ファンタジー俺達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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訂正横ロールネキではなく縦ロールネキでした
修正しますので直せてない箇所がありましたら誤字報告していただけると助かります

日間12位ありがとうございます


ウッド姉妹とヒムラー 俺達の家庭

 婚姻といってもまだ貴族俺達の年齢だと成人ではないので即入籍とはならない

 

 普通であれば許嫁として話を領地に持ち帰り、成人した時に改めて婚姻の儀を行うというのが貴族の中で一般的である

 

 それを貴族俺達の希望を叶えるためヒムラーが貴族俺達の家族にチャームをかけて催眠し、常識をねじ曲げて連れてきたという経緯がある

 

 その為約3年間の結婚までの期間があり、掲示板では盛り上がっていたが、婚姻の儀はまだまだ先であった

 

 

 

 

 

 

 

 ヒムラー公爵領に来て数ヵ月……ヒムラー公爵が領地に帰ってきました

 

 私達ウッド姉妹が集められ、来客室で話し合いの場が設けられました

 

「待たせてしまい申し訳ありませんでした。ヒムラー公爵領領主のヒムラー・フレデリックでございます」

 

「旧ウッド領領主の娘のテル・ウッドでございます」

 

「さ、サキ・ウッドです!」

 

「トキ・ウッドです」

 

「不自由無い生活を送らせてもらい感謝します」

 

「いやいや、不自由が無いのであれば良かった」

 

 整った顔立ち

 

 大きく美しい蒼い瞳

 

 白い肌

 

 清潔感ある光沢ある髪

 

 書類を作ることが多いからあまり鍛えてはいないと聞いていたが、男性らしくたくましさを感じつつも無駄の無い肉体

 

 体のラインが見えるスーツという服装がとても似合っている美男子だった

 

 サキやトキなんかはヒムラー様の顔を見て顔を真っ赤にしている

 

 私も少し顔が火照ってしまっているほど美しかった

 

「まずは正式に旧ウッド領の合併の合意を」

 

 ヒムラー様がまずサインを書き、続いて私がサインを書く

 

 書類を確認したヒムラー様はそこに印を押す

 

「はい、確認しました」

 

「ヒムラー様は旧ウッド領をどの様な扱いをするのですか?」

 

「うーん、北部と旧ウッド領の南部はやや技術に差があるのでそれを少しずつ改善していこうと思います。また鉱山があるので鉱毒には注意しつつも開発を進め、農業、工業、採掘業の3本をメインに開発を行っていこうと思っているよ」

 

「……勇者達の凄さは身に染みて分かりました。私達はただ領民の安定、繁栄を望みます」

 

「最初は領民としている魔物とかに抵抗感があるかもしれないけど、順次そういった差別意識を取り除こうと思っているよ。豊かにすることは約束しよう」

 

「ありがとうございます」

 

「さて、私の領地では君達の部下の天使に別大陸から来た魔族の者も居るが……嫌悪感は無いかね?」

 

「……騎士であったカルロ……天使には私達はよく遊んだ友人でありましたので、種族が変わっても生きていてくれるだけで嬉しかったのです。魔族の方とも話す機会があり、会話をしましたが、本や詞に出てくるような悪の存在ではなく、彼ら彼女らも必死に生きているだけなのだと分かりました。領地を豊かにしてくれる存在ですので……嫌な気持ちはございません」

 

「聡明かつ開明的で素晴らしい姫君だ」

 

「姫等と……1領主の娘でしかありません」

 

「妹さん達も同じ気持ちかな?」

 

「……私は姉の様に深く考えることはできません。父や兄を失った悲しみもありますし……しかし、父が言っていた領民あっての領主と言う言葉を引き継いでいるヒムラー様を嫌いにはなれません。不思議と好意を抱いている感覚もあります」

 

「皆生き生きとしていて凄いと思いました。お父様も短期間でここまで領地を発展させることはできませんでしたし、勇者の方もそうでない方も良い未来に向かって明るく生きていることが分かります。錬金術も習ってみると楽しいです!」

 

「……あの、質問をしてもよろしいですか?」

 

「なんでしょうテルさん」

 

「カルロから掲示板で色々質問しているのですが、勇者の体液を摂ることで才能が拡張されて魔法が使えるようになったりすると聞きましたが……本当なのでしょうか? そもそも勇者を召喚するのに生け贄が必要とも聞きましたが……」

 

「1つずつ答えていきましょうか。体液の摂取でも才能の拡張は起こります。我々は勇者のことを転生者とか俺達と呼び、そうでない方々を現地民と呼んでいますが、体液の摂取……性行為等ですね。それにより今まで魔法が使えなかったのに使えるようになったり力が強くなったりする方が居るのは事実です。肉体に良い変化を与えるのです」

 

「2つ目、勇者の召喚についてですが私が改良した方法だと魂を呼ぶ方法なので重さが無い分召喚に必要な魔力を大きく軽減させ、現在は掲示板で書き込みをする際にごく僅かの魔力を徴収して、それを召喚の魔法に充てています。生け贄は生まれてくる筈だった赤子の魂ですね」

 

「……やはり、生け贄は必要なのですね」

 

「まぁ邪法の類だとは理解していますが、フレデリック王国の現状を考えてもらえると助かります」

 

「そこまでして皆さんを呼んだ理由は何なのですか? 国を豊かにしたい為ですか?」

 

「いや、同じ価値観を持った仲間が欲しかったのですよ」

 

「仲間ですか?」

 

「……王族ですが8男だったので、離宮に幽閉されて成長しました。兄達の誰かから毒殺されそうになり死にかけたこともありました。異世界から何らかの理由で転生した私は同じ現象を起こして元の世界に帰ることをまず考えましたが……調べれば調べるほどそれが無理だと分かります」

 

「だから仲間を呼ぶことにしたのですよ。私が転生する前の国では異世界に転生するというのは1つの娯楽の題材になるほど浸透していましたから……私の魂と波長が合うものを優先して召喚させていったのです」

 

「……私達には生まれた時から領内で祝福され、明るく暮らしていたのでヒムラー様の苦悩は分かりません。しかし、ヒムラー様の根本を知ることができて良かったです。もし召喚理由が領地を発展させたいからだけでは人間味が無くて……不気味に思いましたが、通じ合えると理解はできました」

 

「私達は勇者ではありません、人質という立場ですが、ヒムラー様の覇道の一翼を担おうと思います。妻でも家臣でも、このまま人質でも都合の良い立場でお使いください」

 

「……君達の覚悟は受け取りました……ふう、僕も久しぶりに本音を話せて気持ちが軽くなったよ。妻云々はもっと君達を知ってからにしよう。その方が楽しそうだ」

 

「あら? 寵愛をいただければ成長できて私的にはありがたいのですが?」

 

「都合の良い立場で良いと言ったばかりではなかったか?」

 

「妻でなくても手を出すことは普通にあり得ることですよ。貴族は特にね」

 

「……はぁ、全く……体を合わせるのはもっと君達を知ってからにさせてくれ」

 

「サキ、トキもそれで良いかしら?」

 

「「はい!」」

 

「では今後ともよろしく。テルさん、サキさん、トキさん」

 

「よろしくお願いしますわヒムラー様」

 

 

 

 

 

 

 

 

「空想再現ニキ卵買ってくれて本当に助かる!」

 

「いえいえ竜騎士ニキ、僕もドラゴンて奴に憧れていたので譲ってくれると聞いて何度もメッセージを送ってしまい申し訳ない」

 

「一応この卵は白龍の子の卵だから成長したら白龍になると思うけど」

 

「そうですか! ありがとうございます」

 

 僕の名前……というかコテハンは空想再現ニキ

 

 皆から女と間違われるような容姿をしているが、れっきとした男である

 

 前世が病弱で病院で過ごすことが多かったからこの世界に来て健康的な肉体に魔法やダンジョンといった心引かれる物が沢山あって毎日楽しい思いをしている

 

「ふう、ただいま~」

 

「主様、お帰りなさい」

 

「おかえりー!」

 

 僕は様々な事をやっている

 

 ダンジョンにも潜るし、魔道具を作ったりもしている

 

 娯楽開発ニキが作った回転し続ける駒をコアに芝刈機を作ったり、ルノー戦車の開発にも携わっている

 

 ダンジョンに潜るときのパーティーはホムンクルスのサクラ(安直な名前で悪いな)とハイピクシーで男のホル君の3人パーティーで、僕が前衛をやったりしながら2人が援護する戦いを続けていたのだが、僕だけが前衛だと5階がやっとなので、近々解放される6階からは難しいと思っていた

 

「いただきます」

 

「主様、この前のコンサートで作られたカイロは皆さん喜んでましたね」

 

「もう冬だからね。去年よりは寒くはないとはいえ、外でのコンサートは少し寒いからね」

 

「売上の一部を貰っていますがいかがします?」

 

「ドラゴン育てるのも良いけど、もう1人ホムンクルスを購入しようかなぁ。もしくは現地民をパーティーに加えてその人の装備かな」

 

「そうだ! ドラゴンの卵見せてよー」

 

「はいはい、ホル君これだよ」

 

 リュックから卵を取り出す

 

「うわ! 大きいね! 僕と同じくらいの大きさだ」

 

「そうだね。この子はホル君の弟? になるから大切にしてあげてね」

 

「僕ドラゴンと遊んでみたい!」

 

「そうだねー僕も空を飛んでみたいよ」

 

「主様、お代わりはいかがですか?」

 

「いただくね。そういえば卵も供給が増えてきたのかな? 最近卵料理が増えた気がするけど」

 

「レシピ集が新しく出まして、卵料理が多かったのですよ。主様が好きだった事を思い出しまして」

 

「流石サクラだね。ありがとうね」

 

「いえ、寝床で可愛がって貰えれば十分です」

 

「相変わらずお熱いね」

 

「ホル君は好きな子とかいないの?」

 

「仲間のハイピクシー達は皆テイマーにお熱だから同族の僕達には見向きもしないよ」

 

「うーん、ホル君格好いいから人気出そうだけどな」

 

「楽器を教わっているからキングピクシーになれれば人気出るかも?」

 

「お、それじゃあ頑張らないとな」

 

 俺達の各家庭はこの様な光景が広がっているのだった

 

 ある者はピクシー達に囲まれ、コボルト達に囲まれ、現地民の家族と同棲していたり、この時間も料理を作って働いていたり、趣味の練習をしていたり……

 

 冬ごもりの時期が始まる

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