記録確認!
結果は10月18日から11月1日までの計14日間!
お疲れサマンサ!
そんな今回は恨みをぶつけるべくして後半バリシリアスです
みんなの情緒を無茶苦茶にしてやる
ヨルコさんがポリゴン化したことにより、半狂乱になりかけた『聖龍連合』のシュミットを送り届け、俺達はギルドホームへと戻っていた。
そこに集まったのは先程部屋に居たキリト、アスナさん、んでシズさん、んで《アインクラッド探偵事務所》で推理してたウィン、ジョーカー、エックスだ。
勿論俺とエースちゃんも居る。
なんかジョーカーに睨まれた気がするのだが……まぁ気の所為だろう。
「……それで、もう分かったんですか?副リーダー」
「まぁね。んで、多分それで合ってる」
「流石。普段からこんくらいまともにやってくれれば良いのに。もっと真面目に生きろよアホ」
「信頼されてるなぁ」
※会話が繋がってないように見えますが、これが日常です。
俺の表情からなにかを察したのであろうエックスが、俺に尋ねる。
それに真骨丁寧に答える俺。
そして徐々に暴言のレベルが上がっていくエックス。
もはやお家芸とも言えるノリなのだ。
「……で、二人を殺した犯人は誰なんだ?こっちの推理じゃ平行線だったってのによ」
「まぁそう慌てんなや半人前」
『そんなせっかちだから半熟くんは半熟なままなんだよ。早く完熟王になるんだよ』
「……もう突っ込まねぇからな」
『えーつまんなーい』
……それにしても、マジでこの娘キャラ変わったよな。
最初の方はザ・ツッコミ役って感じだったのに……
『……ん?どうしたの?ゼット』
「いんや?何でエースちゃんの胸って柔らけぇのかなー……って」
『どっかの誰かさんが揉みまくったから……って!何言わせんだコラァ!』
「理不尽ッ!?」
前言撤回。
俺の発言によって、シズさんの腕の中に収まっていたエースちゃんは、まるでロケットのように俺の顔面に飛んできた。
ツッコミの腕は落ちてなかったのだ。
というかシンプルに痛い。
ここ《圏内》なのに痛覚あんの何かのバグだったりする?
このゲーム痛覚無いのに。
……まぁいっか。
「んじゃ本題入りまして……今回の事件についてだ」
改めて声のトーンを落とし、今回の本題に入る。
「確か……今回の犯人がわかったんだっけか?」
「そーだキリト。んで、結論だけ先に言っておくと……今回の事件、死者は1人として出ていない」
「んなっ!?」
「待ってゼットくん。それじゃ、カインズさんやヨルコさんのアレはどうなるの?」
俺の推理に驚くキリト。
そしてその推理に的確な質問を出すアスナさん。
いい対比ができてるもんだ。
「いい質問だねアスナさん。まず初めに、《圏内》ではHPの減少はあり得ないんだ」
『でも、私たちの目の前で確かにポリゴン化した』
「つまりそれが偽りの死だった……ってこと?」
「そういうこった」
なんとかアスナさんは真相に辿り着けそうだ。
すると、今度は頭を抱えて考えていたウィンが発言する。
「偽りの死……つまり、そのポリゴン化したのはプレイヤーじゃなくて付けていた装備だった……ということになるのか?」
「鋭いじゃんか。そういうこった、ウィン」
「……まさか、あの時の仮説があっていたとは……流石です、ゼットさん」
「当然です!」
真相に辿り着けたウィン。
そんなウィンが俺のことを褒めると、床からカトラちゃんが生えてくる。
ギルドホームに穴が開く。
「ゼット様はまさしく崇高な存在……よろしければこの後語りませんか!?拒否権はありませんよ!!」
「ちょ、待てぇ!」
叫びも虚しく、ウィンはカトラちゃんによって穴に引きずり込まれてしまった。
可哀想に。
こりゃ当分は帰ってこれないゾ☆
「……それで、さっきのローブのプレイヤーはカインズさんだった……ってことなの?ゼットくん」
「多分ね。んで、転移結晶使ってどっかで折り合ってる……って感じだろうな」
『よし!それじゃ、これで事件は解決だね!』
「だな」
これにて圏内事件も解決ってわけだな!
いや〜果てしなく長かった!
ニハハハ!
……なんて言ったが、それだけじゃない気がして止まない。
何か別の存在が、『黄金林檎』以外の何かが動いていそうな予感がして仕方がない。
……なら、動かなくちゃな。
俺はエースちゃんをシズさんに預け、ギルドホームから出る。
『ちょっとゼット。何処行くつもりなの?』
エースちゃんにコートの袖を捕まれ……というか噛まれて止められるものの、すぐに離して、笑顔で答える。
「ちょいとやんなくちゃならない事があるんでね」
そうして、俺はギルドホームから出て、ライダータイプに変化させた《サイクロン号》で第19層へと向かった。
―――――――――――――――
第19層 十字の丘
「はぁ……面倒この上ないなぁ。弱った人間なんて、殺してもつまらないのに」
人気のない鬱蒼とした森にて、大剣を背負った仮面のプレイヤーがそう呟く。
言ってる内容はとても不穏ではあるが、仕方ないことだろう。
なんせこのプレイヤーは《
「私ぃ強い人間しか、戦ってて楽しい人間しか殺らないって言うのにぃ?今日の作戦はぁ……私のセオリーに反するんだよねぇ……」
今日の作戦。
それこそ、俺が危惧していた裏で暗躍しようとしている別の存在の正体。
ようやくすべての辻褄があった。
「……そうは思わなぁい?そこのお兄さん?」
「おっとぉ……流石にバレるか」
「当たり前じゃなぁい?だってぇ……」
木陰に隠れていた俺の方を向き、仮面を外し、紫メッシュ混じりの黒髪を揺らす。
そして、怪しげに笑いながら言う。
「あなた、私以上に殺意がビンビンなんだもの」
どうやら隠しきれなかったようだ。
殺意を隠す方法……メテオラからにでも聞いてみるかね。
「さ、早くこっちに来てくれなぁい?そんな離れてたら殺ることもやれないじゃない?」
「……はいはい」
言われるがまま、俺はヴェンジェンスの元に跳び、近場に着地する。
その行動によってか、ヴェンジェンスの表情は一転。
笑顔から驚きの表情へと変化した。
「へぇ……逃げないんだぁ」
「逃げる必要ないだろ?ここでアンタを殺すわけだし」
「ふーん……それじゃぁ、その蛮勇に敬意を込めて……私の名前はヴェンジェンス。気軽にヴェンって呼んでも良いけど?」
「ならお言葉に甘えておこうか。いちいち長い名前を呼ぶのは好きじゃないんでね。……んで、俺の名はゼット」
お互いに名を名乗ったんで、俺は改めて身体に溜めておいた《プラーナ》を循環させ、仮面で隠していない顔に2本の傷跡、普段よりも赤くなった瞳、そして額に赤い第三の目が顕になる。
「あら……痛々しい顔ね。いつもの仮面は付けないの?」
「今日は必要ないってだけだ。アレがあると本調子で戦えんないんでね」
今回の戦いに、優しさなんて必要ない。
今回の戦いに、エースちゃんの静止は必要ない。
「それじゃぁ……」
「おう」
「「初めよっか/るぞ」」
その合図を皮切りにして、俺とヴェンは瞬時に戦闘態勢に入る。
ヴェンは大剣をソードスキルで輝かせ、俺は拳を強く握り、ほぼ同時に走り出し、大剣と拳がぶつかりあう。
「ふぅん……やっぱ噂通りの強さだね」
「つっても、一発でその剣壊せなかったんでな……力は衰えてるさ」
「えぇ?この剣壊すつもりだったのぉ?」
「あまり長く戦いたくないんで……なっ!」
拮抗していた現状を打破すべく、大剣を思い切りぶん殴り、距離を離す。
「つーか、そっちだってやることあんだろ?さしずめグリムロックからの依頼だとは思うが」
「……さぁ?何のことやら」
「しらばっくれんなよ。どーせ今も他のメンバーが動いてんだろ?」
「……ちぇっ。な〜んだ、もうバレちゃってるのかぁ」
適当にカマをかけてみたが、どうやらそれは当たっていたらしい。
図星をつかれたであろうヴェンは、隠そうとしていた作戦を明らかにする。
「お察しの通り、依頼者はグリムロックって人。目的は3人の殺害、排除だよ」
「目的は?」
「さぁね。私そういうの興味ないからさぁ」
左右に揺れつつ、つまんなそうに答えるヴェン。
どうやら本当に知らないようだ。
「さて、それじゃぁ……本気で行こうかな」
そう言うと、ヴェンのHPの8分の1程度が削れると共に、大剣が紫色に輝く。
そして俺目掛けて振り上げられる。
その刹那……
俺の右腕が飛んだ。
「……ッ!!!」
飛んでいった“ソレ”を認識すると共に、言葉で言い表すことのできないほどの痛みが生じ、血が溢れる。
その名状し難い痛みに耐え切れず、俺の表情が歪む。
「アハハ!その表情、あなたもしかしてぇ……」
不愉快極まりない笑みを浮かべながら、片手で体を支える俺に近づいてくるヴェン。
「痛覚があるのかなぁ?」
「ぐっ……」
「よく耐えれるねぇ……でも」
再び不敵な笑みを浮かべたヴェンは、その手に持った大剣を天高く構え、俺の胴体に深々と刺す。
「ぐあっ!」
「これは耐えられないでしょぉ?アハハハ!」
俺の表情が歪んだのを認識し、笑いながら確信するヴェン。
キングの言うとおりだった。
コイツはヤバい。
「それにしても……このゲームでも痛覚があるなんてねぇ……なぁんか羨ましいわぁ」
大剣を突き刺したまま、横たわる俺の前にしゃがみ込むヴェン。
俺の頭をツンツンと突きながらも語り続ける。
「だって、そっちの方が生を実感できるでしょお?」
ヤバい。
キングが言っていたが……想像以上よりもヤバい。
俺とは違うベクトルでイカれてる。
「……さて、一応私も暇じゃないしぃ?そろそろ行かないと怒られちゃうしぃ……もう終わらせよっか」
突き刺した大剣を抜き、再びHPが減少し、剣先が紫色に輝く。
マズイ。
これ以上ダメージを食らうと死んでしまう。
……それだけは避けなければ。
こんなとこで死ぬなんて後悔しか残らねぇ。
そんなの御免だ。
「ここで……死んでたまるかぁ!」
「おぉ?」
残ってる左腕で地面を叩き、俺を中心として衝撃波を発生させる。
その衝撃で僅かながらヴェンは怯む
その僅かな隙を逃さず、左腕でヴェンに殴りかかる。
「おぉ!アハハハ!それでも動けるんだねぇ?」
しかし命中はせず。
大剣で防がれつつも、今まで以上に楽しそうな笑顔を浮かべて言う。
だが、それは無意味じゃない。
どうやら所持していた大剣にヒビが入ったようで、大剣をアイテム欄に戻す。
そして、次の大剣を取り出す。
「んだよ……2本目あんのかよ」
「そーだよぉ?……それでぇ?まだやるつもりなのぉ?」
2本目の大剣をこちらに向け、怪しげな表情で尋ねる。
その答えは、極めてシンプルだ。
極めてシンプルで、果てしなく無茶な答えだ。
「無論だ。……かかってこい」
既に右手は失ってる上に、腹に風穴は空いてるが、それでも尚立ち上がり、我ながら不格好なファイティングポーズを構える。
今にも倒れそうになりながらも、倒れずにその場に立つ。
「……いいねぇホントに。殺すのが惜しいくらいだよぉ」
そうは言いつつも、嬉々としながら大剣を振りかざすヴェン。
最悪の時間を過ごす覚悟を決め、再度《プラーナ》を循環させる。
その時だった。
俺の後方から、見慣れたメイスがヴェン目掛けて飛来する。
「っ!」
飛来してきたメイスを認識し、振りかざしていた大剣を自分の前に構え、跳んできた方向へと弾く。
弾かれたメイスは、それを投げ飛ばした者の元へと戻る。
「まったくぅ……何のつもりぃ?」
呆れたような口調で、俺の後ろに立つ人物を睨むヴェン。
俺の後ろにいる人物。
それこそ……
「キングくんはさぁ」
「……何のつもりも何も、ソイツに手を出して欲しくなかっただけだが?」
「……はぁ。またそれぇ?「必ず俺様が殺す」なぁんて言ってたわりに行動しないから、発破をかけてあげただけだよぉ?」
「その割には、本気で殺しそうだったが?」
「……ちぇっ。バレたかぁ」
「俺様の目を誤魔化せると思うなよ」
キング……なのか?
今まで話してたときとキャラが違いすぎる。
ホントに王の圧を感じる。
「まぁ仕方ないかぁ……わかったよ。今日はここで手を引いてあげる」
キングの圧に観念したようで、大剣を背中の鞘に戻し、その場から離れようと踵を返すヴェン。
「……あ、そーだ」
何かを思い返したかのように、ヴェンはこちらに向かい駆け寄ってくる。
そして、俺の耳元で呟く。
「また会おうねぇ?
「もう二度と会いたくないさ……
「アハハハ!……じゃあねぇ」
そう言い、ヴェンは夜の闇の中に消えていった。
それと共に、俺の身体から緊張の糸が解けて、その場に倒れる。
「……っ!ゼット!」
倒れ込む俺のもとに、急いで駆け寄ってくるキング。
今まで通りの声のトーンでちょっと安心。
「起きてっから……そんな揺らすなっての。出血多量で死んじまうぞ……」
「ゼットぉ……!」
「んだよ……男に抱きつかれても嬉しくねぇぞぉ」
既にHPバーが赤くなっている俺に、感動からか抱きついてくるキング。
君さっきとキャラ違くない?
……まぁいっか。
取り敢えず今は、少し寝ておこう。
―――――――――――――――
これは俺があとから聞いた話なのだが、あの《圏内事件》の犯人は予想通り……というか、ヴェンが言った通りグリムロックだった。
その目的は、俺等子供にゃまだ理解できそうにないもので、「妻であるグリセルダが、現実世界よりも生き生きとしていたから」である。
やはり人間というのは難しいものだ。
そんなのは、愛ではなく所有欲であるというのに。
まぁ最終的にはシュミットに連行されたらしい。
何ともまぁ、腑に落ちない結果だ。
ちなみに今の俺はというと……
「テメェ一人で暴れやがってよぉ……おぉん???」
『何で私を同行させなかった?えぇ???』
「スンマセン……スンマセン……」
……キリトとエースちゃん、説教され中です。
誰か助けて。
まぁオリ主だからって最強じゃないんですよ
今回の戦いで右腕持ってかれた上に、スーツボロボロにされました
まぁ数分後に腕は戻ってくるんですけど
そんなわけで今回登場したのがユニークスキル《暗黒剣》持ちのヤベー奴、ヴェンジェンスです
また性懲りもなくキャラ増やしやがって……
あ、このキャラの制作に携わってくれたのは火ノ御です
彼を終身名誉その武器なしenjoy勢制作スタッフに任命しました
他にやりたい方おりゅ?