

 

 ……それにしても、こんなやり取りも1年ぶりなのか。

 なんというか、趣深いな。

 

「……ニハハハ!」

「うわっ、急に笑い出したよ。大丈夫?頭打った?」

「どっかのビューティフルガールに頭をボコスカやられたんでね。多分それが原因だな」

「あらら。それはそれは可哀想に……でも、本望でしょ?」

「無論じゃん?」

 

 とまぁ、1年ぶりのやり取りをしつつ、俺はボロボロになりながらも立ち上がる。

 そして、エースちゃんのご尊顔を見ながら色々と尋ねる。

 

「……んで、どーよ?気分は」

「お陰さまで絶好調だよ」

「ちゃんと生きてる?」

「勿論。そして、生き生きしてるよ!」

「胸のカップは?」

「D!……って!何言わせとんじゃゴラァ!」

「ぐはっ!!」

 

 何処から取り出したのか、身体があった時に使いこなしていた大剣で、俺の頭をぶっ叩く。

 そろそろ知能がなくなる。

 

「……あ、ゼット1つ良い?」

「おん?」

「あの探偵事務所での事、ちゃんと覚えてる?」

「なんて言ったか……?」

 

 エースちゃんのその問いに答えるべく、俺は頭を働かせて思い返す。

 

―――――――――

 

『そっかそっかぁ……今夜、覚悟しといてね♪』

 

―――――――――

 

 ……え、これかぁ?

 コレはぁ……アレか?

 期待しちゃって良いパターンなのか?

 また罪を重ねちまうか?

 俺、とんでもねぇ犯罪者になるぞ?

 未成年で一線超えちまうのか?

 

 ……だが、コレも一種のビッグチャンスか。

 

「添え膳食わぬは男の恥……ってやつか」

「ん?」

「いいだろうエースちゃん。男としての覚悟を……」

「あ、多分誤解してるね。あの事件……名前をつけるなら、《圏内事件》のことだよ」

「あ、そっちね。いや〜恥ずかしい恥ずかしい」

「そう思ってるなら早く服を着てね」

 

 エースちゃんに急かされ、急いで《特殊防護服》を装備する。

 いや〜お見苦しいものをお見せしました……。

 

「……んで、何が伝えたいのさ」

「あの《ギルティソーン》って武器作った人、確か……グリムロックだっけ?その人、確かどっかのギルドのメンバーだった気がするの」

「ほほ〜ん……って、アレ?」

「どうかしたの?」

「いんや……ワンチャン俺の仮説が当たってるかもしれないかな〜……って」

 

 となると、カインズは死んでいない……?

 そんで動いてたのはグリムロックの居たギルドってことか?

 

 ……なんとなくわかっちまったかも。

 俺ってば天才。

 

「……ニハハハ!な〜んか、おもしれぇことになってきそうじゃん!」

 




このサブタイじゃ予想できなかったろう!?
久し振りにゼットのセクハラが炸裂させてやったぜェ!!!
もろたで四輪駆動!!!
コレを待ってたんじゃないのか皆の衆!?!?!?

ちなみにこの展開、シン・仮面ライダーの二次創作を漁りまくってたら見つけたやつです

さて、前回思いの外好評価だったゼットくんのイラスト
別バージョンです

【挿絵表示】

右上のやつは友人の癖です
これ描くのが一番楽しかっ……じゃなくて、苦しかったです
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