ファンタジー俺達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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風呂 ダンジョン2階

 テントがあちらこちらに建てられ、コンクリートで固められた大風呂(というよりはプール)に転生者達は集まっていた

 

「あぁ、ぬるま湯だけど気持ちいい」

 

「36度って所か?」

 

「あ、本当だ36度だ。調整してる奴上手いな」

 

 ファイヤーの魔法でお湯を作り、循環させて汚れが溜まらないようにしている

 

 石鹸が高級品なため思い思いに魔法でお湯を桶に溜めてタオルで拭いて汚れを落としてから入浴する

 

 元から居る村人達や転生者ではない移民の人も転生者達がお湯の桶とタオルを配り、入浴して交流を深める

 

「スッゲェ……湯に浸かるってこんなに気持ちいいんだ」

 

「もう少し熱い方が好きだが、公共の場だから我慢するか」

 

「熱湯が良いなら木造風呂の試作品が42度らしいぞ。1人5分しか入れないが」

 

「お、マジか情報サンキュー」

 

 男どもは問題無かったが、TS転生した転生者をどうするかで女湯の方は揉めたが、そもそもこの世界では貴族以外川で体を洗ったりするときに男と一緒に洗ったりするので倫理観が現代とは違いだいぶ緩かったため男女で分けるだけでも結構気を遣っているとされた

 

「まぁ心も女になった私達には女の体で興奮することも無いけど」

 

「村に居たころ大人の男性器見て興奮してしまって互いに自己嫌悪に陥ったけど、それがきっかけで女であるって認識したよね」

 

 ヒカルとフレンがぬるま湯に浸かりながらそう話す

 

 ちなみにだが妖精達も仲間ということでこれまた別に妖精達用のお風呂が小さいながらも用意されていた

 

「お湯加減はいかが」

 

「気持ちいい!」

 

「最高!」

 

「ヒューマンって本当に色々思い付くよね」

 

「はい、ざぶーん」

 

「「「キャッキャ」」」

 

「良いなぁ、私も早くハイピクシーになりたいな」

 

「ハイピクシーになったらなにしたい?」

 

「そりゃ勿論ご主人様に種付けしてもらいたいなぁ」

 

「俺は同族が良いなぁ。でもピクシーがこんなに居るのは初めてみたかも」

 

「いっつも村でも20人とかだもんね。殆どが家族だし」

 

「100人近く集まると壮観だね」

 

「あぁ、私も早くハイピクシーになりたいなぁ」

 

「ここのご主人様達って大切にしてくれるから良いよね」

 

「本当、本当。人間は恐ろしくて見つけられたら檻に入れられるか殺されるって聞いていたけどここの人達は違うもんね」

 

「ご飯くれるし、花の蜜だけの生活には戻れないよー」

 

「「だねー」」

 

「よーし、次の波おこすぞー」

 

「「「わぁーい!」」」

 

 ただ妖精達は理性が人間よりも緩いためにお風呂場で連日乱交が始まってしまい、殆どの雌の個体が妊娠することとなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどなるほど、ピクシーは進化すればするほど人間に近くなるが、ピクシーは虫に近いな。卵生だし」

 

 まぁ自身のピクシーが妊娠してしまったことに結構な数の転生者が動揺したが、孕まされてしまったものは仕方がないと魔物の研究をしている転生者達に無事に子供が生まれるかどうか調べてもらっていた

 

 まぁピクシー程度の食事ならば多少増えても問題はないし、戦力が増えるので育てれば開拓も捗ると喜んだ者もいた

 

(NTRだぁー! と叫んだ転生者も居たが)

 

 ピクシー達は妊娠してから数日でお腹が膨らみ、更に数日後に卵を2~3つほど産んだ

 

 それを葉っぱでくるんでベルトの様なものでお腹に固定して孵化するまで守るようだ

 

 詳しく知りたいと知能が高いハイピクシーをラトルから借りて魔物研究班は質問を色々したところ

 

 ・お腹に卵を巻くのは外敵から守るためであり、本当に安全ならばお腹に卵を巻くこと無く家や巣に隠すとのこと

 ・ハイピクシーはピクシーから進化したことにより人との交配が可能になる

 ・ハイピクシーとピクシーとでも交配は可能だが、上位者が拒絶すれば受精することはない

 ・人間とハイピクシーだと雌の種族に子供は寄る

 

 とのこと今は安全な場所がないから皆腰に巻いているらしい

 

「なんとも興味深いな」

 

「孵化するのにどれくらい時間がかかるかは?」

 

「おおよそ4日らしい。寿命は10年だが、ハイピクシーになると我々並みに寿命が延びるとのこと」

 

「人類も進化するのだろうか?」

 

「レベルが上がれば可能性はあるのではないか?」

 

「要研究だな」

 

「妖精が安心して卵を隠せる場所を作るべきでは?」

 

「いや、それよりもポコポコ卵を産まれても困るだろ。去勢手術や性欲の減衰の薬でも試すか」

 

「いくらなんでも可哀そうだろ。風呂が問題なのだから、自宅のお風呂ができれば解決じゃないか?」

 

「理性がちゃんとしているハイピクシーになってからじゃないと公共のお風呂は禁止のほうがよいのでは?」

 

「そうだな。その方向にしよう。あと子供のピクシーを飼いたい転生者もいるから何体も飼えない人とピクシーを飼いたい転生者を仲介することも必要じゃないか」

 

「それ専用の掲示板を作るか」

 

「大皇帝にも相談しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は遡り、開拓2日目、ダンジョンに潜った5名(妖精を入れると7人)は再びダンジョンアタックしていた

 

「だー! ゴブリンが全然減ってない」

 

「1日じゃそんなに減らんか……今日はダンジョンの2階に行くことを優先するから魔石回収は無しだ。採取などは2階でする」

 

「「「「了解」」」」

 

 スライム狩りニキことバーンの指示で方針が決まる

 

 ライオンネキことリングレンが昨日描いた地図を広げ、道を案内する

 

「一応連絡板に地図の念写を張っておくから確認お願い」

 

「了解」

 

 それぞれ役割が決まってきた

 

 隊長のバーンがライトの魔法で足元を照らす

 

 リングレンがマッピングの魔法と方位の魔法で位置情報を常に確認

 

 ヒカルとラトルが攻撃をし、フレンがカウントの魔法で倒した敵の数を数える

 

 妖精達は怪我の回復や攻撃補助を行わせた

 

 歩くこと3時間、広場のような場所に出た

 

「よし、下り坂を発見、ここから地下2階に行けるだろう」

 

「ふう、疲れた」

 

「軽く食事をしていかない?」

 

「賛成」

 

 軽量化と縮小の魔法で小さくしていた食事を鞄から取り出して元の大きさに戻す

 

「バーンさん、ダンジョンで食事をとる場合の注意点とかありますか?」

 

 ラトルがバーンに質問する

 

「よほどのことが無い限り通路では食事を摂らない。こういった階層の行き来できる場所や開けた場所がダンジョンにはあるからそこで食事や休憩をとる」

 

「なるほど」

 

「あとは俺が入口に魔法陣を描いただろ。先輩の冒険者から習った踏むと音が鳴る魔法で、これで食事中に奇襲されるのを防げるから、必須だ。ゲームみたいに安全地帯はダンジョンには無いからな。寝泊りの時も哨戒に入口と出口を見張り、交代で休むをしないといけない」

 

「となると魔物除けの魔法とかがあると安全地帯を作れたりしませんかね」

 

「……確かにそうだが、ピクシーはどうなるんだ?」

 

「あー確かに。いろいろ試さないとダメかもしれませんね。他には便利な魔法とか無いんですか?」

 

「あとこれといったのはなかったな。俺が見逃したかもしれないが」

 

「無詠唱魔法ばかり注目していましたが魔法陣も勉強しても面白いかもしれませんね」

 

「……よし、飯食っちゃおう」

 

「バーンさんそれは?」

 

「水筒にトマトのスープを朝貰って、昼飯用にとっておいた。パンが硬いからこれでふやかして食べないときついだろ」

 

「あのスープ取っておいたんですか」

 

「まーな、ダンジョン内の飯はすばやく早くだ。先輩冒険者なんかはソースだけを持って、スライムゼリーをザルみたいなので乾燥させながら持ち歩き、食事の時はソースに付けて食べる……なんてこともあったぞ」

 

「スライム乾燥させるとコリコリした食感に変わるよね」

 

「味のないグミみたいじゃない?」

 

「乾燥させないほうがスライムは旨いが、乾燥させないと重いから」

 

「「「「あ~」」」」

 

「水で戻せるが、魔法の使えない冒険者は水も貴重だからな。硬くてもそれで食べるしかない」

 

「魔法が使えて水やお湯を出し放題の転生者はやっぱり恵まれているんだな」

 

「……さて、食事が終れば2階だ、気合入れていくぞ」

 

「「「「おう!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 2階に降りるとまだ土の壁だった

 

 光苔により薄暗いが明かりは確保できるが、引き続きバーンがライトの魔法で周囲を照らす

 

「……止まれ、何か来る」

 

 武器を構え前方を警戒する

 

 すると巨大なミミズが近づいてくる

 

「鉱石ワームだな炎が弱点だ。フレンやれるか」

 

「がってん! ファイヤーストーム」

 

 炎の渦に閉じ込められた鉱石ワームは逃げることができずに炎に焼かれて黒焦げになった

 

「すごい火力だな」

 

「これでっかいミミズじゃないの?」

 

「こいつは鉱石を食べて体の表面に鱗のような鉱物の皮膚を作るんだ。解体すればこの階層のおおよその鉱石が分かったりする」

 

「なるほど」

 

「硬いから炎の魔法で焼き切る。俺が手本を見せるから次から頼む」

 

 そうバーンがいうと指先をバーナーのようにして鉱石ワームの表皮を熱し、焼き切っていく

 

「鉄と銅と鉛か? 石炭も少々かな」

 

 表皮を剥き終わり、鱗みたいなのを軽量化と縮小してしまっていく

 

 剥き終わった鉱石ワームは普通のミミズって感じがした

 

「ちなみにこいつは体内に鉱毒をため込むから食えないよ。ほい、魔石取れた」

 

「1階の魔物の魔石よりも綺麗ですね」

 

「階層が下に行くほど魔力の濃度が上がるという説があるから、それが魔石の質を上げる分、魔物の質も上がるという説があったりするね」

 

「まあ、ダンジョンの解析はほかの転生者が余裕ができたらやるだろ……さて、次行くぞ」

 

 歩いていると壁の触りごごちが違う箇所があった

 

「バーンさんストップ、鉱石です」

 

「よし、ラトル掘れるか」

 

「いきます……マイン」

 

 壁の土が鉱石以外が地面に落ちる

 

 鉱石が壁から抜き出てくる、まるで剣を抜くみたいに鉱石をつかみ取ったラトルは要らない土をどかし、鉱石を抽出していった

 

「鉄鉱石、25キロですね。品質も1階より良い」

 

「よし、なかなかの収穫だな」

 

「鉄はいくらあっても困らないからな」

 

「鉱石ワームの鉄鉱石と合成しておきますか」

 

「おう頼む」

 

「合成」

 

 2つの鉄鉱石はくっ付き、丸い球体状の鉄鉱石が大きくなる

 

「軽量化が無かったら絶対無理だよな」

 

「重さが1000分の1ですからね。チートですよ本当にウォーター」

 

 水で土に汚れた手を洗う

 

「よし、2階を探索続けるぞ」

 

「「「「おー!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

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 執筆者

 スライム狩りニキ

 ライオンネキ

 他3名


 

 二層

 

 壁の材質 土

 

 出現する魔物

 ・スライム (通常種)平均8レベル

 ・ゴブリン 平均10レベル

 ・鉱石ワーム 平均10レベル

 ・歩くキノコ 平均10レベル

 ・洞窟コウモリ 平均10レベル

 

 

 取れる鉱石

 石炭

 鉄鉱石

 銅鉱石

 鉛

 

 特長

 光苔が生えているため視界は比較的良好

 鉱石が豊富に埋まっており、他のダンジョンに比べても多い

 通路も広めである

 

 ゴブリンの数は一層に比べて少なくなっている

 

 

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