エロゲー乙女たちの欲望全開ダンジョンバトル!!   作:はめるん用

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練習用 ~暇人の鎖~

 なんたる偶然ッ!! 

 

 三人娘それぞれが夢と希望と性欲を求め戦いに赴いた結果、迷宮内部での偶発的な遭遇……ッ!! 

 

 

 全員の戦闘能力がほぼ同じなので必然と言えば必然なのだが。

 

 ゲームでは1度のフリー戦闘でもレベルが上がればわかりやすくステータスが上昇する。

 だが残念ながらこの世界ではステータスを鍛えるには地道に戦闘とトレーニングを続けるしかない。

 

 ゲームでは『学園掌握編』の女子生徒も『地域支配編』の他校の生徒も『全国制覇編』のプロ探索者もモブ系ユニットの性能はそこまで極端ではない。

 しかし主役級のネームドキャラやレアキャラはしっかり差別化してあるし、この世界では才能と年齢による影響は普通に大きい。

 

 まぁ、つまり。

 

 3人全員が由緒正しいモブキャラであるが故、全員が同じレベルの迷宮に集合するのは仕方ないことなのであるッ!! 

 

 

「あー、たしか……と与板サンと小牧山サン、だっけ? リンちゃ──ゲフンッ、えーと、たしかアンタらも水澄が作ってるアイテム買ってたよね? ちゃんと話したことなかったけど」

 

「そうですね。彼の作る武器やアクセサリーは値段以上の価値がありますから、なにかとお世話になっています。購買部で購入するより安くしてもらえますし」

 

「あー、それな! いや、ウチも女のクセに迷宮攻略の装備にお金ケチるのはどうかと思ってるんだけどさ~。やっぱ、気持ちだけじゃどうしようもない部分ってあるよね。こんなこと、男子のいるトコじゃ絶対言えないけど」

 

 それはそう、と軽く自己紹介などをしつつ周囲の安全を確認してから雑談に興じる3人。

 いわゆる『名門』だの『エリート』だの面倒な肩書きをも待たない身分だからこその気安さであった。

 

 メインとなるネームドキャラは鬼畜ショタがちゃんと攻略しやすいようにトラブルの種を抱えているが、汎用キャラまでイベントを作ると逆にプレイヤー面倒なだけじゃね? という意見が出たことが影響しているのかもしれない。

 

 

「そういえば雑賀さん、さきほどゴブリン戦士を相手にずいぶんと張り切って戦ってましたね。見たところ、あの程度の相手に苦戦するほどステータスは低くなさそうですが」

 

「うん? まぁ……別にゼンゼン大した理由とか、そーとゆーことはなくてさ。週末に少しパァーッと遊びたい気分でさ、それぐらいは自分で稼がないとさすがにハズいっしょ? 」

(まぁ本当はリンちゃんとデートなんですけどねぇッ!! ゴメンねぇ~探索者なのに男の子とデートしちゃってさぁッ!! っても、別にアンタらには関係ない話なんだけど……。いやぁつれぇわ~、勝ち組にしか分からない孤独ってヤツがつれぇわ~)

 

「や、同じ女としてその気持ちはわかるよ。ウチもなるべく欲しいモノは迷宮で稼いで買いたいほうだし。そこそこの難易度の迷宮に挑戦できるようになれば、下手なバイトより稼げるもんねな」

(そう、耳掃除なんてまだまだ序の口。どんな理由があるのかしらないけど、リンドウがお金を必要としてるなら、まとまったお金を支払える稼げる女に頼りたくなるのは必然ッ!! フッフッフ……♪ いやこれはアレよ、リンドウが間違って変なバイトとかしないようにウチが引き留めてあげるって話だから、うん)

 

「なるほど。どうやら私たちの目的は似ているようですね」

 

「ってことは、与板サンも?」

 

「はい。有事に備えてドロップアイテムを確保しておこうと思いまして。なにをするにしても、お金は大事ですから。ついでに、本当にただのついでの話ですが……水澄さんに装備の錬成を依頼するにしても、素材をこちらで用意すれば割引きをしてくれますから」

(もちろん割引きをそのまま利用するつもりはないけれど。余計なことを言って下がった好感度を取り戻すためにも、あえて高い値段で買い取ることで『貴方のことはちゃんと理解してる』アピールは必要不可欠……ッ!! それに、唯一無二の理解者という立場は色々と有利になるだろうし。イロイロとね)

 

 

 見せない……ッ!! 当然、見せない……ッ!! 自分が異性に興味津々などという、付け入る隙など……ッ!! 

 

 思春期にならないと分からないことがある。

 

 思春期を終えると忘れてしまうことがある。

 

 教室に悪ふざけでエロ本を持ち込んだり、異性がいるのを承知で下ネタ話で盛り上がっておきながら──誰のことが好き、という話は恥ずかしくて絶対に口にできないという繊細なる心の動きをッ!! 

 

 

「ふ~ん。じゃあさ、もし良かったらだけど一緒にゴブリン狩らない? 3人なら少しぐらい欲張ってもイケるっしょ。ゴブリン戦士は余裕だけど稼ぎ少ないし、ゴブリン下級兵士ぐらいは倒せるんじゃない?」

 

「そうですね……。下級兵士を狙うなら、そこそこの数を倒せれば3人で分けても、戦士をチマチマ狩るよりは実入りはいいですし」

 

「ただ、全員が前衛だからお互いの邪魔しないように気を付けないとダメだろうね。槍と大剣はまだ間合いに余裕があるかもしれないけど、ウチはナックル装備だからさ。うっかり背中を斬らないでくれよ?」

 

 雑賀ナルミも、与板アヤカも、小牧山アオイも、まさか全員の真の目的が同じ男子生徒に繋がるとは思っていない。

 だからこそ成立する協力体制なのだが、それはつまり切っ掛けひとつで簡単に瓦解するハリボテ同然のチームワークということ……ッ!! 

 

 和気藹々と、お互いに名前で呼ぼうか~といった定番の青春イベントを楽しみながら奥へ進む三人娘。

 彼女たちがそれぞれ水澄リンドウのことをねらっているという事実が明かされたとき──一番危険なのは間違いなくリンドウの貞操だろう。

 

 まぁ、本人はそれも望むところかもしれないが。




システム的な部分について、18歳未満の方はファイアーエムブレム系のゲームが、18歳以上の方は大悪司や大番長あたりがイメージの参考になると思います。
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