呪術廻戦の世界に転生だと!?×2   作:入魂ロフス

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前回のあらすじ

五条悟の一人称が僕になったぞ!縁壱のあれこれを説明したぞ!縁壱のメイン呪具が完成したぞ!


閑話1

当時、縁壱7歳ーー…

禪院扇side

 

 私は禪院扇、いつか呪術師の名家である禪院家の当主となる器を持った呪術師だ。今は歴史が浅いとはいえ相伝術式を持った兄が当主だが私の実力なら兄を超えるなど造作もない事。

 しかし忌々しい事に私の妻…奴が縁起の悪い双子を産んでしまった。

 期待を裏切った妻には罰としてこれまでの豪華な部屋から屋敷の隅の部屋へ移してやったわ。

 

 自己紹介はここまでにしておこう。

 今日は私が当主となる下準備として生意気にも神童が生まれたとか言って調子に乗っている鍛地家とやらに上下関係を叩き込んでやるため私が直々に乗り込むところだ。

 

「おい、禪院家の禪院扇だ、さっさと通せ」

「ぜ、禪院家…!?どなたに御用があって参られたのでしょうか…?」

「お前達は神童が生まれたとか言って近頃調子に乗っていると聞いた、私がその神童を叩き直してやりに来たと言っておるのだ!」

「いや…しかし縁壱坊ちゃんはまだ7歳ですよ…?」

「いいからさっさと通さんか」

「は、はい…(なんか頭おかしい人が来た…!しかし縁壱坊ちゃんに挑むとは…南無三…)」

 

 しばらく待ってからやってきた案内に従って屋敷の奥に進んでいくと縁側に座って茶を啜っている小童がおった。ふん、禪院家の私がやって来たので急いで準備したのだろう、背伸びしておるな。

 さっさと上下関係を叩き込むために先に中庭に出る。

 

「おい小童」

「……禪院扇?」

「ほう、私を知っているとは殊勝な心がけだな。手加減はしてやる、その伸びた鼻、へし折ってやろうぞ」

「…禪院扇が勝負を挑んで来た(ボソッ)」

「…何か言ったか?」

「いえいえ…独り言ですよ…」

 

 傍に置いてあった木刀を持ってゆっくり歩いて来た小童を見据える。

 しかしこの小童、神童と聞いてあの忌々しき猿や五条悟を思い浮かべたが呪力量も五条悟程はない、それにあの猿のような暴力的な気配どころか強者の気配を全く感じないぞ…?

 

「えー…それでは私の合図と共に始めて下さい、ではスタート〜」

「術式反転「混」「煽卯」「殖子」…」

「っ!!?」

 

 鍛地家の従者によってぬるっと始まったが気を引き締めて…っ!?

 突然呪力量が跳ね上がった!?視界が莫大な呪力量に埋め尽くされる……時限式の莫大な呪力強化か!?不味いっ!

 

「術式解放!焦眉「魅了術式・術式反転「不明」」……?」

 

 ……………………はて…?私はなぜ相手も居らぬのに術「スコーン!」

 そこで私の意識は途切れた。

 

 

 

 

 目が覚めると見慣れた禪院家の布団、私はいつのまに帰っていたのだ…?

 確か私は鍛地家の小童に上下関係を叩き込みに行っていたはず……………………………………は?

 なぜ私は寝ていた…?これは小童の術式か?

 これからどう行動すべきか悩んでいるところで障子を開けて従者が部屋に入って来た。

 

「…あ、扇様…プッ…お目覚めですか…っふ…!」

「……?人の顔を見て笑うとは…失礼な奴だな。私はこれから兄に会うぞ、支度をせい」

「はい…ふふっ…支度はもう出来ております…!」

 

 まるで私が恥を晒したかのような失礼な態度の従者に今度折檻してやらねばと決心して兄の元へ向かう。

 道中すれ違う者皆が私の顔を見て笑ってきよる。今日はどうなっておるのだ…?

 

「兄上、扇が参りました」

「入ってよい………ブッ!!?」

 

 私が部屋に入った途端に兄まで酒を吹いて驚きおった。

 

「……皆が私を見て嘲笑って来るのだが兄上が何かしたのか?」

「……もしや覚えておらんのか!?ブワッハッハッハ!ヒーッ愉快愉快!よく聞け扇、お前は、鍛地家の神童に、負けたんじゃ!」

「…………………………………………は?」

「意気揚々と出かけたお前が気絶して帰ってきた時は何があったかと思ったが事情を聞いてみればこんなに面白いことは無い!

 あとほれ、鏡を見てみろwww」

 

 衝撃で頭が真っ白になる中兄に差し出された手鏡を素直に受け取り除き見ると……………額に「肉」、鼻毛、まつ毛、「うんこ」とそれ以外にもあらゆるところに落書きがしてあった。

 

「7歳児に瞬殺されて!顔に落書き!あれだけ当主になる!と喚いておったが流石にもう無理じゃろwww」

「………キェェェェェェェェェェェェェ!!」

「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!!」

 

 許さん許さん許さん許さんんんんん!!!あのガキィィィ!!!

 

 

 

 

 

縁壱side

 

(今日は兄上の高専入学時の等級査定任務の日か…今頃呪霊と戦ってるかな…)

 

 ある冬の日、鍛錬の合間に縁側でお茶を啜りながら考え事をしていた私の元に珍客が現れた。

 

「おい小童」

 

 自宅で知らんおっさんに話しかけられるとか滅多に無いよね。てかこのデコとちょんまげは……

 

「……禪院扇?」

「ほう、私を知っているとは殊勝な心がけだな。手加減はしてやる、その伸びた鼻、へし折ってやろうぞ」

 

 なんだか知らないうちに恨みを買っていたようだ。

 多分勢いがある鍛地家に上下関係を叩き込むとかそんなところだろう。だとしても7歳児に大の大人が勝負を挑むのはアホの極みだけどな!

 

「…禪院扇が勝負を挑んで来た(ボソッ)」

「…何か言ったか?」

「いえいえ…独り言ですよ…」

 

 最近創造した式神の術式を試すのにちょうど良いから許すけどね。

 

「えー…それでは私の合図と共に始めて下さい、ではスタート〜」

 

 アポも無しに禪院扇を連れて来た不用心な杉さんの合図と共に試合が始まった。

 

「術式反転「混」「煽卯」「荒辰」」

(雑魚だね!)(雑魚だな!)

「っ!!?」

 

 4番目と5番目の式神、煽卯(せんぼう)と荒辰(こうしん)を術式反転「混」で自身に共生させる。

 術式の煽卯と呪力量の荒辰、とりあえず扇に言いふらされても支障が無い手札でわからん殺しだな。

 

「術式解放!焦眉「魅了術式・術式反転「不明」」の……?」

 

 煽卯の術式、魅了術式の術式反転「不明」の術式効果は一時的に対象の記憶から術者を抹消し、認識を困難にする。

 常時無限バリアを張っている五条悟以外には正面から確実に奇襲できるわからん殺しの代表格!

 正面から歩み寄り扇の額に面!

 

スコーン!

「きゅう……」

 

 アニメとかで頭にチョーク当たったみたいな音したぞ!?

 額に呪力強化された打撃を食らった扇のおっさんが顔面から倒れ込む。

 しかし気絶したおっさんどうしよう…家に送り届けるか。

 呪力を血液に変換して地面に垂らす。

 

「震丑、顕現」

ズズズズズ………

『コイツをあれに乗せれば良いのだな?』

「お願いね」

 

 地面に垂らした血液を媒体に2番目の式神…いわゆるミノタウロスのような姿の震丑(しんちゅう)が顕現する。震丑に扇のおっさんを担架に運ぶよう指示する。

 扇のおっさんを見えないところに既に用意されていた担架に乗せたところで良いことを思いつく。

 

「そうだ!皆、顕現!杉ちゃんマッキー持って来て!油性の!」

「…!承知ィ!」

 

 現在創造済の式神5体全員を顕させ、従者の杉さんに油性のマッキーを持って来るよう命じる。

 

『『『『『もしかして…!』』』』』

「落書き…しようぜ…!」

『『良いね!最高だ!』』『楽しみだな』『おれうんこって書く!』『うんこはやめましょうよ!ここはシンプルに肉にしましょう』

 

 俺の提案に式神達が盛り上がる。

 皆であーだこーだ議論した結果全員の意見を採用して顔面落書きまみれになった扇のおっさんをタクシーで禪院家に送り届けた。




落書き内訳

縁壱…鼻毛、星マーク
殖子(しょくし)…肉
震丑…ちょび髭
怨寅(おんいん)…まつ毛
煽卯…うんこ
荒辰…けつあご

※編集しました
 式神の能力設定を間違えました。マジですいません。
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