駄文ですが、楽しんでもらえれば幸いです。
にしても文才がほしいよ・・・。
御神の見習い剣士とベルカの騎士
その日、私ははやての病院の通院に付き添っていた。
本人は
「こんなん付き合っても退屈なだけやから、付き合わんでええよ」
と言っていたが、私が無理に押しきって付き添ったのだ。
というのも、突然現れたはやての遠縁の親戚からは、
どこか日常とは程遠い世界に暮らす気配を感じたのだ。
もし彼らがはやてに何か害するような素振りを見せたなら私がはやてを守ろうと思ったので付き添っていたのだ。
だが彼らを詳しく見ていて感じたものは、まるではやてを主として護る忠臣達のそれような気がしてきていた。
むしろ、私の方がはやてに何かするのでは?と警戒されている始末だ。
「はあ・・・」
さすがにこんなに露骨に警戒されていると気が滅入ります。
「ヴィータ、つばきちゃんを睨んだらアカンよ」
「睨んでないよ、元々こういう顔だよ」
「こら、嘘はアカンよ?
嘘は」
そう言われて、こずかれる
ヴィータと呼ばれる私やはやてと同世代か少し小さいぐらいの女の子。
そんな女の子からも前述したように、やはりどこかから日常とは程遠い気配を感じる。
とはいえ、私は御神流に関わる者とはいえ、私自身が警戒される要素など無いはずなのですが、はやての【親戚】達は私を敵として認識しているようなのだ。無論、ヴィータという女の子も同様なようだ。
「はあ・・・」
今日はため息ばかりついている気がする。
「つばきちゃん、ウチの子がゴメンな、堪忍な」
「いえ、大丈夫ですよ、はやて」
と私は少し苦しい笑いを浮かべる。
はやてを心配させまいと笑ってはいるが先ほど注意されたヴィータ以外ははやてに注意されないように私を警戒しているようで、
まるで命のやり取りをする場にいるような気すらしてきていた。
正直な話、半人前な上にまだ小学生の私にはこれはつらいものです。
――――――――――――
検査の後、シグナムとシャマルがはやての担当医の先生に呼ばれてから、彼らの様子は少しおかしかった。何かあると思い、はやてに悪いとは思ったが
少し用事を思い出したと言い、
気配を殺し、彼女達の後を付けてみた。
――――――――――――
そして私は聞いてしまった。
はやての足の麻痺は【闇の書】が原因で【魔法】が関わるという何ともファンタジーの理由でそのせいで命の危険があるのだという。
そして、はやてを救うために魔力の収集をする必須であるというのだ。
「っ!」
「誰だ!!」
気配を殺し、聞き耳をたてていたが、親友の命が危ないと聞いて、心が乱れたのか阿吽の声を漏らしてしまった。これでは気配を悟られるのは当然だろう。
「貴様は!」
はやてにシグナムと呼ばれている桃色の髪の女性が私を見つけ見咎める。
「・・・聞いたのか?」
シグナムに続きザフィーラと呼ばれている男性が影から現れ私に問う。
何が?と問われなくともわかっている、無論言い逃れ等できる状況でも無さそうだ。
故に私はあえて開き直って
問いに問いを返すという、
ある種の愚策に出た。
いや違いますね、それしか言葉が出なかったのだ。
「・・・本当なのですか?
はやての命が危ないというのは・・・?」
「あー、闇の書の影響がはやてのリンカーンコアにかなり来ているらしい・・・」
「ヴィータ!」
ぶっきらぼうに答えるヴィータ、
余計なことを言うなと咎めるかのように言い放つシグナム。
「大丈夫だよ、今まで見てきて、今のこいつは管理局でも無ければ、魔導師でもないってわかったから」
「でもリンカーンコアはあるわ!」
ヴィータは大丈夫だろうと、私についての考察を話し、シャマルは否定材料を出す。
これほどの激論が交わされるとは、本当に彼女達ははやての事を想っているのですね。
「・・・今までの話を聞いていると、私にその魔力のコアですか?それがあるんですよね?」
「ええ、それがどうかしたの?」
金髪の女性シャマルが言葉は丁寧だが、どこかトゲのある口調で私に言葉を返す。
だが、私はめげないで、
私ができる方法ではやてを救うため言葉を紡ぐ。
「はやてを救うためになら私のそのコアから収集してもいいです、いえ、お願いします!」
騎士達は目を見開いて驚いていた。
それも当然だろう。
少し前にリンカーンコアとやらがあったため自分達の敵だと思っていた少女が一転、自分達が大切に思っている家族を救いたいといっているのだ。
「良いのか?」
これは問いではなく、確認か。
「ええ、私は魔法なんて物は今まで知らなかったですが、はやてを救うためにならファンタジーな方法だろうと・・・。」
「わーたよ!」
「ヴィータ!?」
「ヴィータちゃん!?」
「・・・」
いち速くヴィータが私の決意に答えてくれた。
他の人達の反応はどれも困惑だったようだが、
「確かつばきだったか?
リンカーンコアから魔力を蒐集すると一時的に魔力が下がるか、運が悪ければ魔法が使えなくなるかもしれない。
最悪、命を落とす場合もある。
それでも良いのか?」
「再度言いますが、私はこの世に実際に魔法なんてあるとは知りませんでしたから、使えなくとも構いませんよ。
はやては今も命の危険に晒されているのに、私が命を懸けないわけにいかないですよ・・・。とはいえ今まで警戒してた相手をいきなり信用はできませんよね・・・」
私はいつも持ち歩いているバックから1本の脇差しを取り出した。
「魔力は感じないな、普通の剣か」
シグナムが脇差しについて考察する。
「この国では剣というより刀と言った方が正確かもしれませんけどね」
「んなこと、どーだっていいよ。
お前はその剣で何をするつもりだ!?」
「この脇差しは私の師と呼べる人からの頂き物ですが、これをあなた方に質として預かっていてほしい。」
「・・・お前の覚悟はわかった。高町から蒐集することにしよう」
シグナムはおそらくは剣に関わるものだろう、ゆえに剣に対する感情は他の3人とは異なるはずだ。だからこそと言うわけでもないだろうが彼女達のリーダーであろう、シグナムに私の覚悟が伝わって良かったと思う。
「シャマル、今闇の書は主が持っているはずだったな」
「ええ、だからすぐに収集するわけには行かないわね」
「仕方あるまい、主はやてに知られるわけにもいかんからな」
「あー、そうだ、はやてには収集の事は内緒だぞ、それと魔法に関連する事や私達の事は家族には言うなよ」
「収集の事はわかりました。
あと家族には言いませんよ、ふふ、とはいえ言っても普通は信じれないと思いますけどね」
「フッ、それもそうか管理外世界では魔法を使える者などいないだろうからな」
「まあ、この街にバカみたいに高い魔力の反応はあるけど、宝の持ち腐れになるんだろうしな」
「高い魔力ですか・・・」
「ともかく一度家に戻るとしよう、高町、お前のコアから収集するのはそれからだな」
「わかりました」
※
ヴィヴィオ「高い魔力って、
まさか・・・。」
つばき「ヴィヴィオは勘が良いですね。」
なのは「にゃはは、当然だよ、私の娘なんだから。」
――――――――――――
フェイト「私の娘でもあるよ!」
ティアナ「!?
いきなりどうしたんですか?」
フェイト「何か言わなければいけない気がしてね。」
ティアナ「わけがわりませんよ・・・。」