皆様のおかげでここまで続けていけました!!!
ありがとうございます!!!
ちなみにどうでもいい情報を一つ
ウチの鎮守府の夕立はレベル76まで行ってるウチの艦隊の強者です
それでも一番強いのはスーパー北上さま
提督レベルは50の初心者(大嘘)で新任(大嘘)
現在は川内LV43と古鷹LV45と響LV30と瑞鳳LV38の育成中でございやす
推しを増やして……愛そう!
イップタサイセイバンザイ!!!
まぁこれからもサボりながらちまちま投稿していくんでヨロシク!
2024年4月23日
第50層 アルゲード
例の廃屋敷のクエストを攻略してから、火を放って抜け出して翌日。
天気は見事に雨である。
スピーカーから流れる洋楽を聴きながら、振り続ける雨を硝子窓越しに眺める。
そして呟く。
「雨は飄々と降っている……ってやつか」
何年か前の授業で聞いた、大阿蘇?って詩の一部だった気がする。
なんで急にこの詩が思い浮かんで、口ずさんだのかは不明だ。
多分雨のせいだろう。
「……こんな日は外に出ず、本でも読むのが風情ってやつだよな。確か貰いもんの本もあるし」
そう判断し、我が部屋に置かれた書斎からとある小説を取り出す。
どうやらこのアインクラッド内で、趣味で小説を書いてるプレイヤーがいるらしい。
まぁ戦うことが全てってわけじゃないもんな。
こんな歪んだ世界でも、日常的な娯楽や趣味ってのは必要だわな。
「それにしてもおもしれーなコレ……」
作者が匿名でやってるもんで、誰が書いたかはわからないが、とにかく面白い。
色んな雑学みたいなのが色々と書いてあって……すっげぇ興味深いの。
「プッチンプリンが厳密にはプリンじゃなくてゼリーだったなんて……俺達はグリコの手の平の上で踊らされていたのか」
くっそどうでも良いような内容ではあるのだが、すごく面白い。
ココアを啜りながら、さらにページを読み進めていく。
味しないけど。
「メロンパンにメロンは入ってないし、キクラゲはクラゲじゃない。その上コアラのマーチは消費者から見えないとこで生産者がデスマーチしてるし……この世の全ては紛い物なんだな〜」
……なんかコレ読んでると思考がイカれる気がしてならない。
ちょっと読むのやめようか。
この世の全てが信じれなくなる。
「やっぱ本より歌だな歌。ちょうどいい曲も流れてるし〜」
本を書斎に戻し、改めて椅子に腰掛け、流れ続けてる曲に耳を傾ける。
この大型のスピーカー、実はもやしに作ってもらったやつ。
まぁ使い勝手はいいしノーパソから好きな曲流れるように色々と弄ったから愛用してる。
もやしには感謝だな。
感謝しか無い。
感謝以外はなにもない。
調子乗ってんじゃねぇぞ爆弾バカごときが。
「……Come and get your love〜♪ 」
心のなかで罵倒を繰り広げる中、聴いてた曲もサビに入ったんで俺も口ずさむ。
誠に残念な話、俺は英語は全く得意ではない。
だが、聴き続ければ歌は歌えるし仮面ライダー関連の英語は覚えれる。
何でだろうね。
そんな感じでのんびりと、ゆったりとした平穏な朝を過ごしてると、俺の部屋の戸をノックする音が聞こえる。
『ゼット?今良い?』
声的にエースちゃんだ。
というか鍵括弧でわかる。
小説って……便利だよな。
「オッケーだぞ。特に急ぎの用は無いし」
流してた音楽を停止させてから返答する俺。
ドアから入ってきたのは、声の主であるエースちゃんとオーちゃん、そして……
「昨日ぶりだな、ゼット」
「だな。元気してたか?グレイシャー」
「お陰様でな」
先日のクエストで共に戦ったグレイシャーである。
この3人が揃うとは……一体どんな内容なのか。
『それじゃ本題に入るけど……グレイシャー、自分で言える?』
「……おう」
グレイシャーは一息置いてから、 真剣な眼をこちらに向けて言う。
「俺を『А to Ζ』に入れてくれ」
いつぶりだろうか。
『А to Ζ』の加入を望んだ奴が来るのは。
改めて見ると、グレイシャーの眼は本気と書いてマジと呼べる程の眼をしてる。
……まぁ即決するのもアレなんでね、ちょいと動機を聞いてみようか。
「……そりゃまた、一体どうして?」
「……知っての通りだと思うが、俺は臆病だ。出やしないはずのおばけに驚いたり、突然の大声でビビったり……散々だ」
「まぁ実際あんときビビってたもんな」
思い返すグレイシャーのビビり方。
それこそまさに、ビビリ1グランプリで優勝できるレベルのビビリだ。
「そして昨日、足が竦んでた俺に言ってくれたろ?「お前を信じる俺を信じろ」と」
『おぉ、中々クサいセリフだねぇ。キャラに合ってない』
「ちなみにこの時、ドヤ顔でいってましたよ。たべる牧場ミルクのアレみたい感じで」
「ちょいとそこの外野2名、お静かにな」
グレイシャーの説明に、いらん要素を含みだす二人のガヤ。
てか、誰がたべる牧場ミルクだ。
「……話を戻すが、俺はその言葉でやっと覚悟が決まったんだ。俺は誰かに信頼される人間なんだって」
「それで?」
「そしてこの事を『真紅の牙』のメンバー達にも伝えたんだ。そしたら、「お前は『А to Ζ』に行け。そして強くなってこい」って」
『ふーん……あのリーダーさん達がねぇ』
口ぶり的に、エースちゃんが何かしらしてくれたんだろう。
流石リーダー。
「だから俺は変わりたいんだ。もう迷わずに誰かを助けれるようにしたいんだ……強くありたいんだ」
曇りなき眼で、そう言い切るグレイシャー。
なら、返答は一つだろう。
「勿論。歓迎しようじゃないか」
はなっから断る理由も無かったしな。
さぁさ久し振りのコード任命シーンだ!
ようやっと俺の高IQを発揮する時間が来たぜ!
まず初めに、グレイシャーにはあの戦闘以降ガッツが付いたと思える。
そうでなけりゃ、こうして『А to Ζ』に入ろうとは思わないだろう。
んで、グレイシャーの身体能力は上々。
まさしく神から与えられたGIFTそのもの。
……よし、これで決まりだ。*1
「んじゃ、改めて挨拶だ。ようこそ、コードG。我等『А to Ζ』は、貴方のことを歓迎するよ。これからよろしくな、グレイシャー!」
「おう!」
かくして『А to Ζ』に新たなメンバーが加わった。
現在は純粋な真水のような存在である彼。
だが真水に泥を少しでも入れれば泥水になる。
果たして彼はあと何話で『А to Ζ』に染まるのか……ってね?
―――――――――――――――
その夜。
いっつも通り屋根の上で月夜を眺める。
朝のうちに降っていた雨は未だ続いており、黄色いカッパとヘッドホン、そしてウォークマンを装着しております。
洋楽って……いいよね。
それはそれとて、だ。
「なんとかバレなかったが……まだいてぇな」
ヴェンジャンスとの戦闘から11日も過ぎたというのに、未だに斬られた箇所……主に腹部の違和感と痛みが生じてる。
……明らかにおかしい。
このソードアート・オンラインというゲーム、剣で斬られたとて本格的な痛みが発生するのではなく、その部分に不快感が出る程度なんだ。
なのに、俺の身体には痛みが生じる。
《プラーナ》を接種し、この身体が改造されたあの日から。
それにだ。
オーグメントと敵対した時に聞こえた言葉。
鮮明に聞こえた「ヤツを殺せ」という俺の声をした何者かの言葉。
アレの正体もまだわかっちゃいない。
それに加えて、オーグメントと戦うたびに感じてしまった高揚感。
オーグメントに対する殺戮を、快楽を得るための娯楽の一種であると考えてる自分がいる。
ただのゲームとしか思っていない自分がいる。
もう一人の自分がいる。
「全部《プラーナ》を手にしてから起こったこと……だもんな」
《プラーナ》
確かだがサンスクリット語で、日本語に翻訳すると「生命エネルギー」……だったか。
それが何を意味してるのか……わかったもんじゃない。
ただ一つ言えるのは、この《プラーナ》のせいで俺の人生は一転した。
してしまった。
悪い方向にだ。
強いてメリットを言うなら、あの症状が出なくなったのと、身体能力が向上した程度だ。
「俺はただの人間として楽しい人生を過ごしたかったってだけなのにな……」
徐々に人じゃなくなっていく己の腕を見つめ、そうぼやく。
この事はアイツ等にゃ隠さねぇとな。
わざわざ要らん心配は掛けたくねぇし。
そんな事を思い、もう一方空を見上げる。
そしてまた呟く。
「雨は飄々と」
「降っている……ってなァ」
俺の言葉を遮り、誰かの声……まぁ聞き覚えはある声なのだが、ソイツが遮り詩を詠う。
取り敢えずその声がした方向を見つめる。
俺が見たもの。
それは屋根に風穴開けてピエロの画面をつけた顔だけを表していたもやしであった。
……取り敢えずスルーでいいかな。
「ハァイ、調子いい?」
そうはさせてもらえなかった。
俺は運命の神様を一生恨み続ける事になるだろう。
「久し振りの登場だってのに、挨拶は無いのかァ?」
突如として来て登場してきた上に、さも何事もなかったかのように振る舞うもやしに動揺してると、もやしは更に話を続ける。
仮面があるせいで表情はわからないが、多分、いや確実にすっげぇ笑顔になってると思う。
まぁ色々と考えた結果、俺は首を横に振ることにした。
「oh……せっかくの登場なのに。もっと未登場のキャラの活躍が欲しいだろォ?」
そう言い、アルファベットの書かれたパネルを表示する。
表示してきたのはB、H、M、P、Rの5つ。
最近登場してない、具体的に言うと10話くらい登場してないメンバーのコードである。
「……H、M、P、Rに関しては次話で出すしコードBであるお前は今出てるから問題ないだろ。俺に言われたところでそんなの知らんわ。作者に言え作者に」
これでもあと10人以上登場してねぇんだよな……。
どうやって収集つけるつもりだあのサボり人。
まぁそれはそれとして、ペニーワイズみたいになってるもやしを、できるだけ冷たく対応する。
「動揺させようとしやがって……騙されんぞ」
「まァそれもそうやな。んじゃァこの話やとレスバ負けそうやから話題変えるけど……お前に対する伏線とかボツ設定とか多すぎへんかァ?どやァ?」
……やべぇこの内容は俺がレスバで負ける。
どうすっかな……
……逃げっか。
「おおそうだな。そんじゃ俺月見てるからそこで埋まってな」
「待てやァ」
踵を返し、もう一度月を見に戻ろうとすると、もやしは俺の足を掴む。
貞子見てぇだな。
……しゃーない、構ってやるか。
「……つーか、何があった?」
「このお面付けて卑劣おちょくってたらセコムが来た」
セコム……多分フェンの事だろう。
それにしてもエイチのことおちょくるとか……命知らずにもほどがあるなこのバカ。
「そりゃ100%お前が悪いわ。これの修理代お前のコルから引いとくぞー」
「なんて酷い……それでも超親友かよォ!あの青春の3年間を忘れちまったのか!?アァン!?」
「存在しない記憶で勝負吹っ掛けてくんのやめて?」
マジでもやしはあの時何を見たのか……。
これがほんとにわからない。
「……まァ茶番はこんくらいにしといてっと」
そう言い、もやしは自力で屋根から抜け出し、ようやく全身を顕にする。
雨漏りめっちゃするじゃんかふざけんなよ。
「なァ、何でそんな暗ェ顔してんだ?おまけにそんな腹抑えて……なんや?斬られたとこに痛覚でもあんのかァ?」
「……何でもねぇよ。ただ腹が痛ぇだけだよ」
「……ほーん、そか」
ぶっきらぼうに答え、改めて指定位置に戻り、空を見上げる。
先程よりかは弱くなった雨に打たれつつ、ただただ夜空を眺める。
すると、俺の隣にもやしが座ってくる。
「……ほなこっからは俺の独り言って事で、テキトーに聞き流してもらえりゃエエんやけどな」
そして、俺の反応など関係なしになにかの話を淡々と語る。
「……俺なァ、親がくそったれたイカレ野郎だったもんでよォ……昔っから色々とあったんだわ」
親がクソ……どうやらそこの境遇は同じのようだ。
俺の場合は次第にイカれてったんだけどな。
「まァ詳細は追々語ったる。そこら辺の事話すと1万年くらい遡らなあかんねん。せやから割愛しとくけど……」
そう言うと、もやしは一呼吸置いてから低めのトーンで、衝撃的なことを伝える。
「……俺、痛覚あんねん」
その言葉に驚き、俺はもやしの方を向く。
「ははァン?その反応……やっぱ痛覚あんだろ?ほら、正直に吐けよォ……!」
「近ぇ近ぇっての……」
俺の圧倒的同様にすぐさま反応し、目をキラキラさせながら訪ねてくるもやし。
怖えっての。
「そうとなったら、やることは一つやなァ……!」
キラつかせた目はそのままに、俺に襲いかかる!
……と思いきや、行った行動はまさしく予想外。
もやしは自分の胸に抱き寄せて、俺の頭を撫でながら、優しい声で言う。
「そんな時はいっぺん思いっきし泣いとき。こういうストレスみたいなんは溜め込んでてもええこと何もないんやから」
ゆっくりと、まるで赤子をあやすかのように優しく俺の頭を撫でるもやし。
撫でるのは継続しながらも、語りつづける。
「俺に出来ることなんてのはなァんにもあらへんけど、話や愚痴なら聞ける位の器はあるんやで?……せやから頼りあらへんけど、ちょっとはこの俺に頼ってみたらどうや?超親友」
その言葉に、俺の我慢していた涙腺は破裂した。
散々隠してたし、なんならこの地の文でも出してなかったが、「痛覚」があるというだけで果てしない恐怖感はあった。
だから嬉しかった。
同じ境遇を、同じ苦しさを持っていた奴がすぐそこに居て、自分のことはほっといて俺ごときの存在の為に気を使い、よりそってくれた。
それは俺にとって、果てしない救済であった。
されどそれは俺の情けなさをより深く映し出す要因にもなる。
こうでもされないと弱さを吐き出せない自分が、こうされてしまったから言わないと、隠し通そうと決意した信念を破り捨て、仲間に縋ってしまった自分が果てしなく情けない。
それは俺にとって、果てしない悲嘆でもあった。
喜びか悲しみか。
希望が絶望か。
この涙の意味を知ることは、今の俺にゃできなかった。
ただ今は、この与えられた善意に甘えることにした。
本来はここのお話、前回のラストに出すつもりだったの
でも前回、ギャグ出しすぎて5000文字超えちまったから断念して次のお話に持ってきたの
それに合わせていっぱいギャグ出したらこんなんなっちゃった
この調子だとオリジナルのお話だけで10話くらい出来る
みんな、ついてきてくれよな
さぁさ次回はメテオラやロニィが登場しやすぜ!
お久しぶりの登場だねぇ〜
……いやほんと
ホントに長らくおまたせしました
メテオラ主役回です