やべぇ情緒が不安定だ
誰だよつけたの……
青メッシュ様じゃねぇか!!!
それもこれが初評価じゃねぇか!!!
俺は何をすればいいんだよ!!!
……作品を書けばいいのか
※あくまで今回に政治的意図はございません!
繰り返します!
あくまで今回に政治的意図はございません!
あの黒いクソボッチと出会って、約一ヶ月が経った。
その間にも死者は増え続け、213人だった死者は、いつの間にか約2000人になっている。
こう見てみると、案外速いもんだ。
俺以上に命知らずがいるのかもしれんな。
まぁそんな事はどーでも良くてだな……。
2022年12月2日
第1層 トールパーナ
今日はこの場所で、エースちゃんと待ち合わせをしているのだ。
要件は聞いて無かったのだが、エースちゃんからの呼び出しなんだ。
これはもう、デートとして認識しても問題ないだろう!
待ち時間さえワクワクするのだ!
この気持ち、まさしく「愛」だ!
……
…………
………………
「………自分で言ってて何だが、バリ恥ずいなこれ」
後悔先に立たずってね。
俺がヘルメット越しに顔を赤くする中、俺の後ろから気配を感じる。
敵意はないようなので、なんの警戒もせず振り向くことにした。
そこには、両頬に三本線が描かれてる情報屋が居た。
「……ハロー、アルゴ」
「よう、ゼー坊!」
「そう呼ぶのはお前だけだよ」
そいつの名はアルゴ。
俺やエースちゃん達と同じの、元βテスターである。
んで、その知識をいろんなプレイヤーに与えてるらしい。
故に情報屋。
こいつは信用できる。
「……んで、あの件については何かわかったのか?」
「今日はそれを伝えに来たんだヨ」
そう言うと、アルゴはなんかの紙を渡す。
大方これに載ってんだろうな。
この力について。
突然だが、君たちは『シン・仮面ライダー』を知ってるかな?
元々は2021年に公開されるはずだったのだが、例のウイルスのせいで公開延期。
2023年にやることになっちまったんだよな。
とても残念なんだよな……。
それはそれとして、一度でもキービジュアルは見たことはあるかな?
そこに載ってた仮面ライダー1号と、俺のこの《特殊防護服》はとても類似している。
そこで、もしかしてら……と思ったんで、アルゴに調べてもらったんだ。
こいつはゲーム以外にもいろんな情報を持ってるからな。
そんなアルゴが持ってきたのは、俺の欲しかったもの。
そう、『シン・仮面ライダー』のキービジュアルであった。
今回これを持ってきて貰ったのは、その疑いを確信に変えるため。
「……予想通りだな」
俺はコートを開き、《特殊防護服》と《タイフーン》を見つめる。
あ、普段はこいつは初期装備の黒コートで隠してんだ。
いちいちコレ見せながら生活すんのもアレだしな。
「これはシン・仮面ライダーの仮面ライダー1号。その力が、俺にあるのか……なぁ、こんなのβん時にゃ無かったよな」
「だナ。正式リリースされて、新しく追加された……としか考えられないナ」
「ふーむ……」
だとしてもだ。
何故このベルトは初期からあったのか。
正式に追加されたってんなら、ドロップかクエストで手に入るもんだと思うんだがな……。
「……まぁいいか。充分な情報だったぜ。サンキューな、アルゴ」
「おうヨ。またオネーサンに頼れよナ」
「俺よりちびぃ癖によく言うぜ」
そんな感じで、必要な情報だけ与えたアルゴは、その場を去っていった。
それとほぼ同タイミングで、エースちゃんが来た。
……なんかほっぺ膨らんでない?
「ぃよお!エースちゃん!ほっぺ膨らましちゃって……どうしたんだい?」
「……なんでもない」
明らかに不機嫌だ。
……まさか!
「もしかしなくても〜……「嫉妬」か〜い?」
「そんなんじゃない!……ほら!速く行くよ!」
「へいへ〜い」
どこかそそっかしく俺の手を引き、何処かへ連れて行こうとするエースちゃん。
やはり可愛いものだ。
「……んで、今日は何すんのさ。クエスト?それともレベル上げ?」
「会議よ」
「……会議ぃ?」
「そう。今日は第一層ボス攻略会議の日よ」
「……そうかいそうかい」
手を引かれ、無理やり運ばれていた体をその場で止め、反対方向へと進もうとする俺。
「参加拒否じゃこの野郎!」
「抗うなぁ!」
「人の話聞く is 駄目!!」
全力で抗う俺を、全力で引っ張るエースちゃん。
この娘、俺が人の話聞くのが嫌いだってわかってるはずなのに。
そんなこんなで一悶着してると、誰かが話しかけてくる。
その声には聞き覚えがあった。
「よっ、お二人さん。また夫婦漫才かい?」
「そんなんじゃないやい!」
「いつかはそうしてやるから覚悟しとけよエースちゃん。俺がお前の左手薬指に重りを付けてやんよ」
「こ、コイツッ!!!」
警戒体制を取るためか、俺の手を放ちファイティングポーズを取るエースちゃん。
そん時の顔をリンゴのように真っ赤だった。
まんざらじゃねぇなァ!!!
「そんで?キリトは何でここに居んだよ。会議参加者か?」
「まぁそんな感じだ。お前らもそうなんだろ」
「そうではあれど、俺は嫌嫌。人の話を聞くのはアレルギーが出るほどに嫌いだ」
「ホント変わんねぇな、お前って」
「それを人は個性と呼ぶ……ってね。ホレエースちゃん、行くぞ」
未だファイティングポーズを取り続けるエースちゃんの手を取り、その会議が行われているらしい場所へと向かう。
―――――――――――――――
「はーい!それじゃあ、そろそろ始めさせて貰います!」
会議が行われるというステージに、片手剣に盾を装備した、ブロンズ装備の青髪のプレイヤーが居た。
「皆!今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!俺の名前はディアベル!職業は、気持ち的にナイトやってます!」
小粋なジョークが言えるとは……。
コイツ!出来る!
「……何、その表情」
「いやさ、あんな小粋なジョークが言えるなんて、憧れるな〜ってさ」
「よくわからん価値観だな」
「ボッチのお前にゃ一生わかんねぇよ」
「んだと!」
「人付き合いの中で一番必要なのは会話でのユーモアなんだ……って!友達数二人のお前にゃ関係ねぇ事だったなぁ!!」
「……上等だよこの野郎。勝負だ」
「いいぜ〜……ま、結果はわかりきってることだろうがな」
俺達の間に稲妻が走るのを感じる。
そんな稲妻を止めたのは、アルティメット怪力なアイツだった。
「あでっ!」
「いてっ!」
「そろそろ収まれや!ガキじゃないんだしさ!」
俺たちの頭に鉄拳制裁による衝撃が走り、俺たちのしょうもない喧嘩を止める。
それはさておき、ディアベルの放った小粋なジョークが会場を沸かしたことで、場の雰囲気が良くなった。
それを確認し、ディアベルは真剣な表情で、トーンが少し落ちたような声で語る。
「今日俺達のパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を発見した」
その発言は、盛りあがっていた会場を黙らせるには充分な発言だった。
そして、ディアベルは熱く語る。
「俺達はボスを倒し、第2層に到達してこのデスゲームをいつかきっとクリアできる事をはじまりの街で待っているみんなに伝えなければいけない!それが、今この場所にいる俺達の義務なんだ!そうだろ、みんな!」
その問いかけに、観客は拍手や指笛で囃し立てる。
全員が称賛しているのだ。
賛同が集まるのを感じたであろうディアベルは、会議を進るために話を続ける。
「オッケー。それじゃあ、早速だけど攻略会議を始めていきたいと思う。まずは、6人のパーティーを組んでみてくれ」
6人か……。
エースちゃんは確定として、後は……。
「……まぁ、おまけ程度にキリトでも入れてやるかね」
「おまけって……まぁ、良いんじゃない?キリト強いし」
「認めたくねぇけどな〜」
そんな訳で、少し離れた位置にいるキリトを仲間に誘おうとする。
そこで見たのは、今までのキリトとは思えない行動をするキリトであった。
「おいエースちゃん……アレ誰だよ」
「キャラ的にはキリトのはずだけど……」
「でも、女子と話してるぜ。あの普段誰とも話そうとしないアイツが」
「……まさか!」
驚いたような表情をするエースちゃん。
それに呼応して驚く俺。
「なにかわかったのか!エースちゃん!」
「可能性の1つでしかないけど……キリト、恋愛してんじゃないの?」
「なんやてエースちゃん!!」
普通だったらあり得ない話ではある。
が、キリトが女子と話してるんだ。
そうとしか考えられないだろう。
すると、その恋をしたでおろう当人が来る。
「お前ら、中々酷い勘違いしてくれんな」
「げっ!出やがったな恋愛プレイヤー!お前もなかなか隅に置けねぇなぁ!おい!!」
「そうだね……今日は赤飯炊こっか」
「そんなんじゃねぇよ!てか、エースの料理は食えたもんじゃないだろ!」
「なにおう」
キリトの何気ない発言が、エースちゃんの怒りをぶち抜いた。
この黒いの、見事に地雷を踏み抜いたのである。
「……いいよ。そっちがその気なら、こっちだって策はあるだからさ」
そう言うと、背中に背負っていた大剣を引き抜き、戦闘態勢に入る。
それを見た俺は、すぐさまエースちゃんを取り抑える。
「駄目だエースちゃん!乗るな!」
「離せゼットォ!こいつは、言っちゃいけない事を言ったんだ!!!」
「やめるんだ!」
「だから離せぇ!!!てか、どさくさに紛れて胸を揉むなぁ!」
「柔らかいですエースちゃん!」
「要らんわそんな感想!!!」
こんな感じで、いつも通りの一悶着をしてると、キリトの後ろから、顔を隠せるレベルのフード付きコートを着た茶髪のプレイヤーが現れる。
「……この人たちは?」
「ん、あぁ……ただの腐れ縁だよ。気にしないで」
「お前……自分の手で友達の数を0にするのか……?」
「違ぇよバカゲーマー!」
さて、かれこれ言い合いはしたが、何とか4人のパーティーを組むことが出来たのだ。
そのフードの女プレイヤーは、アスナという人であった。
「…よしっそろそろ組み終わったかな。じゃあ……」
パーティーを組み終えたのを確認したディアベルは、ボスの情報を皆に伝えようと口を開く。
しかしそれは、今まで観客に居なかったとあるプレイヤーの野次で止まることになる。
「ちょお、待ってんか、ナイトはん!」
振り返れば、そこにはサボテン頭のプレイヤーが居た。
そいつは颯爽と階段を飛び越えて、ディアベルの居る壇上へと乗った。
「ワイはキバオウってもんや! ボスと戦う前に、言わせてもらいたいことがある! こん中に、今まで死んでった2000人に、詫び入れなアカン奴らがおる筈や!」
「キバオウさん、君の言う奴らとは、βテスターの事かい?」
「当たり前や!β上がりの奴らは、ビギナーを見捨てて消えおった!美味い狩場やクエストを独占しておる!そいつらに土下座させて、溜め込んだコルやアイテムを吐き出させて貰わんと、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!」
はい。
俺の嫌いな奴だ。
いっちょ前に声だけデカくて、話してる内容は支離滅裂な奴。
だけど声がデカいから他者から賛同を貰える。
政治家……っていうか選挙カーみたいな奴だ。
国民のタイミングを考えず、無駄にデカい声で自己紹介と当選よろしくの繰り返し。
なんどこいつのせいで昼寝の時間を止められたか……!
そんな怒りを示しながら、俺は立ち上がり、キバオウの元に歩み寄る。
「ちょっと待てよ……何も知らねぇくせにいっちょ前にデカい声で喚きやがってよぉ……おちおち寝てらんねぇじゃねぇかよクソが」
実際寝てはいなのだが、選挙カーと重なった。
その分、怒りは十分だ。
ヘルメットを外し、真剣な顔立ちをして壇上に立つ。
「何やお前は!」
「名乗るもんでもねぇよ。強いて言うなら通りすがりの風来坊……風来坊兼仮面ライダーさ」
「仮面ライダーぁ?」
「そんなこたぁどうでもいいんだ。……お前さん、さっきの話ガチで言ってんのか?」
「そらそうやろがい!今まで死んでっだ2000人は、何もせんかったβテスターのせいやろがい!ちゃうか!!」
「あぁ違うね。断言して言えるぜ……それによぉお前さん、さっきの発言は、βテスターには生身でボスと戦えって言ってんのと同じ意味だぜ?」
「そ、そうやないわ!」
「そうだろうがよぉ。お前さんは「溜め込んだコルやアイテムを吐き出させて貰わんと、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!」……って確かに言ったろうがよ。それで否定するってのは、ちょいと矛盾してんじゃねぇのか?おおん?」
「ぐっ……」
よし勝った。
やっぱこういう奴は適当に思ってること言うだけ言って満足するタイプだ。
反論されるってことを考えないお気楽なバカだ。
「ああ、その姉ちゃんの言う通りだな」
閉口したキバオウ。
そして、俺の意見に賛同したであろうプレイヤーが立ち上がる。
……って、姉ちゃん?
「俺の名はエギルだ。キバオウさん、あんたの言う通り、確かにβテスターは金やアイテムは分け与えてはいなかったな。だが、情報は与えてたぞ」
俺を女だと勘違いしたプレイヤーの名はエギル。
こちらに賛同してくれるのはありがたいことなのだが、俺は女じゃない。
そんなエギルは、とある手帳のようなものを取り出す。
「あんたもこのガイドブックを貰っただろ?」
「……あぁ、貰たで。それが何やってんや」
「これは元βテスターが作成したものだ」
エギルの発言に、キバオウは戸惑い、周りの観客はざわつく。
それもそうだろう。
βテスターは何もしていないと勝手に思い込んでいた大馬鹿どもは特に、なにか自分たちに役だつことをしているとは思ってもいなかっただろうな。
「んで、キバオウさんよ。アンタ、今まで死んでった2000人が未だにβテスター以外だとでも思ってんのかい?」
「……どういうことや」
「こんな情報、命をかけずして手に入るもんだと思うかい?……おまえさん如きじゃわかんなそうだから言ってやるが、βテスターも死んでんだよ」
俺の発言で、さらに観客はざわつく。
「……っち!」
俺とエギルによって完全に論破されたキバオウは、どこかバツが悪そうに席に戻っていった。
俺も戻ろうと壇上から戻ろうもする中、エギルが話しかける。
「アンタ、名前は何ていうんだ?」
「名乗るもんでもない……と、言いたいとこではあるが、アンタにゃ助けられたからな……ゼットだぜ」
「ゼットか……いい名前だな。それに、若いのに中々の勇気だったぞ」
「まあ、やりたいことしただけだからさ。そんな称賛されるようなことでもないさ。……それと」
「ん?」
「この顔で判断したんだろうが、俺は男なんだわ」
その言葉に、エギルは驚いたような表情を浮かべたが、すぐに先程までの落ち着いた表情に戻り、言う。
「そうだったか……すまなかったか、ゼット」
「いーのいーの!間違えられんのは慣れてるし!……んじゃ、またボス戦で」
「ああ」
そんな感じで挨拶だけし、各々の席に戻りゆっくりと腰を下ろそうとする。
すると、エースちゃんが詰め寄り、俺の腕を掴む。
「……えっとエースちゃん、この腕が意味するのはいったい?」
「言わなきゃわかんないかな?」
とても黒い笑みを浮かべるエースちゃん。
こういうときのエースちゃんは、俺にとって不利益なことしかしないのは、長年の付き合い上、よーくわかってる。
だからこそ、考えたくなかった。
「こぉんの大馬鹿野郎めがぁぁぁぁ!!!」
エースちゃんは掴んでいた腕を俺の腰に回し、そのままブリッジの要領で真後ろへと反り投げた。
「ぎょえぇっ!!!」
見事にコンクリ製であろう床に突き刺さる俺。
攻撃はそれだけでは終わらず、俺の腹めがけて何かが振り下ろされる。
「ーーーーーッ!!!」
「バカバカバカバカバカァ!!!」
そう、エースちゃんの大剣である。
多分この娘、俺のこと殺すつもり。
そうでなきゃこんな殺意100%の攻撃なんてしない。
蓄積ダメージは思いの外大きく、ぶっ倒れて動けなくなる俺。
「ふんっ!!」
何処か満足気な声で、瀕死の俺の腹の上に座るエースちゃん。
実際のダメージは無いのだが、ここではノックバックだけは適応されてるため、HPは減らなくても痛みはあるのだ。
そのおかげで、声も出せない俺。
「ちょ、ちょっとやり過ぎなんじゃかいか?エース」
「こんくらいやんなきゃこの馬鹿は学習しないの」
長年の付き合いとは恐ろしいものだ。
その後も、一時的に止まった会議は進み、明日の10時にここに集合するということになったらしい。
……ただ、こん時は気絶してるせいもあってか、気付くことはできなかったのだ。
「……ふーん、アレがアイツの言ってた異端児か……」
俺のことを狙う、何者かのプレイヤーに……。
今回は今までと比べて長くなったね
ま、ほぼキバオウのせいなんやけどね
ゼットが話す発言は、ちょくちょく作者の本音が混じっております
主にギャグパートでね
選挙カーなんて大嫌い(あそこ全部実話)