同年代の男女は、取り敢えずくっつかせよ……と
さすれば、幸福は訪れると
さてさて、活動報告の方で募集オリキャラをポンポン出してもらってます私
できたら「こんな活躍が見たい!」とか「ここでの登場が見たい!」とかを出してもらえるとありがたいのですよ
ちなみにオリキャラは随時募集してるんでポンポンください!
俺が喜びます!
第1層ボスである《イルファング・ザ・コボルトロード》の討伐が達成された。
僅かな時間を静寂が支配したものの、一人のプレイヤーの喜びの声に呼応し、周りが一斉にはしゃぎだした。
そんなクリアした俺たちの前に、《Congratulations!!》の表記が映し出される。
「……やれたんだな、ボス狩り」
未だに体を駆け巡る風を感じながら、俺は小声で呟く。
「ふぅ……最高に清々しい、いい気持ちだ。おかげで心スッキリだ」
そんな優越感とも言えるような気分を感じながらも、《タイフーン》の右横にあるスイッチを押し、《タイフーン》の風車部分がせり上がり、体内を駆け巡っていた《プラーナ》を排出する。
体から風の音が消え、体の中に残ってた力が消える。
それと共に、風の音で聞こえなかった何かの“感情”からも解放される。
「……何だったんだか、さっきの」
少しの違和感を感じながらも、体内の《プラーナ》が完全に放出されたのを示すように、ヘルメットのクラッシャーが開かれる。
ヘルメットを外し、ラストアタックボーナス……通称LABを入手する。
《BONUS ITEM》
《コートオブミッドナイト》
……黒コートは間に合ってます。
……まぁいいか。
これはアイツに上げますかね。
「キリト」
「おん?……うおっと」
オブジェクト化させたコートオブミッドナイトをキリト目掛けて投げ飛ばし、それをキャッチする。
「ナイスキャ〜ッチ。……ま、俺にゃもうこの黒コートがあるからな。俺からのささやかなプレゼントってやつだ」
そう言いながら、キリトに接近する俺。
一応、感謝くらい伝えておかないとな。
「助かったぜ、キリト」
「何だよ気持ち悪い……変身のせいで頭可笑しくなったか?……って、可笑しいのはもとからか」
「ライダーキックをご所望かい?黒ぼっち」
俺とキリトの間に稲妻がバチバチと流れる中、それを止めるがために俺たちの頭に鉄拳制裁が下される。
「やめんか馬鹿二人!」
「あでっ!」
「いてっ!」
お決まりのパターンである。
しかし、今回はそれだけでは終わらず、俺の処刑タイムはまだ続くのである。
……そう、俺の分は。
「んでもってなんの説明もなしで飛び込みやがってよぉぉぁッ!!!」
「ギャァァァア!!!」
迷いなく飛び込んできたエースちゃんは、俺の腕を足で挟み込んで、追い打ちをかけるように自分の手で引き寄せる。
そう、「腕ひしぎ十字固め」である。
「心配かけてんじゃねぇぇぇぇ!!!」
「すんませんでしたァァァァ!!!」
木霊する絶叫と謝罪。
これが日常になるのだけは避けたいが、多分無理だろう。
残念です。
さて、腕ひしぎ十字固めが終わり、もはや体が動かなくなるほどにボロボロになった俺のもとに、二人の男性プレイヤーが寄る。
両方とも、見知った顔になりつつある。
「……ハロー、エギル。んでディアベルも」
「よぉ、ゼット……いや、『仮面ライダー』と呼んだ方がいいか?」
「おまかせする……と言いたいが、戦闘も終わったもんな……ゼット呼びで頼むよ」
「ならゼット。見事な勝利だった、Congratulations!」
エギルから称賛を貰い、それに合わせて周りのプレイヤー達も声を上げる。
ここまで誰かに認められるというのは、恥ずかしさもあるが、それ以上に嬉しいものだ。
「……すまなかった、ゼット」
「だーかーら、謝罪は嫌いなんだよ。そこは感謝だ!」
「……ああ、助かったよ、ゼット。ありがとう!」
「それで良し!」
ディアベルとの関係も良好だな。
こうして初のボス戦は心スッキリのままで終了!
……というわけにもいかず。
「なんでや!」
キバオウの叫びにより、穏やかなムードはぶち壊れてしまった。
「何で……何でディアベルはんを見殺しにしようとしたんや!」
憎悪混じりの声と視線が、一人で居るキリトの方に向かう。
「見殺し……?」
「せやろが!自分は、ボスの使うスキルを知ってた!何でそれを伝えなかったんや!」
……どうやら、キリトを悪役にでも仕立て上げたいのだろう。
これもβテスターの運命って奴か……。
キバオウの叫びに、お祭りムードだった周囲も、次第に憎悪の感情が現れ、キリトを責める。
「きっとあいつ、元βテスターだ!だからボスの技も全部知ってたんだ!」
「βテスターだから」という理由は、もうあの会議以降聞くはずは無いと思ってたんだがな……。
「……嫌な気分だ」
ただ、そう呟くことしか、今の俺には気力が無かった。
アスナさんやエギルが荒れるキバオウを宥めようとする中、とある男の笑い声が聞こえた。
「あっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
狂ったかのような笑い声。
その声の正体は、キリトであった。
実際狂ったボッチだから、そういう笑い方しても可笑しくはないんだが。
突然その笑い方をするのは心臓に悪い。
「……元βテスターだって?俺をあんな素人連中と一緒にしないでもらいたいな」
「な、何やと!?」
そっからのキリトの演説は、聞くに耐えない内容だった。
元βテスターの奴らよりも、今のプレイヤーたちの方が強いこと、自分はβテストで、他のプレイヤーよりも先に進んでいたから刀スキルがわかったということ、そのおかげで情報屋の情報は必要ないということなどなど。
ほんと、聞く価値もないような下らない話であった。
キリトが行ったのは俗に言う「自己犠牲」。
自分の身を犠牲にし、他のβテスターを庇ったのだろう。
そんなしょうもない話を聞いたキバオウ達は、怒りをあらわにしながら言葉を紡ぐ。
「な、なんや、それ……そんなんβテスターどころやないやんか……もうチートや!チーターやろ!そんなん!」
「そうだそうだ!」
「ベーターのチーター、だからビーターだ!」
変な語呂合わせも出来てしまっている。
「ビーター……いい呼び名だな、それ」
嘘だろキリト。
新しく出来た呼び名を聞き、少し気分が高揚したのか、俺が投げ渡したコートオブミッドナイトを着用しつつ、語る。
「そうだ。今日から俺はビーターだ。これからはあんな奴らと一緒にしないでもらうぞ」
……ホント、調子に乗ってやがる。
そうして、キリトは先に進むために第2層へと繋がる階段に足を進める。
「……待てよキリトぉ」
声をかけて、前へと進むキリトの足を止める。
「お前だけで目立ちやがってよぉ……」
その理由なんて、とても簡単なものだ。
「俺も混ぜろよ」
1人より2人、2人よりも3人って奴だな。
まぁ3人も要らないけど。
突然立ち上がった俺に、今度はヘイトが向かう。
「な、何だ!そのビーターを擁護するのか!?」
「ま、そんなとこだな。少なくとも、お前らの味方をするよりも楽しそうだ」
俺の行動原理なんぞ、「楽しそうか否か」。
そうでなけりゃ、楽しい人生を送ることはできない。
俺のその発言で、さらにバッシングは加速する。
「た、楽しそうだって……!」
「ふざけんな!こんなデスゲーム中に楽しんでられるか!」
「それで何が仮面ライダーだ!」
「お前なんて、偽りの仮面ライダーだ!!」
偽りの仮面ライダー……ね。
まぁ、俺にとっちゃ正義だの平和だのは厄介なだけだしな。
あながち間違いではない。
……だが。
「偽りってのは気に入らねぇな……そうだ、こう名乗ろう」
床に置いておいた仮面を被り、微かに残った《プラーナ》でヘルメットのクラッシャーを展開させ、その目を光らせる。
そして、宣言する。
「俺の名はライダー……『シン・仮面ライダー』と名乗らせてもらう。己の
「……そして、私がそのストッパーってわけね」
カッコつけて名乗った俺の隣に、エースちゃんが現れる。
「そういうこった。……んじゃ、第2層の転移門はアクティベートしといてやるよ」
「せいぜい死なないように……ね?」
「では……さらばだ」
そう言い残し、俺とエースちゃんはキリトよりも先に第2層へと足を進めたのだった。
―――――――――――――――
「エースちゃんよぉ……ホントに良かったのか?」
「何がさ?」
「俺に付いてきちゃってさ」
ただ、俺の手を取り、隣で歩いてくれるエースちゃんに、俺はそう尋ねる。
エースちゃんはここに付いてくる必要なんてものは無かったのだが、来てくれた。
間違いなく心強いのだが、本当に良いのだろうか……と。
そう訝しんでしまう。
「はぁ〜……わかった。ちょっとこっち向いて」
「ほいほ〜い……んむっ!」
気だるげにエースちゃんの方を向く俺の唇を、エースちゃんは大胆に奪う。
時間だけで見れば、とてもとても短いキスであったが、体感時間はそうじゃない。
それよりももっと長く、より長く、終わりがないとでも感じられるほどの、それ程の幸せを、幸福を、安らぎを感じれた。
「「…………ぷはっ」」
永遠のようで一瞬。
一瞬のようで永遠。
そんな瞬間が、今、エースちゃんの手によって終わることになる。
そして、小悪魔じみた悪戯な笑顔で俺に優しく尋ねる。
「……さて、気持ちには気付いてくれた?」
「そりゃもう……嫌と言うほどに」
「ならよし」
ぶっきらぼうに、目を逸らしながら答えた俺に微笑むエースちゃん。
彼女の引っ張る手の強さが、先程よりも強くなったのを感じる。
「もうわかってるとは思うけど、私はこの選択に、この人生に後悔なんてしてないよ。……もっとも、アンタと会って、ゲーマーの道に引きずり込んだのも」
「……さいですか」
その言葉を聞き、小っ恥ずかしくなる俺。
とは言え、エースちゃんの思いを聞いたんだ。
俺も伝えないと。
「……俺もさ」
「うん?」
「エースちゃんに会えて……アルちゃんに会えてホントに良かったってさ、ずーっと思ってる」
「……そこで本名は卑怯だよ」
「先にキスした癖に何言ってんだか……」
互いに顔を赤くする中、俺の通知欄で何かが鳴る。
その音は、ビーター宣言をしてどっか行った……というより置いていったアイツと出会った時と同じ音をしていた。
《SECRET MISSION達成》
そう、シークレットミッションである。
そしてその内容を確認する。
《互いの思いを伝え、『信念』を貫く覚悟を決める》
……ほーんと、俺専用ミッションだよな、コレ。
《BONUS ITEM》
《オートバイ:サイクロン号》
ほら、内容も俺専用。
……おん?
オートバイ?
それもサイクロン号だって?
「……今来んのかよ」
小声で呟きながらも、アイテムボックスから《サイクロン号》をオブジェクト化させる。
そこに現れたのは、初代仮面ライダーのサイクロン号と類似しているが、何処か違う《サイクロン号》であった。
「さ、行こうぜエースちゃん。俺たちの道を……俺たちの旅を」
「……ああ、行こう!私たちだけの旅を!」
こうしてエースちゃんは俺の後ろに、赤いヘルメットを装着してから乗り込み、エンジンを吹かす。
俺の仮面も、いつの間にか元々のフルフェイス方ヘルメットに変わっていた。
大方、《プラーナ》が抜けきったのだろう。
――誰も居ないフィールドを駆け抜ける二人乗りのバイクの影。
その姿は、まさしく『風』であり、『嵐』。
誰にも追いつけない程の速さで、2人だけの旅を進めている。
そのバイクの運転手を、仮面を付けた英雄を、人は『シン・仮面ライダー』と呼ぶ。
いずれ、この果てのないデスゲームの世界に、最大の終止符を打つ男の名である。
……さて、今までの後書きやら前書きで言ってました「曇らせ」何ですが、勿論やるにゃやるんですが、「晴れ」ますので
何せ、作者はただの曇り空は嫌いなので