転生者と幽霊と   作:霧マッシュ

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次週

 

平日だけど、朝にやることは変わらない。ルーチンワーク(顔洗うとか)を済ませたら、服を着替えてランニングに向かう。ここで、いつものランニングと違うのは、アイさんがくる前は15分間走って残り15分は歩きだったけど、今は30分全部走らされてるとこですね!

 

「ハッ、ハッ、つ、疲れ・・・はっ!後ろから殺気!死ぬ!わぁぁー!」

 

「そのちょーしー!走ってー走ってー!」

 

 

ーーーーーーー

30分間のランニングが終わって家の前に帰還。普通に疲れた・・・。それ以前に聞きたいこともあるけど。

 

「あの、アイさん。私が走ってる時に後ろから命の危機を感じるのは、どうしてですか・・・?」

 

「サヤが走るのやめそうだったから?」

 

「えーん理由になってないですよぉ・・・」

 

「サヤに何かをやらせるなら、金か恐怖が一番だとわかっちゃったからね〜」

 

それ私以外でもだいたいそうだと思いますけど・・・。ナポレオンも言ってましたよね。人間を動かす二つのてこは恐怖と利益であるってやつ。でも、それを実践される私の身にもなって欲しいですね・・・。あの恐怖を耐え抜けば、もしかして強心臓的なのをゲットできたりします?でも耐えられなかったら死にそうなので、やっぱりいいです。

 

 

ーーーーーーー

シャワーや朝ごはんなどを済ませて制服に着替えたら、アイさんに行ってきますして学校へ。そこそこの歳なので、役職のある親2人は私より出勤が早く、私がシャワー浴びてる時やご飯食べてる時には行ってしまうので、出て行く時間はずっと私が最後だった。そういう意味では、私の行ってきますに反応してくれるアイさんがいるのは、ちょっと嬉しかったりして。

 

ちなみに、通学はバスです。結構遠いので、歩いたり走ったりで行くのはかなり厳しいですね・・・。親が自分達の職場に近いところに家を建てたら、学校が近くになかったみたい。おかげで私は小中学とバス通学です、別に不満はないけれど。

 

 

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学校の内容はバッサリカット。私の輝く頭脳を発揮したとだけ言っておきます。別にいつも通りでしたし?何か変なところあります?

 

家に帰ってアイさんにただいまして、着替えてランニング。このランニングも朝やったのと同じ感じ。アイさんに襲われる恐怖体験を味わえます。私はもう十分味わいました。やめてください・・・。朝と違うのは、アイさんが私を限界ギリギリまで走らせるところ。明日の朝、筋肉痛だったら朝から地獄待ったなしですね・・・。湿布貼りますか・・・。

 

今日は親が両方とも普通に帰ってくるので、ご飯はそれから食べることに。どっちかでも早く帰ってくるなら待ってるし、帰ってこないならアイさんと話しながら何か(冷凍食品とか)をレンチン。晩御飯とお風呂、歯磨きその他を済ませたら自分の部屋に。親が帰ってくる前とかはアイさんと雑談してたけど、親が帰ってきてからは親と会話。大事なコミュニケーションですね!

 

自分の部屋に帰ってからは、アイさんがいると雑談。この雑談は、今日の学校こんなんだったーとか、アイさんが見てた動画やライブがどうだった、みたいな感じ。アイドルの練習、訓練も当然ありますよ?ダンスや歌唱の練習は出来ないので、それ以外になりますけどね。まだまだ初心者もいいところなので、入門編どころかもっと下です。

 

いなかったらソシャゲちょっとしよっかとなったり。心理学の本を読んでることもありますね。意味ないことは、ないこともない、はず。

 

音楽を聴く場合もあります。その場合は、B小町の曲を聴くようにアイさんから指示されました。ダンスや歌唱能力の確認、練習に使うんだそうで。アイさんに馴染みがある曲の方が、教えやすいってことだと思いますね。他のこと(雑談とか)をしてる時でも、曲は流してるってこともありますよ。

 

そんなこんなでいい時間になったら、アイさんにおやすみなさいして終わり。要望があったら、動画を流すこともあります。

 

こんな感じが、今週の平日の内容になりますね。当然、色々な要因でブレはありますし、アイさんの気分で突然寝る前の内容が変わったりもします。

 

アイドルになるための歌唱やダンスの練習は、土日にカラオケなどに行って行うことになりました。家で歌ったりダンスしたりしたらすごい迷惑ですから。アイさんは家で振り入れする、みたいなこと言われてたけど、それ階下の人にものすごい迷惑じゃないですか?気のせい?

 

 

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デパートに行ってから最初の水曜日。晩御飯とかを済ませてから部屋に戻ると、アイさんがこちらを振り返るところだった。

 

「うーん、今日も疲れましたー!アイさんは今日、何かありました?」

 

「お昼にちょっと遠出したんだけど、近くに結構大きいお店あるじゃん?プチプラはそこで揃えよっかなーって」

 

近く・・・?コンビニや普通のスーパーは近くにもありますけど・・・。大きいお店となると、一番近い場所でも歩いて1.5時間くらいなのでそれなりに遠い気がしますね。アイさんは疲れないから時間感覚がズレてたりします?

 

プチプラはデパートでも言ってましたよね。プチプライス、デパートで売ってるコスメより安価なやつです。全部こっちでよかったのでは・・・?

 

「デパートで買ったコスメと、プチプライスのコスメを組み合わせて使うんでしたよね」

 

使い方?組み合わせ方?それはちょっとわかんないですね!いや使い方わかるのもありますけど、多くはないです。

 

「そうそう。デパコスだけじゃダメなんだよ?全部デパコスで揃えてもいいけど、お高くつくよ〜」

 

「これ以上の出費は、やばいですね・・・。親はいいって言いますけど、私の心が・・・」

 

「そーゆーこと。そこでプチプラ!お安く済むよ!」

 

「安い!経済的!なんて甘美な響き!全部プチプラにしたらいいんじゃないですか?」

 

「そうはいかないよ?大事な部分はお高いのを使わないとね!」

 

「アイさんがそういうなら、そうなんでしょうけど・・・」

 

当然、適当に母に言われて付けてるだけの私に、良し悪しなんてものがわかるわけもないのです。この辺もお勉強ですね・・・。アイドルって覚えることが多すぎる、英単語より多かったりしません?

 

「あ、ドレッサーはいつ届くんだっけ?」

 

「今週の土曜日ですね、部屋まで入れてもらう必要があるので、平日は難しいかなって思って土曜日にしました」

 

「じゃあ、プチプラ買いに行くのはその後かなー」

 

値段を聞いてみると、安いとはいえ千円、2千円するプチプラもあるらしい。確かにデパートのコスメよりは安いけど・・・。ウフフ、ランニングコスト・・・。

 

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金曜日の夜。

 

親に土曜日にドレッサーを部屋に入れた後、プチプラを買いに行くって言ったら、父と母は神妙な顔で急急如律令って書かれた札を取り出して私に貼り出した。なんで!?別に取り憑かれてないよ!?

 

と思いながら私の部屋に入ったときにアイさんを発見。そういえばこの人、幽霊でしたね。一応、私って取り憑かれてる・・・?あれ、親の勘って結構すごかったりする?

 

アイさんはふんふ〜んって言いながら動画を見ているみたい。あ、こっちに気づいた。

 

「あっ、サヤ!明日はドレッサー来るね!その後はプチプラを買いに行かなきゃだし、忙しいよ〜」

 

「アイさん、お買い物の度にワクワクしてません?」

 

「サヤを女の子に近づける一歩だからね!私色に染めてあげるよ!」

 

「お手柔らかにお願いします・・・」

 

「当たり前だけど、コスメ買うだけじゃ駄目なんだよ?一通り揃えたら、しっかり教えてあげるね!」

 

「・・・お手柔らかにお願いしますぅ・・・」

 

「頭の中、金でいっぱいのサヤを!いつか本当の女の子できることを願って・・・!中途半端な覚悟じゃ難しいって、私は知ってるよ!」

 

知らないでくださいそんなこと・・・。しかもそれ覚悟するのは私では?アイさんは染め上げるだけじゃないですか?というか、その嘘を本当に、みたいな覚悟はなんですか!?私を女の子にするのってそんな高い難易度ってことですか!?冗談ですよね!?

 

 





ムキムキヒヨコさんは年俸1億なんですよね。トップアイドルより儲かりそうですね・・・?
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