なんか……オリジナル展開は思うように書けないのだ
けど楽しいからいっぱいやるね☆
それはそれとして、『その武器なしenjoy勢制作スタッフ陣営』のディスコサバを作りました
既に過疎化してます
残念ですね
第22層 南西エリア南岸
季節は春。
ホトトギスと思わしき鳥の囀りが響き、桜の花が舞い散る中で、俺とエースちゃんとナオちゃんとオーちゃん、ついでにキリトの5人が森の中を歩み進める。
ここが最前線から離れた第22層であるということからも、人の気配も少ない。
料理さえ持ってきていれば、ここで花見をするというのもありかもしれないな〜。
どうせ増える『А to Ζ』のメンバー。
いつか料理人が欲しいものだ。
多分何処かで出会えるのだろうな。
まぁそれはそれとして、俺は思いっきり息を吸い、全力の声で叫ぶ。
「いざ、カブトムシ狩りじゃい!!!」
季節外れにもほどがある発言が、森林に木霊し、木に止まっていたであろう鳥たちが飛び立っていく。
『……それで、場所はここであってるの?生命体らしい反応そんなに無いけど』
「あってる」
「おめぇよぉ……今更だけど、春にカブトムシが採れんのか?」
「わからん」
「何か仕込んだりしましたか……?」
「してない」
「 ……っていうか、こんな昼間に採れるのか?」
「むりだな」
『「「「…………」」」』
そりゃそうだろう。
何せカブトムシ狩りをすると決めて、約1時間でここまで来たのだ。
準備なんぞ、無論してない。
というか、網と虫籠しか持ってきてないのだ。
そんな俺の姿を見て、4人は声を揃えて言う。
『「「「解散っ!」」」』
「待て待て待て」
踵を返し、転移門に戻ろうとする4人を全力で止める。
この季節に一人でカブトムシ狩りをするのは虚しすぎる。
ただのアホとして見られるのは嫌だ。
せめてコイツ等も一緒に地獄に道連れだ。
「……んだよゼット。あたしだって暇じゃねぇんだぞ?」
『そうだそうだ』
「ま、まぁボクもですね……」
「俺もだ」
畜生みんな乗り気じゃねぇ。
ってか暇だから集まったんだろお前ら。
「……つーか、ナオちゃんのやることなんぞ寝ること以外無いだろ?」
「そりゃそうだ。あたしの人生において、寝ることってのは一番大切なことだぞ」
「羨ましいほど自堕落な人生だな」
「捻り潰すぞチビ」
「ナオちゃんがデケェだけですぅ!」
毎度の如く言い合いに発展する俺とナオちゃん。
ちなみにだが、俺の現在身長は160で、ナオちゃんの身長は172くらい。
なんとその差は12cm。
なんか……悲しくなるよね。
「んで?エースちゃんはなんか予定でもあったの?」
『プラーナ吸引』
「……何故に?」
『どっかの誰かさんがさっきまでとある人の抱き枕になってたらしいからね。落ち着かせてるの』
「……すんません」
先程まで抑えていたのであろう真っ黒なオーラが現れ、それに対応するようにエースちゃんの前に正座する。
俺の立場も弱くなったものだ。
すると、正座する俺のもとにナオちゃんが近づき、肩を組んで、とんでもないことを言う。
「残念だったなエース。コイツはあたしのだ」
言葉足らずにもほどがある。
無論その言葉にエースちゃんが引っかからないわけもなく……
『……それは宣戦布告って事でいいのかな?』
「いいぜ?……あん時負けたリベンジだ」
そんな訳でエースちゃんとナオちゃんとの戦闘が開始されました。
多分ここら一体にクレーターが出来ることだろう。
非常に残念だ。
そんなドラゴンボール並みの戦闘を横目に、残りの二人のやることを聞く。
「……オーちゃんはやることあるの?」
「はい!シズさんのストーキングです!」
聞くんじゃなかった。
俺の質問に、オーちゃんは目を輝かせながら答えやがる。
そんな自信満々に言うことではないんだが?
「はぁ……」
「……あ、安心してください!まだ気付かれてないので!」
「そこじゃないんだよ俺が危惧してんのは」
もうなんか……この娘スカウトして良かったわ。
そうでもしてなけりゃ、多分今頃黒鉄宮送りになっていただろう。
「……『А to Ζ』から抜けるなよ?オーちゃん」
「は、はい。抜ける気なんてさらさらありませんし」
「そりゃ良かった……」
サラッと言ったところ、どうやら嘘ではなさそうだ。
ほんとに良かった……。
さて、あとはキリトだけなのだが……。
なんというか、さっきまでの3人がやべぇ理由だったもんで、聞くのがちょいと怖い。
「それじゃ、キリトは?」
頼むぞ……。
期待に答えてくれよ……キリト!
「俺はレベル上げだ」
「うっわ……」
あまりにもつまらない回答に、俺は深いため息を吐く。
心ガッカリだ。
「ふざけろやドブガス」
「つまんねぇなオメー」
『ユーモアが足りない』
『「「出てけ」」』
「……そんな言うか?」
俺、ナオちゃん、エースちゃんの順にキリトに向けて心のこもった、本心からの言葉を贈る。
てかいつの間に終わったんだよそっちの勝負。
どっちもボロボロになってんだけど?
……まぁいっか。
俺達からの言葉で明らかしょげるキリトに、オーちゃんが近寄る。
「あ、あの……」
多分、ここに居る4人は慰めの言葉が飛んでくるんだろうと考えたであろう。
しかし……
「多分そんなのだから、お友達が少ないんだと……」
飛んできたのは、真反対の言葉だった。
「ごはっ!?」
オーちゃんのトドメの一撃により、キリトは血反吐を吐く。
クリティカルヒットだ。
「見事に倒れましたね……解説のナオちゃんさん、先程の言葉はどうでしょうか」
「そうだな……悪意がない分、あたし達の言葉よりも刺さったろうな。南無三南無三」
どっからともなく現れた実況席に座り、俺とナオちゃんは取り敢えずふざける。
そんなこんなしながら、カブトムシを採るための罠を張りながら森の中を進んでいく。
罠と言っても、そこら中の木に手当たり次第蜂蜜を塗ってるだけなのだが……まぁやらないよりかはマシであろう。
その時だった。
「なんだオメェら」
「おぉん?」
俺等の後方から、誰かの声が聞こえる。
振り向くと、そこには総勢6名ほどのプレイヤー達が居た。
「こんな森の中で訳の分かんねぇ事しやがって……。なんか隠し事してるのか?あぁ!?」
「うーむ……否定できんな」
そりゃそうだ。
何せこちとら春にカブトムシ狩りを決行しようとしてるものだからな。
怪しさ極まりないだろう。
「ボクが言うのもアレですけど、やってる事異常者のソレですもんね……」
「オーちゃん。俺先端恐怖症だからちくちく言葉やめて」
「先端恐怖症って言葉にもダメージ判定あったんだな……」
『キリト、どうせいつもの虚言癖だから』
「……俺だって泣く時は泣くんだぞ」
思ったよりひどい扱いに、涙が溢れる俺。
最近、自分のメンタルの弱さが情けなくなる。
人殺して平気なのに仲間からの弄りに耐えられないとか……。
そんな感じでいじけてると、誰かが俺の頭を撫でる。
ナオちゃんだった。
だったのだが……
「おーよしよし。言われてたこと全部事実だけどそんな拗ねるなよー。ガキみたいな身長だけどガキじゃねぇんだろー?」
「……これ慰めじゃなくてトドメ刺してんな?」
「お、気付いた?」
「……今日の夜はちょっとだけ泣こ」
やっぱウチのクランってシズさん以外人でなしのろくでなししか居ないわ。
……俺も含めてだが。
『……それで?何でこんなとこにいる訳?』
「テメェらに説明しているヒマはねぇんだよ」
「宝探しだ」
その場にいる全員……いや、発言した茶髪のイケメン以外が固まる。
リーダーらしき人物が口開けて唖然としてやがる。
そりゃそうだ。
隠そうとしてたのズバッと言いやがったもんな。
そりゃこんな表情にもなるわ。
「………今ちょっと言っちゃったけど、これ以上は教えないからな」
「リーダーがシークレットクエストってのを見つけたんだ。それがこの森の奥の古い屋敷にある大金持ちの遺産を探すって内容なんだ」
『全部言っちゃったね』
「これ以上は言わねぇ」
「遺産はすごい金銭的に価値があるものらしくて……」
「グレイシャー!ちょっと黙っててくれない?」
遂に我慢の限界が来たのか、リーダーらしき人物が例のプレイヤー……グレイシャーを止める。
コイツ中々面白い。
怒られたことにより拗ねたのか、グレイシャーは先程の俺のように拗ねながら言う。
「………協力したほうが効率いいだろ」
「その分儲け取られるの分かってる!?つーかガキみたいに拗ねてんじゃねぇよ!」
「俺は拗ねてねぇ」
目に見えて拗ねてるんだが……?
……やっぱコイツおもしれぇな。
見込みがあるぜ……!
……まぁそれはそれとしてだ。
「宝探し……ねぇ?…………そんなの、最っ高に面白そうじゃねぇかよオイ!!!」
『迷ってる暇なんて無いね!』
「そうと決まれば……ゼット!」
「おう!行くぞキリト!エースちゃん!」
『「「いざ!お宝探しだ!」」』
俺とキリト、そんでエースちゃんはその大金があるであろう屋敷へと駆け出した。
カブトゼクターを探すよりも楽そうってのもあるし、シンプルに宝探しは楽しそうだ!
「あ、待てバカども!あたしも混ぜろぉ!」
「ちょ、ちょっと!置いてかないでください!……あ、失礼しますね!」
そう言い、ナオちゃんとオーちゃんも俺達に付いてくる。
そんな光景を、グレイシャー含む6人はポカンと見ていた。
静寂が6人を支配する中、一番初めに口を開いたのはリーダーだった。
「……っは!ヤベェこのままだとこいつらにお宝取られる!お前らとっとと行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
「……おう」
ちなみに、まだグレイシャーは拗ねていた。
―――――――――――――――
それらしい廃屋敷に辿り着いた俺達5人は、取り敢えず手当たり次第散策することにした。
何の情報もない今、正直何をすればよいのかもわからないのだ。
そんな感じで、俺とナオちゃんとオーちゃんは屋敷を突き進んでいた。
「……なぁナオちゃんにオーちゃん」
「おん?どしたゼット」
「な、何かありました……?」
「いやさ……さっきまで気付かなかったんだけどさ…………キリト達居なくね?」
「「え?」」
ホンットに今更ではあるが、後方にいたはずのキリトとキリトが持ってたエースちゃんが居ないのだ。
ナオちゃんとオーちゃんも、どうやら気付いてなかったらしく、俺に言われてようやく気付いたようだ。
「あり?ホントだ。影薄かったから気付かなかったな」
「それはそうだが……エースちゃんまで居なくなるのはキツイな」
正直キリトの方はどうでも良いが、エースちゃんの方はきつ過ぎる。
あの娘が居てこその俺だと言うのに……。
そんな感じで俺とナオちゃんが戸惑う中、オーちゃんは顎に手を当てて考える。
「うーん……」
「お?どーしたよオーちゃん。何か悩み事か?」
「あ、いえ。別に大したことじゃ無いので……」
「ふーん……って、おーん……?アレなんだ?」
「アレ?」
ナオちゃんが指を指した方向に居たもの。
それは泥人形のようなものだった。
ただ唯一わかるのは、そいつのカーソルは赤色であること。
つまり、敵だ。
「……やってみっか」
小声でそう呟いたナオちゃんは、何を思ったのか、拳を握り、その泥人形に凸る。
想像できなかった行動をしたためか、俺は
「ナオちゃん!?」
「何やってるんですか!?まずは情報を集めてから……」
「情報よりも特攻だぁい!!」
つまり「当たって砕けろ」ってわけなのか。
こんの自由人め……勝てる見込みあるのかよ。
直線的に飛んだ拳は、見事に泥人形にクリティカルヒットした
……はずだった。
しかし、ナオちゃんの拳は泥人形をすり抜けてしまったのだ。
なんてこった。
コイツ物理技効かねぇぞ。
「……ゼット!」
「どうしたぁ!」
「先逝ってるからな!」
そう笑顔で言い、ナオちゃんは泥人形に連れて行かれてしまった。
「……んな事笑顔で言うんじゃねぇ……ぐえっ!?」
「駄目ですゼットさん!ボク達までバレちゃいます!」
「待ってその技は違う!言葉じゃなくて息の根止める技になってる!俺死ぬ!」
多分オーちゃんは俺の口を抑えようとしたんだろう。
俺が喋ることによって、あの泥人形にバレる可能性があるから。
だかしかし、オーちゃんが俺に行ったのはなんとチョークスリーパーである。
この娘、俺のことを仕留めに来てる。
「……それはそうと、ちょっと考えてたんです」
「何をさ。てか早く緩めてくれ」
オーちゃんは技を続けつつ、俺に考えを語る。
その前に早くこの状態を解除してもらいたい。
「……もしかしたらこれ、ひとりひとり連れ去られてくアレじゃないですか……?」
「……この作品でホラー展開あんの?」
「多分アルファベット順的に次はボクです。今までありがとうございました!」
「やめてこんなとこで別れの言葉聞きたくない。それもそんな爽やかな感じで」
首を絞められつつも、案外余裕でわちゃわちゃする俺等。
こんな感じだが、そろそろ窒息死する。
その時だった。
「ヤバいヤバイ怖い怖い怖い怖い怖い怖いヨォ!誰かァァァ!おかあさぁァァァんッ!!」
ちょいと遠くの方から、果てしなく情けない叫び声が聞こえる。
その声を聞き、俺もオーちゃんもキョトンとする。
そのお陰でチョークスリーパーから抜け出せたのだが……
「……今のなんだ?」
「さっきの人達じゃないですか?ほら、『真紅の牙』の」
「アイツ等そんな名前なんだ。……てかこの声質、さっき聞いたような気がすんだよな〜……って」
「確かに……あ、あれ?なんかこっちに音近付いて来てないですか……?」
徐々にこちら側に接近してくる足音と叫び声。
その正体は、案外すぐに判明した。
「嫌あぁァァァァァァァァァァァァ!!!」
「うわぁお」
「壁突き破って来ましたね……って、さっきの」
「ん?……あれ?須藤か?お前もここにいたのか」
「情緒どうなってんのさ」
ついさっきまで叫んで走っていたというのに、須藤……?とやらに出会って落ち着いたようだ。
てか須藤って誰だ?
「……あ、そういえばまだ言ってませんでしたね。ボクのリアルネーム」
「あ、あぁ……もしかしなくてもオーちゃんが須藤?」
「はい、リアルネームは須藤 海です。改めてよろしくですね、鷹宮 絶斗さん」
「俺リアルネーム教えた覚えないぞ」
……これは色々と情報をまとめる必要がありそうだ。
次回はちょいと熱い展開になるかも……?
そういえば……ウチの作品内で皆さんの好きなカップリングってあったりします?
教えていただけるとありがたい……
ちなみに作者はナオちゃん×ゼットですね
正直この二人はベストパートナーだと思ってます