「さて、アクアとルビーの母の話も、私たちの評価も説明したわ。次はアイドルの話よ」
「アイドルの話・・・。今、苺プロにはアイドル部門はなく、アイドルグループもないってことでしたよね?」
「そうね。だから、十数年ぶりのアイドルグループ立ち上げ、となるわ。サヤさんがアイさんそっくりでなければ、立ち上げなかったかもしれないわね・・・。来た履歴書を見た時、夢かと思ったほどよ」
そんなことはないですよ、だって私の横にいるルビーを見てください。ワクワクしすぎて光り輝いてますよ?どうみたってアイドル!私もなる!って感じじゃないですか・・・?原作でも最後はルビーに折れて、立ち上げてましたよね。ところで、どうやって光ってるんですか?
「アイドルグループ!新規立ち上げ!苺プロで!?」
「ルビー、落ち着け」
「落ち着いてられない!B小町以来だよ!?」
アクアは今、ルビーのやる気を見てアイドルになって欲しくない、だからなんとかしないと、みたいなことを考えてる感じですかね?
アクアが落ち着けと言っている時に、ルビーだけでなく私のこともチラッと見たのは・・・。アイさんに姿が似ているので、できればアイドルになって欲しくないんでしょうね・・・。
ヤバい、アクアの目の前でカミキに刺されるようなことがあったら、アクアの精神まで連れていきそう・・・。アクア、カミキを早くなんとかしてくださいね!私が刺されないうちに!
立ち上げ時期は、時系列は不明ですがルビーが高校受験を豆知識感覚ギャンブルしようとしてた時期の少し後に、地下アイドルの勧誘を受けて立ち上げを決めていたはずです。長袖制服だったのでほぼ同じ、もしくはもう少し遅い時期?少し早めにアイドルグループを立ち上げても変わりませんね!
後、ギャンブルはいけませんよルビー。ファンダやテクニカル、高値底値などなど、見るものはたくさんあるはずですよ?
「アイドルグループを立ち上げるなら、私も入れるよね!?」
「貴方もアイドルになりたいのはわかるけど・・・」
「私は苺プロでアイドルになりたい!サヤちゃんは苺プロでアイドルになれるんだよね!?」
「ルビー、アイドルの世界は大変なところよ?給料面では厳しいし、惨めな思いをするかもしれない。ストーカー被害だってありふれた話。それでも・・・」
その話、今からアイドルになる私の前でします?もしかしてミヤコさん、私にもアイドルになって欲しくなかったりしますか?
お給料は大丈夫です、私がアイさんレベルになったら日本中から貢がせる予定なので!惨めな思いは、今アイさんからさせられてます(演技力の差的な意味ですよ)!ストーカーは・・・どうせされるなら、1時間いくらかで私をストーキングできる権利でも売ってみます?アイさんレベルになった後なら、結構いい金額で売れたりしませんかね?
「私、がんばる!だって、なれるんだよ!アイドルに!」
ルビーの必死な思い。私だってアイさんに憧れてアイドルを目指している身です。全部わかるとまでは言えませんが、少しはわかるつもりです。
「絶対、ママみたいなアイドルになるんだ!」
「・・・本気か?」
「本気だよ!」
「・・・はぁ、わかったわ。ルビーにも後で契約書をもって行くわ、割り印の準備しておいて」
「・・・本当?・・・やった、やったー!」
「やりましたね、ルビーさん!これで夢に一歩前進ですよ!」
「サヤちゃん!一緒に頑張ろうね!」
「・・・怒らないでよ、アクア」
「別に反対してない。苺プロに所属するなら、他のどこの馬の骨ともわからないとこよりいい。それに・・・」
「お兄ちゃん、スマホで写真撮って写真!私とサヤちゃんのアイドル記念日!」
ルビーが加わりました、ということはこのグループが新B小町・・・?後はアクアとルビーが、かなさんとMEMちょさんを連れてくれば本格始動ですかね・・・?
ちなみに私の発想では、アイドルグループはある程度人数が多い方が強いです。どのアイドルのファンになってもライブに来てくれますし、曲も買ってくれます。そこから箱推しに進化すれば、グッズもより多く買ってくれるようになります。なので、B小町は4人スタートを目指します!私のお金の為に!アイドルは数だよルビー!
ただ、多すぎると衣装代とかライブの売上の頭割り人数が増えるので、どのくらいの人数がいいのかはわかりませんけど。アイドルは数じゃなかった・・・?
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1人の青年男子、アクアがインターホンを押す。表札には五反田、とある。
アクアは中から出てきたおばさんに挨拶し、目的の部屋に移動していく。
目的の部屋の中には、1人のおじさん監督、五反田泰志がいた。
「おう、きたか。これ指定だ、いい感じに編集してくれ」
「了解」
アクアは監督から紙を受け取り、話しながら慣れた様子で編集していく。
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ふと思い出したように、アクアが監督に声をかける。
「なあ監督。この写真見てくれ」
「珍しいな、今まで写真なんて見せてくることあったか?」
「いいだろそんなこと。とにかく見てくれ」
アクアがスマホで示した写真。そこには、2人の女の子が写っている。
「おうおう、どんな写真・・・?なんだ、合成写真か?」
「違う、少し前に撮った写真だ」
「早熟、お前・・・。妹の横にいるやつは、もう・・・」
「そんな反応になるよな・・・。俺も見た時は本物かと思ったさ」
「アイアイ言い過ぎておかしくなった・・・て訳じゃなさそうだな。これ、生きた人間を撮ったんだよな?」
「アイドルの道に進んだ妹と、一緒にいるのはその友人」
「いや、信じられねえ・・・。実在してんなら連れてきてくれ、流石に実物見たら信じてやるよ」
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アイドルグループ結成からしばらく経って。
アクアから呼び出しを受けています、会わせたい人がいるんですって。今のアクアの交友関係からいくと・・・監督さん?ほかに誰かいましたっけ?
苺プロ集合なので、一応ヘアピンはしてあります。苺プロに行く時は、ビルに入る前にヘアピンをするようにしました。アイドルのお仕事をしに行くよ、という気持ちのために!
「サヤ、待ったか?」
「あ、アクアさん。別に待っていませんよ?」
「・・・そうか。じゃあ、ついてきてくれ」
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苺プロの中の一室に連れて来られましたが・・・。監督さんだとした場合、一応部外者では・・・?いえ、アイさん一家とはかなり仲良かったとは思いますけど。
「監督、入るぞ」
「失礼します」
「おう、やっと来たか。そっちのが・・・!」
「実物見たら信じるんだろ?」
「初めまして。アクアさんが会わせたいっていうのはこの方ですか?」
「ああ。俺はこの人・・・監督の手伝いをさせてもらってる」
「アイと本当に瓜二つだな・・・。演技力の方も同じなのか?」
「いや、そっちはアイほどじゃない」
「あの、いきなり私を虐めるのはやめませんか・・・?アクアさん、どうして私を監督さんと会わせようと?」
「監督が実際に会わないと信じないとか言い出すから。後、芸能界はコミュ力、ツテが大事だ。こんななりでもこの人は映画監督、サヤが仲良くしておいて損はない」
「こんななりで悪かったな。・・・おう、サヤってのか?見た目は見分けつかねえが、アイとは話し方が全然違うな・・・」
「ええっと・・・?アイさんと同じような話し方をした方がいいんでしょうか?」
「いや、そういうわけじゃねぇ。アイとは別人なんだ、合わせる必要なんてねえだろ。・・・俺の名刺だ。早熟・・・アクアが連れてきたんだ、今後、長い付き合いになるんだろ?」
「タレントとして苺プロに所属した。いきなりやめない限りはそうなる」
「あ、名刺いただきます・・・」
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名刺貰った後、芸能界は恐ろしいところだぞ、というレクチャーを監督さんから受けたりしました。そうですね、やばい人色々いますし・・・。
たぶんあれですね、アクア的にはアイさんと結構繋がりのあった監督さんに、私のことを黙っておくのは得策じゃない、とか考えた感じですかね?後で露見したらめんどくさいことになるぞ、先に紹介しておくか、みたいな感じで?監督さんもかなりアイさんのこと気にしてましたからね・・・。
私の終わってるコミュ力では、アクア無くして仲良くなれなかったに違いない!アクアに感謝ですね!
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アイさんは監督さんに、本物の自分を撮影してもらってましたよね。本当の自分を知ってもらって、その上で信頼し、愛したいと願っていたアイさんらしいと言えます。
・・・私?私は別に・・・。人間関係はほぼ利害関係だと思っていますので、全部見せても利益ないのでは?それに、
本物の私を知った上で愛してくれる人、いないと思っていますから。