──端的に言えば、この戦いは蹂躙という言葉以外で説明出来なかった。
『イゴーロナクの力を与えられた契約者』の体の一部を呪物として取り込み、相性が良かったが故にこちらの魔力は倍増どころか乗算で跳ね上がったのだ。
そんな凄まじい量の魔力で形成できる【禍理の手】は、魔力のみで構成されていながら、その実普通に人間の手のように物理干渉が出来る。
こちらの体から無数のケーブルに繋がれた無数のロケットパンチが飛んできて、殴られた落とし子は消し飛ぶようなもの──といえば凶悪さは理解できるだろうか。そんな【禍理の手】で、1日中村にいる人のガワを着た落とし子たちを殺し回って暫く。
最後の一人──否、1体。リーダー格である唯一知性を獲得している落とし子を追いかけ、伸ばした【禍理の手】を巻き取るような形で引っ張られて木々の隙間を飛んでいると、ようやく背中を捉えた。
「見ぃつけた」
「────!】
そう言いながら、即座に頭上から【禍理の手】を殺到させる。木々を掴んで体を支える分と男に向けて伸ばす分とで分けつつ、それら全てを個別に頭の片隅で操作しないといけないのが結構キツい。
「ぐ、ぬ……】
ともあれ、落とし子が着ている人皮の手足部分を文字通り手刀で切り落とし、手のひらで胴体を鷲掴みにして木に押し付けて固定する。
「もう、残りはお前一人だけだぞ」
その傍らに着地して、押さえるのに使っている分とトドメ用2本の3本だけ【禍理の手】を出して脳の負荷を抑え、小さく呼吸を整えた。
「……この短時間で見違えたな。いったい何が起きたんだ】
「まあ、母は強しってやつかな」
「────。あの女の魔力を取り込んだのか、道理で……異質に変異している訳だ】
落とし子は、少しの会話で真相にたどり着く。その知性がありながら……
「……なんで、こんなことしか出来なかった。知性があるなら、賢いんだったら、もっと上手くやれたんじゃないのか?」
「無理だな。わかるだろう、私たちは人の皮を着なければ人のマネすら出来ない。人の体に注入して操る実験も、
「あんたらにはあんたらなりの苦労があったわけか。でもな──片方に害があるのなら、その苦労を許容するわけにはいかない」
上手く社会に溶け込める怪物や神格。そんなものも探せば居るのだろう。
だが、こいつらはそうではなかった。害になるからには、いずれ排除される。それが今回だった。ただ……それだけの話なのだ。
「……人間、この先に小さな洞窟がある。その最奥に、落とし子を生み出していただくためにツァトゥグァ様と交信するのに使う像が置いてある】
「ツァトゥグァ……ああ、アレか。前に招来されたのを送り返した事はあるな」
「それと、あの女は死んだのか】
「…………。死んだよ」
「そうか】
この答えに、落とし子は、何を考えているのか分からない無表情を崩さない。
「自分の手で終わらせることも出来ず、か。特に後悔も反省もするつもりは無いが……残念だったな】
「お前、言い方ってもんがな」
それは、煽りでもなんでもない、ただの意見に過ぎないとは分かっている。
この程度でいちいち苛立ちはしない……と思っていたのだが、ふと、展開していた【禍理の手】の1つが勝手に動いたかと思えば。
「っ──!?」
──ひとりでに握り拳を作った【禍理の手】が、そのまま四肢が無い落とし子を背後の木を倒壊させる勢いで殴りつけて消滅させる。
バキバキバキと木が倒れるのを横目に、一仕事終えたとばかりに傍らまで戻ってきた
「あの、まさかとは思うんですけど────」
──息も絶え絶えに、戦利品を片手に洞窟を出る。言われた通りに像が置かれていた……のはいいのだけど、洞窟内にも落とし子が居ることも込みで伝えておいてほしかった。なんで皆
『…………これで、全部終わり?』
「いや、あと一つかな。さっきメール送ったからそろそろ来るだろうし、道路に置きっぱなしのトランクケース回収して、着替えておこう」
魔力量が増えたことで自分自身の戦闘時の選択肢が前よりも増え、そこに【禍理の手】の手数の同時制御が重なり、これから慣れていかないといけない情報量に少しばかり目眩がする。
それからソフィアとお喋りをしながら、引きずられてくる直前まで歩いていた道路に戻り、幸運にも車に轢かれたりはしていないトランクを確保。
村に戻って破れた衣服を着替えてから、放火した民家の周りに引火していないかを確認していると、ふと背後から足音が聞こえてきた。
「────」
「どうも」
『…………だれ?』
「知り合いの……部下? かな」
背中に隠れて肩越しに眼前を訝しむように見るソフィア。黒服にサングラスと不審者感しか存在しない格好の男女が現れると、男の方がおもむろに懐から取り出した携帯で掛けた電話をスピーカーにする。
【……桐山与一クンだね、こうして直接喋るのは今回が初めてかな】
「すいませんね、いきなり呼び出したりして。秋山さんの上司の──白道さんでしたっけ」
等身大スマホスタンドと化した男が手に置いている携帯。その向こうから聞こえてくる女性の声と、手短に挨拶を交わす。
彼女は白道……さん、で合ってるはず。秋山さんの上司で、イス人なんだったか。
【メールで事のあらましは把握しているけれど、キミは要するに、証拠隠滅と情報の確保および把握をこちらに丸投げしたい……ということかい】
「まあ簡潔に言うならそうなるかと」
【キミは我々を便利屋だと思っていないか?】
「貴女も俺を便利な駒Aだと思ってるでしょ」
【…………言うじゃないか】
そう、連盟組織からすれば、こちらは『組織に属していないが組織に協力的なフリーの魔術師その1』なのである。でなければ、非課税の大金などという口止め料を振り込むなんてするわけがない。
「こっちも無茶言ってるのはわかってますよ。なので、落とし子たちが持っていたツァトゥグァ信仰と交信用の像を確保してきました」
【! ……ほう、殊勝な心がけだね】
「あとはまあ、今回は貸し1つってことで」
普段から仕事を手伝わされっぱなしとはいえ、急な呼び出しに応えてもらったのだ。
そう思って、少しの申し訳無さから貸しを1つとして話題を切り上げようとしたのだが。
【──ん? 今貸し1つって言ったよね?】
「おっとぉ?」
なんか、急に白道さんのテンションが一段階上がった。嫌な予感も束の間、彼女はこう提案してくる。
【実は、だ。近々開催される、豪華客船によるクルージングツアーがあるのだけど……そこで敵対的な魔術師が神格招来の儀式を行うという情報を手に入れてね。行ってきてくれないかな】
「『行ってきてくれないかな』???」
た、頼み方が軽すぎる……。
『…………それ、どうやって知ったの』
【ん。今のは……キミの所のお人形クンかい? 今度ちょっと調べさせ『やだ』……つれないなぁ】
これまでで見たことがないレベルの即答で拒否するソフィア。それはそうと、確かにどうやってそんな事を調べたのかは気になるな。
「俺も気になるんですけど、誰からそんな重要な情報を手に入れたんですか?」
【そんなの、その敵対的な魔術師からに決まっているだろう。四人組の内の二人を捕らえて得た情報だからね、つまり残り二人を始末してくれたまえ】
「あー、あー……なるほど」
……どうやら、拷問等禁止条約という言葉は知らないらしいが、こちらには縁遠い世界の話だな。
「……はあ。わかりました、やればいいんでしょう。どうせ丞久先輩と秋山さんは南極から帰ってきてないから俺に頼むしかなかったんだろうし」
【わかっているじゃないか】
あの人たちがやるべき案件を、仕方ないからまだ使える方すなわちこちらにやらせようというのだ。今回の件でタイミング良く【禍理の手】という戦闘手段を手に入れたことだし、断る理由もない。
【そのクルージングツアーのチケットはキミの所に向かわせた二人に持たせた、帰る前にきちんと受け取っておいてもらえるかい】
「────」
「え? ……あっ、どうも」
電話を持つ男の横からぬっと手を差し出した女黒服が、その手につまんでいるチケットを渡してくる。それを受け取り、折らないように懐に仕舞う。
なぜか用意が良いのは、断られるとは思っていないからか、はたまた。
「ひとまず、これから事務所に帰るんで────あ、そうだ。貸しついでに、このトランクケースを先に事務所の玄関にでも送っといてくれません?」
【なんだって?】
「出来ますよね。どうせ俺と周りの人間の監視をするためとかなんとか言って、事務所の近くに【門】のマーキングでもしてあるんでしょう?」
【…………。仕方ないな、聞こえているだろう、持って帰ってやるんだ】
タダでやられっぱなしでいるものかと、些細な仕返しがてら荷物を軽くする。
チケットを渡してきた女黒服に、念の為にとメッセージを書いて千切ったメモ帳のページを挟んだトランクケースを預けて、あとついでに例の像もケースにそっと乗せておき、それから改めて口を開く。
「ところで白道さん」
【なんだい】
「細波青井と名乗る、研究者みたいな格好の女性のショゴスロードについて、なにか知ってたりしませんか」
【────。
「さいですか」
……嘘だな。この人が組織の人間なら、もっと踏み込んで聞いてくるべきだ。
なのに即答で否定した。それは、隠していることがあると言っているのも同じ。
だけどもまあ、ここで踏み込む話題でもないか。今はとにかく、帰って寝たい。
「……それじゃあ、俺はこの辺で。電車に揺られてゆっくり帰宅しますよ」
【そうするといい】
「お二人も、あとは頼みますね」
「────」
「────」
どうせ返答はしないだろうとは思いながらも軽く会釈をすると、二人もまた小さく頭を下げた。
この人たち、ちゃんと意思疎通できるんだな……と内心で驚きつつ、それ以上は互いに何も言わずにこの場から離れるように踵を返す。
恐らく、あの人たちは、あくまでも連盟組織の歯車でしかないと徹底しているのだろう。
そう考えると……秋山さんとか小雪さん、丞久先輩辺りが好き放題やり過ぎなのかな。
そんな風に思案し、ソフィアと会話をしながらバスを待ち、のんびりと風景を眺め、ようやくと帰路に繋がる電車がある駅へとたどり着く。
特急の電車が到着してそれに乗り込むと、朝早い……というより早すぎる時間帯だからか、人は殆ど居ない。とはいえ居るには居るため、出入口の傍らに寄り掛かりながら踵で床を小突いて魔力を流す。
片手間で【人払い】を起動して、視線や意識が向けられなくなるのを感じつつ一旦バッグに隠していたソフィアを出して、一言呟いた。
「出てきていいですよ、
その言葉を合図にして、足元の影が膨らむようにしておもむろに、ずるりと人のシルエットが現れる。
【やぁっとですか、窮屈でしたよ全く】
細いおさげが両側で細く垂れている短い黒髪は、どことなくボサッとしていて、襟などのラインに赤色が入っている黒い浴衣は左前の死装束。
【声だけ聞いていて思いましたけど、私あの女性あんまり好きじゃないですね】
「んーまぁまあ、そうでしょうね」
それでいて微妙に……本当に微妙にうっっっすらと透けているこの女性は、紛うことなき────あの時死んだはずの藤森雅灯その人であった。
あの時ひとりでに動いた【禍理の手】は、彼女が動かしていたらしい。……なんで、こんなことになったんだろうね。
「……契約時に魂が俺の体に移って、成仏できずに悪霊化し、俺の体という土地に住み着いた地縛霊のような状態になった……のか」
【そうなんですか?】
「たぶん、恐らく、きっと」
【頼りないですねぇ】
カラカラと笑って、雅灯さんは人の体の周りを浮かびながらグルグルと回る。
『…………死んだわりには、たのしそう』
【ええ、それはもう! なんだか身も心も軽くなった気分でございます】
「物理的に肉体焼失しましたからね」
仮に今の雅灯さんの体重を図れたとしたら、21グラムしかないのだろう。
【人だった頃の恨みつらみや復讐心と呼べるものは、もう綺麗さっぱり消えましたからねぇ。オススメですよ、解脱療法!】
「遠回しに『困ったら死ね』って言ってるのとほとんど変わりないですよそれ」
【まあまあまあ、選択肢の一つですよ】
あっはっはと笑い、それから体が透けるのを利用して電車の天井に頭を突っ込む。
風景をダイナミックに楽しむためにと下半身が天井から生えてる状態となっている雅灯さんを見て、ソフィアが引き気味に言う。
『…………き、キャラが違う……』
「というより、元々こんな人だったんだと思うよ。復讐心で心を焼き焦がしていたから、冷静に見えてその実、狂ってしまっていた……」
そういう意味では、今の雅灯さんは救われた──と言える、のだろうか。
しかし理由はなんであれ、雅灯さんはあの時死んだ。……死んだのだ。
【暗ぁい顔をしてますね。大方、私が死んだことに罪悪感を覚えているんでしょうけれども】
「大正解。名探偵の人?」
【名乗っちゃいます? 幽霊探偵】
「絶対にイヤだ」
風景を眺めるのに飽きたのか、天井から戻ってきて浮かぶ雅灯さんはそう言って顔を覗いてくる。
【自分のことだからわかるのだけど、死んだ藤森雅灯と今ここに居る私は……同一であり、別人なんですよ。なにせ、
「浮気ですか」
【女の恋愛は上書き保存とはよく言ったものですわ】
あっけらかんと言う雅灯さんは、死装束の浴衣の袖で口許を隠して笑う。
【藤森雅灯の死を重く受け止めるのは美徳です。けれど深く考え過ぎるのは、良いこととは呼べないでしょう。ドツボに嵌まれば、生前の私のようになってしまいますよ。ここ笑うとこです】
『…………はは』
【乾いた笑いをどうも、ソフィアちゃん】
真顔のまま引き気味に声を出すソフィアに、パチパチと同じくらい乾いた拍手を返す雅灯さん。──重く受け止めて、深くは考えない、か。
これも、ある意味では真理と言えるのかもしれないな。きっと、丞久先輩なんかは既にこの考えに到達していて、力を抜くべき所を見極めている。
だが、ここに立っているヘボ探偵にそんな器用な真似は出来ないだろう。
常に真正面から問題にぶつかって、その全てを受け入れ、一つ一つに思い悩む────こちらにできることは、それくらいが関の山だ。
「……精進あるのみ、ってことかな」
そう締め括り、ちらりと上部にある電光板の駅名を見やる。途中で何処かに降りて、昼食でも摂ろうかな──と思っていると。
おもむろに隣の車両とを隔てるドアがガラリと開けられ、少女と女性がこっちの車両に入ってくる。
「…………!?」
「……? どうも」
その内の少女が
不思議そうにチラチラと横目で見ながら小首をかしげつつ前を通る二人を見送り、そこでようやく違和感の正体を雅灯さんに指摘された。
【あのぉ〜、与一くん与一くん】
「はい、与一です」
【貴方って、さっき、【人払い】を使って干渉されないようにしてなかったかしら】
「────。あー、そういえば」
足元にしっかりと【人払い】の魔法陣があって、魔力を供給していることで効果を発揮していることは確認できる。なのにこちらを認識してきた、ということは、条件は1つ。高い魔力で
『…………よいち、よいち』
「はい、与一です」
『…………さっきの、戻ってきた』
「えっ。あ、ほんとだ」
少女と女性が歩いていった方に顔を向けると、件の二人が警戒するようにおずおずと近づいてくる。
……またしても厄介事の気配を感じ取り、顔には出さないようにしながらも、内心では重苦しいため息を長々と吐き出していた。
「また女性絡みか……。俺は本格的に、何かに呪われているのかもしれないな……」
『…………おはらい、行く?』
【私が成仏しちゃうのでやめましょう】
小声で会話を交わしていたこちらに近づいてきた二人は、それぞれ茶髪ではあったが明るさが違う。少女は光の当たり方によっては金髪に見えなくもないし、逆に女性の方は黒が混じっているような焦げ茶だった。姉妹かと思ったけど、違うのだろうか。
「……あ、あの……貴方も、魔術師、なんですか?」
「
「はい。あっ、いきなりごめんなさい、動くお人形と幽霊を連れた人は初めてだったので」
「こんなのが二人も三人も居たら怖いよ」
自分で言っててなんだけど、怖いでしょ。30センチの人形と幽霊を連れ歩く成人男性が何人も居たら。
「まあ要件はともかく、とりあえず自己紹介しとこうか。俺は桐山与一、探偵やってます」
【私は雅灯とお呼びくださいませ〜】
『…………ソフィア』
ふよふよ浮かびながら人の頭に腕を乗せて寄りかかってくる雅灯さんの微妙な重さを感じながら、こちらの自己紹介も終えると今度は少女が口を開く。
「私は
「よろしく」
「ああはい、よろしく」
「それで、ですね、えっと……」
少女──琴巳ちゃんと、隣の女性こと竹田さん。二人の自己紹介も終えて、一拍空けてから琴巳ちゃんはこちらを見上げて言った。
「今からとても変なことを言うんですけど……実は、その……
「………………………………宗教の勧誘?」
「ちーがーいーまーすー!」
もう! と言いながら、琴巳ちゃんは不意に両手を胸の前で組んでまぶたを閉じる。
「詳しくは、本人に聞いてください」
「本人ね、本人。────ごめんなんて?」
こちらの質問に答える前に、彼女の体が薄く発光する。【人払い】の範囲内だからちらほらと居る乗客の視線は無いが、ともあれその光が収まった頃──琴巳ちゃんは、琴巳ちゃんではなくなっていた。
「……よしっ、と。はいこんにちは〜」
「────。こ、こんにちは」
「これに驚かない辺り、桐山クンは相当に胆が据わっているね」
琴巳ちゃんだった者は、にこやかに挨拶をし、その横で竹田さんは呆れと感嘆の表情を向けてくる。
しかしそれ以上に驚くべきなのは、琴巳ちゃんだった者から放たれる、名状しがたい妙な感覚。
この感覚を、これまでに、幾度となく経験したことがある。──これは丞久先輩からも感じたことがある威圧感。すなわち、神格の魔力。
「私は、そうねぇ。蛇神様って呼んでねっ」
そう言って
肩に乗るソフィアも、背後に浮かぶ雅灯さんも、ピシリと硬直している辺り、蛇神様の
──この不可思議な存在との出会いが、偶然と必然の折り重なった……何よりも重要な出会いだったなどと、果たして誰が想定できようか。
『完』
お気に入りと感想と高評価ください。
藤森雅灯 (26/♀)
・復讐のためにイゴーロナクと契約して力を得た未亡人。元々は明るく愉快な性格の女性だったが、夫の自殺と赤子の流産が重なった結果、傍目には冷静に見えていたが実際は精神が崩壊していた。最期は無形の落とし子の攻撃による致命傷で死亡したが、与一の中に魂が移動して霊体として蘇った。
雅灯(霊体)
・『与一の体という土地』に縛られた地縛霊。盛り塩のある部屋は好きじゃない。
無形の落とし子(特殊個体)
・複数の要因が重なり偶然にも並以上の知性を獲得した落とし子。自分と同じでなくとも似たような個体を増やす計画の一つで『誘拐した人の体内に注入され、中から人を操る』という手段を取ろうとしたが、逆に制御を乗っ取られるケース(秋山小雪など)が発生した為研究への提供を停止。次の計画までの繋ぎ兼ビジネスの一環で薬物生成の素材として落とし子の体液を提供していたが、最期は与一に村の全ての落とし子諸とも狩られて消滅した。
【
・イゴーロナクの魔力と雅灯の魔力が混ざった呪物を取り込んだ結果発現した、与一だけの固有能力。体および影を起点に魔力で形成されたチェーンを生成し、汎用性の高い先端の『手』で様々なことを行える。『どこまでも届き、全てを掴み取れて、近中遠全てに対応できる攻撃手段兼移動手段』という与一の根底にある望みを叶えたモノ。