エロゲー乙女たちの欲望全開ダンジョンバトル!!   作:はめるん用

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仮の投稿を載せてゆけ。

(手遅れ、なんだろうな。仕方ない、頭を切り替えて現実と向き合おう。主人公である信貴山カナメに気に入られている前提で今後の身の振り方を考えないと、学園掌握編が始まったときに面倒というか……大変なことになるだろうなぁ)

 

 

 自身の容姿が女受けしないという設定だけは覚えていたが故に、女たちの態度の不自然さに気付くことが出来なかったリンドウ。

 だがしかし、前世で様々な娯楽作品を楽しんできた経験から“主役級のキャラと接触した時点で手遅れ”というテンプレートまで忘れるほど間抜けではなかった。

 

 水澄リンドウには利用価値がある、そう判断されている間は一応安心できるだろう。

 ならば原作知識を活かし素材の組み合わせ方や武器の強化方法を小出しにすることで、どうにか延命するしかない。

 

(とはいえ……原作のカナメは成り上がるために女性キャラは道具として容赦なく利用してたけど、男キャラは敵対者以外には普通の対応してたからな。別にアイツの計画を邪魔したいとは思ってないし、ちゃんと話をして勘違いやすれ違いにさえ気を付ければたぶん大丈夫なはず……)

 

 ちなみに敵対した男たちはカナメが成り上がるための軍資金調達に利用されることになる。

 あるいは女性ユニットを獲得するためのハニートラップとして使うことも出来るが、どちらにせよ人権が考慮されないという点は同じなのでリンドウとしては絶対に避けたい未来であった。

 

 もちろん全てが原作ゲームと同じ展開になるとは期待していない。

 だからこそしっかりカナメと話し合い、先入観と事実のズレを修正する必要がある。

 

 リンドウ本人は凡人の自覚があるため頭を抱えて悩んでいるが、少なくとも主人公やメインヒロインとの接触は危険だと言っておきながら「でも俺どうせモブキャラだし~」と油断し続けるよりは上等な判断だろう。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 翌日。

 

 バカが賢いフリをしても時間の無駄にしかならないと考えたリンドウは、まずは学園を歩いて情報を集めることにした。

 と言っても、この男にそういう方面の才能があるワケではない。

 

 意識が変われば視点も変わる。

 

 昨日まではモブキャラでありたいという願望が強くて見落としていたことも、主人公であるカナメの協力者という立場で見れば違ってくる……かもしれない。

 

 

「でさぁ~、生徒会のヤツらがまた──」

 

「またかよ。ったく、いまの生徒会長はマシなほうだと──」

 

「結局、女なんてみんな同じなんだろ。次の会長候補だって──」

 

 

(う~む……。こりゃ完全に出遅れてた感じだな。そりゃそうだ、ゲームの導入みたいにある日突然ドンパチ始まるワケねぇわな。コレ、むしろカナメに気に入られてて助かったかもしれん……)

 

 学園編の始まりは生徒会執行部と、その取り巻きである女たちのやらかしからスタートする。

 例によって具体的な説明は出来ないが、ギリギリ許されるかどうかの表現をするなら『同意無しのストロングおねショタ』とでも言えば伝わるだろうか? 

 

 ゲームでは生徒会長が交代してから事件が起きていたからと余裕を持って過ごしていたが、意識を切り替えて耳を澄ませば充分にキナ臭い。

 

(たしかゲームでは、カナメを含めた下級生のことを見下してた錬成技術の名門出身だっていう男の先輩をエサにして……それで、我慢できずに罠にかかった女の子たちの動画を撮影して脅迫してたっけ。それで、その子たちが初期ユニットになったんだよなぁ)

 

 いわゆる、チュートリアル用のチョロイン……と呼ぶにはゲームの性質がアレなので扱いもだいぶアレなのだが。

 一応モブキャラだが名前は固定、そして周回プレイの引き継ぎ対象であることを考慮すればヒロイン枠と言えなくもない。

 

 ともかく。

 

(この世界の信貴山カナメもゲームのように成り上がりを狙っているなら、もう準備を始めてるかもしれないな。行動力のある人って準備も丁寧というか、そこを手抜きとかしないだろうし)

 

 今後の対応について、リンドウなりに頭の中で組み立てる。

 

 狙い目はアイテムの錬成。

 

 女性ユニットを獲得するために使う色んな意味で特殊なアイテムたちの作成の手伝いが一番確実か。

 

 もちろんそれはいずれ、カナメの錬成レベルが上昇すれば技術的な部分など簡単に追い越される要素だろう。

 しかしゲームでは素材を揃えてポチッと簡単操作で完成したアイテムも、この世界では時間を使って手作りしなければならない。

 

 マンパワーは偉大。

 

 戦いは数だと顔の怖い偉い人も言っている。

 

(犠牲になる女の子たちには悪いが、俺だってせめて人間らしく生きたいんだ。いやでも、女性型モンスターとの取り引きなら、それはそれでアリ……いやいや、エロいことは好きだけど、強要されるのは別だって)

 

 現地人にとっては異形の化け物でも、転生者であるリンドウにとっては充分に魅力的な容姿である女性型モンスター。

 彼女たちの『花婿』として利用されるならマシなほうかも……と一瞬だけ考えたリンドウだが、すぐに考えを改めた。

 

 ここは逆転系エロゲー世界。

 

 相手は美少女とはいえモンスター。

 

 もはや、言葉は不要だろう。意味が分からない読者にはどうかそのままでいて欲しい。この作品を読んでいる時点で手遅れな気もするが。

 

 

 それはさておき。

 

 如何にしてカナメに利用価値を認めさせたものかとアレコレ考えているリンドウだが、肝心のカナメのほうはというと──。

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