春……ここ最近では冬でなくても子作りが盛んになりポコポコとタケノコのように子供が産まれていた
ウッド姉妹も再び子供が産まれ
テルの長男ミュラ
サキの次女マリア
トキの長女アナスタシア
これでヒムラーは6人の子供を持つ父親となった
ヒムラーは既に20歳となり、心身共に絶好調
レベルはなかなかレベリングができていないので60と低いが充実した日々を送っていた
かれこれ4年、今年の秋には5年目となり、チャームで徐々に洗脳していた初期のメイド達も今では従順な僕となり、徐々にホムンクルスを増やしていたが問題にならなかった
ヒムラーの屋敷に住んでいたり働いているのは
右腕のセシリアお嬢(転生者)
セシリアお嬢の執事のパウロ(転生者)
セシリアお嬢のメイドのゼロ(転生者)
側室のテル
サキ
トキ
ウッド姉妹のメイドのカルロ(天使現地民勇者)
テルの子供
長女オリガ
長男ミュラ
サキの子供
長女タチアナ
次女マリア
トキの子供
長男ナポレオン
長女アナスタシア
正妻予定のアデル(転生者)
側室予定のウルハ(転生者)
メイド10人(ホムンクルス7人)
ヒムラー公爵領官僚団はホワイトな職場です(ホワイトニキ)
事務官10名(人種色々)
となっていた
正直ソ連とヤタガラスがあるので行政の仕事は少ないが、外交的な仕事が沢山ある
引きこもりとしてヒムラーは有名になっているが、近隣の領との評価は比較的良い
理由としては、商品を色々安く融通してくれるので転売で儲けることができるからだ
色とりどりの磁器や最近安定供給できるようになったガラス製品は飛ぶように売れ、芸術品として高い評価を受けていた
その為いくら欲しい等の注文が殺到しており、それを捌いたりするのにこれくらいの人員が必要だった
時には商人達に手紙を渡してやり取りすることも行われていた
「掲示板とかでリアルタイムでやり取りできれば楽なんですけどね」
「ヒムラー様、掲示板は便利な反面凄い恐ろしい様に私は見えますよ」
「おや? カルロさんはダメですか?」
「そうではないです。領民の皆さんと気軽にお喋りできて楽しいですが、異世界の人達だからでしょうか。こちらの常識外の事を普通に話されるので……私の抜けた羽を使ったホムンクルスとか……腕を切断してホムンクルスの材料にしているとか狂気な事を普通にやっていますし」
「あー、まぁ俺からしてもそれは狂気の部類だからその感性は正常だよ」
「あと兵器開発とか魔法使い達の話を聞いていると何と戦う気ですか? 私達を虐殺した時から更に兵器を進化させるって……いや、内乱に備えるのは良いのですがね……こちらの意見としては過剰に見えてしまって……」
「まぁ軍の奴らはゲートっていう作品の愛読者が多いからな」
「ゲート?」
「前世の軍が異世界に行って無双する話さ。似たような本はそこそこ出版されているが?」
「お嬢様の子供達の世話で読む暇が無くて……」
「それなら仕方がないな。まぁ軍事力の増強もレベリングも趣味なのが大きいだろうな」
「趣味ですか?」
「そう趣味……俺達は好きな事をやって動いているからなぁ。少しでも美味しい食事を、少しでも強く、少しでも楽しく、少しでも楽に……こんな気持ちを動力源に色々動いているから他所から見たら過剰や変に見えても彼らは本気なんだ」
「な、なるほど?」
「まぁそのうち慣れるさ……というかカルロもだいぶレベルが上がったな。もう75か」
「お嬢様達を守るために頑張りました! セシリア様やパウロさん、ゼロさんとよくダンジョンに潜らせてもらいましたし」
「住民のレベルが上がれば仕事の効率も上がるからガンガン強くなって」
「はい! あ、そういえば奥様達も治癒の魔法が上達しましたよね」
「最近は子供の世話とかでダンジョンに潜れてないけれど、治癒や各種の魔法は使えるようになったからな」
「最初の頃は小さな火を出すだけで喜んでいたけれど、今では切断した腕を生やせるエクストラヒールも覚えましたからね。凄い進歩ですよ」
「ヤリまくって精液を体内に摂取しまくったから才能の上限突破した感じか……まぁ本人達の資質もあるけど治癒できる現地民は少ないからなぁ」
「このレベルの治癒師は国でも10人居れば良いレベルですからね……というかヒムラー様の領で感覚が麻痺しますが産婆がこれ程いる領は他に見たことありませんよ……ハイピクシーが産婆やってたりも凄い光景ですが」
「ピクシー系は治癒を必ず覚えるから怪我とかがだいぶ減るからな……子供も好きだからなるべく助けようとする種族的性質も合わさって産婆としての適性は高いんだよなぁ」
「まぁ魔物が大量にいるので今さらですが……」
「というかカルロは好きな人とか居ないの?」
「好きな人ですか……まだこれといった人は居ませんねぇ」
「まぁ天使種は長寿らしいから焦る必要は無いけど好きな人いると色々と捗るぞ」
「この場合ヒムラー様の元いた世界ではセクハラと言うんでしたっけ?」
「いらぬ言葉を覚えやがって……」
「そういえば11階層の金銀はどうするのですか?」
「俺達の間で情報統制して、機械や錬金術の必要素材だから色々と使っている感じかな。特に錬金術では金銀を使うことで上位素材を生み出すことができるらしい」
「そうなのですか?」
「一見金銀に見えない物質にすることで隠す方向に舵を切った。ただダンジョンの他の素材の採掘に影響するから11階層は限られたメンバーしか入れてないがな」
「11階層行くまでが過酷ですからね10階層も極寒でキツいらしいですね」
「10階層と9階層の間に休憩施設を作る予定だ。雪で鉄道もできないからな」
「まぁ私達は指示を出すだけですけどね……」
「仕方がないだろ。俺ら弱いし」
「あ、話変わりますが魔女のモルガンさん進化しましたね……種族の地母神ってなんですか?」
「俺らが元いた世界では多産とか豊かな大地とかを意味する女神だが……良いのか? レベルが200超えると神になるのか? ……いや、でも100レベルを超えたコボルトとかピクシーもキングやクイーン問わずコボルトから犬神に、ピクシーも半神に種族が変化したしなぁ」
「そうポコポコと神が生まれていて良いのですかね?」
「天使達が崇める神とはまた別なのだろうな……」
「神々の暮らす土地ですからここは楽園だった?」
「笑えねぇー」
「でも海竜の王はもしかしたら海神や竜神かもしれませんね」
「あー、あり得る」
ここ最近上位パーティーの魔物達が進化して神と名を冠する魔物が増えていた
より美しく、逞しくなっており、神となったことでステータスが大幅に上がったり使える魔法の種類が増えたりもしていたが、一番は思考能力が大幅に上がったことだろう
なお神へと至った彼ら彼女らの忠誠心はMAXを振り切っているが……
「100で神になれる魔物と200で神になれる魔物か……まぁ人類は進化できないから、どんなに頑張っても神にはなれないけどなぁ」
「何を話しているのですか?」
「あ、テル様、魔物が最近神になる現象について少し話していました」
「あぁ、凄いですよね……なんか神々しくなりましたよね彼ら、彼女ら」
「魔物とは思えませんよね」
「そんな彼らが普通にレストランとかでウエイトレスをやっていたりすると身近な存在って再認識できますがね」
「テルは魔物も領民と考えることは慣れましたか?」
「はい、ヒムラー様。ここはまさに理想郷でしょう。人も魔物も共存できる……本当の意味での理想郷」
「これを途絶えさせるわけにはいきませんからねぇ……テル、子供達は?」
「ぐっすり眠っていますよ」
「それは良かった」
「書類が落ち着いたら見てあげてください。サキとトキも喜びますよ」
「そうだな」