堕落勇者に立ち上がり -ギフト・ソード・ワールド-   作:はんペソ。

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プロローグ

堕落勇者の立ち上がり

プロローグ

 

ここは現世とは全く違う世界、モンスターや魔人などがいる世界。だが最も違う点は『ギフト・ソード』だ、これは赤子の時に誰もが手にする剣。

この剣は生まれた瞬間に手にするわけではなく目を話すといつの間にか傍に落ちていたり握ったりしている、どうやって剣が現れるのかを知っている者はいないとされている。

 

そしてこの剣はそれぞれの形がある。剣と言われはするものの盾だったり杖だったりもする、初めに手に入れた人物達が剣だったからそう名付けられただけなのだ。この剣の形や性質によって今後どう生きていくかが左右されてしまう。だが人を測る基準としては申し分ないのだ、何故ならこの剣はその人物の限界を現すからである。

 

基本的に魔法の杖だったりただの剣だったりするのが当たり前だ、だがこの世界にはごく少数の選ばれし者が持つ『アビリティ』が存在している。

この『アビリティ』とは剣に特殊な能力が宿っている事だ。その能力は非常に様々で母数が少ないというのもあるのだが被らないとされている。

 

そんな世界だと当たり前のように剣を使用し悪事を行う者が現れる。そう言った人物は分類上魔人でなくとも魔人と呼称され殺害対象になる、そしてその魔人を殺害するのは王国の傭兵達だ。だがただの一般である傭兵達がアビリティ持ちと戦った所で勝敗は最初から分かっている、そんな時に助けに入るのがそう『勇者』だ。

 

『勇者』はほぼ全員がアビリティ持ちかつ凄まじい身体能力を保有している。勇者誕生のプログラムは少し難解だったが数百年に渡る研究で解明された。

勇者と判断する為に一番簡単な素材はまず髪色だ。勇者は必ず赤髪となる、そして勇者以外には絶対的に赤髪が存在しないのだ。

次に勇者の子であるかだ。勇者は子を作れば確実に第一子が勇者となる事も判明している、だがなんらかの不祥事などで死亡したり子が産めなかったりすると完全にランダムな人間に勇者の権が移行する。だが血筋が変わったから何か大きな変化が有るわけではなくただ子だけ赤色の髪になるだけなのだ。

 

そして勇者が存在する本当の理由はある存在が大きく関わっているとされている、これは根拠は無い話だが魔人を束ねる者『魔王』が君臨すると同時に勇者が生を受けるのだ。

そして勇者はその世代の魔王を討伐するとアビリティが消える、逆に言えば魔王を殺したり魔王が勝手に死んだりしなければアビリティは永遠の物となるのだ。

そして勇者か魔王の両者が死ななかった場合にどうなるかは判明していない、ある賢者によると「どちらも生き続ける」という説もあるしまちまちすぎて判断材料にすらならない。

 

次にこの世界の国土などについてだ。魔王国と人国に分かれている、その名の通り魔人が暮らす場所と人が暮らす場所で別れている。

そしてこの世界の陸は全て続いている。ただ大昔、第一代目の魔王と勇者の話し合いにより両者とも領土に侵入しないと契約を交わした。だが最近はもう当たり前に破られつつあるのだ。

そして魔王国、人国共に紛争はせず他の国に分かれたりはしていない。ただ魔王国は魔王一人が統治しているのだが人国は三人の王が統治し政治を行っている。

 

そんな両国は最近落ち着いていた。何故ならここ数十年魔王も勇者もうまれていない、両国とも争いたくなどない。だが歴代の魔王が横暴すぎて生まれた時点で戦争をしかけてくる、そのせいで渋々勇者が動くのだ。

だが実際は産まれていた、しかも十三年も前に。互いに姿を潜めているだけだ。魔王は今回こそ魔王国が勝つ為、一方勇者は酷くしょうもない理由で身を隠していた。

その理由とは「弱いから」だ。前世代の勇者は子を作らなかった、その為ある山奥に暮らす女が身籠っている子に勇者の権が移った。

だがその母親は勇者を産む時に死亡した、そして父親は居ない。勇者の母親が身籠ってすぐに山から滑落し人知れず死亡したのだ、母親も必死に探したが身籠っている身ではそう無茶はできない。なので夫が残した食料などでくいつないでいた、そしていざ産むとなった時に死亡してしまったのだ。

だが赤子は生きた。本来なら生きれないだろう、だが勇者はアビリティ持ちだ。そのアビリティが自動で発動し生きながらえたのだ。

 

そしてこの話は十三のその少年[アルス・ラングレット]があるきっかけを元に立ち上がるお話だ。どうか楽しんでいってくれると幸いである。

 

 

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