そんな時は!
オリ展開という名の横棒を一文字付け加えるだけで!
まぁなんということでしょうか!
幸せになりましたぁ!!!
ぃよぉし!!!今回はとことんギャグ振りじゃぁ!!!
シズさん、あなたを狂気の沼にぶち込んでやりますぜ!!!
2024年4月12日
1年ぶりにエースちゃんの顔を拝んだ日の翌日、キリトとアスナさんはヨルコさんのもとに行っていた。
何でも、昨日俺達が手に入れた情報を元に色々と話をするんだと。
んで、ウィンとエースちゃん、そんでエックスはジョーカーの元で推理してんだと。
その他の連中は知らん。
アイツ等のことだし色んなとこで色んなことしてんだろ。
つーかナオちゃんに至っては何もわからん。
俺が到着してから居なくなってんだけど?
……まぁいいか。
そんな中、俺はと言うと……。
「ゼットメンタルヘルスへようこそ、シズさん」
ギルドホームの俺の部屋にて、シズさんのメンタルヘルスを行っていた。
「えっと……どういう事なの?」
「そのまんまの意味だよ。今日の俺はヘルス嬢ってわけ」
「ヘルス嬢……?」
「……知らないんならスルーでいいよ」
そういやこの人バリ純粋だったわ。
……ヘルス嬢を知らないってのは、至って純粋だわ。
まぁそれはそれとして。
「シズさぁん、あなた何か悩み事あるでしょ?」
「え!?……な、なんの事かなぁ〜」
「その反応で誤魔化すにゃ、流石に無理があるぞ」
「あ、あはは……だよね」
苦笑を浮かべたシズさん。
しかしその笑みはすぐに消え、初めてあったあの日のように暗くなる。
普段ニコニコ笑ってくれてる人が曇るのが一番辛いものだ。
「……ゼットくんの言う通り、ちょっと悩みがあってね」
「よしきた。その悩み、俺に話してくれよ」
そう言うとシズさんは何故か顔を赤らめて、口元を隠しながら言った。
「……最近少し溜まっててね」
「ん?」
「いつか解消したいなー……ってね?」
「ちょっと??」
「その……お願いできるかな?」
「待って???」
身体を左右にくねくねとさせながら、うるうるした目で尋ねるシズさん。
さてはヘルス嬢について知ってるな?
頭に銀河が拡がる俺に、シズさんは不思議そうな表情を浮かべて俺に言う。
「どうしたのゼットくん……そんな焦って」
「いやさ……シズさん、あなた何か勘違いしてませんか?」
「え?だってここ、バイタルヘルスじゃなかったっけ?」
「メンタルヘルスだね」
「まぁ良き精神は良き肉体に宿るって言うでしょ?」
「自分より年下の未成年で発散しようたぁ、高尚な精神だね」
やばい。
遂にシズさんもコッチ側に来てしまった。
まともなのは俺だけか……。
「……ふふっ、冗談だよ、ゼットくん」
「あんま冗談言ってるようにゃ聞こえなかったけど……んで、ホントの悩みは何さ」
「……昨日のことだよ」
昨日のこと。
シズさんの言うそれは、多分カインズの事だろう。
昨夜エースちゃんから聞いたのだが、どうやらシズさんはその事を気にかけているらしい。
自分がもっと早く動けてれば……と、そう思ってしまったんだとか。
……そんな気に病む必要なんぞ無いってのに。
「あの時、私がもっと早く動けてたら……迷わずに動けてたら、あの人は助けれてたのに……なのに……」
「なるほどねぇ……」
シズさんのホントの悩みを聞いた所で、俺は机上に置いた酒を飲み、質問の答えを考える。
普通、眼の前で死人が出るのは辛いことなのだろう。
それも、助けれた可能性があった状態で……だ。
となれば、そのショックも何倍にもなる。
今のシズさんはそんな状態なわけだ。
俺じゃ到底考えきれない程のショックなんだろう。
それに加えて、シズさんは優しい。
優しすぎる。
故に、ショックはデカくなる。
それこそ、エースちゃんを失った時の俺よりも。
……仕方ないか。
ちょいと無責任になるかもしれんが、俺なりの解決策を出してやりますかね
「……シズさん」
「は、はい。どうしたのゼットくん……?」
戸惑うシズさん。
そんなシズさんの手を両手で包み、目を見て言う。
「俺とデートしませんか?」
「……はいぃ!?」
―――――――――――――――
草原を駆け抜けるバイク。
誰も居ない……という訳でもないが、人の少ないフィールドに響くエンジン音。
一陣の風のように、何処かで止まることなく駆け続ける。
やはりバイクというのは素晴らしい。
今回は諸事情でノーヘルだが、まぁいいだろう。
それに……。
「どーよシズさん!中々気持ちいでしょ!」
「うん!すっごく気持ち良いよ、ゼットくん!」
後ろに誰かを乗せて走るってのは、一人で走るよりも好きになってるのかもしれない。
前までは人と居ることですら苦痛だったというのに、随分と変わってしまったもんだ。
いや、喜ばしいことではあるんだが。
「……んで、どーよシズさん」
「どうって……何が?」
「気分、晴れたかい?」
そう。
何も無計画に走ってるわけじゃないんですよ読者様方。
これは最近知ったことなんだけど、バイクツーリングってのはマジでメンタルヘルスになるらしい。
なんでも、脳に良い刺激を与えてくれるんだとか。
やはりバイク……バイクはすべてを解決するんだ。
「……まだ引っかかるところはあるかな」
「そっかぁ……」
……どうやら完璧ではなかったようだ。
しゃーない。
こうなったらホントのメンタルヘルスをしてやろう。
「シズさんはさ、色々と抱え込み過ぎなんじゃない?」
「そうかな……」
「だってさ、カインズの件だって、シズさん一人の責任じゃないわけじゃんか」
「……で、でも」
「でももだってもねぇですぜ。あんとき俺が現場に居れば、ひとっ跳びで解決できてたんだぜ?」
俺のその発言により、シズさんは顔を下げる。
……ここで心意ってのを確かめてみるかね。
「……それとも何さ。シズさんはさ、俺たちの事信頼してない感じ?」
「そ、そんな事無いよ!『А to Ζ』のみんなは……ほとんど頼りないけど、それでもみんな大切な仲間だよ!勿論ゼットくんも!」
「ニハハハ!……頼りないは余計かな」
シズさんには、もっと笑顔で過ごして欲しいんでね。
「……もっと頼ってくれよ。んで、一人で抱え込むんじゃないよ」
一人で解決しようとして、結局何もできずに一人で嫌な気分になっちまう。
そんなんじゃ、楽しく生きていけないしな。
1人でやんのは俺の……俺だけの特権だからな。
「……うん。そうしてみるね」
そう言うと、シズさんは俺の腰を更に強く抱く。
そして聞こえるか怪しいラインの声で、呟いた。
「ありがとうね、ゼットくん」
まぁ改造人間になった俺からしちゃバリバリ聞こえるんだけど……。
まぁ役得だね。
これからも定期的に『ゼットメンタルヘルス』やっちゃうかな。
――――――――――――――
シズさんの悩みを解決した所で、俺達は《アルゲード》へと戻って来た。
悩みが解決して、表情の陰りが無くなったシズさんは、俺の腕に抱きつきながらギルドホームへと向かっているのだ。
そう、腕に抱きつきながら。
「あのシズさん。あなた男性恐怖症じゃ無かったんですか?」
「ゼットくんは例外だよ?小さくてかわいいもん」
「喜びと怒りが両立してる。俺はこの気持ちをどうやって伝えれば良いの?」
「うーん……暴力で愛を伝える……とか?」
「暴力じゃ何も産まないぞ」
「いや、産むよ。手始めにゼットくんとの子供を産んであげる」
「想像妊娠じゃんね……」
そう言ったシズさんの目は、マジの目だった。
キャラ崩壊もいいとこだ。
てか誰だよ。
シズさんのブレーキぶっ壊したの。
こんなシズさん嫌だよ。
そんなシズさんが荒れる中、俺のもとに救世主が現れた。
そう、ナオちゃんだ。
何かを米俵のようにして持っているナオちゃんだ。
「お、ゼットじゃねぇかよ。オメー今まで何処行ってたんだよ」
「そりゃこっちのセリフだぞナオちゃん。前回登場しなかったお陰でメッセージで「ナオちゃんは何処ですか?」とか聞かれたんだぞコラ」
「そりゃ作者の技量のせいだ。あたしは悪くねぇ」
「うーん……一理ある」
是非ともあの
いつか味噌を全身に塗りたくってやろう。
そう言えば、いつの間にかナオちゃんも第四の壁を超えれるようになっていた。
また俺の個性が消えた。
許さんぞ。
「……っていうか、その米俵みたいに背負ってんのは何だよ」
「人」
「などと言っております同士シズさん」
「なるほど黒鉄宮送りだね」
「待て待て……これはあたしの犯行じゃねぇ」
そう言うとナオちゃんは、気絶してる人を一時的に床に置き、説明を始める。
「いいか?あたしは昨日、事件解決のために聞き込みして回ってたんだよ」
「初っ端信用ならねぇ内容だな」
「捻り潰すぞド底辺……んで、石蹴りながら捜索してっと、倒れてるコイツを見つけたんだよ」
「それ、ナオちゃんがやったんじゃ……」
「その胸引きちぎるぞシズさんよぉ……んでんで、あたしは考えたんだよ」
俺等に遮られては暴言と共に話を続けたナオちゃんは、なにかの結論を言うべくして、一呼吸置いてから言った。
「コイツを気絶させたやつこそ、この事件の犯人だってな!」
「「じゃあナオちゃんじゃん」」
「お前ら大っ嫌い!!!バーカバーカ!!!」
「ぐえっ!?」
語彙力が小学生レベルの暴言をはきながら、俺を殴るナオちゃん。
《圏内》だとダメージ判定ないのに痛覚あるの、な〜ぜな〜ぜ?
すると。
「……う、うーん」
「お、目覚めたぞ」
先程まで床に置かれていた癖っ毛のショートヘアの少女は、うめき声に似た何かを上げながら起き上がる。
身長は俺より低い。
ようやくこの中で一番チビなやつから抜け出せた。
「あれ……?ここは何処?」
「ありきたりなセリフだね……ここは第50層、《アルゲード》だよ」
「《アルゲード》……あれ?確かボク、《マーテン》にいたはず……」
「そりゃあれだ。あたしがここまで運んできたんだ」
「そ、そうなんですか……って、あなた達誰ですか!?」
ようやく状況を理解できたのか、少女……でいいのかな?
取り敢えず少女はファイティングポーズを取る。
のだが、このメンバーに勝てそうにはない。
なんというか、レッサーパンダの威嚇みたいだ。
「へいお嬢ちゃん。そういうのは自分から名乗るのがセオリーじゃないかい?」
「そうかな……そうかも……」
こんな簡単に言い包められて良いのでしょうか?
……まぁいいや。
俺の言葉を真に受けた少女は、改めて俺達にその名を名乗る。
「え、えっと、はじめまして!ボクはオーシャンっていいます!よろしくお願いします!」
「おう、よろしくな。俺ゼット」
「私はシズ。そしてこの娘が」
「クラッシャーNAOだ!気楽にナオちゃんとでも呼んでくれよな」
「は、はい!よろしくです、ゼットちゃん、シズさん、ナオちゃん!」
そんな感じで挨拶を交え、少女……改めオーシャン……略してオーちゃんと出会った。
それはそれとてナチュラルにちゃん付けされてんのクソ笑える。
俺は男だ。
「んで、オメーはどうしてアソコで倒れてたんだ?」
「それが……後方から急に石が飛んできて……それに当たって倒れたんだと思います」
「石ねぇ……」
……待てよ?
さっきナオちゃんなんて言ってた?
確か石蹴りながらとかって言ってたよな?
それが当たったんじゃね?
損な推理を頭に過ぎらせ、ナオちゃんを見てみる。
「ほ、ほーん?そりゃ最難だったなぁ?」
顔真っ青で汗だらっだらである。
間違いない。
絶対犯人ナオちゃんだ。
そんな事を考えながら話を聞いてると、俺の横から何か黒いオーラが放たれてるのに気付く。
出どころはシズさんだった。
黒い笑みを浮かべたシズさんだった。
口だけしか笑ってない、目が明らかに笑ってないシズさんだった。
「……ナオちゃん、ちょっとこっちに来て?」
「え、い、いやぁ〜何でそっち行かなくちゃ」
「こっちに来て?」
「……はい。ナオちゃんそっち行きます」
その後、ナオちゃんはシズさんに説教されたってのは、言うまでもない事だろう。
近くから見てる俺の精神も擦り減りそうだったもん。
あの人怖い。
……って、なんだコレ。
「……何だこのノート」
「あぁこれ?さっき拾ったんだよ。でもなんか小難しいことしか書いてないからすぐに読むのやめたんだ!とりあえず見とけよ」
「………えっ?ちょ、ちょっと待って」
「ど〜れどれ?……えっ?なにこれ」
オーちゃんの静止をスルーしつつ、ノートを開く。
そこに書かれていたのは、無数の情報だった。
それも、人についての情報だ。
それを見た瞬間、俺の頭に本日何度目かの銀河が産まれる。
そうか……これが『無量空処』なのか。
……って、そうじゃねぇ。
「……へいオーちゃん。これは一体?」
「……どうやら隠しきれないようですね。わかりました、教えましょう」
そう言うと、オーちゃんは深く深呼吸してから、言葉を発する。
「その……ボクの趣味はストーキングなんです!」
なるほどね……この娘、今までの奴らと違うベクトルでヤベー奴だわ。
かくして俺は、『А to Ζ』の中でも珍しい、芯からイカれてるおもしれー女と出会ったのだった。
……あ、そうだ。
因みにこれは1つの余談なのだが、実は今日、シズさんほ俺の部屋に隠しておいた秘蔵の酒を飲んでいたらしい。
どうやらあの人、酒飲むと理性がどっかに行くらしい。
ので、俺の貞操のためにも禁酒令を出しておいた。
作者はシズさんを推しています
作者的人気ランキング的に上位5位に入ります
ちな1位はナオちゃんです
扱いやすいキャラがだいすき
それはそれとて、本日から4日間は南国を開拓しに行きますので、更新速度は更に遅くなる……というか、投稿できないかもです
ご容赦を