晴政の日記   作:かいっち

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ところどころモザイクが多くて読みづらいかもしれません。ご了承ください。


番外編 〜未来〜
▒月▒日 〜常久不変の終わりし夜明け〜


「はぁ……今日も今日とて討伐依頼はひっきりなしに来る……僕としては嬉しい限りだけど、流石に疲れは溜まるな……」

 

いつもと変わらない日常に不満を垂れ流しつつ、書類を机に置く。

この日も██は、上層部からいくつものエニグマ討伐依頼を受けていた。

全盛期からだいぶ衰えてはいるが、尚もその戦闘技能は健在で、その活躍ぶりは上層部も一目置いている程である。

今日も適当に狩りに行くかと椅子から立ち上がった時、ふと一枚の書類が目に留まる。

 

「…………なるほど、面白くなってきた」

 

書類を投げ捨て、すぐに家を飛び出す。幸いにも()()()は出かけているようなので心配かけずに済む。

そして、床に落ちた書類に書かれていたものは────

 

上級エニグマ コードネーム『デイブレイク』

数十年前から存在。近年急成長。

▒▒年前に他の個体と共に事件を起こしたものの、当個体のみ逃走。

以降行方不明であった。

 

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目撃情報を頼りに森を進んでいくと、大きな廃村に辿り着く。

廃村と言うより、ひとつの街がまるまる廃墟と化している。

そして何故か、『懐かしい』感じもする。

 

「この街の何処かに上級が居るのか……でも気配も何も感じないけど……」

 

そう思ったのも束の間、何か大きなものが彼の後ろを駆け抜けていく。

彼がその気配を逃すはずも無く───

 

「……逃がすか」

 

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逃げた先はとある一軒家だった。

しかし所々朽ち果てており、長年誰も来ていないのが分かる。

表札もあったが、そこには───

 

「…………は?『常夜(とこや)』?」

 

直後、けたたましい咆哮と共に家が崩れ、そこから巨大な蜘蛛のようなエニグマが現れる。

 

「繧?▲縺ィ縺ソ縺、縺代◆縺槭?√ル繝ウ繧イ繝ウ」

「コイツ、何処かで…………」

 

一瞬固まり、思考する。

が、エニグマはその隙を見逃すはずもなく、無数の糸の弾を飛ばしてくる。

 

「やべっ、ボーっとして…………ぐふっ!?」

 

我に返ったときには既に至近距離に弾があり、反応が遅れてしまったのもあり何発も直撃し、吹き飛ばされる。

更に運悪く頭をぶつけてしまい────

 

「がっ……あぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

痛みと共に走馬灯のように、昔の記憶が流れていく。

エニグマを前にしているというのに、あまりの痛さに頭を抱えて蹲ってしまう。

エニグマの方は好機と感じたのか、巨大な糸の弾を作り始め、狙いを定める。

そしてそのまま██に向けて発射しようとしたその時。

 

「…………思い出したぞ

お前が……お前が僕の両親を…………

……ふっ、なんて運命なんだろうか

こんな所でまた巡り会えるとは……な!!!」

 

瞬時にスナイパーライフルを構え、糸の弾に銃弾を叩き込む。

たちまち巨大な弾は破裂し、エニグマも怯む。

そのまま無数の銃器を出現させ、次々にエニグマに攻撃を浴びせていく。

 

「よくも父さんを……よくも母さんを……よくもよくもよくも!!!お前が居なければ!!!エニグマさえこの世に存在しなければ!!!!!」

 

怒りに任せて無闇矢鱈に銃弾を叩き込む。

しかし、エニグマには全く効いてる様子はない。

そしてエニグマは糸を縫い合わせ────

 

「…………がはっ」

 

██目掛け高速で伸ばし、身体を貫く。

周りに浮いていた銃器は次々と地面に落ちていき、消えていく。

だが、彼は笑っていた。

 

「あぁ……因縁の相手がつまらない奴じゃなくて安心したよ……

存分に暴れられるからな!!!」

 

両手に刀を出現させ、糸をぶった斬っていく。

糸を斬られたエニグマの方は口から再び糸の弾を飛ばしてくるが、██は瞬時に避けていく。

 

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どれ程時間が経っただろうか、どれ程お互い攻撃をしただろうか。

────空は明るくなってきており、夜の終わりを告げようとしている。

██の刀は硬いエニグマの皮膚に何度も叩きつけられ、今にも折れそうになっている。

出血も酷く、ハニーも底を尽きかけている。

対するエニグマの方はまだまだ余裕そうに糸を生成し続けている。

だが一つ、ある重要なことが分かった。

 

「はぁ……はぁ…………こんなに長く戦闘をしたのはいつぶりだろうかな……でもおかげで分かったぜ……

『弱点は口内、糸を生成している場所』だとな……

ここで◼️◼️の『よく観察する癖』が活きてくるとはな……あんがとな」

 

ハニーの残量的に、生成出来る武器は残り一つ。その一つで仕留めなければならない。

不可能に近いかもしれないが、彼にとっては関係無い。

やれる事を全力でやるのみである。

 

「さぁ……そろそろ……決着つけようじゃねぇか!」

 

最後に切り替えた武器は鎖鎌。

理由など無い。ただの気分である。

最後の力を振り絞り、エニグマに突っ込む。

エニグマも更に多くの弾を放つが、全て掻い潜っていく。

そしてエニグマの口に手が届こうとした直後……大量の糸の帯が██を貫く。

これには██も耐えられず、失速し、よろける。

そしてそのままエニグマの口から、至近距離から弾が放たれ────

 

「……知ってるか、鎖鎌ってこんな使い方も出来るんだぜ」

 

弾が放たれようとしたその時、鎖鎌の片方を思いっきり口の中に放り込む。

そしてその鎖鎌の先端には……着火したダイナマイトが括り付けられていた。

 

「…………じゃあな、みんな、そしてごめんな」

 

口の中に放り込んだダイナマイトは瞬く間に大爆発を起こし、エニグマを内側から破裂させる。

そして当然、至近距離に居た『晴政』も爆発の餌食となり─────

 

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「…………ん、よく寝た……はずだけど何だこの疲れ」

 

朝の眩しい光が室内へと射し込む。時刻は朝の7時。

かなりリアリティのある夢を見ていた気がしたが気の所為であろう。

大きく欠伸をしながら、隣で寝ている()()()を起こさぬよう、身支度を整えていく。

 

「さて、今日もひと狩りいきますか、エニグマを」

 

こうして、今日も何ら変わらないいつもの一日が始まる。

 

To be continued

 

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