……では、お見せしよう
この作品流のコラボって奴を
1話 デスゲームよりも過酷なゲームをしようぜ?
この物語は、普段の『А to Ζ』とはちょいとだけ違う世界線のお話。
―――――――――
「アルゴぉ〜おもろい情報寄越せぇ〜?」
「唐突だなゼー坊ハ……」
普段通り、情報屋であるアルゴから情報をいただこうとする俺。
ちなみに現在の体制は、俗に言う「壁ドン」。
アルゴは小さいから簡単に収まるのだ。
……別に邪な気はないということだけは伝えておこう。
「い〜じゃ〜ん。どーせ何かあんだろ〜?」
「……ハァ、仕方無いナ」
「お、その反応……あるんだな?」
アルゴはこの状況を長く続けたくないようで、諦めの感情を含んだ言葉で情報を伝える。
間髪入れずにコルを払い、その情報をいただく権利を得る。
その情報は、中々ぶっ飛んだ、頭のおかしい内容だった。
「増やし鬼?」
「そうダ。流石に聞いたことはあるだロ?」
「俺を何だと思ってんだか……それは良いんだが、その内容だな」
別に増やし鬼自体はそこまでおかしくない。
デスゲームに鬼ごっこがあるってのは、まぁよくある話ではある。
……だが、その内容は本当におかしい。
「お嬢様 is 何?」
「そのまんまの意味ダ。ほら、クエスト内容見てみろヨ」
そう言われ、クエストメニューを改めて開く。
簡単にまとめよう。
男専用ミッションで鬼に捕まったら強制的にお嬢様の服装、お嬢様口調へと変わるゲームである。
……うん。
「地獄か?」
「地獄ダ、間違いなくナ」
「よくこんな情報拾ってきたな……」
「それが情報屋って訳ダ」
「かわいそうに……」
そんなこんなで、情報を手に入れた俺は、理由もなく待ち合わせてるエースちゃんの元へと向かう。
理由がなくても会えるとか、そんなの彼女でしょ。
愛してるぞエースちゃん。
「やほ、エースちゃん」
「お、ゼット。今日はどうしたんだ?」
「ちょいとご相談が会ってだな……」
本来は予定なんてなかったのだが、アルゴと話して変わった。
俺はアルゴから聞いたあの地獄みたいなのクエストについて語る。
そん時のエースちゃんの表情ときたら……。
ヒェッ……思い出すだけで風邪引きそう。
……さて、俺の話を聞き終えて、エースちゃんはただ一言。
「終わってるねこのゲーム」
とても冷たい声で、そう一言呟いた。
それに加え、この世界の真理に辿り着いてしまったようだ。
許さんぞ茅場。
「まぁまぁ……んで、どーする?」
「……どーするって?」
「見てみる?地獄みたいなゲーム」
「見る」
よし。
それでこそ我ら『А to Ζ』のリーダーエースちゃん。
思考回路はほとんど俺と同じだ。
……というわけで。
「面白いクエストを見つけた?」
「それは本当なの?」
何も知らない2人を連れてきました♡
こちらの方々は我が友人、カルムとミトさん。
んで持って、カルムには『紫紺の剣士』とか言うバカかっこいい二つ名がある。
んまぁ俺の『シン・仮面ライダー』には敵わねぇけどなぁ!!!
……と言う自慢はさておき、会話を続けよう。
「おうよ!これが面白そうなんだよな!」
「ごめんね。うちのゼットが。でも、報酬も良さそうだったからさ。あ、アルゴ情報ね」
二人の愉快犯が何も知らない二人を地獄に巻き込む図。
もっとも、巻き込まれるのはカルムだけだが。
それはそうと、アルゴからの情報。
これだけで信頼を得れるってとこから、アルゴの凄さが改めて分かる。
流石アルゴおねーさんだ。
そんな被害者二人組は、互いに顔を見合わせてから答える。
「分かった。参加するよ」
「ええ」
「決まりですね!」
意気揚々と罠にかかった二人を見て、明らかに気分が高揚してるエースちゃん。
見てるだけで中々楽しい。
「よし!早速やろうぜ!他の奴らには声をかけてあるからよ!」
そう。
俺は常に用意周到なのだ。
アルゴから情報を聞いて、エースちゃんの元に向かう途中、キリトに連絡を。
そこからアスナさん、エギル、んでディアベルに招待を送ってやった。
クラインは……まぁいいか。
そんでもって、これから1人、その連絡網に繋がってないプレイヤーのもとに向かう。
そのプレイヤーとは……。
「やぁ我が友、エックスよ」
「……久し振りだね、ゼット」
『А to Ζ』第2期生であるエックスである。
「それで、今日の要件は?」
「エックス、お前を地獄に送り込みに来た」
「よし、死んでくれ」
「信頼されてるなぁ」
※会話が繋がってないように見えますが、これが日常です。
……さて、そんな感じで抵抗するエックスを暴ry……じゃなくて説得してから連れて行く。
そこには、既に招待していた人間たちが集まっていた。
「見ろエックス。お前以外にも被害者はいる」
「畜生になったね、ゼット。この浮遊城から飛び降りる選択肢与えとくけど?」
「信頼されてるなぁ」
※会話が繋がってないように見えますが、これ(ry
プレイヤーが揃った所で、俺達はそのクソミッションを開始する。
ミッション開始とともに、俺たち男性プレイヤーはインスタンス・マップに転送された。
うん、良かった。
ちゃんと性別の判断は出来てるようだ。
「ここが、その専用のマップか」
「みたいだな」
紫紺と黒の剣士が、ミッション専用のマップを確認する。
そんな中、エックスはここに居るメンバーに付いての疑問が浮かぶ。
「……ちょっと待ってください。エースさんにアスナさん、それにミトさんが居ません」
ここまでは想定内。
想定内だったんだが………。
「言われてみれば、エギルさんの姿も見えないね」
ディアベルのその発言で、ようやく違和感に気付けた。
このメンツの中で最も女らしくないプレイヤー代表のエギルが居ないのだ。
「何が起こってんだよ……」
俺のそんな疑問は、とある男の手によって……いや、存在によって答えが判明することになる。
「あらみなさま。ごきげんよう」
「あ、エギル。どうし……………!?」
今思えば後悔ばかりだ。
口調だけで異変に気づくべきだった。
誰より先に声のする方を振り向いたカルムは、言葉を失ってしまった。
「お、おい……………」
「…………わーお」
犯人である俺も想定しなかった。
地獄を味わう覚悟の出来てるはずのエックスですらも、普段通りの毒を吐けなくなってしまった。
「え、エギル……………!?」
「その姿は……………!?」
キリトも名前を呼ぶだけしかできないレベルのショックを喰らってしまった。
聖人であるディアベルも引いてしまった。
それもそうだろう。
何せ俺たちが目の前で見ているのは。
筋肉モリモリマッチョマンのお嬢様姿である。
「エwギwルwおw前wそwんwなw趣w味wがwあwっwたw のw か wよw!ギャハハハハハハハ!!!」
「そんな趣味はございませんよ!」
「ヒィーーーーッ!!!!」
「やめろ、そんな姿でそんな風に言われたら、笑いが…………!」
「………」
皆が絶句する中で、すべてを知っている俺だけが腹を抱えて笑う。
からかいがてらにした発言の返答方法がさらに俺のツボを刺し、引き笑いになる。
たぶん明日はシックスパッドが出来上がっているだろう。
普段のニハハハ笑いは何処へやら……。
そんな全力で笑う俺の隣で、全力で笑いを堪えてクエストメニューを確認するカルム。
どうやら今、やっとこのミッションの内容を理解できたようだ。
あ、こっち来る。
「おい、ゼット……………!お前、なんていうクエストを受注したんだ!こんなクエストがあるなんて聞いてないぞ!?」
怒り心頭のようだ。
当たり前ではあるけどな〜。
「おいおい落ち着けよ。そういうお前だって、詳しく確認してないだろ?」
「そ、それは……………」
だが、俺が100%悪いわけじゃない。
あの時、しっかりミッション内容を確認していたら、こんなことにはならなかったのだ。
「アルゴ情報である」という言葉を信用しすぎてしまったのだよ。
ありがとう、アルゴおねーさん。
「……それはそうとよ、忘れたんなら思い出させてやんよカルムぅ……」
カルムの反応を見る限り、カルムは俺がどんな人間であるかを忘れてしまっているようだ。
ここらでいっちょ、俺のゲームに対する信念を伝えてやろう。
「俺は!全てのゲームを!!エンジョイしてクリアするんだよぉ!!!」
忘れてはいけないのだが、俺はENJOY勢。
例えどんなクソミッションであれど、どんな(腹筋への)デスゲームであれど、全力で楽しむ。
それが俺だ。
「前向き!?前向きすぎんだろ!?お嬢様になっちまうんだぞ!?」
俺の全力の叫びに、全力でツッコミを入れるカルム。
そんなカルムを宥めるべく、俺のことをよーく知ってるエックスが口を開く。
「察してやってくださいカルムさん。アレがゼットです。あんなのが仮面ライダーなんです。死んだほうがこの世のためです」
「信頼されてるなぁ」
※会話が繋がってないように(ry
「それに、クエストから逃げ出すなんて、騎士としてどうなんだい?」
「こうなった以上、やるしかねぇだろ」
諦めの表情を浮かべつつも毒を吐くエックスに合わせ、カルムを説得するディアベルとキリト。
「はぁ……………分かったよぅ」
深いため息を吐き、すべてを受け入れる体制を取ったカルム。
準備は整った……という事だ。
「そう来なくっちゃな!」
「あなた達も、立派なお嬢様にして差し上げますわ!」
「ブフォ!!!」
諦めた表情を浮かべるカルムの肩を叩きつつ、鼓舞の言葉を入れる俺。
カルムの肩を叩いたタイミングで、先程まで静かにしていたヤベェお嬢様が動きだし、吹き出す。
油断した。
かくして、俺たちはデスゲームよりも酷いゲームを開始させることになったのだ。
さて、それじゃ一番平和な観客席の方では?
「キリト君達がお嬢様になっちゃうの!?」
「みたいね……………」
キリトから伝えられてなかったため、ようやく内容を理解するアスナさん。
同じく今内容を理解し、微かに期待だけするミトさん。
そして……。
「っく……!くふふっ……!」
これから起こる惨状を想像し、プルプルと震えるエースちゃんが居た。
(男としての尊厳が)死ぬゲーム始まるよ〜
あ、今回のコラボは珍しく話数で分けていきますね
そうした方がワクワクするでしょ?
え?仮面大佐様の方でもう見た?
……触れないでおくんなまし
あ、ちなみにですがこのストーリーは仮面大佐様発案です
感謝