ねずみ男 幻想郷に立つ   作:狸狐

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こんにちは

今回、駆け足。
 ごめんなさい!!








vs.天道の襟立衣

 

 

 ずっとあのお方と一緒だった──。

 

 晴れの日も。

 雨の日も。

 嵐の日も。

 雪の日も。

 

 牛若丸とかいう子どもを鍛え出した時も。愚かな人間を懲らしめる時も。同族たちとの戦争の時も。貴方が『最強』と呼ばれる時もずっといた。寝る時も、食事の時も。誰よりも思慮深く、平等で、優しい貴方のそばにいられる事こそが私の誇りです。

 

 

 でも、ああ、でも・・・!

 いつか・・・。

 夢が叶うなら・・・。

 貴方に相応しい私で。

 

 

 貴方の隣を歩きたい。

 

 

 

 

 

 光り輝く貴方の隣を歩きたいんだ。

 みんな、私を笑うけど。

 私の生まれを馬鹿にするけど。

 卑しい低俗な輩と蔑むけれど。

 

 必ず認めさせますから。

 

 生まれではなく、血ではなく、地位ではなく、実力で認めさせますから。もし皆んなが認めてくれたなら、私を隣に置いてください。

 

 

 

 

『何だと?どうして私が19代目の魔王になれんのだ!!』

 

「そ、それは・・・」

 

『今大会で私は勝ったではないか!何より私の主人はあのお方、4代目魔王なんだぞ!!あの人の物である私がなぜ魔王になれないのだ!!事と次第によっては・・・』

 

「そ、そのお前の主人に言われたんだよっ、お前は魔王になる資格がないって!」

 

『な・・・!?』

 

「ちっ、身の程を弁えろってんだ。物の分際で」

 

 

 

 

 

 

『何故ですっ!何故なのですか!?何故、私を“魔王”だと認めてくださらないのですか!!──僧正坊さま!』

 

【・・・】

 

『力も、術も、山の連中に負けておりません!!僧正坊さまの妖力を使える私には魔王になる資格があるというのに一体なぜなのですっ!!』

 

【・・・】

 

『なぜ黙っているのですか!答えてくださいっ、答えてっ、こ、答えろ!!僧正坊っ!!』

 

【お前には──】

 

 

【お前には資格がない。古より魔王となる者は真の天狗だけだと決まっている。だがお前は妖力と山の霊力を吸収した儂の服が妖怪となった存在。天狗では無いのだ、襟立衣よ】

 

『!!』

 

 

 

 

 嗚呼。

 この人も同じか。

 

 生まれ持った力があるのに。

 

 所詮は生まれでしか見ないのだ。下賎な生まれの九十九神は夢さえも見てはいけないのか。

 

 

【だがお前は儂の大切な・・・。襟立衣?】

 

 

 私の居場所はここにない。

 認めて欲しかったんだよ。

 貴方の服ではなく、貴方の隣に立つ1人の存在として。認めて欲しかったんだよ。

 

 

 貴方だけは違うと思っていたのに。

 

 この世に生を受けたのなら、何かを残したい。

 

 

 

 認められたい。

 

 

 

 

『私はこれからどうしたらいいのだ』

 

 

 

 一寸先は闇。

 貴方の隣に立つという光だけを目指して歩いてきたが、それを目指すことも許されないなんて。

 

 所詮は布切れ。

 私は誰かに着てもらわなければ価値のない存在。布が貴方の隣に立つなんて烏滸がましかったんだろうな。

 

 

 

「可哀想に。だが、そう嘆いても何も変わらんぞ」

 

『・・・!?』

 

 

 誰だ。

 私の背後を取れたのは後にも先にも主人だけだと思っていたが、何だこのジジイは。

 

 

「嘆く暇があるなら動け。お前はここで終わらんだろう?」

 

『貴様に何がわかる!!』

 

「──認められたい、そうだろう?」

 

『!……何故それを』

 

「お前のことはずっと見ていた。生まれ持った法力で魔王を決める大会を優勝。それなのに誰も認めなかった。悔しかったろう?辛かったろう?」

 

『〜〜〜〜っ!!!!』ギリリリィ

 

「挙げ句の果てには、尊敬していた主人までもがお前を切り捨てた。何とも報われぬ人生よのぉ」

 

『黙れ!!黙れ!黙れ黙れ黙れェェーーーッ!!』

 

 

『ならばどうすればいいのだ!?そんなに言うなら、お前が答えを言ってみろ!私が認められるための方法をなァッ!!』

 

 

 老人は笑った。

 

 

「簡単なこと、力を使うのさ」

 

『・・・は?』

 

 

 何を言って。

 力を使う?

 何に?

 どうやって?

 

 

「その法力を破壊に使え」

 

『は、破壊…?法力は山を荒らす賊を追い払うための──』

 

「下らん。実にくだらんぞ。襟立衣。魔王になりたいんじゃなかったのか?いいか、天狗の王に与えられる称号【天魔王】は千年前に君臨した悪の天狗“黒雲坊(こくうんぼう)”が人間たちから恐れられて、そう呼ばれたのが始まりなのだ。

 

『それは誠かっ!?』

 

「黒雲坊は最強最悪の法力を使い、全てを破壊した。それを赤嵐坊とその姉の手により倒され、天狗界は地に堕ちてしまった。奴らが新たに君臨するようになってからは妖怪が好きに暴れられていた山に法ができ、秩序が生まれ、天狗ポリスとかいう人間の真似事まで始めてしまう始末。……嘆かわしい」

 

『で、では、真の魔王というのは』

 

「そう。全てを恐怖で支配したものを指す!いいか、襟立衣よ。認めぬ奴らに地獄を見せろ。自分が1番だと知らしめろ。かの黒雲坊のような悪辣に生き、支配するのだ!お前の名が広まれば、この世がお前を天魔王と認めるだろう!!」

 

『・・・!!』

 

 

 

 そうだ。

 その通りではないか。

 認めないのなら、無理矢理にでも認めさせれば良い。だって──

 

 

 

『私にはその力がある・・・!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこから人生が変わった。

 認めてもらう努力の日々が終わり、認めさせる力を見せつける日が始まった。

 

 1番力を見せつけるのに楽な方法は暴力だ。

 そして知名度も上げたい。

 だから、金さえもらえればどんな人や妖怪でさえも殺す『六文銭』を組織した。

 

 妖怪大刑務所にわざと捕まり、内側から破壊、選りすぐりの仲間を得て、六文銭を作った。儂の名は瞬く間に広まっていった。

 

 

『心地よい。心地よいぞ。皆が儂に恐怖している。天狗ポリス共も儂を捕まえようとしている。恐れ、怯えている証拠。僧正坊といた頃には味わえぬ心地良さよ!!』

 

 

 

 

 

『儂にとって本当は金なんて微塵も興味ない。儂が欲しいのは名声だけだ。認められることだけだ』

 

 

(幻想郷?)

 

 

(儂を知らぬ者たちがいる。ならば儂の名を幻想郷に刻んでやる。外と内、両方が儂に恐怖し、認めた先に、儂の求める世界があるのだ・・・!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おい!あれって……」

 

「魔理沙ちゃんじゃないかい?魔理沙ちゃんだよ」

 

「魔理沙ちゃんが戦ってるぞ!俺たちのために戦ってくれているんだ!」

 

 

 

「「「がんばれーー!!」」」

 

「「「魔理沙ーー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「へっ、皆んな見てるぜ。これじゃあカッコ悪いところは見せられないぜ」

 

『・・・チッ』ギリ

 

「なんだよ」

 

『ここの連中は、どうやらお前如きに期待しているようだから哀れだと思ってな』

 

「はぁ?」

 

『認めるべき相手を間違えていると言っているんだ!!お前みたいな凡骨は生まれた時からエリートの儂の足元にも及ばないんだよ!』

 

 

 襟立衣がついに動く。

 

 

『松明丸。魔女狩りの始まりだ。この魔女を殺し、儂こそが幻想郷の支配者として君臨する!!儂を認めさせてやる!!』

 

【クゥエエェェーーーッ!!!!】

 

「来い!焼き鳥!」

 

 

 魔理沙に突進する松明丸。

 箒に乗り、大きな翼を避ける。距離が近くなると高熱に汗を流す。だが、それは恐怖には繋がらない。

 

 

「遅い遅い!体ばっかりデカくても、とろいんじゃあ当たらないぜ!」

 

 

 そう言って、巨大な背中に弾幕を飛ばす。

 直撃すると、小さな爆発が起こり、木屑や木片などが飛んだ。

 

 

「あぁ?炎のデカ鳥かと思ったけど、身体の中は木なのか?」

 

 

 “松明丸”

 鬼火などの一種である。この妖怪は、天狗が炎に術をかけて生命を与えた存在であり、その名の通り身体の構造は松明と同じである。本来なら人間を驚かす程度で簡単に消せるスズメくらいのサイズだが、魔理沙の目の前にいる松明丸は飛行機くらい。見た目はゴジラシリーズのラドンのようだ。

 この松明丸は体内の木材(火種)を破壊することで倒すことができる。骨が折れるくらいなのは目に見えている。

 

 

【クゥエエッ!!】

 

 

 咆哮を上げる松明丸。

 全身から炎の塊を発射した。だが魔理沙は軌道を読んで難なく躱す。普段からやっている弾幕ごっこに比べれば、この程度は何ともない。更には隙をついて攻撃を仕掛ける。明らかに魔理沙が有利であった。

 

 

「よっ、ほっ!」

 

『・・・』

 

「へへん。余裕よゆ、うっ!?」

 

 

 しかし魔理沙は忘れていた。

 襟立衣のことを。

 松明丸という例えるなら大怪獣との戦いに盛り上がってしまい、松明丸よりも強いであろう存在がすっかり抜けてしまっていた。

 

 

『油断大敵……!』ニヤリ

 

「うごけない、ぃ、ぃぃ……っ!!」

 

 

 全身が全く動かなくなる。

 襟立衣が空中で魔理沙を固め、そして松明丸が再度突進した。

 

 

【クゥワアアァァァーーーッ!!】

 

 

 ばくんっと飲み込まれる魔理沙。

 炎というのは中心に行けば行くほど熱くなる。このまま飲み込まれ、胃の方まで流れてしまえば火傷では済まない。きっと魔理沙は黒焦げな物になってしまう。

 

 

「あ、ぁぁぁ、ぁ………!!」

 

『そのまま焼き尽くせ、松明丸』

 

 

 炎の中の様子が見える。

 魔理沙が喉、食道を通り、そのまま胃があるであろう場所に転がっていく。そこは松明丸の核。エネルギーの中心である。魔理沙の帽子がすぐに燃え尽きるのが見えた。

 

 

『中世ヨーロッパと同じ光景よ。魔女は焼かれて死ぬのがお似合いだ』

 

【!!】

 

 

 突然、松明丸が硬直する。

 そして身体中から光の柱が溢れ出した。

 

 

『? どうした』

 

【クゥ──】

 

 

 

 ドッゴオオオンッッ!!!

 爆散。同時に箒に跨る魔理沙が飛び出した。巨大な松明丸は木片となり周囲に散らばり、無残に散っていく破片の雨の中で魔理沙は笑う。

 

 

「どんなに強くても内側が弱いってのは常識だぜェッ!!」

 

『・・・』

 

 

 復活した魔理沙。

 帽子を失い、多少衣類は焦げてはいるが本人は無事である。

 

 

『魔力を自身に纏わせ、炎を防いだか。小賢しい真似を…』

 

「そんな小賢しい真似する相手に傷一つ付けられないようだけど?親玉さん」

 

『これを見てもそんなことが言えるかな?』

 

 

 襟立衣の周りには岩や瓦礫などが浮かんでいた。

 それらはギュルルと回転すると空気との摩擦により形が変わる。鋭利な形になった。

 

 

『法力“天狗礫(てんぐつぶて)”』

 

「なんだか弾幕ごっこみたいだぜ!さぁて、この魔理沙さまに当てられるかな」

 

『減らず口を。串刺しになっても喋り続けられるか、見ものだな!!』

 

 

 全ての先端が魔理沙を狙う。

 魔理沙の辞書に後退はない。敵が攻めてくるのであれば攻め返すだけ。彼女の武器『ミニ八卦炉』を構えて、天狗礫が発射される前に攻撃を繰り出した。すぐに襟立衣も応戦する。

 

 

「魔法陣、展開!」

 

『!』

 

 

 魔理沙の周りに魔法陣が浮かび上がる。

 それらは岩柱が魔理沙に接触しそうになると自動的に反応して、レーザーを放ち、壊していく。

 

 

「うおりゃあああーーーっ!!」

 

 

 当たれば致命傷となる雨を避けながら襟立衣の距離を詰める。当たりそうになれば魔法陣が撃ち落とし、そのレーザーの壁を潜り抜けてやってくるものは華麗な箒テクニックで躱わす。

 

 

「咲夜の弾幕の方がもっとすごいんだぜェッ!!」

 

 

 襟立衣は印を結び直す。

 

 

『法力・囲みの天狗礫』

 

 

 壊されたり、崩れたりした破片が他の破片と組み合わさり、新たな槍となる。それらは再度先端を向け、魔理沙を狙い、発射される。しかし魔理沙は焦らない。

 

 

「パチュリー。これはお前の技を参考に、私なりに改良した技!本当はお前に見せてやりたかったぜ!── 恋符『ノンディレクショナルレーザー』ッ!!」

 

 

 真っ直ぐ、上空に向けた八卦炉から極太レーザーが解き放たれる。そのまま八卦炉を時計回りに動かすと岩柱が全て消し飛ばされる。消し飛ばされれば再構築はされない。

 

 

『・・・!』

 

 

 襟立衣は戦慄する。

 この自分が対峙している魔女の【魔力】と【戦闘センス】に。相手の攻撃に対して、しっかりと切り返せる判断力と経験の差。

 

 そしてなにより目を引くのは彼女の魔力量だ。

 一応長生きはしているので西洋妖怪と戦った経験はある。だが襟立衣の経験上、魔理沙よりも魔力を持つものを見たことがなかった。

 

 

 

(だが所詮は凡骨よ。あのめちゃくちゃな魔法陣もオリジナルのようだな。馬鹿は努力するしかないものなァ。それに比べて、儂は生まれた時から最強の力を持つ魔王。()()()()()()()()()!!)

 

 

 

 襟立衣は息を吐く。

 その息は渦巻き、魔理沙の周囲に漂っていく。

 

 

「なんだ?」

 

『法力・“天狗倒し”』

 

 

 いつの間に魔理沙は山の中を飛んでいた。

 夜空を飛んでいたはずなのに、いつの間にか木々を避けながら飛んでいる自分がいる。

 

 

「妖怪の山に移動させられた?いや、天狗たちの気配がないよな。……ん?」

 

 

 ごんっ、ごんっ…。

 ぎぃっ、ぎぃっ…。

 

 

「なんだ、この音……って、おおお!?」

 

 

 デカイ。

 なんてデカイ木だ。

 その木が倒れてくる!?

 

 

「恋符『マスタースパーク』ッ!!」

 

 

 避けられるほどの大きさじゃ無い。

 ならば、破壊するのみ。

 しかし予想とは裏腹に、マスタースパークは大木をすり抜けた。

 

 

「嘘だろぉおおおーーーっ!?!?」

 

 

 だが大木は魔理沙を通り抜けた。

 魔理沙の通過して、そのまま地面に倒れて煙のように消える。しかし魔理沙は目を閉じたままで気づいてはいなかった。

 

 

「ぅぅぅぅ……って、あれ?」

 

 

 自分の体に傷ひとつない。

 何なんだ。

 何が起きている?当たっていないし、大木もない。

 

 

「この世界は幻?」

 

『その通り』

 

 

 声だけがする。

 それと同時に至る所から木を切る音や倒れる音が響き渡っている。

 

 

『天狗倒しとは、上位の天狗が使える結界だ。この世界では伐採音が視覚、聴覚は奪うぞ』

 

「もっとデカイ声で言ってくれ!聴覚奪う技している最中にボソボソ言われても聞こえねえぜ!」

 

『・・・そうかい』カチン

 

「だから何言ってん、がぁっ!?」

 

 

 顔面を殴られた。

 突然現れた襟立衣が魔理沙の顔面を殴り飛ばしたのだ。その衝撃で空でくるくると回転。その間に襟立衣は木々の間に消えてしまう。

 

 

「──ってえなあ!」

 

 

 大勢を整え、周囲を見渡す。

 大中小、大きさがさまざまな木々が倒れていく。カンカン、ガンガン、ゴンゴンと色々な音が響き渡る。

 

 

「なるほど。これがこの結界の恐ろしさか。頭の中まで響いてくるぜ・・・がっ!?ぐぅっ!!」

 

 

 再び殴られる。

 顔面だけではなく腹部や首も狙われる。

 

 

『くかかかか…っ、これぞ深緑の天狗殺法よ』

 

「混乱してきた…」ボソッ

 

『ラストは天狗礫で決めてやるわ。・・・ん?』

 

 

 なんだ、あの小さな光は。

 なんであんなにたくさん。

 

 

「ボコスカ殴ってくるし、どこにいるか分からないし、面倒くせえぜ!こうなりゃ全部ぶっ壊してやるぜェェッ!!魔符「スターダストレヴァリエ」ッ!」

 

 

 魔理沙が箒に乗り、縦横無尽に飛び回る。

 すると星がポロポロと落ちていく。その星は地面には落ちず、途中で止まると点滅を繰り返し続ける。

 

 

『何をしている?』

 

「吹き飛べェェいっ!!」

 

『はっ!?』

 

 

 

 大爆発。

 世界にヒビが入り、崩れる。すぐに元の世界に戻った。硝煙が晴れると煤だらけの魔理沙と見えない壁で防御したのか、無傷の襟立衣が目を見開いていた。

 

 

「けほっ、けほっ……脱出成功だぜ!」

 

『出鱈目な。何という力技だ!?自分も巻き込まれたというのに』

 

「へっ、怪我が怖くて異変解決できるかよ!私は誰もが認める最強の魔理沙さまだぜ!!」

 

『ふんっ、最強だと?儂に傷一つつけられぬくせに偉そうに』

 

「はっ!じいさん、勝負はこれからだぜ。それに頑張り続ければ傷どころか、その土手っ腹に風穴開けられるかもしれねえぜ?」

 

『頑張り続ける?・・・下らねえんだよ!!』

 

 

 

 ぼっ…。

 炎が一つ、二つ、三つ……。

 至る所に小さな炎が現れ始めた。その炎が近づくと合体し、少し大きな炎となる。

 

 

『お前を見ていると腹が立つ。怒りが込み上げてくる……!!』

 

「はぁ?急に何言ってんだ?」

 

『頑張るってのは凡骨のすること!努力は才能のない奴がすること!だがな儂は違う!生まれ持った天才なんだよ!!それなのにお前みたいなゴミクズが皆んなから認められるなんて気に入らない、許せないィィィ……!』

 

 

 すぐに分かった。

 この炎は・・・!

 

 

【クゥエエェェーーーッ!!】

 

 

 炎は松明丸と変化した。

 魔理沙はまたかよと愚痴り八卦炉を構えるが、様子が違う。松明丸は動かず、襟立衣の姿が変形していく。

 

 

『お前を殺し、八雲紫も殺し、人間からも妖怪からも認められてやる!真の魔王になってやるんじゃあああ!!』

 

 

 襟立衣の姿が天狗の姿から布になった。

 元々、襟立衣は僧正坊の着る衣が妖怪となった存在、九十九神だ。妖怪形態から元の道具の姿にはいつでもなれる。

 

 

『松明丸、儂を纏え──』

【クゥワァァァーーーッ!!】

 

 

 かなり大きい松明丸を衣が包み込む。

 ぐるぐると巻きつき、そして締め付けられているのか松明丸の大きさが小さくなっていく。

 

 

「!!」

 

『松明丸は炎の体で強力ではあるが賢くは無くてな。だが儂が頭脳となれば、そこを補える』

 

 

 炎の天狗がそこにはいた。

 炎が襟立衣を着て、天狗の形をして立っているのだ。

 

 

『絶望せよ。そして死ね』

 

 

 

 

 襟立衣の能力【(まとい)

 

 対象に着られることで、新たな天狗となる能力。新たな天狗となると来た者の長所を持つことができる。加えて、心身ともにパワーアップしているので若くもなることもできる。相手に着る意思がなくても無理やり体に巻き付けば、能力は発揮できる。

 

 

 

 

「姿形が変わったところで──」

『変わったのは見た目だけじゃあないぞ』

 

 

 速い。

 魔理沙の目の前で微笑む襟立衣。そっと魔理沙の腹に手を当てると、魔理沙の背中から火柱が立った。

 

 

「あ"、っづぅぅぅぅぅっ!?!?」

 

炎天火(えんてんか)

 

「がっ!!」

 

 

 痛みで仰反る魔理沙に追い討ち。 

 五本の指から炎が走り、魔理沙の体を貫いた。炎の攻撃なので傷口が焼かれ、すぐに出血を止まる。だがジュッと肉の焼ける音と共に魔理沙はその痛みで意識を失った。箒から手を離し、落下していく。

 

 

『逃がさない。焔刃(えんじん)

 

 

 炎の刃を作り、握り締めると落下する魔理沙を追いかける。炎の推進力と翼のスピードによりすぐに追いつき、刃を振りかぶる。

 

 

「・・・」

 

『死ね』

 

「ふんっ!」

 

『!』

 

 

 意識を取り戻した魔理沙は八卦炉から魔力を少し出すことでレーザーが刃となっている刀を作り出し、受け止めた。瞬間、火花と光が散る。夜空が一瞬だけ明るくなった。

 

 

『その道具、魔力を放出するだけのものかと思っていたが、そんな使い方ができるとはな』

 

「近接戦の時を予想して八卦炉を改造していたんだぜ。名付けて、──『マスターソード』ッ!うぉおらっ!!」

 

 

 押し返す。

 そして魔理沙を追いかけてきた箒を掴み、落下を防ぐ。地面で潰れることはなくすぐに持ち直した。

 

 

『ふん。小さいが確実に5つ穴は空いているというのに、なんて胆力だよ。心底呆れるね』

 

「へっ、照れるぜ」

 

『褒めてない、よっ!!』

 

 

 再度、火花が散る。

 二つの刃がぶつかり合い、両者共に一歩も引かない。しかし涼しげな襟立衣はその刃に力を込め直すと・・・。

 

 

『法力・火力爆発焔刃(えんじん)

 

「!!」

 

 

 炎の刃が大きく、威力が増した。押し負けて後方へかなり吹っ飛ばされる魔理沙。炎の熱と衝撃が空気を振動させ、その一撃は波紋のように広がり、骨の髄まで衝撃を与える。

 

 

「いっつ…」

 

 

 手のひらからの出血。

 黒い手袋を外すと手のひらの皮膚が裂けていた。箒を握るときに力を込めすぎたのだろうか。手袋を捨て、ペッと手に唾を吐いてから笑う。箒にはもう跨らない。箒の柄の部分に乗っていた。何というバランス能力だろうか。箒の上に爪先だけで立っているのだ。

 

 

「へへっ、やっぱそうだよな」

 

 

 八卦炉から出ている光の刃が更に大きく太くなる。

 

 

「やっぱ、戦いってのは火力だよなァッ!!マスターソード出力全開ィッ!!」

 

『!』

 

 

 一振りの重い剣撃が、襟立衣目掛けて襲い掛かった。振り上げられたマスターソードによる上段斬り。華奢な少女が振るっているとは思えない程の重い一撃が襟立衣の焔刃とぶつかり、その炎を吹き飛ばす。そのままガラ空きの胴体に斬撃を浴びせた。

 

 

『ごふっ…!?』

 

「まだまだァァァーーーッ!!」

 

 

 魔理沙は剣においては素人だ。剣や刀なんてものは相手を切るためのものでそれ以外にない。だからこそ魔理沙の剣撃とは、防御など度外視した火力攻撃特化したものだ。当たればただでは済むわけがない。

 

 

『この……っ、天狗の法力・焔壁(えんぺき)

 

「壁なんて乗り越えてやるぜッ!!」

 

 

 空中で固定した瓦礫に炎を纏わせ、炎の壁を作り出す。近づくだけでも火傷してしまうほどの熱量。しかし魔理沙は止まることはない。その壁ごと襟立衣を叩っ切る。

 

 

『ぎぃやあああっ!?』

 

「追撃ぃっ!」

 

『ゲボァッ、ぐふぅ、舐めるなァッ!幻想郷ごと焼き尽くされてしまえっ、天狗最終奥義ぃぃぃぃ……、【炎熱地獄大炎球】ゥッ!!』

 

 

 太陽が落ちてくる。

 否、本物の太陽ではない。だが太陽の如き熱量と大きさの球体が、魔理沙めがけて向かっていった。

 

 

『当たれば溶けて死ぬ熱量だ!防御なんて意味ないぞ!!』

 

「防御なんてするつもりはねえぜ!!」

 

 

 八卦炉を持ち直す。

 あの構えは、初めて相見えたときのもの。レーザーの刃が八卦炉の中に戻るとビリビリと紫電が鳴る。

 

 

『ま、まさか・・・!』

 

「攻撃こそ最大の防御なんだぜっ!私の本気の本気!──恋符【マスタースパーク】ッッッ!!」

 

 

 炎の球体とマスタースパークが衝突する。

 拮抗する両者の技。

 その漏れ出したエネルギー波が近くの木々を揺らし、周囲の環境を破壊した。

 

 

『舐めるなよッ!その程度押し返してくれるゥゥ……ッ!!』

 

 

 しかし、最悪なことに襟立衣の力が増した。

 マスタースパークをかき消そうと炎球が迫ってくる。

 

 

『ふ、ふはははッ!!このまま消し飛ばしてくれるゥッ!!』

 

「ぐぅううう……っ!」

 

『里の連中も皆殺しだ!大切なものも奪ってやる!!私こそが世界の頂点だァァァ………ヌゥッ!?』

 

 

 炎球が大きい?

 違う。

 炎球が私に近づいてくる。まさか、まさかまさかまさか、この自分が押されているのか!?

 

 

「認められたいとか、生まれ持った才能とか、どうでもっ、いいんだよっ!」

 

『こんのォォォーーーッ!!』

 

「そんな小さな事にィッ、拘っているお前に最強の私が負けてたまるかァッ!!」

 

『馬鹿な…っ』

 

 

 自分の最終奥義が押されている。

 負けている。

 段々と自分に近づいてくる。押し返そうと力を込めるが、球体は迫り続けている。

 

 

「ウオオオオオーーーッ!!!!」

 

『馬鹿なアァァァーーーーー・・・ 』

 

 

 襟立衣は炎に飲み込まれた。

 自分の技が帰ってきて、そのまま消し飛んだ。戦いを見ていた人々の歓声が上がる。それを聞いて、勝利を確信すると、力が抜け、魔理沙はそのままゆっくりと地面に降りて行った。

 

 

「はぁ…、はぁ…。強いくせに小さいことばっかり気にするから負けるんだ。…んぐ、ふぅ……自分で自分のことを認めてりゃあ十分だろうが」

 

 

 魔理沙は自称、最強だ。

 しかし周りは否定しない。

 なぜなら彼女は最強になるために日々努力し、どんな相手にも立ち向かうから。そんな自分の努力を自分で認めているから。そんな彼女は周りから認められる必要がない。自分を認めていれば、勝手に周りが認めていくのだから。

 

 

「こりゃあダメだな」

 

 

 箒はもうボロボロ。

 これでは飛べない。修理し、手入れをしないとダメだろう。いや今は勝利の余韻に浸ろうか。

 

 

「へ、へへ、霊夢に見せたかったぜ。私の鮮やかな勝利を…」

 

『まだだァァァーーー』

 

「なっ!?」

 

 

 

 襟立衣は生きていた。

 ボロボロで焦げてはいるが生きていたのだ。

 炎球に飲み込まれる瞬間に、松明丸と自分を切り離し、法力で防御をしていたから何とか生きていられた。

 

 

 

『お前の体を奪い、儂が認められる世界を創る…!儂こそが最強だ……!!』

 

 

 天狗形態ではなく服の姿になり、魔理沙の全身に巻き付く。能力を発動させようとしていた。

 

 

「こ、こんの…っ」

 

『カカカカカァ〜〜ッ!!』

 

 

 抵抗しようと八卦炉を取り出すが、はたき落とされる。コロリと転がる八卦炉。その間に口内に侵入し、舌に巻き付く。身体中に布が巻きつき、足の指一本一本を絡めとる。

 

 

「むぐぅっ、ぐぅっ」

 

『儂は終わらないぃぃ…』

 

 

 服を捲り、腹に巻きつく。

 

 

「〜〜〜〜っ」

 

『儂は、儂はぁぁぁ……っ』

 

 

 

 

 ビリィィィ……ッ

 

 

 

 

『あ"ぁ!?』

 

「もがぁ〜〜ッ!!」

 

 

 魔理沙の胸の辺りから稲妻が走る。

 襟立衣の全身に電撃が走り、身体中が焼け、壊れながら、崩れていく。逃げようとしても身体中に巻きつきまくっていたせいで離れるのに時間がかかる。

 

 

『嫌だッ、嫌だッ』

 

 

 全てが焦げていく。

 あの襟立衣の最期。なんと惨めな・・・。

 

 

『ぎぃいいいやあああ───』

 

 

 襟立衣は完全に散る。

 魔理沙の周りには黒炭となったコゲだけが落ちていた。魔理沙は胸からもう一つの八卦炉を取り出した。それは襟立衣に初撃を与えたものであった。

 

 

「コレを忘れてんじゃねえっての。まぁ、これで魔理沙様の大勝利ってわけだよな⭐︎」

 

 

 

 

 

 

 六文銭 メンバー全員完全敗北

 

 

 

 

 

※※

 

 

 

 

 

 地底に流れていた映像が止まる。

 さとりの傷を治療していた霊夢は大きな声で笑った。

 

 

「当然の結果よ。せっかく用意した刺客もおしまいね」

 

『・・・くく。六文銭がやられたが、それがどうした。奴らは所詮、捨て駒。やられてもらう為に連れてきたのだ。だがな、今この状況に変わらない。お前が手を止めれば覚妖怪は死ぬ、鬼の方は押さえつけられて動けない』

 

 

 対する、ぬらりひょんは抜刀。

 霍青娥も呪符をヒラヒラと見せつけていた。

 

 

『反対に、我々は自由に動ける。つまりお前らは終わりということに変わりないのだよ』

 

「だーかーらー」

 

『?』

 

「幻想郷を舐めんなっての」

 

『!!』

 

 

 ぬらりひょん達の周りを炎の車輪が囲んでいた。カタカタと音を立てて彼らの周りを取り囲む。逃げようにもすごい熱量で身動きはなかなか取れない。

 

 

『何だ、これは?』

 

「──よくもご主人の玉体を傷つけてくれたねェ」

 

 

 ぬらりひょん達の前に鋭い爪を立てた少女が現れた。目を見開き、牙が見えるくらいに唸っている。

 

 

「おっとぉ…逃げられると思うなよぉ。私の炎は地獄の亡者も逃げられないんだからな。──【火炎の車輪】」

 

『火車だと?こいし、コイツは一体なんだ?』

 

『え、えと、お姉ちゃんのペットだよ。おじいちゃん、気をつけて!猫燐がいるってことはアイツもいる!!』

 

『ぬらりひょん様ぁ、あれを!』

 

 

 地底の天井が歪んでいた。

 その歪みの中心に、羽をはためかせる少女がいた。彼女は右腕についた棒をぬらりひょん達に向けている。どうやらあの棒が歪みの原因であり、先端から赤い雷が走っていた。

 

 

「ご主人に……、よくも、よくもよくもよくも……!!コロス!!」

 

 

 核融合。

 詳しい説明は省くが、一般人が扱えるものではなく、水素爆弾と同じくらいの威力を持っている。

 

 

『!!』

 

「全て消えろ。爆符『メガフレア』」

 

 

 全ての光が先端に吸収された。

 そして、溢れ出す。

 先端から発射されたその光線は真っ直ぐにぬらりひょん達に発射される。主人の妹がいるが、お構いなし。ペット達にとって主人はさとりのみ。こいしはただの他人だ。惜しくない。

 

 

「「・・・!」」

 

 

 火焔猫燐、霊烏路空の2人が繰り出すコンビネーション技は如何なる相手も倒してきた。そんな2人が絶句した。煙が晴れた先には無傷のぬらりひょん達が立っていたからだ。彼らの足元には謎の肉片が転がっている。どうやらあれが無傷の理由らしい。

 

 

『あらあら。ぐちゃぐちゃになっちゃったわ。でも混世魔王を動かして正解でしたわ。もし縦に出来なかったらミンチになっていたのは私たちかもですし』

 

 

 しかし、混世魔王が完全に消し飛んだことで勇儀が復活をする。怒髪天状態の勇儀は口から煙を吐いていた。いつでも飛びかかりそうな雰囲気、加えてペット二人組も逃す気はないらしい。

 

 

「形勢逆転ね。さとりの傷も塞がったようだし」

 

『ぬらりひょん様、これはまずいんじゃあなくて?』

 

『ふん。これまでか』

 

 

 そう言うと、ぬらりひょんは懐から何か小さなものを取り出した。全員が身構える。

 

 

『六文銭のお陰で、儂のやりたかった事ができた。()()()()()したのだ。ここは一度退却と行こう』

 

「逃すと思っている?これだけの猛者の前から」

 

『勿論だとも。儂の計画に抜かりはない』

 

 

 そう言うとその小さなものを見せつけた。

 何かのスイッチのようである。

 それをカチリと押して、高笑い。

 

 

『時限式の爆弾を起動した』

 

「なっ…、卑怯だぞ!!」

 

『もっと言え。儂にとっては褒め言葉よ。さぁて爆発まで残り一分。間に合わないさ。さらばだ、永遠に生き埋めになるがいい。』

 

「逃がさない!!夢想封印!!」

 

 

 全ての護符を飛ばす。

 だが、それら全てをぬらりひょんは見切り、刀で叩き伏せた。ぬらりひょんが刀の動きを止めると護符は散り散りになる。

 

 

『儂をただの老いぼれと思ってないか?』

 

「──消えた!?」

 

 

 瞬間。

 ぬらりひょんの姿が消える。

 辺りを探してもどこにも気配すらない。しかし、ぬらりひょんは既に霊夢を剣の間合いに捉えられる距離まで近づいていた。そんな姿に誰も気づかない。見えていない。

 

 

「どこに行った!?」

 

『変異抜刀… 気配断(けはいだち)……!!』

 

「──ッ!!」

 

 

 気づいた時には時既に遅し。

 腹から胸にかけて切られ、血が噴き出す。そのままよろけて、バランスを崩した霊夢目掛けてお返しと言わんばかりに追撃で剣を振るい、その斬撃を浴びせた。

 

 

「が、はっ……!?」

 

 

 吹っ飛ばされる少女。

 咄嗟にお祓い棒を盾にして直撃は避けたようだが、その程度ではダメージを完全に防ぐ事などできやしない。

 

 

「「「霊夢!!」」」

 

 

 倒れる霊夢。

 その隙に霍青娥がかんざしを抜き、壁に当てると穴ができ、空間が生まれた。ぬらりひょん達はその中を潜っていくのだった。しかし途中で振り返り、全員に言う。

 

 

『諸君。次会う時こそが終わりの時だ。それまでは首を洗って待ってておくが良い!!ふはははは!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※

 

 

 

 

 

 

 

 

「いったぁ〜〜〜」

 

 

 永遠亭。

 六文銭と戦ったメンバーの殆どが入院していた。

 

 

「ったく、私がいない間に何やってんだ。私の活躍見れてないだろ。私の圧勝する姿をよぉ〜」

 

「うるさいわね。あんたの戦いなんていちいち見てられるかっての!」

 

 

 霊夢は胸から腹にかけて包帯をぐるぐる巻きにされていた。魔理沙も色々と治療された跡がある。

 実は霊夢が斬られ、爆弾は解除できない。そう思っていたのだが、既に24時間経過しているが爆発なんか起きていない。つまりぬらりひょんは爆弾なんか用意していなかった。こけおどしで我々は踊らされたのだ。

 

 

「・・・はぁ」

 

「どうした、浮かない顔して」

 

「何でもないわよ」

 

 

 負けると思わなかった。

 いや、自分とぬらりひょんの間の差が大きかったのだ。一太刀浴びせられるなんて考えもしなかった。唇を噛み、考える。

 

 

 

(真面目に修行する時が来た、かも・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 死傷者、10数名。

 六文銭による侵攻で、妖怪と人間達の間に何かしらの溝が生まれた。もしかしたら、ぬらりひょんの狙いはこれだったのかもしれない。しかし、被害は大きくなかったのが幸いだろう。今は復興し終えて、人々は正月を迎える準備をしている。

 

 

「にぃ〜ひひひ。久しぶりの里だよ、帰ってこれたぜ。ぬらりひょんって脅威も無くなったんだ。自由気ままに金を稼ぐ生活に戻れるってもんだネ」

 

 

「じゃあ、みんな。また来年もよろしくナ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 ありがとうございました。
 なんとか今年中に終われましたな。
  ※芳香vs.紫たちは正月明けに投稿予定です。時系列的に正邪達の後になります。
  流れ的に、この流れを終わらせようと思って、書き切りました。




 来年からは紫苑や山姥、書きたいキャラが多いのでそちらを書いていきたいと思います。やっとこういう話に戻れる〜!

 では、良いお年を!
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