ファンタジー俺達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ラトルの冒険2

「大ちゃん、月ちゃん、じっとしていてね……リダクション(縮小)

 

 縮小の魔法で妖精達を小さくして、服のポケットに隠してから町に入る。

 

 物を拡大する魔法は無いが、物を小さく、軽くする魔法と、物を元の大きさにする魔法は大皇帝から掲示板で教えて貰った。

 

 この魔法は便利で、食糧を隠したり、妖精を育てるのに家族に見つからないようにするのにとても役だった。

 

 町は大通りは比較的綺麗だが、路地裏はゴロツキだったり立ちんぼといった売春婦が客引きをしている。

 

「うへー、怖い怖い」

 

 掲示板で町の位置と王都の位置を確認し、服屋に向かう。

 

「いらっしゃい」

 

「外套を買いたいのだが」

 

「古着なら10$、新品は20$だよ」

 

「古着で」

 

「毎度」

 

 寒さと雨風を防ぐための外套を買い、露店で食事を購入する。

 

 立ちよったのは魔物の肉を使った串焼き屋だ。

 

 購入して食うが、塩が少なく、胡椒等の香辛料が無いため、味が薄い。

 

 この世界に来てだいぶ経つため慣れはしたが、カレーみたいなスパイスが効いた食事をしたいものである。

 

 妖精達の分も購入して分け与える。

 

 小さくなっているときに食事をすると、その分でお腹いっぱいになってくれるので助かる。

 

 ……元の大きさに戻った時にお腹が空いてしまうが……

 

 宿に到着したラトルは前払いでお金を払い、部屋を借りて一息ついた。

 

 サービスで熱湯を桶1杯とタオルを借りれたので、体をそれで拭いていく。

 

「月ちゃんと大ちゃんも拭いていくからねー」

 

「「はーい!」」

 

 小さい状態なので空中に魔法でお湯の玉を作り、そこで入浴していた妖精達を乾いた布で拭いていく。

 

「ラトル、異世界にはお風呂っていうお湯を並々に張った場所に入浴する文化があるって言ってたけど本当?」

 

「本当、本当。それを参考にこうやってお湯を浮かせているんだから」

 

 汚れたお湯を桶の熱湯ごと外に捨て、色々確認する。

 

「道中の村で魔物退治をして路銀に少し余裕はあるけど……一応明日冒険者ギルドって奴を覗いてみますか」

 

 

 

 

 

 

 

 翌日冒険者ギルドを覗いてみると、酒場兼ゴロツキのたまり場みたいで、精神が普通の日本人が入れるような場所ではなかったため、撤退し、役場に顔を出してみた。

 

 そこで魔物の討伐は冒険者ギルドに登録しないとダメですかと聞いたところ、軍でも依頼をしているとこと。

 

 アルバイト的なのは役場でも斡旋しているのでどうぞと掲示板を指差された。

 

「文字は読めますか?」

 

「読めますが書けません」

 

「わかりました。それでしたら依頼が有れば代筆します」

 

 と言われ、掲示板を見ると城壁の修理から収穫作業の手伝い、薬草の採取と色々有った

 

 ラトルはめぼしい依頼を見つけられなかったので役場を後にして駐屯地に向かった

 

 駐屯地は掲示板に1体討伐で幾らと書かれており、証明の部位について簡単に書かれていた

 

 素材等は良いのかと近くの兵士に聞いたらそういうのは商業ギルドが買い取りをしているとのこと

 

 軍に討伐証明を、商業ギルドに素材を持ち込んで二重利益を普通にしてよいとはなんとも……

 

 とりあえず近くにはキラービー(大きな蜂の魔物)やゴブリン、キングホッパー(デカイバッタ)、コロコロ鳥(コロコロと鳴く魔法を使う鳥)が多いらしい

 

 買い取り素材としてはキラービーの蜂蜜と毒針、コロコロ鳥は羽から肉まで全て買い取られるらしい

 

 ラトルは意気揚々と魔物討伐に行くのだった

 

 

 

 

 

 

1:名無しの俺達

 よっしゃ旅の途中でピクシーゲット

 

2:名無しの俺達

 おめでとう

 

3:名無しの俺達

 オメ

 

4:名無しの俺達

 おめありです! 

 

5:名無しの俺達

 そう言えばピクシー2体持ってる奴居なかったっけ? 

 

6:名無しの俺達

 呼んだ? 

 

7:名無しの俺達

 うわでた! 

 

8:名無しの俺達

 ピクシー2体持ちとかずるいんよ

 

9:名無しの俺達

 ピクシー良いよな

 個体によって覚えれる魔法に限りはあるけど上限の20になればそこら辺の魔物には勝てるし

 

10:名無しの俺達

 あ、上限の20の突破方法知りたい? 

 

11:名無しの俺達

 ま? 

 

12:名無しの俺達

 そんな方法あるんすか? 

 

13:名無しの俺達

 ピクシー2体居るから実験してたんだけど、片方に俺の血を1滴含んだ食事を与えたんよ

 そいつの方が成長率も良いし体も大きくなるのが早かったから途中で両方とも血を食事に含ませるようにしたらピクシーなのに50センチ超えに成長した

 

14:名無しの俺達

 50!? でか! 

 

15:名無しの俺達

 赤ん坊並みにあるやん

 

16:名無しの俺達

 で、そのピクシーが片方進化したわ

 

17:名無しの俺達

 進化!? 

 

18:名無しの俺達

 kwsk

 

19:名無しの俺達

 旅の途中の町でキラービー討伐していたら経験値が溜まったのか、急に姿が変わって大きく美しくなった

 鑑定したらハイピクシーになってたわ

 

20:名無しの俺達

 念写くれ! 念写! 

 

21:名無しの俺達

【写真】

 

22:名無しの俺達

 おお! 

 

23:名無しの俺達

 1メートルくらい無いか? 

 

24:名無しの俺達

 でけぇ! 色々と

 

25:名無しの俺達

 羽も大きくなってるし、外輪に模様がついて綺麗だね

 

26:名無しの俺達

 ちなみにそのピクシーのレベルは? 

 

27:名無しの俺達

 25

 

28:名無しの俺達

 25で進化か

 

29:名無しの俺達

 うちの元ピクシーがハイピクシーになれるのは凄く才能がある個体のみだって興奮しながら語ってるが

 

30:名無しの俺達

 うちのピクシーに聞いてもまず成れないって話してる

 成れたら一生の忠誠を誓うとも言ってる

 

31:名無しの俺達

 ほーん、うちのにも確認してみよ

 

32:名無しの俺達

 でも血液を1滴与えるだけなら全然エエわ

 

33:名無しの俺達

 ささくれめくってちょっと与えるだけやもんな

 

34:名無しの俺達

 痛いのやだから魔法で何とかするわ

 

35:名無しの俺達

 ハイピクシーの項目、攻略Wikiに追加申請頼むわ

 

36:名無しの俺達

 了解

 

37:名無しの俺達

 何で村の奴らはピクシーを魔物呼ばわりするんだ? 

 意志疎通できるから怖くないだろうに

 

38:名無しの俺達

 チャームが無いと最初は言うことを聞かない定期

 

39:名無しの俺達

 あーね

 

40:名無しの俺達

 ちなみに>>36 ハイピクシーのステータスは? 

 

41:名無しの俺達

 名前 大ちゃん

 種族 ハイピクシー

 状態 健康

 LV 25

 HP 28

 MP 35 

【力】5

【体】4

【魔】29

【速】20

【運】15

 

42:名無しの俺達

 ん? 現地の奴はステータス2ずつしかレベルアップで上がらないんじゃ? 

 

43:名無しの俺達

 俺達の血肉を与えるとステータスの伸びも変わるらしい

 

44:名無しの俺達

 要検証だな

 

45:名無しの俺達

 普通に強くね

 

46:名無しの俺達

 ちなみにお前のレベルは幾つよ

 

47:名無しの俺達

 31

 

48:名無しの俺達

 おお、30超えてるとか上澄みだな

 

49:名無しの俺達

 村でスライムや昆虫系モンスターを狩っていたらからな

 たまにゴブリンも

 

50:名無しの俺達

 今どこらへんに居るの? 

 

51:名無しの俺達

 ■■って町

 

52:名無しの俺達

 ■■かぁ、一旦そこら近くの転生者で集まって王都目指すのが吉か? 

 

53:名無しの俺達

 かもしれんな

 

54:名無しの俺達

 じゃあ俺■■■って宿に居るからそこで集合できるか

 

55:名無しの俺達

 集合板作るか

 

56:名無しの俺達

 おk

 

57:名無しの俺達

 http://xxxxxxx

 

 板作ったからそっちで

 

58:名無しの俺達

 のりこめー

 

59:名無しの俺達

 わぁーい

 

 

 

 

 

 

 

 

 町に留まること数日、転生者の仲間達が続々と宿に集まっていた

 

 その数15人

 

「他のエリアの奴らもここの真似して大きな町に集まってから王都に向かうのが多くなったらしいな」

 

「そうなんですか」

 

 俺達なので野郎ばっかりかと思いきや半数は女性であった

 

 その女性のうち3分の1はTS転生者らしいが

 

 そしてそのグループの暫定リーダーに俺ことラトルがなぜか成ってしまった

 

「しゃあないよリーダー、お前が一番強いし、魔法使いばっかりで前衛できる奴限られてるしさ」

 

「それなー!」

 

「ザクニキ(ガンダムのザクⅡ愛好家)のゴーレム前衛で良いじゃん」

 

「まだまだ熟練度が低くて2メートルのストーンゴーレム2体しか操作できへんねん! 本当は量産型ザクⅡをババってならべたいんやけど」

 

「しゃーない、それは今後の課題ということで」

 

「15人も集まるとやっぱりこの宿の食堂でも少し狭いな」

 

「俺らでほぼ満室だからな」

 

「リーダーそろそろ出発で良いんじゃないか? リーダーここに来てからもう1週間だろ? ここから王都まで2週間ちょっとかかるから……」

 

「明日食糧の買い出しして出発するか。縮小と軽量化の魔法で途中にある町までは行けるだろ」

 

「だな、というか転生者も何人かいる村も有れば1人しか居ない場所もあるんだな」

 

「俺も居たら更にレベリングできたかもしれないのに」

 

「まー、そう言わずに」

 

「でも宿のおばちゃんと店主をチャームかけたから妖精出しても何も言われないのが良いわ」

 

「いっつもポケットの中だと可愛そうだからな」

 

「しっかしハイピクシーはともかくリーダーのもう1体もでけぇな」

 

「俺のピクシーの2倍はあるな」

 

「リーダーに言われて血を与えるようにしたらレベル上限は突破できたがな」

 

 久しぶりに価値観が合う人達との交流に心が癒されるラトルだった

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