初めまして。
君はなんてお名前?
へぇ、ゾロアーク。ヒスイ地方から来たって!?
ここはパルデア地方だよ、ヒスイ地方はもう歴史の教科書に載る古いシンオウ地方の呼び名だね。
そこから来た? 時空の歪みで?
……そうか、君も大変だな。
不思議そうな顔をするね? 疑いがなさすぎるかな? そうだね、でも君の話は嘘じゃないし、パルデアならありえる話だよ。
もう解決した話だけど、パラドックスポケモンっていうのが発生してね、時間と空間を超えて来たポケモンがいたんだよ。今もこっちに住み着いちゃったのも居るけどね。
納得したかい、良かったよ。
そうだ君さえ良ければ僕が面倒を見よう、当分の間は君は自由にしていいよ。それで元の時代に帰る手段を見つけるもよし、この世界で過ごすもよしだ。
『シログレン』それが君の名前なの?
君にはトレーナーが居たんだね、それが君のモンスターボール? 古いというかかなり個性的な……あっ! 歴史の授業で見たやつだ! 凄い貴重品だ! この頃は手作りだったんだよね! いや今もそうだけどもっとシンプルな構造で……
……ごめんごめん勝手に盛り上がってしまった。
マスターに似ているだって? ほほう、話が合いそうだな是非とも顔合わせを、って時空を超えなきゃ無理じゃん。どうにか出来ないかな。やっぱりウルトラホールですかねぇ
さ、こんなところで立ち話もアレだから僕の家へ行こうよ、シログレン。きっと君も気に入るさ。
一応名乗るほどの者じゃございやせんが言わせていただくなら、ヴィローと名乗らせていただきやしょう。
なはは! 笑いすぎー! そんなにおかしい名前かなー! 違う? 似てたから? 君のトレーナーは余っ程変人らしいねぇ!
▼ヒスイゾロアークを連れ自宅へ戻るヴィロー、その日はヤケに暗い夜が彼らを眠りに誘った▼
──目覚めなさい、目覚めなさい、目覚めなさい
はて? 僕は眠ったはずでしたが? それにこの声は……
──全てのポケモンと出会いなさい
全てのポケモンと? これは僕のポケモン愛が生み出した凄い夢なか? そうだな!
だとしたらお言葉だが僕はパルデアのポケモン図鑑を完成させた男だよ? オーキド博士だって腰抜かすスピードで捕まえまくったんだぜ?
──全てのポケモンと出会いなさい……そして私の下へ……
ダルいわー凄いダルいわーこれ夢じゃなかったら泣け叫びながら地面でテッカニンの絶命シーン演じるわーヤドン並みの怠け癖舐めるなよ。
──あ、あぁそう……なら良い感じに問題解決したら私の所へ来なさい
途端にアバウトになるの臨機応変かつ優柔不断、うん間違いなく僕の夢ですありがとうございます。
▼何もない暗い空間、ヴィローは知らなかったが偉大なる創造主アルセウスの住まう宇宙にいた、そして彼は時を超えて“旅立った”▼
さっきから騒々しいなぁ、まだ夢の中でルカリオとイチャイチャさせろー? あっ肉球ありがあっあっ手の甲のトゲ刺さっありがとうございますッ!
あぁ目が覚めてしまった、もう仕方ないから目を開けて朝の運動でもしようかな。シログレン? 君もどうかな?
あれ?
──サザーン、サァ〜、ザザーン、サァ〜、ザザーン……
おやおやおやおやおやこれは一体どういうことでしょうか、何故僕は砂浜に居る、まさかシログレンが?
あっそうだよね、君って真面目そうだしそんなことしないよね。
なら誰が? ……拐うポケモンに心当たりナッシング、この僕のニューロンがシナプスしてブレイン大爆発!
お"あ"ぁ"(血反吐)
「Oh! そこの貴方! 大丈夫ですか?」
私は平気だよ、それよりも何故ここに居るのか……何がここへ運んだのか、そもそもこうなってしまった原因に頭を悩ませていました。
どうもヴィローと言います、そちらは?
「いや血を吐いて……あっなんだ大丈夫そうですね、私はラベンと言います。このヒスイ地方にポケモンの研究調査の為に来ました」
へぇラベンさん、いやラベン博士と呼んだほうが良いですね。ではラベン博士、早速ですが僕は家に帰りたい。パルデア地方についてご存知です?
「パルデア? 残念ですが知らないのです」
そうか……ん? 待て、さっきラベン博士なんて言った?
博士? ここってヒスイ地方なの?
「はい! それがどうしました?」
シログレン、僕……どうしよう、おかしいな涙が止まらないよ、家に居たのにいつの間にか違う世界に投げ出された子供の気持ちになったよ。
う、うぇ~んシログレンぇん! 僕無理帰りたい帰ってふかふかベッドで寝たいぃ! シャリタツと一緒に遊ぶのー! ペパー君のサンドイッチィィィィ(禁断症状)すぅぅぅぅぅハァァァァ……もうダメ無理ミミッキュの中覗きます。
「わわわっ! ど、どうしましょう!? と、とにかく村へ行きましょう! ね? そこなら落ち着いて話も出来ますしイモモチもお布団もありますよ!?」
ずぐっ……行きます
あ、シログレン。自分で歩けるよ、え? ダメ? おんぶしたいから大人しく乗れと、分かったよだからシャドーボールやめてそれじゃ余りにも泣きっ面に蜂すぎるだろ