とある探偵たちのクトゥルフ神話事件簿   作:兼六園

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犬神筋 3/3

 ──その昔、犬養家の女性が、不可視の異形の怪物に襲われた。その女性は怪物によって子を孕まされ、やがて4つ子を産んだ。

 3人、いや3匹は4つ足の異形の獣の形をしており、残る一人は普通の赤ん坊であった。

 

 生まれて間もない3匹の異形の獣は、親の怪物同様に姿を消すことができるようで、産まれてすぐ姿を隠し消えてしまった。

 残った一人の赤ん坊はすくすくと育っていったが、時折誰も居ない

 所に話しかけ、()()を犬と呼んでいた。それから代々、犬養家はその犬に守られ犬神筋と呼ばれるようになった。

 

 憑き物は、子へ子へ遺伝し、遺伝するとその親は犬神憑きではなくなる。犬は憑かれている女性の周りに常に存在し、犬神憑きの女性の願いに応じて犬が叶えるとも言われているらしい。

 

 犬養の女性を襲った怪物は、その当時の寺の住職によって滅ぼされたとされる。

 方法は、ありがたいお札を怪物に貼り付け、お経を唱えて滅ぼしたとされるそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 ──図書館で見つけた資料の内容を黙読し終えた真冬たち。さゆりは顔を青くして、本棚から離れて壁際にもたれ掛かった。

 

「……なんか、大変だな、お前も」

「…………。は、はい……」

『歴史に「お前怪物とのハーフなんだぜ」って言われるの、めちゃくちゃキツそう』

「おっとあたしの長い足がもつれたァ」

『ギャ──────!!???』

 

 わざとリュックを背負った背中から壁に強くぶつかり結月を押し潰しつつ、真冬はさゆりの隣に寄りかかって少し考えてから口を開く。

 

「まあ、なんだ。さゆりだけが呪われてた訳じゃないと分かったのは良いことでしょ」

「……ならどうして、母やお祖母ちゃんは怪物の事は知らなかったんでしょう?」

『自分たちが犬神筋の一族って自覚はあっても、マジで怪物に憑かれてる自覚は無かったんじゃない? だって、ねぇ。自分の願いを聞き届ける見えない怪物だよ? 仮に自覚してたら利用する人絶対出てくるに決まってるもん』

「…………た、確かに?」

「すげぇ低俗な発想だけど、確かにな」

 

 リュックの中から聞こえてくるうめき声混じりの推察に、二人は合点がいったように頷いた。ともあれ、次の目的地は決まっているのだが。

 

「──で、次の行き先は万丈寺だったか? 住職の見た目のインパクトが凄いってのがどういうことかは知らんけど、与一のやつ……最後の最後で妙なこと言いやがって」

『正直ワクワクしてる』

「どんな人……なんでしょうね……」

 

 まだ見ぬ件の寺と住職に、二人と1体はなんとも言えない不安感を覚えていた。

 犬養と怪物に関わる資料を棚に戻し、図書館を出る真冬は遠くから聞こえるサイレンの音を耳にして、傘を差すさゆりに向き直る。

 

「悪かったな」

「……えっ?」

「あいつらが死んだのは、半分は怪物の所為だけど、半分はあたしが原因だ」

「っ、そ、そんなことは」

「あたしがやり返さないのか? なんて迂闊に聞かなければ、さゆりの中に選択肢なんて出なかったし、結果として犬っころに『危害を加えてもいい』という解釈をさせることもなかった」

 

 真冬の吐露に、さゆりは逡巡する。

 

「……それを言うなら、今の今まで、自分が我慢すればいいなんて甘えた考えをしてた私だって悪いですよ。犬養家のことを知ろうともしなかったんだから、真冬さんだけが悪い訳がない」

「────。なら、さっさと二人で解決しないとね。あとついでに結月も囮にはなる」

『囮ィ!?!?』

 

 微笑を浮かべて容赦のない発言をする真冬に、さゆりもまた小さく笑みを浮かべた。

 

「まあ、目下の問題は、解決策があるとしてどうやって犬っころを視界に入れるか、なんだけど。雨の中でやり合う訳にもいかないし」

「……あの子達って、見えないだけで、近くに居るには居る……んですよね?」

「ん。ああ、そうだと思う」

 

 あまり見られないようにしているのか、雨の中を歩いているが周囲に怪物の姿はない。

 キョロキョロと周囲を見回したさゆりは、考え込むように小首を傾げながら続ける。

 

「じゃあ、屋内に誘い込んだあとに何かで汚す……とか? ペンキ……は駄目ですよね」

「…………よし、先にスーパー寄ってから万丈寺に行こう。一個思い付いた」

 

 さゆりの呟きに、真冬がそう言って口角を歪める。どことなく邪悪な笑い方に、さゆりもまた、冷や汗を滲ませて軽く引いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ──万丈寺。そこには雨が降っているからか、あるいは近くの学校で起きた事件が原因なのか、幸運にも客足が無かった。寺からしたら不運か、と独りごちる真冬が寺の出入口で声を出すと、数分の間を空けて扉が開かれる。

 

「どちらさんだ」

「万丈寺の住職さん? ちょっと相談したいことが……あるん……だけど……」

 

 中から聞こえてきた声に返答するべく、真冬は声の主の顔を拝もうと()()()()

 その視線の先にあったのは、丸坊主の頭と、顔半分を覆うようなタトゥーを刻み込んだ強面の大男。それら全てが絶妙にマッチし、相乗効果の凄まじいインパクトを生み出していた。

 

「う、うおぉお……!?」

「……またユーチューバーか? (ワリ)いが、こないだもイタズラ目的のガキを〆たばっかなんだ」

「……い、いやそういうのじゃなくて。時間がないから本題に入るけど、犬神筋って知ってる?」

「────。ふぅん、お前がか?」

「違う違う、こっち」

「……ど、どうも……」

 

 一歩退いて後ろに隠れていたさゆりを矢面に立たせると、男は彼女の顔を見下ろして。

 

犬神筋ってマジで居たのか……。二人ともさっさと入りな、茶ぁくらい出してやる」

 

 そう言って、憐憫の目を隠すように踵を返して中へと入っていった。

 

 

 

 本堂に通された二人は、投げ捨てるように放られた座布団の向きを正してストンと座る。制服のままのさゆりと違い、私服に着替えていた真冬はあぐらを掻いてリュックを膝に置く。

 

 それから暫くして、袈裟を着た男は片手に湯呑みを3つ乗せた木製トレーを持ち、片手に長方形の木箱を掴んで戻ってくる。

 

「おらよ」

「雑~~~っ」

「あ、ありがとうございます」

 

 フローリングに直にドンと置かれたトレーからそれぞれが湯呑みを掴んで、湯気の立つそれを一口啜る。男が淹れ慣れているのか、真冬たちの味覚は普通に旨いと感じていた。

 

「俺ぁ万丈剛龍ってもんだ」

「……有栖川真冬、っす」

「い、犬養さゆり、です」

 

 ──名前の時点で強そう……。という二人の思考が一致していたことを、双方は知らない。

 

「あの、いちおう、桐山与一からの紹介……でもあるんですけど」

「与一……ああ、あいつか。なるほどな、今朝のニュースといい……犬神筋はマジモンの怪異案件ってことでいいんだな」

 

 重苦しいため息ののち、男──剛龍は傍らに置いてあった箱を持ち上げて半ばからパカリと開く。その中には数ミリの隙間が無ければピッタリと収まっていたであろう札が収納されており、ひっくり返したそれは10枚ほど重なっていた。

 

「──マジモンの、って。全部知ってるからこんな札まで持ってたんじゃないの?」

「俺は犬養家の人間と会うのも初めてだし、倉を漁ったらマジで犬神筋用の札があってちょっとビビってるくらいだ。でもまあ、困ってるなら力を貸すのが俺の役目だからな」

「……お札……」

 

 横合いから手を伸ばしたさゆりが札を手に取り、まじまじと眺める。

 五芒星の真ん中に象形文字の炎のような記号が書き込まれている簡素なそれには、シンプルながらに──或いはシンプルだからこそか、本物であるという妙な説得力があった。

 

「使い方は簡単だ、見えねえ怪物に札を貼り付けてから念仏を唱えりゃいい。念仏の内容もここにメモしてあるから、集中しながら音読すればいいはずだ。これも渡しておく」

「────。なんであたしらに渡すんだ……ですか、手伝ってくれるんじゃあ?」

 

 真冬の問いに、剛龍は時計をちらりと見てからあっけらかんと言い返す。

 

「いや無理、俺これからライブハウスで演奏することになってるから」

「…………え、演奏???」

「生臭坊主がよ……!」

「俺は木魚叩くよりギター弾く方が性に合うみたいでな、こう見えて人気なんだよ」

 

 よっこいせ、と立ち上がってから、剛龍は一度本堂の奥に引っ込むと、袈裟の上にレインコートを被って片手にバイクのキーを握って戻ってくる。二人を余所に外に出ると、寺の近くに置いてあったゴツいバイクに股がって起動した。

 

「おいおいおいちょっと待て! マジであたしらだけにやらせる気か!?」

「俺は霊感も魔力も持ち合わせてないから役に立たねえんだ。悪いな」

「じゃあせめて盾になってよ!?」

「あー? いや、問題ねえだろ」

「は!?」

 

 本堂から出て境内に顔を覗かせる真冬が、バイクを噴かせる剛龍に声を荒らげる。

 逆に極めて冷静なままの剛龍は、慌てている真冬に淡々と言葉を返した。

 

()()()()()自分でやらずにお前に任せた。つまりそういうことだ、お前らはここでは死なない」

「…………なんだよそれ」

「ま、()()()()()は説明されても分からねえよ。だがお前らが死なないことだけは分かる。何でもやれ、汚れは気にするな」

「……死んだら恨むぞ」

「そりゃ無理だな、言ったろ。霊感ねえんだ」

 

 ニヤリと笑い、剛龍はヘルメットを被り、バイク──ハーレーダビッドソンを乗りこなしてその場から勢いよく消えていった。

 顔を引っ込めて本堂に帰って来た真冬は、苛立たしげに額に青筋を立てながらリュックを開き、結月と一つの袋を取り出す。

 

『……あのおっちゃんマジで行ったの?』

「ライブが失敗すればいいのに。……さて、汚していいって許可も出たし、あたしがどうにかするか。さゆり、ちょっと来て」

「……はい?」

 

 真冬がさゆりを手招きし、怪物に聞かれないように携帯に文字を打って作戦を見せる。

 内容を見て、神妙な面持ちのさゆりはこくりと頷いて肯定した。

 

「じゃあはい、結月はこれ持って天井に」

『うーい』

「さゆりは念仏のメモ持って待機」

「は、はい」

「で、あたしは…………」

 

 そこで区切って、真冬は深呼吸を挟む。改めて札を手に持ち、空いた手で手刀を作ってさゆりの前に立ち、静かに振り上げる。

 

「……さゆりに危害を加えてターゲットにされる。いざってときは頼むからね」

「……はいっ」

 

 そして、ぺちっと軽くさゆりの頭を叩く。軽く、されど、真冬は彼女に危害を加える。

 刹那、本堂の中の空気が明確に変貌するのを感じ取り、真冬は口を開いた。

 

「────結月! ()()()()()!」

『ぃいよいしょォい!!』

 

 音はしない、姿は見えない。しかし確かに、自分のもとに周囲から『何か』が駆け寄ってくる感覚を覚える。結月は天井付近に浮かびながら抱えていた()()────スーパーで買った小麦粉を言われた通りにぶちまけて、本堂を白く染めた。

 

 すると、室内に散布された粉に触れて、何もないところに犬のような輪郭が3つ浮かび上がり、それら全てが真冬へと向かっていた。

 彼女は先ず、一番近い1匹の飛び掛かりを避けながらすれ違い様に胴体に札を叩き付けるように貼り付け、2匹目を避けて3匹目に同じように札を貼り付ける。

 

 札を貼られた犬はそれを剥がそうとしているのか、じたばたと暴れながら足で体を掻いている。真冬は2匹目に向き直ろうとして振り返り──上からの結月の怒号が響いた。

 

『真冬っ!!』

「……! ちぃッ」

 

 反射的に屈んだ真冬の上を空気が通る。──否、粉を浴びた犬が、真冬の首があった辺りに噛みつかんとして飛びかかってきていた。

 再度姿勢を正そうとした真冬だったが、先に再行動したのは犬の方で。

 

「っ、やべ」

 

 連続で避けようにも、屈んだ状態から()()()()避けるべきかで一瞬悩む。札を握る手ではなく左腕を噛みつかれるであろう場所に盾にしようとした真冬は、その直後、悲鳴にも近い大声を耳にする。

 

「────動くなッ!!」

 

 その言葉、その指示通りに、犬たちの動きが不自然なほどピタリと止まる。

 声の方を見れば、そこには喉を押さえるさゆりの姿があった。

 

「ま、ふゆ、さっ、げほっ」

「づっおぉおっ」

「──■■■■、■■■■」

 

 半ば無理矢理にでも足を動かして、残り1匹の体に札を貼り付けると、さゆりは咳を交えながらもメモの通りに念仏を唱え始める。

 

 真冬が念を押していた、いざというとき。それはすなわち、主の願いを叶える犬たちは主からの直接的な命令も聞くのではないか? という疑念をぶっつけ本番で確かめるというものだった。

 

 

 

 果たして真冬たちは賭けに勝ち、念仏も唱えられ、勝負は決した。犬たちは、貼り付けられた札もろとも虚空に溶けるように体を分解させ、やがてその場には雨音と静寂だけが残る。

 

「……すぅ、はあ。さゆり、喉は平気?」

「あ、はは、大声出したの、初めてで……まだちょっと……痛いかも」

 

 喉を押さえて乾いた笑い声を上げるさゆりは、つい先程まで犬たちが居たところに視線を向けて、哀れみの表情を浮かべた。

 

「あの子達は、私を守るために居ただけなのに。人を……傷つけさえしなければ……」

「仮にあんたが上手く付き合えたとしても、次の犬養の娘が生まれたらそいつに取り憑くだけ。後顧の憂いを絶ったと思えばいいのよ」

「……そう、ですね」

 

 さゆりにそう言って、真冬は大きく伸びをする。そしてリュックを拾い上げると、下りてきた結月が持っていた空の袋をレジ袋に入れた。

 

「それじゃあ……流石に掃除してから帰るか」

『そうだねー、あの生臭坊主の苦労はどうでもいいけど、これは罰当たり過ぎるし』

「掃除用具、は裏手ですかね。……勝手に取りに行ってもいいんでしょうか」

「いいんじゃない? 勝手に持ち出すとか、本堂に小麦粉ぶちまけるよりはマシな悪事よ」

「……ふふ、ですね」

 

 それもそうだ、と薄く笑みを浮かべ、さゆりは真冬と結月を手伝い本堂を掃除する。

 ──今はただ、体を動かしていたいから、というのもあるのだが。

 

 犬養の呪いは実在し、さゆりの周りには見えない怪物が居た。けれども()()との間には、確かな血の繋がりがあって、さゆりは確かにこの日、身内を喪ったのだろう。

 

「……さようなら」

 

 やがて風化する事件の裏で起きたことを、犬養さゆりは、きっと忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 ──犬神筋の一件が終わり、季節外れの雨も止み、晴れた空の下を真冬は歩いていた。

 

『事務所に行くのって、犬神筋の件と例の警察署爆破事件で与一に会わない方が良かったのを含めて……かれこれ一週間振り?』

「そんぐらいか。ま、解決したんなら落ち着いて何があったかも聞けるしいいかな」

 

 信号を待つ傍ら、真冬は携帯で調べたニュースをなんとなく読み上げる。

 

「『暗帝九女学園の一年生が路上で死亡、学園内で二名が死亡した事件との関連性を疑い、殺人事件として調査』……ねぇ」

『そういえば、あんま会わないけどさゆりちゃんは最近どうしてるの?』

「さあね」

『ドライだなあ』

 

 事件が終われば、よほどのことでもない限りはその関係性は先輩後輩に過ぎない。なんだかんだと互いは普通の関係に戻り、自然と会話も減って、さゆりはただの少女となる。

 真冬もまた、戻ろうと思えば普通の道に戻れたことだろう。けれども彼女は、あえて常人の道を歩まないことを決めていた。

 

『ところで真冬ってさ~、あそこ卒業したら与一んとこで探偵助手でもやるの?』

「────。それもいいかもね」

『まあ真冬が助手になる頃には他の人が雇われてそうだよね、与一たぶんモテるし』

「は? モテないが?」

『幼馴染を独り占めしたいからって勝手に非モテ認定するのは可哀想だからやめなよ』

 

 探偵事務所に向かいながら真顔で断言する真冬に、リュックから上半身を出して肩にもたれ掛かる結月が呆れ気味に言う。

 

『いやでも、実際のところどうなの? 学生の頃の与一ってどんなんだった?』

「……どうかな、与一は両親が居なくてあたしの両親が家に住まわせててさ、高校の時はあたしみたいに寮生活しててあんまり会わなかったし、卒業してすぐ事務所に移り住んだから」

『へぇ~、ああでも、陰のある男の子ってわりと好かれやすいよねぇ。今は知らないけど、高校の時とかめっちゃチョコ貰ってそう』

「ないないないない絶対ない」

『じ、自己暗示してる……』

 

 瞳がグルグルと渦を巻き、暗い表情のまま、「ないないないない」と呟きながら真冬は事務所を視界に納める。外階段をカンカンと踏み鳴らして上がり、ポケットに手を入れて声を上げた。

 

「やばっ、合鍵忘れた」

『もー真冬ったらドジなんだ』

「ったく……チャイム鳴らす方が早いか」

 

 電話で呼び出そうとしたが、中に居るのならその方が早いかと思案して、扉横のチャイムを押す。ピーンポーンという間延びした音がした十数秒後に、部屋の中からガチャリと開けられる。

 

「与一? ごめん合鍵忘れて────」

「桐山探偵事務所にようこそ。ご依頼ですか? ご相談ですか?」

「……あ?」

 

 見慣れた相手であろう人物に言葉を投げ掛けた真冬だったが、ふと聞こえてきたのは女の声で。ピクリと眉を跳ねさせて顔を上げた先に居たのは、後ろで緩く黒髪を結んだ女性の姿。

 

 雰囲気からして与一よりも少し歳上なのだろう彼女は、頭の上に灰色髪の人形少女──ソフィアを乗せて朗らかに対応してくる。

 

「……………………。誰!?!?」

 

 果たして、困惑と驚愕の混ざった真冬の叫び声が、事務所の中にまで響き渡るのだった。

 

 

 

 

 

『完』




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犬養さゆり (16/♀)
・不可視の怪物と交わった女性の末裔。見えない3匹の怪物に守られていたが、怪物の過剰な対応で死人を出してしまった為に犬神筋だと自覚。真冬と共に消滅させることとなった。

万丈剛龍 (27/♂)
・趣味はギター、好物はステーキ。本人には霊感や魔力を扱う技術が無く、犬神筋の怪物が実在したことも知らないなど、住職としての役目も最低限しかこなさない清々しいまでの生臭坊主。
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