長い夢を見ていた。そこでの僕は英雄に憧れる少年だった。そして仲間の手を借りて、精霊からも手を借りて、猛牛の怪物を倒してついに英雄となった。だが喜劇とするために僕は間抜けな道化となるために死んだ。
けれど僕は悔んだ。仲間が約束を守り英雄となって辛く苦しい戦いを続けるのに、地獄に向かうのに僕はその苦しみから解放されることを。だからもし次があるのならば僕は英雄として最後まで戦うと。そう誓った。
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「・・・ル、起き・・か。」
声が聞こえる。力強い老人の声が。
「ん・・、・・ここは・・?」
「やっと起きたか。」
「お爺、ちゃん?」
「そうじゃ、儂じゃよ。」
だんだんと意識がはっきりしてくる。それにつれて混乱してくる。僕ではない誰かの記憶が混ざりあって気持ち悪い。だがすぐに治った。そうだ僕は、私は・・
「どうしたベル。具合が悪いのか?」
おっと心配させたか。けどちょうどいい。これからを相談しよう。ベルは気づいていないが私にはわかる。この人はヒューマンではない。もっというならば、獣人でも、エルフでも、ドワーフでもない。人類種にこんなのがいるのを私は知らない。精霊に似ているがそれより上位の存在だろう。例えば、神・・・と呼ばれる存在だろう。
「大丈夫だご老人。ちょっと混乱していただけのこと。」
「混乱?それに話し方が・・もう中二病になったのか。」
中二病?相変わらず変な言葉を使う。
「いいや、アルゴノゥトだった頃を思い出しただけのこと。」
「?!・・・生まれ変わり。前世の記憶を持っているのか。」
「ああ。そのことで話がしたい。」
〜略〜
「ふむ、だいたいわかった。」
今は私がいた時代より何百年も後の神時代であること。背中に神の恩恵(ファルナ)があるものを冒険者といい、その派閥であるファミリア。怪物が生まれる大穴をダンジョンと呼んでいること。
「ありがとう、ご老人よ。・・・そのこれからも私はここにいていいか?」
「よいぞ。今は儂の孫じゃ。今まで通りお爺ちゃんと呼んでよい。それでこれからどうするのだ?」
「いずれオラリオに行きたい。それまでは今まで通りに加えて修行をしたい。」
「そうか。」
「さてお爺ちゃん、今日の畑作業をしようよ。」
僕は5歳のある時前世の記憶を思い出した。僕の好きな英雄アルゴノゥトの。僕は嬉しかった。英雄になりたい、という願いが叶うかもしれないからだ。
さあ改めて願おう僕は、私は 「英雄になりたい」
文字数足りなくて、pixiv版より加筆した。けど本筋とは変わらない。なくても良くね?っと言っていいものだから。