「レッドビーム」
ヒカルが人差し指から出した赤い熱線がゴブリン達を貫通し、ゴブリン達は動かなくなる
「うじゃうじゃいるわね」
「魔石を抜き取りますので、周囲警戒をお願いします」
「悪いわねラトルに大ちゃん、月ちゃん」
「人間さんの役に立てるなら~」
「褒められてうれしいです」
最初はフォーメーションを組んでいたが、この階層で出てくる魔物が分かってくると休憩を取りながら進行していた
ラトルは大ちゃんと月ちゃんという作業要員がいるので魔物の解体を積極的に買って出ていた
「スライム狩りニキ……いやバーンさん、攻略Wikiどうですか?」
「一階部分のWikiはだいたいできた。フレンいま何体倒した?」
「ゴブリンが68体、洞窟コウモリが25体、歩くキノコが32体、スライムが29体だわ」
「スライムの液体を保管しておく水筒がもう満タンですよ。鉱石のサンプルも取れましたし今回はこれでいいのでは?」
「そうだな。リングレン地図は?」
「マッピングの魔法である程度はできたから地上に戻って描き写すわ」
「しっかしデカいなこのダンジョンはレベリングには最適かもしれんが」
「普通の冒険者は軽量化も縮小の魔法もないから儲からないのは納得だわ」
「今回どれくらいの儲けでしょうか」
「ざっと300$くらいじゃないかな。魔物に価値が付くようになればさらに増えるが……鉱石で半分と魔石で半分ってところか」
「5人で割るから1人60$ですか。けっこう儲かりますね。あとレベルも上がりましたし」
「やっぱり近くにいると経験値入るんかね。ラトルはほとんど魔物倒してないのに2レベル上がったし」
「そこらへんも要検証だな」
もと来た道を戻りながら追加でいくつかモンスターを倒し、外に出る
「……だいたい5時間ってところか。ココネ村の行政班に結果報告しに行くか」
「「「「おー!」」」」
獣道を歩きながら開拓村予定地を通ると木々がだいぶ切り開かれていた
「あ、ザクニキお疲れ!」
「お、ラトルじゃん、ダンジョンお疲れ、どうだった?」
「間引きしてきたよ。明日も潜ると思う」
「大変だな」
「そっちは?」
「木々の伐採は3時間程度でこの面積(東京ドーム2つ分)刈り取れたわ、そこから除草作業よ。刈り取った草が乾くのに2日かかるから乾いたら燃やすんだと」
「うへー重労働だな」
「魔力は使うが人力の開墾に比べたら100倍早いわ、やっぱ転生者の仲間が集まるといろいろ楽だわ。元からいた村人達も驚いていたし、大皇帝が金出すって言ったら木の運搬作業手伝ってくれたし」
「おおそうか。もめると思ったが」
「王族の大皇帝が現場で指揮執ってるんだから揉める勇気がないと見た」
「なる」
「おーい、ラトル行くぞ」
「すまんザクニキ俺行くわ」
「おうじゃあな」
行政府では各村の村長や文字が書ける転生者達が集まり食料の分配や物資の支給などで大忙しであった
最初は騎士やメイドが最初に公爵の館を作るべきとうるさかったので、チャームで強制的に黙らせて書類仕事を押し付けて封殺した
隠居の騎士のグラットと魔導士のアインズはヒムラーが精神に作用する魔法を使っていることに気が付いたが、自分たちがやられてないので黙認していた
「ヒムラーの坊ちゃん、騎士団とか作ると思うがどうするんだ? ここにいるボンクラ騎士だと組織の運営もままならんと思うが?」
「こいつら読み書きできるから裏方に回して自警団から発展させていこうと思う」
「となると今回移民したり、もとからいた平民を戦闘員にすると?」
「ああ、そして冒険者ギルド、商業ギルドなどのギルド機能を統合したヤタガラスという組織を組閣する」
「軍とヤタガラスの2つの戦闘組織をすることで組織の活性化を促す」
「おお、だいぶ考えていたんだな坊ちゃん。でもそなるとヤタガラスは誰がトップを張るんだ?」
「最初は俺がトップを張る、これといった人材がいればすぐにトップを譲る。こいつら(騎士達)に渡したらろくなことにならねーからな」
「よし、おじさんは自警団鍛えれば良いか?」
「グラットとアインズ両名は自警団の鍛錬をお願い。ただ今は余裕がないから行政の手伝いとダンジョン管理をお願い」
「「おう」」
するとメイドが部屋に入室し
「ヒムラー様、ダンジョンで間引きをしていた者たちが帰還しました」
「ん、今出向く、グラット、アインズも見といた方がいい。幼いながらも強者だよ」
「ほう」
「気になりますな」
「公爵様、魔物の間引きが終わりました」
「お疲れ様、皆怪我はない?」
「5名問題ありません」
「どうだったダンジョンは? 採算は取れそうか?」
「鉱山がない公爵様の領土では貴重な鉱物資源確保の場になるかと」
「1階はどれくらいのレベルが行けば安全そう?」
「レベル5でも5人いればまず負けない。レベル10にレベル2~3を2名付けたスリーマンセルでレベリングが一番効率が良いだろうな。趣味に没頭したい人も50レベルまで持っていければある程度の自由が利くだろうし、仮説ですが、ダンジョンでの戦闘経験値は外よりも多いかもしれません」
「本当か!?」
「はい、現に今日だけで全員レベルが1以上上がっています」
「ダンジョンを押さえられたのは大きかったかもしれないな」
「私からも良いかな」
「公爵様、こちらの方は?」
「王都で魔導師をしていたアインズです。羽から見るにピクシーと思われるがテイムしているのか?」
「はい、私がテイムしております」
「ピクシーにしては大きいが……」
「種族はハイピクシーです。ピクシーの頃から育ててここまで大きくなりました」
「なんと! ハイピクシーは森の奥などで目撃例が10年に1度有れば良いという魔物だが」
「魔物といってもこちらと同じく喋ることができるのでテイムも簡単でした」
「ハイピクシーに進化の方法は」
「才能ある者の血肉を食べ物に混ぜ、他の魔物を倒すと成長しますが、テイムの才能が無いとダメでしょうね。具体的にはチャームの魔法が使えるかどうかかもしれません……あ」
「大丈夫、彼らも薄々気がついていたから」
「チャームとは?」
「催眠や魅了といった状態のことさ。実力差があったり、同じくチャームが使えるとチャームを弾く事ができるし、魔導具を作れる者がチャームを弾くアクセサリーを開発しているよ」
「騎士やメイドが煩くなくなったのは」
「僕がかけた……ただ自害しろとか崖から落ちろとかの命に関わる命令はできない……が、抜け道が幾つかあるのは事実だ。同士討ちしろと魔物に使えば同士討ちさせることのできる便利な魔法ではあるけどね」
「我々も覚えることはできるのですか?」
「これ読める?」
「「……わかりませぬな」」
「初代国王陛下が書かれた書物だ。読めれば適性がある。読めなければ適性が無い」
「なるべく早くレジストの魔導具が欲しいですな」
「2人には最優先であげるよ」
「ちなみに使えるのは」
「今回移民してきた者のは殆どがチャームを使える。というか使えるものをなるべく集めた」
「なんと!」
「まぁ魔法使いとして彼らは優秀なのは開拓の速度を見ればわかると思うがな」
「左様ですな」
「皆ご苦労、受付で換金してくると良い」
「は! 失礼します!」
連絡板
65:大皇帝
すまないね警戒させてしまって
66:スライム狩りニキ
しゃーない、チャームの事はいずれバレるし、彼らの方がレベル高いから記憶を消すこともできないし
67:大妖精使いニキ(仮)
すみません。俺が喋ったばっかりに
68:大皇帝
責めてないからいいよ。仲間だろ
チャーム覚えてエッチな事に使う奴も居ると思ったけど
69:光線ネキ(仮)
いたずらで使うことはあっても下目的は精通してからじゃないと……大皇帝は例外としても他は10歳から8歳だからね
70:火炎ネキ(仮)
いや、たぶん使った者も居ると思うけど風呂に入れていない者の下って結構な悪臭よ
71:大皇帝
あぁ
72:ライオンネキ
風呂に早く入りたいわ本当
73:スライム狩りニキ
最初は垢ですぐに水替えないといけなさそう
74:大皇帝
魔石で動くシャワーを作ってる魔導具班が居るからそれに期待かな
75:スライム狩りニキ
明日も継続してダンジョンに潜るので良いんだよな
76:大皇帝
それでお願い。できれば3階辺りまで探索していただけると
77:スライム狩りニキ
まぁ階層変わると出る魔物や鉱物が変わるからな
その分魔物のレベルは上がるが
78:大皇帝
階層による敵の魔物のレベルの上がり幅を見たいのでね
79:スライム狩りニキ
まー、ダンジョンによりけりだな
最下層まで弱いところは弱いが強いところは平気で100超えの所もある
80:大妖精使いニキ(仮)
3階でわかるのか?
81:大皇帝
だいたいのダンジョンは3階のまでのレベルの上がり幅が最下層までの上がり幅と一致していると書物で見たが
82:スライム狩りニキ
多分あってる。
俺の経験でも3階までの上がり幅で10階くらいまで同じだったことがある。3レベルずつ上がる所や1レベルずつしか上がらない等様々だ
83:ライオンネキ
じゃあ明日も5人で潜ります
84:大皇帝
すまないね
85:大妖精使いニキ(仮)
開拓の方はどうでしょうか?
軽く戻る時に見てきましたが
86:大皇帝
統計取ったら350名も居たからね。
当分はテントになると思う
公民館みたいな施設から作って寝床だけは何とかするから
87:大妖精使いニキ(仮)
了解しました
88:火炎ネキ(仮)
了解
89:光線ネキ(仮)
了解
90:スライム狩りニキ
じゃあ明日9時出発でよろしく